« 昭和のスーパーカーブーム | トップページ | たき火の思い出 »

2020年1月28日 (火)

気付かない人 4

Photo_20200128063701

私はたいていお気付きにならない。


テレビの心霊番組で、「お気付きになっただろうか?」というナレーションが流れた時のことである。


よほど分かりやすく、画面の中央にでかでかと幽霊が映し出されているのなら話は別だが、こちらが思いもかけないような場所に現れたり、物陰からチラッと見えているだけだったりした場合、私はまず間違いなくお気付きにならない・・・・・・。


そもそも幽霊が白昼堂々と、「やあ!」などと出て来る訳がなく、普通は物陰からひっそりと現れるものなのだ。


薄暗闇の中、ただ静かにこちらを見つめているだけの幽霊を、この私が気付くはずがないのだ。


せめて、「はい、いま出ました!」的なことを言ってもらい、「ここですよ~」と大きく手を振ってもらえると、私としてはありがたいのだが、そんなサービス精神旺盛な幽霊は見たことがない。


通常のVTRの後に、「分からなかった」と言う人のために、その部分を切り取って、アップにして流してくれることがあるのだが、私の場合はそれでも「なんだかよく分からない」ことが多い・・・・・・。


そんな訳で、私はいっしょにテレビを見ている人との温度差はいつもかなり激しく、隣で「キャー、キャー!」言っている人が、何をそんなに騒いでいるのかさっぱり分からず、「ポカン」としていることがほとんどなのだ。


「怖くないの?」と聞かれるのだが、怖いも何も私にはただの日常の風景にしか見えていないのだから、「全然」と答えるしかない。


そうすると、「スゴーイ!」とちょっと尊敬されたりして、いい気分にもなるのだが、自分も何が映っているのかどうしても知りたくなって、結局は事情を説明することになる。


あとで録画しておいたビデオを一人で見ていて、「うわ~ぁ、これかぁ!」などと騒いでいるのだが、周りの人とかなりの時間差があるため、怖さを誰かと共有することが出来ず、いつも一人くやしい思いをしている。


そんな訳で、私はもしも本物の幽霊が現れたとしても、きっと目の前に堂々と出て来てくれない限りは、恐らく全く気付かないのだろうな~と思う。


幽霊なんて絶対に見たくないという怖がりの人にはうらやましがられるのだが、わざわざ出て来た幽霊にしてみたら、きっと拍子抜けするに違いない・・・・・・。


ほんの1~2分程度のVTRの中で、「少しずつ見えている物が変化して行き、最終的にいくつの物が変化したか?」というのも私はほとんど気付かない。


例えばVTRの初めには長そでを着ていた人が、いつの間にか半そでになっていたとか、グラスの形や花瓶の柄が変化していたとか、普通のネクタイが蝶ネクタイに変わっていたとか、丸い時計がいつの間にか四角くなっていたとかいうアレである。


しかしこれは、「物が少しずつ変化して行く」とあらかじめ知らされていれば、誰でも注意して見ているから気付くかもしれないが、何も知らされずに見ていたら、きっとほとんどの人は気付かないのではないか。


一般的には「物が少しずつ変化して行く」と最初に知らされてからVTRを見ても、1回見ただけではほとんどの人が半分も分からないそうだ。


2回目、3回目と続けて見て、少しずつ「変化した物」に気付いて行くのだという。


私はテレビをボケーっと見る癖があるせいか、何度見ても相当分かりやすいもの以外は、ほぼ気付かないと言っていい。


「1回見ただけで、ほとんどの変化に気付く人もすごいと思うが、あんたも逆の意味ですごいと思う」とよく言われる。
ここはほめ言葉ととっておきたいと思う・・・・・・。


テレビ番組で出演者の衣装やヘアスタイルが途中から変わっていたりすることがある。


別々の日に撮影したものを繋ぎ合わせて放送しているのだが、私は誰かに、「ここから別撮りなんだね」と言われないと、たぶん気付かずに最後まで見ていると思う。


前述のように私はテレビを見ている時は、ボケーっとしているので、そういうことに気付きにくいのだ。


人に言われて初めて、「ああ、そう言えば、衣装が違うのか・・・」と思うのだが、同じような色合いの衣装だったりすると、言われなければ最後まで全く気付かないことも多い。


番組を見終わってから、「途中から別撮りだったね」と言われることもあるが、こういう時は「もっと早く言えよ」と思うと同時に、「そう?」とそっけなく答えるしかない・・・・・・。


