ポニーテールは男子を欲情させるから禁止という校則
最近Twitterで、「ポニーテールは男子を欲情させるから禁止にする」などという、なんともバカげた校則を作った学校があると話題になったことがあった。
いつの時代もそんなことを言いだすのは、たいてい年齢のいった頭の固いお偉方なので、今回もてっきりそうなのだろうと思っていたら、それを言い出したのはなんと20~30代の若い教師たちだったと聞いて非常に驚いた。
しかもそれは職員会議の後、PTAを通してから、生徒総会で発表されたとのことで、その間に誰も、「それはちょっとおかしいんじゃないか」と意見する者がいなかったというのも奇妙な話である。
もはや学校全体がどうかしてるとしか言いようがない・・・・・・。
そもそもポニーテールで欲情するなんてことは、個人の趣味の問題であり、ショートカットが好きな男子もいれば、三つ編みが好きな男子もいるし、ツインテールが最強と言う男子だって少なくない。
それで欲情するかどうかは別として、好みの髪型の女子がいれば誰だってちょっとした興奮は覚えるだろう。
うなじが出ているから、「=欲情」などという単純な話ではないのだ。
そして、その髪型をしていれば誰でもいいのかと言えば決してそうではないはずだ。
一番重要なのはその髪型が、その娘に「似合っているかどうか」なのだ。
クラスのアイドル的な存在の「かわいこちゃん」だって、似合わない髪型をしていたら、それはただの違和感でしかなく、それこそ「欲情」とはほど遠いものだろう。
「そんなこと、あんた達だって、もとは学生だったんだから分かるだろう!」と思うのだが、人というのは大人になった途端、子供だった頃の気持ちをすっかり忘れてしまう困った生き物なのだ・・・・・・。
私が学生の頃は、ポニーテールは禁止というよりも、むしろ校則で「髪の長い女子生徒は後ろできちんと束ねること」と指定されている学校が多かったため、自動的にポニーテールにする女子生徒が多かったという話を聞いたことがある。
また、髪を束ねる位置は自由だったので、ポニーテールのように上の方で束ねる生徒もいれば、下の方で束ねる生徒もいたそうだ。
しかし、ポニーテールの方が「かわいく見える」ため、結果的にポニーテールにする女子生徒の方が多かったのだという。
ちなみに私の通っていた学校は校則がそこまでうるさくなかったので、別に髪を束ねていようがいまいが、どちらでもよかったのだが、近隣の学校ではそうだったらしい・・・・・・。
ポニーテールと言えばセーラー服との組み合わせが最強の髪型だ。
日本人はなぜかセーラー服に異常なくらい清純なイメージを持っていて、後ろで綺麗に束ねられたポニーテールの清潔感と相まって、今や女子中高生のイメージにピッタリの制服となっている。
私の通っていた学校では、女子は濃紺のブレザーにベスト、それに同色のスカートというシンプルな制服だったので、セーラー服の女子には当時かなりの憧れがあった。
学校帰りに他校の生徒がセーラー服姿で歩いていたりすると、「ああ、やっぱりセーラー服っていいな~」と思わず見とれていたものである。
たとえ同じポニーテールの髪型をしていても、ブレザーにベストの制服とセーラー服とではその印象はかなり違って見えるのだ。
特に夏服のセーラー服は清潔感の塊で、右へ左へポニーテールを揺らしながら歩いている、爽やかな女子の姿を見ていると、それとは正反対に、爽やかな要素が微塵もない男子中高生たちは、もうそれだけで、薄汚れた自らの身体を丸洗いされ、よどんだ頭の中やにごり切った心の中を、澄み切った清流の水でサラサラと洗い流されているような清々しい気分になっていたものである・・・・・・。
また、セーラー服は現実の世界に留まらず、漫画やアニメ、ドラマやCMでも女子高生の定番衣装としてしばしば登場する。
更に言うなら、セーラー服はコスプレ衣装の定番でもあり、パーティーグッツが置かれている店には必ず置いてあるし、アダルトビデオの世界では、一昔前までは「女子高生もの」と言えば、「=セーラー服」と言われるほどの定番中の定番であった。
また、風俗店のオプションにあるコスプレ衣装も、「女子高生」の制服はセーラー服を採用している店が最も多いのだとか。
しかし、最近では昔と違って、ブレザータイプの制服もデザインがかわいらしいものが増えて来て、アダルトビデオや風俗業界でも、昔のようにセーラー服一辺倒ではなくなって来ているという・・・・・・。
昔はシンプルでいかにも「学校制服」という、お堅いデザインの物が多かったブレザータイプの制服だが、近年では現役の女子生徒から、「かわいい~!」と言ってもらえるような、しゃれたデザインの物に少しずつ変化して来ているという。
その理由の一つに、AKBを始めとするアイドルグループの衣装の影響が少なからずあるようだ。
それらは誰が見ても、学校制服をテーマに作られているのだが、そこはやはりアイドルの衣装ということもあって、「制服」という基本ラインは崩さずに、よりかわいく、華やかに見えるように装飾を加えデザインされている。
「あんな制服を着てみたい」という女子生徒たちの声もあって、制服業界はこれをいいお手本だと考えたのかもしれない。
最近では進学の際に、「制服で学校を選ぶ」なんてことまで言われ始め、学校側も古いデザインの制服を見直す時期に来ているということなのだろう。
ちなみに私の母校も中学高校ともに、知らないうちにあか抜けた今風のデザインの制服に変わっていて、ちょっとした衝撃を受けたのだが、時代の流れを感じずにはいられなかった・・・・・・。
当たり前の話だが、AV女優や風俗嬢の皆さんは、セーラー服を着ていても、本物の女子高生という訳ではない。
もう、とっくに「女子高生」を卒業しているのに、どういう訳か今度は仕事で制服を着ることになってしまったのである。
このため、セーラー服を着て女子高生になりきるには、「もう、さすがにちょっと無理があるんじゃないの?」という人も中にはいたりする。
もっと分かりやすいのは、テレビのクイズ番組で、無理やり学生服を着させられているタレントたちだろう。
こちらは「もう、さすがにちょっと無理があるんじゃないの?」どころの話ではなく、「どうかしちゃったんじゃないの?」と心配になるレベルの人までいるのだから困ったものだ。
このような人たちを見ていると、セーラー服の清純なイメージというのは、現役の女子高生が着るからこそのものであり、「女子高生」をとっくの昔に卒業した人たちが着ても、それはただのコスプレでしかなく、あの頃のキラキラした輝きは決して取り戻せはしないのだということに、改めて気付かされる・・・・・・。
そしてポニーテールにセーラー服という最強の組み合わせを、本稿のタイトルにあるような「くだらない理由」で、学生から無理やり奪い取ってしまうということは、ある意味とても罪深いことであると言えるだろう。
そう、花の命は思っている以上に短いのである・・・・・・。
(画像上、9月は夏と秋が混在している季節でもある。見上げる空は夏空でも、吹き抜ける風には秋を感じる。画像下はヤマドリタケモドキの大群生。何本あるか分かるかな・・・・・・)
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