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2022年1月11日 (火)

「謎フレーズ探偵」一年イモ食って屁こいて ③

Photo_20220108101401

前回の記事では、「学年の数え歌」の様々なバリエーションについてご紹介をした。


そしてその調査の過程で、以前記事にした、「きんしかがやくにっぽんの」で始まるゴム飛び歌に、なぜ学年の数え歌の「二年肉屋の大泥棒」の一節だけが使われていたのか、その理由が判明することになったのだった。


で、今回はいよいよ、「学年の数え歌」の元歌に迫って行きたいと思っている・・・・・・。


じつは今回の調査を始める前に、前回までの調査結果を、数え歌の情報を集めて下さったAさんに報告に行ったのだが、そこで「学年の数え歌」の元歌を探るための、大きなヒントをもらうことが出来た。


そしてこれは、Aさんも「すっかり忘れていた」そうなのだが、当初「学年の数え歌」には、三年と六年の歌詞の後に、掛け声のようなフレーズが入っていたのだという。


そしてそれが次第に簡略化されて行き、その部分を飛ばして歌うことが多くなって行ったのだとか。


で、その掛け声のフレーズが全て入った完全版がこちらになる(↓)。


「学年の数え歌(完全版)」

一年、イモ食って屁こいて
二年、肉屋の大泥棒
三年、坂道転がって、大事なチンポを擦りむいた
いいぞ、がんばれ〇〇小(〇〇は自分の通っている小学校名が入る)
燃えよ、〇〇小(〇〇は自分の通っている小学校名が入る)!
四年、夜中の大小便
五年、ゴリラのケツ洗い
六年、廊下に立たされて、そのうえ中学入れない
いいぞ、がんばれ〇〇小(〇〇は自分の通っている小学校名が入る)
燃えよ、〇〇小(〇〇は自分の通っている小学校名が入る)!


Aさんが小学生の頃は、普段は「いいぞ、がんばれ〇〇小」の部分は歌わずに、一年から六年までのフレーズだけを通して歌い、「みんなの気分が乗っている時だけ」、突然完全版の大合唱が始まったという。


運動会や遠足など、何かイベントがある時や、めったに降らない雪が降った(積もった)時などに、完全版は歌われることが多かったそうだ。
早い話がみんなのテンションが高まっている時に、完全版は歌われていたということらしい。


前回ご紹介した、「学年の数え歌」の各種バリエーションを見ても、「いいぞ、がんばれ〇〇小」のフレーズは、A~Dのいずれの歌詞にも入ってはいなかった。


そして記事で紹介しきれなかったものについても、それは全く同様だった。


ということはやはり、「いいぞ、がんばれ〇〇小」の部分は、時間と共に次第に省略されて、歌われなくなって行ったということなのだろう。


小学生というのは、この手の歌は何よりも「面白さ」を優先するので、取り立てて面白くない部分については、省略してしまうことも、決して珍しくはない。


そしてそのことが、後の時代になって、「あの歌の元歌はいったいなんだったのだろう?」と考える時に、大きな障害となって立ちはだかるのである・・・・・・。


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さて、ここからはいよいよ、「学年の数え歌」の元歌を探って行こうと思っているのだが、鍵になるのはやはり、「いいぞ、がんばれ〇〇小、燃えよ〇〇小!」のフレーズである。


で、みなさんはこのフレーズを見て、何か思い当たることはないだろうか。


ちなみに私がまず思ったのは、「もしかしてこれって、応援歌なんじゃないの?」ということである。


「いいぞ、がんばれ」とか、「燃えよ」なんてフレーズは、どう考えても誰かを応援する時に使うワードである。


また、応援歌というのは、どちらかというと、個人よりもチームを応援する時に歌われるものである。


そう考えると、Aさんが小学生の頃に、「運動会の時には完全版を歌っていた」というのもよく分かる・・・・・・。


で、この「学年の数え歌」の元歌が応援歌だったとして、いったいなんの競技の応援歌だったのかが問題なのだ。


そこで当時のことをちょっと振り返ってみることにする。


この「学年の数え歌」が流行っていた1970~1980年代は、今と違ってテレビ中継もされているメジャーなプロスポーツはそう多くはなかった。


サッカーなんてプロ化もされていなかったし、ルールすらよく分かっていない者が多かった時代だ。


毎回テレビ中継があるプロスポーツといえば、野球、相撲、プロレスぐらいだったと思う。


そしてこの中で応援歌が歌われそうな競技といえば・・・・・・、そう、野球しかないのである。


で、このことをAさんに話したところ、「ご名答!この替え歌の元ネタは、中日ドラゴンズの応援歌なんだよ」と言うではないか。


中日ドラゴンズの応援歌は、時代ごとに作り直されているが、「学年の数え歌」の元になったのは、どうやら1974年バージョンの、「燃えよドラゴンズ」だったようだ。


じつはこの歌、とてつもなく長いのだが、「学年の数え歌」の元になったのは、2番から3番にかけての歌詞だったようだ。


ちなみに元歌の「燃えよドラゴンズ」では、選手の打順と名前が歌詞に出て来て、「一番高木が塁に出て、二番谷木が送りバント、三番井上タイムリー、四番マーチンホームラン・・・」と歌われて行く。


そして「いいぞがんばれ〇〇小」の部分は、もちろん、「いいぞがんばれドラゴンズ」であることは、もはや言うまでもないだろう。


ところで「学年の数え歌」の元歌が、中日ドラゴンズの応援歌だったということは、この歌の発祥はもしかして、名古屋だったということなのだろうか。


じつはこの点については、Aさんも知らなかったし、残念ながらいくら調べてもよく分からなかった。


ただ、「中日ドラゴンズファンの子供が最初に考案した可能性は極めて高い」とだけ言って、言葉を濁しておこうと思う・・・・・・。


(画像上、横浜はこの冬、数年ぶりの積雪となり、畑はご覧のように真っ白に。画像下、林縁はまるで水墨画のような世界に変貌した・・・・・・)

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コメント

昭和20年代の新宿区で歌われたバージョンはきわめてシンプルです。
1年、芋掘り。 2年、憎まれ。 3年、酒飲み。
4年、酔っ払い。 5年、強盗。 6年、牢屋に入れられた。

コメントありがとうございます。

まともなのは一年の時だけですね(笑)。
「学年の数え歌」はろくでもない歌詞のものが結構見られて、
思わず笑ってしまいます。

練馬区です。30年代でも歌詞は全く同じでした。
1年、芋掘り。 2年、憎まれ。 3年、酒飲み。4年、酔っ払い。 5年、強盗。 6年、牢屋に入れられた。
一年の芋掘りの時に急に流行り出し、
皆でこれを歌いながら芋掘りに行きました。

ナショナルキッドさん、こんにちは。

これを見ると僕らの頃は、
だいぶ歌詞がソフトになっていたんだなあと実感します(笑)。

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