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2020年2月21日 (金)

中学男子の妄想

Photo_20200220090701

男というのはつくづくバカな生き物だな~と思う。


そしてそのバカさ加減のピークは、個人的には中学生の頃ではないかと思うのだ。


「中学男子」という言葉からして、すでにバカっぽさがにじみ出ているような気がするのは私だけだろうか・・・・・・。


「中学男子」というのは、基本的に思考の八割はエロいことで構成されている。


ただし、これは平均値というか、控え目に言っての「八割」で、人によっては九割五分という強者もいる。


だから「中学男子」の頭の中は、学校の授業中だろうが、家でテレビを見ている時だろうが、食事をしている時だろうが、うんこをしている時だろうが、全くぶれることがなく、常にエロいことを追求していると言っていいだろう。


とにかく「中学男子」は四六時中エロいことしか考えていないので、日常のなんてことのない光景でも、ついついエロいことに繋げて考えてしまうのだ。


例えば学校でどこからか女子の咳払いが聞こえて来たとする。


男子の咳払いは野太い声なので、近くで何度もされると印象が悪く、「うるせえな」とか、「風邪じゃないだろうな、うつすんじゃねぇぞ!」などとイライラしてしまうのだが、女子の場合は声が高いので、「んんっ!」などと咳払いをされると、「中学男子」には妙に色っぽく聴こえて来て、思わず「ドキッ!」としてしまうのだ。


喉がいがらっぽいのか、「んんっ!んっ!んん~っ!」などと続けて何度もされると、「もしかしてあいつ咳払いをしているんじゃなくて、感じてるんじゃないか?」などとバカな妄想を膨らませてしまう。


そもそも学校の教室で友達と楽しく話をしている最中に、人目もはばからず、ひとり喘いでいる女子などいようはずがない・・・・・・。


また、居眠りをしていたら、隣の席の女子が、「うーーーーん、うっ!」などと突然大きな声を出し、びっくりして飛び起きたことがあった。


ふと横を見れば、隣の席の女子が体の前で両手を組んで、大きく伸びをしていただけだったのだが、こういう時も「中学男子」というのは、「も、もしや!」と期待してしまうのである。


大きな伸びをして、その反動で「はあっ・・・」と脱力している女子の顔をじっと見ていると、「もしかして、伸びと見せかけての絶頂?」と勘繰ってしまう・・・・・・。


体力測定の時に立位で前屈の測定をする時や、体育の授業で座った姿勢で前屈をする時なども、「はっ!」とする男子は多いものだ。


特に二人一組になって、後ろから背中を押して、前屈をサポートするような場面では注意が必要である。


前屈が始まるとたいていあちこちから、「あーーっ!あーーっ!やばい、やばい、やばい!」などと声が聞こえて来る。


こちらも前屈をしているので、その様子はいっさい確認出来ないが、「あーーっ!あーーっ!あーーっ!」などと言われると、ただ前屈をしているだけなのは分かっているが、気になってしょうがない。


前屈をして自分のすねを間近に見ながら、「もしかして自分の視界の外側では、ものすごいエロい光景が展開しているんじゃないか」などと思うと、居ても立っても居られなくなる・・・・・・。


二人一組と言えば、腹筋をする時もそうだった。


体育の授業では、「誰が一番回数を多く、腹筋を続けることが出来るか」というのをよくやっていた。


最初のうちは先生の「一回、二回、三回、四回、五回!」という掛け声に合わせて、みんな余裕を見せながら腹筋をしているのだが、回数を重ねて行くにつれて、じょじょにきつくなって行き、「うっ、うっ、うっ、うっ、うーっ!」などという呻き声が聞こえて来るようになって来る。


男子の呻き声はただ不気味で耳障りなだけだが、女子の「うっ、うっ、うーっ!」は、ほんのり頬を赤く染めながらの苦悶の表情と相まって、「中学男子」の耳には妙に色っぽく聞こえて来るのだ。


