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2020年7月20日 (月)

完全人体張本2

Photo_20200719103501

「完全人体張本」とは、1994年の4月から、半年間だけフジテレビ系列で放送されていた深夜番組のタイトルである。


私は関東ローカルと記憶していたのだが、どうやら東海テレビでも放送していたらしい。


「完全人体張本」にはじつに多くのコーナーがあって、前回は比較的深夜番組らしいコーナーをいくつか紹介したのだが、今回は「いったいなんのためにそんなことをしなくてはならないのか」という、「非常にバカバカしい企画」に焦点を当てて紹介してみたいと思っている・・・・・・。


まず企画がどうこう言う以前に、当時番組の進行役を任されていた、若かりし頃の、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーの、「あなたは自分のウンコをご覧になったことがありますか?」という語りがあまりにも衝撃的で、多くの人が未だに覚えている、「完全排便論」というコーナーをご紹介してみたいと思う。


「完全排便論」などと言うと、深夜番組にありがちな企画と勘違いされそうだが、実際は自分の健康状態を知るための、「バロメーターとしてのウンコ」を特集した企画だった。


「完全排便論」の進行を務めていたのは、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーで、自分のウンコの色を見ることで、健康状態を知ることが出来るということを解説するために、わざわざ自分の手の平にウンコに見立てた絵の具を、「プリプリプリッ!」と搾り出していたのを覚えている。


まずは茶色の絵の具を手の平に「プリプリプリッ!」と搾り出し、「茶色は健康な状態のウンコで、この色なら何も問題はないでしょう」と、カメラに向かって語りかけていた。


私は茶色以外のウンコはしたことがなく、「健康で何も問題はなくてよかったな~」とホッとしたのだが、「茶色以外のウンコっていったい何色なんだろう・・・」とちょっと気になり始めていた・・・・・・。


次に搾り出したのは白い絵の具で、「ウンコがこんなに真っ白い訳ないだろ~」と思っていたところ、「白は胆のうから胆汁が出ていない時のウンコの色で要注意!」とのことだった。


個人的にはカレーを作り過ぎて、数日間食べ続けた時に、ウンコの色が薄くなって、黄土色っぽくなったことがあるが、さすがに白色は経験がない。


そういえば、道端に落ちている犬の糞にたまに白いのがあるのを見たことがある。
もしかしてあれも胆のうが悪いからなのだろうか・・・・・・。


そして次に搾り出した絵の具はなんと緑色。
緑色のウンコなんて、子供の頃に飼育していた、チョウの幼虫がしたウンコぐらいしか思い当たらない。


しかし、もしこの緑色のウンコをしたのが人間だったらと考えると、これはどう考えても病気なのではないか。


ところがサトさんの解説は意外とあっさりしたもので、「緑は緑黄色野菜の摂り過ぎです」とのことだった。


考えてみたらチョウの幼虫は、葉っぱしか食べない究極の偏食家であると言えるだろう。


そう考えると、「緑黄色野菜の摂りすぎ」というのは、ボケを狙って言っているのではなく、逆に信憑性の高い解説であると言えるだろう。


ちなみに子供の頃に飼育していたカタツムリは、ニンジンだけを与えていると、綺麗なオレンジ色のウンコをしていたのを、たったいま思い出した。


と言うことは、人間もニンジンしか食べなかったら、オレンジ色のウンコになるのだろうか。


ちょっと試してみたい気がしないでもないが、オレンジ色のウンコが出たところで誰にも見せられず、自慢することも出来ないので、実験をする意味はあまりないと言えよう・・・・・・。


最後は赤色の絵の具。


「さすがに赤はまずいだろ~」と思っていたところ、やはりその通りで、「赤は胃以降の消化器官の出血が原因」とのことで、「こんな深夜番組を見ている暇があったら、さっさと病院に行け!」というレベルだった・・・・・・。


私の記憶では「完全排便論」は確か3回シリーズだったと思うのだが、便秘についてあれこれ解説していた回に、「便秘に効くサブリミナルビデオクリップ」という、どう考えても「ウケを狙っている」としか思えないようなVTRを流していたのを覚えている。


便秘に悩んでいる人は、本当に効果があるなら、ぜひ見てみたいと思うかもしれないが、あいにく私は便秘症ではなかったので、効果のほどは定かではない。


ちなみにどんな映像だったのかというと、確かロケットの発射の瞬間や、キラウエア火山の噴火の瞬間、水鉄砲の水が飛び出る瞬間や、カマキリの卵嚢から、おびただしい数の幼虫が流れ出て来るシーンなどが、切れ目なく繋ぎ合わされていたようなものだったと思う・・・・・・。


