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2020年7月14日 (火)

「ドラゴンクエストⅡ」の思い出 2

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1987(昭和62)年1月26日に、ファミコン用ソフト、「ドラゴンクエストⅡ悪霊の神々」は発売になった。


個人的には「ドラクエⅡ」の一番の思い出と言えば、ドラクエシリーズで最難関のダンジョンと言われる、「ロンダルキアへの洞窟」に尽きると思う。


そして、「ロンダルキアへの洞窟」の攻略を困難にしていた理由の一つに、「落とし穴」と「魔のループ」という二つのトラップの存在があった。


「ロンダルキアへの洞窟」は地下1階から地上6階までの7層構造で、地上1階から上へ上へと登って行く構造になっている。


ところが1階と5階のフロアには、一つ下の階に落とされてしまう、「落とし穴」の仕掛けがたくさん隠されていた。


また、2階と6階のフロアには、「魔のループ」が待ち構えており、進む方向を間違えると、いつの間にか元の場所に戻って来てしまっていた・・・・・・。


まず、落とし穴についてだが、床の見た目からは、どこに落とし穴の仕掛けがしてあるのか全く分からない状態のため、プレイヤーはとにかく一歩一歩、慎重に洞窟内を進んで行くしか方法はなかった。


しかし、いくら慎重に進んで行ったところで、落とし穴の仕掛けを踏んでしまえば、当然のことながら、一つ下の階に落下してしまうことになる。


だからゆっくり進もうが、早く進もうが、結果は同じで、落ちる時は落ちることになるのである。


で、落とし穴に落ちるのは仕方がないとして、その落ちた場所を記憶しておくことが出来れば、次に同じ場所を通った時に落ちずに済むのだが、無数にある落とし穴の仕掛けの位置を、全て記憶しておくことなんて、どう頑張っても出来る訳がなかった・・・・・・。


そんな時、なんの雑誌だったかは忘れてしまったが、落とし穴の攻略に有効な手段として、「洞窟に入ったら、方眼紙にマップを描き写しながら、少しずつ進んで行き、落とし穴にハマったら、その場所をその都度、黒く塗りつぶしておくといい」という情報が紹介されていた。


そしてその情報は、ドラクエⅡをプレイしている友達から友達へ、瞬く間に広まって行ったのだ。


なんともアナログな方法ではあるのだが、当時は攻略サイトはおろか、インターネットすら普及していなかったので、このような情報は大変ありがたかった。


そして言うまでもないが、当時はSNSはおろか携帯電話もない時代だ。


しかし、この時の情報の拡散スピードは、SNSにも勝るとも劣らないものだった。


私もその話を聞いて、近所の文房具屋に方眼紙を買いに走ったのは言うまでもない。


で、方眼紙を買う時に、文房具屋のおばちゃんから、「最近やたらと方眼紙が売れるんだけど、なんの授業に使っているの?」と聞かれて、「そんなにか!」と驚いたのをよく覚えている・・・・・・。


ファミコン版の「元祖ドラクエⅡ」では、一度落ちた落とし穴の場所をチェックしてくれる機能はなくて、元の階に戻って来ると、穴は元通りきれいに塞がれていた。


しかも、その完成度は極めて高く、どこが落とし穴だったのか、全く分からないレベルなのだ。


私はいったい誰がどんな方法で、こんな短時間のうちに穴を塞いでいるのか、ぜひ一度見てみたいといつも思っていた。


「誰がどんな方法で」と言っても、ここにはモンスターしかいないのだから、きっとモンスターたちが総出で、「主人公たちが戻って来ないうちに急げ!」と大慌てで穴を塞いでいたに違いない。


「ロンダルキアへの洞窟」のモンスターたちが異常なほどの強さだったのは、もしかしたら何度も落とし穴に落ちる間抜けな主人公たちに、イライラしていたからなのかもしれない・・・・・・。


そんな理由もあって、当時は方眼紙が売れに売れていたのだが、落とし穴は無数にあったため、全ての落とし穴の位置をマップに書き込んで行くのは、なかなか地道で気の遠くなるような作業だった。