そして「中学男子」の頭の中では、その声にエコーまでかかって聞こえているのだから不思議なものである・・・・・・。


Photo_20200220090702

いつだったか、学校に足つぼを刺激するための棒を持って来ている女子がいた。
確か雑誌の付録のようなものだったような記憶がある。


本を見ながら、その棒で友達の足つぼを刺激していたのだが、つぼを押されている方の女子は、「いっ、あ~~っ、あ~~っ、ダメ、ダメ、ダメ!」などと絶叫している。


もしも、その様子を見ていなくて、声だけ聞こえている状況だったら、きっとものすごく卑猥な光景を想像してしまうだろう。


更につぼを押されている方の女子は、「棒はダメ!最初は指でやって、慣れて来てから棒にして!」などと懇願していて、当事者ではないのに、「うん、分かった!」などと即答している男子の声が、教室のあちこちから聞こえて来ていた・・・・・・。


「中学男子」は女子が棒状の物を食べている所を見ると興奮する。
昔から根強い人気なのはバナナである。


「中学男子」は女子がバナナを手に取った瞬間に、「おおっ!」という静かな歓声を上げ、その瞬間から目が釘付けになる。


バナナを食べるためには、当然皮をむかなければならない訳で、女子がバナナの皮をむき始めると、心の中で「ゆっくりね、ゆっくりね、急にむかないで~!」などと叫んでいるのだが、外見上は平静を装っている。


バナナを食べるために皮をむいたのだから、当然次の行動はバナナに「ガブッ!」とかぶり付くことになる。


しかし、「中学男子」の頭の中では、「バナナにかぶり付く女子」ではなく、「バナナにしゃぶり付く女子」を欲している。


だからいま正に女子がバナナにかぶり付こうとしている時、頭の中では「歯を立てないで~、歯を立てないで~!」などと一人絶叫し、バナナを噛みちぎらないで欲しいという思いが炸裂している。


しかし、その思いもむなしく、バナナは先端から噛みちぎられ、むしゃむしゃと食べられてしまうことになるのである。


その光景を目の当たりにして、思わず「人間じゃねぇ・・・」などと口走りそうになり、慌てて口をつぐんだ経験のあるかたも少なくないだろう・・・・・・。


そういう意味では、当時よく売られていた、細長い棒状のアイスキャンディは、「中学男子」の願いを成就してくれる可能性が高い食べ物だ。


アイスキャンディを食べる時、男子の場合は「サクッ、サクッ!」と、普通にかじって食べてしまうことが多いのだが、女子の多くはアイスキャンディをかじらずに、「カポッ」と口にくわえて、クルクルと回しながら、口の中で少しずつ溶かして食べて行く者が多かった。


そんな食べ方をされようものなら、「中学男子」はもはや女子の口元に目が釘付けである。


また、ソフトクリームも「中学男子」にとっては注目の食品である。


男子はソフトクリームを食べる時は、上から「カプッ、カプッ!」と食べて行くのが普通だが、女子の場合はソフトクリームの側面から、「ペロン、ペロン」と舐め取るように食べて行く者が多かった。


舐め方にも個性があって、クリームを少しずつ「ペロン、ペロン」と舐める者もいれば、大胆に下から上へ向かって、舐め上げるように食べる者もいた。


その様子を見ていると、思わず興奮してしまい、「ああ~っ!」などと声が出そうになって慌てて口をつぐむ。


女子がソフトクリームを食べているのを、ただ見ているだけなのに、男子の中には「すげえ・・・」と感嘆の声を上げている者までいたのだから、いま考えると笑ってしまう・・・・・・。


アイスキャンディやソフトクリームがとけて来て、口元からたらりと流れ落ちそうになることがある。


女子が「ああ~!」などと叫びながら、慌てて口の横から舌を出し、流れ落ちそうになっている白い液体を、「ペロリ」と舐め上げたりしようものなら、バカな「中学男子」はあっという間に撃沈である。


そしてその光景を思い出しながら、一週間はご機嫌に過ごすことが出来るのだから、「中学男子」というのは、なんとも単純で幸せな生き物なのである・・・・・・。


(画像上、園芸品種の赤いマンサクの花、画像下、シナサワグルミの冬芽葉痕)




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