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「完全排便論」とは別のコーナーだったが、「人工ウンコの作り方」というしょーもないコーナーもあった。


ここで進行役を務めていたのは、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーではなく、「もたい久美子」さんだった。


テーブルの上に準備されていた、いくつかの物をミキサーに投入して、「ガーガー!」と大きな音を立てながら豪快に混ぜ合わせると、それが「人工ウンコ」になる予定だったのだが、結局それが綺麗に固まることはなく、なんだか中途半端な結果に終わっていたように記憶している。


それにしても、「人工ウンコ」の作成に成功したとして、それがいったいなんになると言うのか・・・・・・。


「もたい久美子」さんと言えば、「テレビの前」という、本当に効果があるんだか、ないんだかよく分からないコーナーもやっていた。


確か「腰痛を解消し、健康な肉体を手に入れましょう」みたいなコンセプトだったと思うのだが、「テレビの前」というタイトルにもある通り、使える物はテレビの前にあるちょっとした小物だけというルールだったと思う。


まず、コップ一杯の水を飲み干し、なぜかテレビのリモコンを足の指に挟む。


そして椅子の上に腰を乗せた状態でブリッジをする。


念のため詳しく説明すると、椅子は肘掛けのないタイプで、背もたれを自分の横にして、椅子に腰を乗せたままブリッジをして、両手両足は床に着いていることになる。


腰痛の人間にこんな格好をさせたら、逆に腰痛が悪化しそうな気がしないでもない。


次に滑車とロープを準備し、ロープの一方は足首に固定、そしてもう一方は滑車に通してから、両手にしっかりと持つ。


そして足の指にテレビのリモコンを挟んだまま、自分でロープを思いっ切り引くと、滑車が足を釣り上げて、椅子の上で体がV字型になる。


この時の「もたい久美子」さんはかなりキツそうだったのを今でもはっきりと覚えている。


次に足の指に挟む物を、テレビのリモコンからマラカスに変更し、もう一度同じことをして終了。


どうでもいいが、今回のプログラムは、テレビの前にあるちょっとした小物だけを使うのがルールだったはず。
テレビの前にロープと滑車が日常的に置いてある家なんてはたしてあるのだろうか。


ちなみに我が家にはマラカスすらない・・・・・・。


「飲尿健康法」を特集していたこともあった。


「完全人体張本」が放送されていた1990年代には、「飲尿療法」がブームになったことがあって、恐らくその影響だったのではないかと思う。


コーナーの初めに、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーが、突然、「いーんにょーーーう!」と叫ぶ姿が衝撃的であった。


前回も書いたが、「完全人体張本」では、「局アナにこんなことをさせて本当に大丈夫なのだろうか?」と心配になるようなことがしょっちゅう起きていた。


「飲尿健康法」のコーナーそのものは、もはや説明するまでもなく、「飲尿療法」の実際のやり方や、それによってどのような効果があるのかなどを紹介していた。


で、このコーナーは終了間際にもう一度、衝撃的なシーンがあって、「飲尿療法」を解説していた医師と看護師一同が、全員ジョッキで自分の尿をグビグビと飲み干して行くのだ。


その様子はまるで、よく冷えた生ビールを美味そうに飲んでるようでもあったが、実際は生ぬるい自分の小便であることを忘れてはならない。


近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーは、「飲みにくい人は、氷を入れるといいですよ!」と、笑顔でサラリと言ってのけていたが、そういう問題ではないと思う・・・・・・。


この他にも「完全人体張本」には、多くのバカバカしいコーナーがあった。


前回ご紹介した、「妊検。NIN-KEN」のコーナーを担当していた布施絵里さんが、街頭で女性に声をかけ、シェーバーで腋毛を剃ってもらい、剃った腋毛を見せてもらうという意味不明なコーナーや、同じく布施絵里さんが街頭で、「あなたの彼の形はどんな形ですか?」とインタビューをしていることもあった。


実際にリアルな形を説明されたらどうするつもりだったのだろうか・・・・・・。


また驚かれるかもしれないが、若かりし頃の女優「永作博美」さんも、この番組の準レギュラーだった。
ホワイトバックのスタジオで、足のスネ毛を剃らされたりしていたのを覚えている。


このように「完全人体張本」は、これまでの深夜番組にはない、「ボディバラエティ」という新境地を切り開いた、斬新な番組だったのだが、わずか半年間でその幕を閉じたのだった・・・・・・。


(画像上、群生するアジサイの花々。画像下、テングタケのフォーメーション)

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