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2020年8月 7日 (金)

昭和のテレビ事情2

Photo_20200806104201

未だにテレビのチャンネル番号を、アナログ放送だった頃の番号で言う人がいる。


かく言う私も、会話の中でうっかりアナログ時代の番号を言ってしまうことがある。


やはり昭和の頃から慣れ親しんだチャンネル番号は、しっかりと頭の中に刻まれていて、そう簡単にアップデート出来るものではなかったのだ・・・・・・。


テレビがアナログ放送だった頃、私が住む地域では、テレビ各局のチャンネルは次のように割り当てられていた。

(1)NHK総合
(2)空きチャンネル
(3)NHK教育
(4)日本テレビ
(5)空きチャンネル
(6)TBSテレビ
(7)空きチャンネル
(8)フジテレビ
(9)空きチャンネル
(10)テレビ朝日
(11)TVK(テレビ神奈川)
(12)テレビ東京


そしてこれがデジタル放送に切り替わるタイミングで、チャンネルの割り当ても次のように変更になった。

(1)NHK総合
(2)NHKEテレ
(3)TVK(テレビ神奈川)
(4)日本テレビ
(5)テレビ朝日
(6)TBSテレビ
(7)テレビ東京
(8)フジテレビ


デジタル放送になってチャンネルが変わったのは、(3)のNHK教育が(2)へ移動し「Eテレ」に名称変更、(11)のTVKが(3)へ移動、(10)のテレビ朝日が(5)へ移動、(12)のテレビ東京が(7)へ移動した。


早い話がアナログ放送当時の「空きチャンネル」にきっちりと詰めて入ってもらったことになる訳だ。


いま考えると、そもそもなんのために「空きチャンネル」を設けていたのか謎である・・・・・・。


そしてこのことは、ただ単にチャンネル番号が変わっただけではなく、新聞の番組表の配置も変わることにもなり、変更になった直後はとにかく多くの人がたいへん混乱したものである。


まず、(12)のテレビ東京が(7)に変更になり、(6)のTBSの右隣に移動したことが、いつまで経っても慣れなかった。


そしてアナログ放送の頃は、テレビ東京のスペースになっていた番組表の右端は、デジタルになってからはフジテレビのスペースになっていて、変更になった直後はフジテレビの番組表をテレビ東京のものだと思い込み、「あれ、おかしいな」を何度も連発していたものである・・・・・・。


また、番組表と言えば、デジタル放送になって、テレビ朝日が日本テレビとTBSに挟まれているというのも、なかなか慣れなかった。


アナログ放送の頃は、(4)日本テレビ、(6)TBS、(8)フジテレビ、(10)テレビ朝日で、これまでの人生ずっとその配置で慣れ親しんで来た訳だから、「今日からテレビ朝日は(5)チャンネルになって、(4)の日本テレビと(6)のTBSの間に移動しますよ~」なんて言われても、そう簡単に頭の中をパッと切り替えられる訳がなかった・・・・・・。


NHKのEテレ(元の教育テレビ)が(2)チャンネルなったことは、「NHKのチャンネルは2つ並んでいる」と理解して、すぐになじんだのだが、未だにアナログの頃の(3)チャンネルのイメージが強く、人と会話をする時についつい「(3)チャンネル」と言ってしまうことが多い。


また、テレビのリモコンでEテレに合わせたつもりが、TVK(テレビ神奈川)が映っていて、「あ、(3)じゃなかった!」ということもよくあることだ・・・・・・。


年配の人の中には、そもそも変更になったチャンネル番号を覚える気がさらさらなく、昔のアナログ放送当時のチャンネル番号で、未だに会話をして来る人がいる。


そのような人と会話をする時は、この人はいったい私に何を伝えたがっているのだろうということを、推理しながら話を聞かねばならず非常に疲れる・・・・・・。


3_20200806104301

アナログ放送の頃はよくあったのに、デジタル放送になって見なくなったテレビの光景に、「おそれいりますが、しばらくお待ちください」の静止画像がある。


アナログ放送の頃は番組の放送中に、見ていた映像が突然止まってしまい、「おそれいりますが、しばらくお待ちください」の画面に切り替わることがよくあったのだ。


確かほとんどの局は青バックの画面に白の文字で、「おそれいりますが、しばらくお待ちください」と書かれた、シンプルな画面だったと思う。


早ければ30秒ほどで復旧するのだが、遅い時は3~4分近く待たされることもあった。


あまり長いと、「もしかして自宅のテレビが壊れたのか?」と、いらぬ心配をしてしまうのだが、「しばらくお待ちください」の画面が出ている場合は、あくまでもテレビ局側の問題だった。


復旧しても1分もしないうちに、また、「しばらくお待ちください」の画面に切り替わることもしばしばあった。


そしてそれを2回も3回も繰り返されると、「いったいどうなってるんだよ!」と、テレビの前で切れている隣人の声が聞こえて来たりして、「みんな同じチャンネルを見ているんだね!」と、家族で顔を見合わせて思わず笑ってしまい、イライラが少し解消されることもあったものである・・・・・・。


人気のドラマを放送中の時などは、イライラしている人がかなり多かったようだ。


そしていざ復旧してみると、VTRが止まっておらず、しばらくお待ちしていた間に、いったい何が起きていたのか分からずじまいで、ストーリーがよく分からなくなっていることも多く、視聴者を唖然とさせたものである。


また、客を入れた生放送番組では、お客さんがいるので進行を完全に止めてしまうという訳にもいかず、復旧した時にみんなで爆笑していたりすると、いったい何がそんなにおかしいのか気になって仕方がなかったものだ・・・・・・。


野球中継ではしばらくお待ちしている間に、満塁ホームランが出ていたりして、この試合の一番の盛り上がりの場面を、「しばらくお待ちください」の画面に阻まれて見られなかったということもよくあった。


しかも映像が復旧した直後は、まだバッターは一塁ベースを回っているところで、「あと、10秒早く復旧していれば、ホームランの瞬間を見られたじゃん!」ということもよくあった・・・・・・。


プロレス中継でも同様のことがよくあった。


映像が復旧した瞬間には、レフェリーのカウントがすでに「2」まで進んでおり、こちらとしては「え~~~!」という気分なのだが、生放送なので待ってはくれず、すぐに続けて「3ーっ!」とカウントが入り、「カン、カン、カン、カ~ン!」と無情にも試合終了のゴングが打ち鳴らされることになるのだ。


ひいきの選手が勝ったのはいいが、いったいどんな技がフィニッシュだったのか、これではさっぱり分からない。


プロレスはスポーツニュースで取り上げられることもないし、現在のようにインターネットも普及していなかったので、その試合の流れを知るためには、一週間後に発売になるプロレス専門誌を待つしかなかった。


気分的にはこっちが正に試合終了、ジ・エンドである・・・・・・。


(画像上、畑の縁で咲くオニユリの花。画像下、かわいいテングタケの三兄弟)


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