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2021年1月16日 (土)

「ドラクエⅣ」ホイミンの功績

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▲ファミコン版「ドラクエⅣ」の懐かしいパッケージ。主人公の勇者の顔が「悪人顔」だと評判になった・・・・・・。

1990年2月11日に、ファミコン用ソフト、「ドラゴンクエストⅣ導かれし者たち」は発売になった。


ドラクエⅣはそれまでのシリーズ作品とは異なり、全5章からなるオムニバズ形式が採用された。


章ごとにプレーヤーが操作出来るキャラクターが変わり、主人公である勇者は、なんと最終章まで登場しないという、今考えると、なんともすごいシステムの作品だった・・・・・・。


個人的にドラクエⅣで今でも忘れられないのは、なんと言ってもホイミスライムの「ホイミン」の存在である。


「ホイミン」はドラクエシリーズ初の味方モンスターで、初のNPC(ノンプレーヤーキャラクター)でもあった。


これまでのドラクエシリーズでは、「モンスター=敵」というのが、至極当然の構図であったため、人を襲わない善良な心を持ったモンスターがいるなど、当時はとても考えられないことだった。


このため当時、ファミコン版の「ドラクエⅣ」をリアルタイムでプレイしていた少年少女たちにとっては、「ホイミン」との出会いはかなりの衝撃であったと言えるだろう。


「仲間モンスターシステム」が確立されてから、リメイク版をプレイしている世代とは訳が違うのだ・・・・・・。


ところで、この「ホイミン」の存在は、その後のドラクエシリーズにも、大きな影響を与えることになる。


前述の「仲間モンスターシステム」は、ドラクエⅣの「ホイミン」の存在なしにはもはや語れないし、更にその後の「モンスターシリーズ」も、「ホイミン」がいなければ、生まれていなかったかもしれないのだ・・・・・・。


ドラクエⅣでは「ホイミン」は「第一章王宮の戦士たち」から早くも登場する。


第一章の主人公である、「戦士ライアン」は子供たちが失踪した事件の謎を追うため、「バトランド」を旅立つことになる。


目的地は「イムルの村」だ。


イムルの村では突如姿を消してしまったププルという少年の話や、彼が履いていたという謎の靴の話が聞ける。


そしてイムルにはなぜか地下牢があって、バトランド出身だという一人の男性が捕まっている。


ライアンはバトランドに行方不明の夫を待つ、フレアと言う女性がいることを思い出し、急遽バトランドへUターンして、フレアにこのことを報告。


そしてフレアを連れて再びイムルの村へ戻ることになる・・・・・・。


ライアンはフレアを夫のアレクスに会わせるのだが、アレクスは旅の途中で魔物に襲われたことで、記憶を失ってしまっている。


それを知ったフレアは、何を思ったのか、なんとライアンの目の前で、ドラクエ名物の「ぱふぱふ」を夫のアレクスにしてあげるのである。


当時、ドラクエⅣをプレイしていた少年少女たちは、フレアの「ほら、これでも思い出さない?ぱふ、ぱふ、ぱふ・・・」というセリフに、いったい何が行われているのだろうと、あらぬ妄想を膨らませていたものである・・・・・・。


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▲「ドラクエⅣ」は全5章からなるオムニバズ形式が採用されていた。画像はソフトに同梱されていた取扱説明書による解説。

フレアの「ぱふぱふ」によって、あっさり記憶が戻ったアレクスは、失踪した子供たちが秘密の遊び場にしていたという場所を教えてくれる。


そしてその情報を元に、村の外を散策して行くと古井戸があり、その中から「こっちにおいでよ・・・」という、謎の声が聞こえて来る。


じつはこの古井戸、中へ入って見れば分かることだが、どう見ても井戸ではなく、中はこの世界ではお馴染みのダンジョンになっている。


初めて入った時は、当然迷うこと間違いなしなのだが、間違った道を選んでしまった時には、先程の声が「そっちじゃないよ」と親切に教えてくれる。


とは言うものの、この時点では「絶対に罠!」と思い込んでいるプレーヤーがほとんどだったと思う・・・・・・。


で、先に進んで行って、ようやく分かることだが、ライアンを誘導していたのは、ホイミスライムの「ホイミン」の声だったのだ。


「ホイミン」は自分は人間になることが夢であり、人間といっしょに行動していれば、その夢がかなうのではないかと考え、仲間にしてもらえないかと願い出て来る。


しかし、当時の少年少女たちは、「ホイミン」と面と向かい合っているこの時点でも、前述のような理由から、まだ半信半疑という者がほとんどだったと思う。


慎重なプレーヤーは、「ホイミン」の姿が見えた途端に、「今からコイツと戦うことになるのだろう」と勘違いして、「ホイミン」に話しかける前に、わざわざ一度ダンジョンを出て、イムルの村までUターンし、村の周辺で少しレベルを上げて、その後、薬草やら何やらを買い込んで、再び古井戸へ戻って来たりしていたものだ。


しかし、実際はそんな心配は一切無用で、薬草でしか回復手段のないライアンにとっては、ホイミンは非常に心強い味方となってくれたのだった・・・・・・。


ところで「ホイミン」は、この古井戸でライアンと出会う前に、別のバトランドの戦士と出会っていた。


ところがその時は、仲間にしてもらえないかと申し出たものの、断られてしまっている。


そしてその戦士とは湖の塔3Fで再会することになる。


そして彼はこの時、モンスターとの戦闘で苦戦しており、「ホイミン」の申し出を断ってしまったことを、ひどく後悔している・・・・・・。


その後、「ホイミン」は、ライアンとイムルの村の少年失踪事件の謎を、見事解決してみせるのだが、その後は理由は不明だが、ライアンとは別れたらしく、第五章でライアンが再登場するシーンでは、「ホイミン」は同行していない。


しかし、第五章の主人公「勇者」は、キングレオ城の入り口付近で、「人間になれたホイミン」と出会うことになる。


そして「ホイミン」から、城の中に連れて行かれたライアンを助けてもらいたいと頼まれる。


さらに、「ホイミン」は城に進入するために必要な、「魔法の鍵」の情報をくれる。


その後、魔法の鍵を使って、城に進入した勇者たちが見たものと言えば、頭を使うということを知らずに、力のゴリ押しで前へ進もうとする、ライアンの姿だったのである・・・・・・。


そして第四章の主人公、マーニャとミネア姉妹の仇である「キングレオ」を、激闘の末になんとか倒し、新たにライアンを仲間に加えて城を出ると、またしても城の入り口付近に「ホイミン」の姿がある。


そして「ホイミン」は、「さきほどライアンさまが嬉しそうに外へ出て行くのをお見かけしました。ライアンさまにどうか無事で旅を続けられますようにお伝えください。そしてホイミンがとても感謝していたと・・・・・・」と言い残して去って行く・・・・・・。


それにしても、人間になれた「ホイミン」の姿を想像出来ないのは仕方がないとしても、ホイミンに気付かずに行ってしまうなんて、ライアンってあまりにも能天気すぎやしないか。


キャラクターデザインを見ると、「堅物な戦士」っぽく描かれているライアンだが、じつはちょっとバカっぽいキャラであることを思い知らされるシーンであった。


しかも、最終章で・・・・・・。

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