このため短気なプレーヤーはここで心が折れて、ゲームの攻略をあきらめる者も少なくなかった・・・・・・。


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しかし、落とし穴も悪いことばかりではなかった。


5階の落とし穴から落ちて、4階を歩き回っていたら、またしても落とし穴にハマってしまい、「最悪・・・」と思っていたところ、なんと落ちた部屋に宝箱があったのだ。


そしてその宝箱を開けてみると、中にはなんとなんと、「いなづまのけん」がはいっていたのだ。


「いなづまのけん」は攻撃力が80もある強力な武器で、尋常でない強さのモンスターがわんさかいる「ロンダルキアの洞窟」では、この「いなづまのけん」との出会いは大変ありがたかった。


ちなみに伝説の「ロトのつるぎ」の攻撃力は40で、「いなづまのけん」の攻撃力はなんとその2倍も高く設定されていた。


強い武器が入手出来ることは嬉しかったのだが、個人的にはロト伝説の物語である以上、やっぱり伝説のロトの装備は「最強」であって欲しいという思いが強かった。


伝説の勇者、ロトの思いと共に、最後の敵との戦いに挑むというストーリーを私は欲していたのである・・・・・・。


「ロンダルキアへの洞窟」の最上階、6階を無事抜けることが出来れば、そこはもう地上、「ロンダルキアの大地」が広がっている。


ところがこの6階が、「ロンダルキアへの洞窟」最後の難関としてプレーヤーに立ちはだかった。


6階は間のループで、一度でも間違った道に歩を進めてしまうと、6階のスタート地点に戻されてしまうのだ。


そしてここで役に立つのも、やっぱりアナログな方眼紙で、マップを作りながら、間違った道を一つ一つ消去法で消して行くのは、地道で気の遠くなるような作業ではあるのだが、洞窟を抜けるためには一番の近道だった。


そして苦労の末、やっとのことで、「ロンダルキアへの洞窟」を抜けると、そこには薄暗い洞窟の中とは打って変わって、白い雪に覆われた、明るい「ロンダルキアの大地」が広がっていた。


そしてプレーヤーは洞窟を抜けたという、ちょっとした達成感に浸ることが出来るのだが、ふと我に返ると、「洞窟でHPもMPもほとんど使い果たしている」ということに、はたと気付くことになるのだ。


そして「ここで死んだら、今までの苦労が水の泡じゃないか・・・」というプレッシャーに襲われることにもなるのである・・・・・・。


そして残り少ない手持ちの回復アイテムを全て使いながら、なんとか這う這うの体で「ロンダルキアのほこら」に到着する。


ここで真っ先にしなくてはならないのは、言うまでもなく、回復とセーブである。


ところが「ほこら」には「たびのとびら」も設置されていて、綺麗なお姉さんが「これは下の世界に戻るたびのとびら。戻りたいのならお入りください」と話しかけて来る。


「ここにはモンスターは現れない」という安心感もあって、セーブをしないうちに、お姉さんに言われるままに、うっかり「たびのとびら」に入ってしまったりすると大変なことになる。


なぜなら、この場所に戻って来るためには、なんとあの「ロンダルキアへの洞窟」を、もう一度初めから通って来なくてはならなくなるからだ・・・・・・。


このように「ドラクエⅡ」というのは、どこまでもプレーヤーの心を折ってやろうとして来るゲームで、エンディングまでたどり着けたという強者は、私の周りでは全プレーヤーの半数もいなかったと思う。


そしてエンディングのスタッフロールを見ることが出来たという、ほんの一握りのプレーヤーに共通して言えることは、正義感が強く、どんな苦難が立ちはだかろうとも、絶対にあきらめない強い心を持った真の勇者か、ただ単にしつこくねちっこい性格の持ち主のどちらかだったように思う・・・・・・。


(画像上、ファミコン版、「ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々」のパッケージ裏面。画像下、雨続きでヤマドリタケモドキの幼菌がたくさん出て来た・・・)



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