« ファミコンのアドベンチャーゲーム | トップページ | ポニーテールは男子を欲情させるから禁止という校則 »

2019年9月18日 (水)

耳垢は取ってはいけない!?

Photo_20190917103301

耳鼻科医の最新の見解では、「耳垢は取ってはいけない」のだそうだ。


じつは耳の入り口から、外耳道(いわゆる耳の穴のこと)の上皮はとても薄い。


このため耳かきで軽くこするだけでも傷がつきやすいのだという。


そして外耳道を傷つけてしまうと、そこから細菌が入り外耳炎になりやすくなる。


また、一度傷つけてしまうと慢性化する恐れもあるのだそうだ。


それなら綿棒のような軟らかい素材なら、耳を傷つける心配もないし、きっと大丈夫だろうと思うかたも少なくないだろう。


ところが綿棒は「別の意味で危険」とのことで、耳垢を耳の奥の方へ押し込んでしまうことになりかねないのだという。


「じゃあ、いったいなんのための綿棒だよ!」と言いたくなるのだが、じつはアメリカでは綿棒の取り扱い説明書に、「耳の穴に入れないでください」としっかり書かれていて、耳に綿棒を入れてはいけないことは、アメリカ人の間ではすでに常識になっているのだそうだ。


耳掃除のための綿棒なのに、耳に入れないでくれとはいったいどういうことなのか。


「耳の代わりに尻の穴にでも入れておけ!」とでも言うのだろうか。


もはや綿棒の存在意義自体が分からなくなって来る・・・・・・。


しかし、突然「耳垢はとってはいけない」などと言われても、これまでの人生で耳垢を取りまくって来た私としては、素直に「はい、そうですか」とはちょっと言いにくい。


家に耳かきを3本常備し、いつでもどこでも耳をかける万全の準備を整え、定期的に耳かきをしているにも関わらず、毎回のように耳垢は、「そこそこ取れる」のである。


もし、この耳垢を放置していたら、そう遠くない未来に私の耳の穴は耳垢で塞がってしまうのではないか。


と、このような疑問にも耳鼻科医は、「耳の穴には線毛と言う毛が耳の外側に向かって芝目のように生えているので、この線毛の働きで、溜まった耳垢は自然に外に出て来る仕組みになっている」と言うのだ。


本当に耳の穴がそんなに都合よく出来ているのだろうか。


「おいおい、本当かよ」と私にはにわかに信じられない説明である。


と言うのも、私は小学校の耳鼻科検診の時に、「耳の奥の方に耳垢がたくさん溜まっているから、近くの耳鼻科へ行って溜まっている耳垢を取ってもらって来て下さい」と言われたことがある。


別に病気でもないのに、耳垢を取るためだけに病院へ行くことになろうとは思ってもみなかった・・・・・・。


Photo_20190917103302

私はてっきり、診察室で耳かきを使って、耳の穴をホジホジされるのかと思っていたのだが、現実は全然違うものだった。


医者は洞窟の中を探検に行く人が付けるようなヘッドライトを額に装着し、目には医療用の拡大鏡、手には見たこともない金属の細長い棒状の器具を持っていた。


それは宇宙人が拉致して来た人間に、インプラントをする際に使用する器具によく似ていた。


いったい私はこれから何をされようとしているのだろうか。


もしや私は何者かに騙されているのではないか。


「耳垢を取る」というのは口実で、じつは本当は耳の奥の、手の届かないような場所に、私の行動をコントロールするための、小さなカプセルを埋め込もうとしているのではないか。


そんなことを考えていると、もはや学校も病院も親も、何もかもが信じられなくなって来る。


そして医者がその謎の細長い棒状の器具を、私の耳の穴に挿入しようとする時の恐怖たるや尋常ではなく、もはや1ミリも体を動かすことが出来ないくらい、私の体は緊張し硬直していた。


「その宇宙人は私の鼻の穴に、手に持った細長い器具をゆっくりと挿入し、何かを埋め込もうとしているようでした。しかし、思いのほか痛みはなくて、ほんの少し、チクッとしたぐらいでした・・・」という、いつかテレビで見た、宇宙人に拉致されてインプラントをされたという、30代のアメリカ人女性、「ジェシカ」の証言が脳裏をよぎる。


