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2020年7月26日 (日)

昭和のテレビ事情

Photo_20200726093201

ブラウン管テレビが全盛だった昭和の頃、テレビはまるで家具のようなデザインだった。


ブラウン管テレビは、テレビの後ろの部分が後方に大きくせり出していたので、それを隠すようなデザインのものが多かったように思う。


当時のテレビは画面の周囲が木で出来ていて、日本家屋によく合う家具調のデザインのものが多かった。


また、今の薄型テレビでは考えられないことだが、テレビ本体に4本の円筒形の足が生えたようなものや、テレビ台と一体になったようなデザインのものもあった。


ブラウン管テレビは、テレビの上の部分の面積が広かったので、ちょっとした台のように使われることも多かった。


旅行の時に買った、小さな置物が飾ってあったり、写真立てが立ててあったり、ネコのいる家ではネコが必ず寝ていて、テレビを見る時にネコの足がじゃまだったりしたものだ・・・・・・。


また、ブラウン管テレビの頃は、地域によっては電波が安定せず、屋根の上のアンテナ以外に、テレビの上に小型の室内アンテナを置くことをすすめられることも多かった。


うちでは全体的に見れば、映りが悪いということはなかったが、なぜか6チャンネル(TBS)だけが、受信状態があまりよくなかったのを覚えている。


それと自分の住んでいる地域のテレビ局が割り当てられるUHFのチャンネル(通称Uチャン)もどうも映りが悪かった。


それもただ映りが悪いだけでなく、映像がノイズやゴーストだらけで見苦しく、とても長時間見ていられるレベルではなかった。


自分の家から一番近くにある地元のテレビ局が、こんなにも映りが悪いなんていったいどうしてなのかと、いつも疑問に思っていたものである。


どうでもいいが、今の若い世代に「Uチャン」なんて言っても、きっと全く話が通じないのだろうなぁ。
時代の流れを感じずにはいられない。


それに今考えると「Uチャン」って、いつの間になくなったのだろう・・・・・・。


私が幼い頃、テレビのチャンネルはまだダイヤル式だった。


テレビに現在のようなリモコンはまだなくて、チャンネルを変えたい時は、テレビ画面の横に付いている「摘まみ」を摘まんで、ガチャガチャと回すことでチャンネルを変えていた。


このため当時はテレビを見る時は、テレビの近くに家族で集まって見ていたものである。


現在のようにテレビから離れた場所にある、ソファーなどに座ってテレビを見るなんて考えられないことだった。


またテレビが古くなって来ると、ダイヤル式の摘みが「スポッ!」と取れてしまうことがよくあった。


ダイヤルが取れてしまうと、「壊れた~!」と一瞬あせるのだが、ダイヤルをそのまま軸の部分に「カポッ!」とはめてしまえば、なんと普通に使うことが出来た。


しかし一度ダイヤルが外れてしまうと、そのうちにだんだん緩くなって来て、すぐにダイヤルが外れてしまうようになって来る。


そうなると、もう元に戻すことを諦めて、ダイヤルの軸の部分(ここにダイヤルを差し込む構造になっている)をペンチで挟んで、「ガチャ、ガチャ」と回すことで、強引にチャンネルを変えていることもあった・・・・・・。


Photo_20200726093501

テレビにリモコンがなかった頃は、テレビを消す時は、テレビ本体の電源ボタンを押してテレビを消していた。


リモコンがないのだから当然である。


このため当時のテレビは、電源ボタンが今よりもずっと大きくて、テレビ前面の目立つ場所に付いていた。


そして面白かったのは、当時のテレビは電源をOFFにすると、画面中央に向かって、放送中の画面がスーッと小さくなって行き、最後は光の点のようになって、「ブツッ!」と消えていた。


それはまるで、テレビという箱の中から出て来た別の世界が、再び箱の内部に帰って行くような不思議な光景だった・・・・・・。


家庭用のゲーム機のファミコンが発売になった頃、ブラウン管テレビはそれまでの家具調のデザインから、まるでオーディオ機器のような、グレーや黒を基調とした、シンプルなボディデザインにシフトして行った。


ファミコンとテレビで思い出されるのは、今のゲーム機と違って、ファミコンはとにかく接続が面倒だったことだ。


ファミコンには「RFスイッチ」という、テレビのアンテナ入力端子と、ファミコン本体を接続するための機器が別に付属されていて、これを介してファミコンをテレビと接続していた。


ところが素人には、テレビ放送とファミコンの両方を使えるように、RFスイッチを接続することはけっこう難しく、わざわざ電気店に頼みに行く家庭も多かった。


そういう意味では、今のゲーム機は接続が簡単で楽チンになり、パッとつなげてすぐにゲームを始められて「いいな~」と思う。


ファミコン時代を知る者としては、「いい時代になったものだな~」とつくづく思う・・・・・・。


現在の薄型テレビは、画面はフラットでまっ平である。
ところがブラウン管テレビは、画面がまるで凸レンズのように丸く、こんもりと出っ張っていた。


「そんな形だと見ずらいんじゃないの?」と思われそうだが、決してそんなことはなくて、映像を見ている時には、その丸さはまるで気にならなかった・・・・・・。


また、当時のテレビはどういう訳か、静電気がすごかった。


画面のホコリが気になって、ティッシュで拭こうとすると、手にフワッとした感じが伝わって来て、画面に触れた途端に、「バチバチ」という静電気の洗礼を受けることになるのだ。


また、テレビの前を通っただけで、腕にフワリとした静電気の層を感じることもしばしばあった。


画面に帯電している静電気は意外としつこくて、翌朝になっても、まだそのまま残っていることが多かったものだ。


テレビのスイッチを入れようとして近付いた途端に、フワリとした静電気の層を感じて、「おおっ!」と驚いて手を引くこともよくあった・・・・・・。


最近の薄型テレビではそんなことはなくなって、当時を知る者としては、安心してテレビに触れることが出来るのは嬉しいのだが、なんだか張り合いがなくなって、つまらなくなった気がしないでもない・・・・・・。


(画像上、一年ぶりにゴマダラカミキリと再会した。画像下、草地にキノコがたくさん出ていた)

 

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