更に言うなら、別撮りの部分から、ゲストが何人か入れ替わっていることもある。


さすがにこれは気付きそうなものだが、私ぐらいになると気付かないことも少なくない。


テレビというのはスタジオ全体を映している訳ではなく、常に一部分を切り取って画面に収めている。


だから途中でゲストが入れ替わっていても、たまたま映っていなかっただけで、初めからそこにいたものだと思ってしまうのだ・・・・・・。


Photo_20200128063801

私は「七つ違い」も苦手だ。
同じように見える絵が二枚並べてあるのだが、じつは違う部分が七か所あるというアレである。


子供でも分かるような簡単なものならいいのだが、難易度が高いものだと、見つけるのに時間がかかるので、1つ・・・、2つ・・・、3つ・・・、4つ・・・、と見つけて行くうちに、最初に見つけた部分がなんだったのか忘れてしまい、何度も同じ絵合わせをしていて、「あれ、これさっきチェックしたやつだっけ?」というループにハマって行くのだ。


で、終わってみたら、全部見つかったんだか、見つかってないんだか、自分でもよく分からないことになっている・・・・・・。


同じ漢字がたくさん書かれている中に、たった1文字だけ違う漢字が紛れているのを探すというのも私は苦手だ。


例えばたくさんの「金」の中に、たった一文字だけ隠れている「全」を探すというやつである。


最初は「そんなの簡単じゃん!」と息巻いているのだが、実際にやってみるとけっこう難しくて、全部「金」に見えてしまうのだ。


上の段から順番に視線を流して行くのだが、何周しても「全」が見つからない。


「え~、ほんとうにあるのかよ~!」とか、「ぜんぶ金じゃん」などと独り言をつぶやきつつ、軽くイラつている自分に気付く。


しかし、ここでイライラしていたら相手の思うつぼだと思い直し、平常心を心がけて再チャレンジするのだが、一向に「金」が見つからないのだ。


挙句の果てには、「そもそもなんで『金』の中に『全』を隠すかな~、『金』の中に隠すならどう考えても『玉』だろ~」などと無茶苦茶なことを言い始める始末。


たくさんの「金」の中に、1つだけ「玉」があるのなら、誰だって簡単に見つけられるのだ。
似たような形をしていて、ちょっとだけ違う字が紛れているからこそ見つけにくいのである・・・・・・。


「2つの点に顔を近付け焦点をぼかして行くと、3つに見える瞬間があって、その時に視線をそのまま作品に移すと何かの絵が浮かび上がって来る」というのも私は苦手だ。


苦手というかこれに関しては、私は1度も成功したためしがない。


そもそもどのようなシステムになっているのかすらよく理解出来ていない。


2つの点に顔を近付け焦点をぼかしていくと、3つに見える瞬間があるというが、私には3つに見える瞬間がそもそもない。


2つしかない点が3つに見える訳がなく、それってただの乱視なんじゃないのかと思ってしまう。


3つに見えないので仕方なく焦点がぼやけた段階で視線を作品に移して見るのだが、見えているのは焦点の合っていない意味不明の絵で、何かが浮かび上がって来たことなど、今のところは1度もない・・・・・・。


「目の焦点をぼやかすことでなにかが見える」と言えば、アダルトビデオのモザイクを思い出す。


私が学生の頃、「アダルトビデオは目を細めて見ると、モザイクが消えて丸見えになる」なんていう噂があった。


目は極限まで細めた方がいいとか、少し「より目」にした方がいいとか、白目をむいた方がいいとか、様々なことが言われていたが、そのどれもがモザイクが取れるどころか、よけい見づらくなるだけだった・・・・・・。



「2つの点に顔を近付け焦点をぼかしていくと3つに見える瞬間があって、その時に視線をそのまま作品に移すと、何かの絵が浮かび上がって来る・・・・・・」


もし、この技を習得することが出来たら、アダルトビデオのモザイクもきれいに取れて、丸見えになるような気がするのだが、どうやらまだまだ先は長そうである・・・・・・。


(画像上は春を待つ河津桜の冬芽。じつは今年は暖冬の影響でもう咲き出している木もある。画像下はナミスジフユナミシャクのメス。里山では現在ナミスジフユナミシャクが発生のピークを迎えている)


« 昭和のスーパーカーブーム | トップページ | たき火の思い出 »

エッセイ」カテゴリの記事

昆虫」カテゴリの記事

冬芽葉痕」カテゴリの記事

オカルト(都市伝説)」カテゴリの記事

たわいもない話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 昭和のスーパーカーブーム | トップページ | たき火の思い出 »

2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

にほんブログ村