今思うと事前にジェシカの体験談を聞いていたのは、自分にとって良かったのかもしれない。


ジェシカは「痛くない」と言っていたんだから、「絶対に痛くない!」と自分に言い聞かせることで、この時パニックにならずに済んだのだ。


何の予備知識もなく、いきなりあんな器具を耳の穴に挿入されていたら、きっと大声でわめき散らした上に、看護師に体を押さえつけられ、診察室でかなり恥ずかしい思いをしていたに違いない。


ジェシカが言っていたように、その細長い器具を耳の穴に挿入されても、確かに痛みはあまり感じなかった。


しかし、耳の奥の敏感な部分にまで器具が届いているらしく、全く痛くないといったらきっと嘘になる。


ただ、痛いのかどうかも分からなくなるくらい、私の体は緊張し硬直していたのは確かだった・・・・・・。


間もなくして、医者は突然、「よし!取れた!」と言うと、挿入していた細長い器具を、私の耳の穴からゆっくりと抜き始めているようだった。


耳の中から、「ゴソゴソゴソゴソッ!」という、虫でもはいずり回っているような、気味の悪い音が聞こえて来る。


医者は細長い器具を私の耳の穴から取り出すと、「ハイ、終わったよ!」と言って、私の肩を「ポン!」と叩いた。


そして、「ほら見てごらん、これが入っていたんだよ」と、私の耳から取り出したという、細長いイモムシのような耳くそを見せてくれた。


私は思わず、「ええ~~っ!」と言いそうになり、慌てて口をつぐんだ。


「なんだこれは!?」


こんなものが本当に私の耳の穴に入っていたのか。


その棒状の耳くそは少し「らせん状」にうねっていて、他人にこれを「なんだと思う?」と見せても、きっと誰も耳くそだとは思わないだろう。


その耳くそはそれくらい大きく、そして不可解な形をしていた。


いったいどうすれば耳くそがこんなに大きく、しかもこんなに奇妙な形に成長するものなのか不思議でならない。


もし、当時スマホがあったら、この耳くそを直ちに撮影し、SNSにアップすることが出来たのにな~と思うと残念でならない。


きっと、100万いいねはもらえたに違いない。


たかが耳くそ、されど耳くそである・・・・・・。


そういえば、耳鼻科医の最新の見解では、「耳の中には線毛と言う毛があって、耳の外側に向かって芝目のように生えているので、この線毛の働きで溜まった耳垢は自然に外に出て来る仕組みなっている」のではなかったのか。


私が小学生の時に耳鼻科で取ってもらった耳くそは、どこからどう見ても「年代物」だった。


どうやら溜まった耳垢は耳の中に留まり、成長を続けるものもあるようだ・・・・・・。


また、最近の耳鼻科医の話では、「耳垢は上皮という成分で出来ており、外耳道の保護という大切な役割もあるので、ある程度溜まっていても問題はありません」という。


「ある程度」がどの程度なのかは分からないが、私の耳の穴で成長していた耳くそは、きっと「ある程度」を優に超えていたのだろう。


そうでなければ、あんな耳くそ界の常識を超えた、モンスターのような大きさ、形にはならないはずで、「耳鼻科に行って取ってもらって来て下さい」などと言われることもなかっただろう・・・・・・。


もしかしたら、あなたの耳の穴の最深部にも、モンスターのような姿の巨大な耳くそがひっそりと潜んでいて、今もなお、人知れず成長を続けているかもしれない。


そして自分の経験から一つ言わせてもらうなら、「耳鼻科医の最新の見解」など信じずに、耳に違和感を感じたら、さっさと耳鼻科へ行き、耳の穴に潜む、巨大なモンスターを引きずり出してもらったほうがいいということだ・・・・・・。


(画像上は今が盛りのセンニンソウの花、画像下は秋になって再び発生が始まったテングタケ)

« ファミコンのアドベンチャーゲーム | トップページ | ポニーテールは男子を欲情させるから禁止という校則 »

エッセイ」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

キノコ」カテゴリの記事

昭和」カテゴリの記事

小学校」カテゴリの記事

たわいもない話」カテゴリの記事

昭和のテレビ番組」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ファミコンのアドベンチャーゲーム | トップページ | ポニーテールは男子を欲情させるから禁止という校則 »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

にほんブログ村