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2022年2月16日 (水)

ビデオデッキの録画予約とプロ野球中継

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今では考えられないことだが、ビデオデッキが一般に普及する以前は、どうしても残しておきたいテレビ番組は、ラジカセから音声だけを録音して楽しんでいた。


ところが、ラジカセを購入する際に、5千円程度の額をケチって、1つ下の安い機種を買ってしまうと、NHKの放送は入るものの、民放各局の放送が入らない仕様になっていて注意が必要だった。


うかつにもそのような機種を購入してしまった者は、ラジカセ本体のマイクの穴を、テレビのスピーカーに近付けて、直接テレビの放送を録音していたものである。


しかし、そのようにして録音すると、当然のことながら、家族の話し声や、くしゃみ、おならなどの生活音が、少なからず入ってしまうもので、後から聞いてみると、ただの面白テープになっていて閉口したものだ。


今では考えられないような話だが、当時はテレビ番組を録画して、自分の好きな時間に見られるようになるなんて、夢のような話だったのだ・・・・・・。


ビデオデッキが一般に普及し始めたのは、1980年代の半ば頃からだった。


そしてちょうどその頃から、いわゆる「ビデオソフト」が発売されるようになり、レンタルビデオショップが町のあちこちで見られるようになって行った。


最盛期には数百メートルに1件建っているエリアもあって、場所によっては対向車線側にも、向かい合わせて建っている所があったぐらいだった・・・・・・。


また、ビデオデッキが一般に普及したことで、テレビ番組を録画して楽しむことが一般的になって行った。


ところが当時のビデオデッキは、現在の録画機器のように、「番組名」で録画予約をすることは出来なかったので、日付と時間、チャンネルを手動で設定して、録画予約を入れていた。


そしてここで問題になって来るのが、当時大人気だったプロ野球中継だったのである・・・・・・。


当時、プロ野球は「国技」と言ってもいいほど人気のあるスポーツで、巨人戦の平均視聴率は、なんと20%を優に超えていた。


だからテレビ局は、プロ野球中継が予定していた放送時間内に収まり切らない場合は、放送時間を延長して中継を続けるのが、当たり前の時代だったのだ。


逆にそうしていなかったら、今で言うところの「炎上」が起きて、テレビ局の電話が鳴りやまなかったであろう。


現実にぎりぎりまで放送を延長しても、試合終了まで放送が出来なかった時には、そのようなことが起きていたそうである。


それぐらい当時の野球人気は凄まじいものだったのである・・・・・・。


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ちなみに当時の野球人気は、子供たちの間でも例外ではなく、あの頃の小学生はみんな決まって、ひいきのプロ野球チームの野球帽を、まるで示し合わせたかのように被っていたものである。


そして外で遊ぶ時は、ゴムボールとプラスチックのバットを持って、「野球しよーぜ!」が合言葉だった。


また、当時はプロ野球カードが付いたポテトチップスがバカ売れしていた時代でもあり、子供たちはみんな選手のカードを何十枚とコレクションしていて、ダブったカードを持ち歩き、友達と交換したりしていたものだ・・・・・・。


で、話が少しそれてしまったが、なぜビデオの録画予約に野球中継が関係していたのかについてだ。


前述の通り、当時のビデオデッキは、現在の録画機器と違って、「番組名」での録画予約は出来なかった。


このため、日付と時間、チャンネルを手動で設定しなくてはならなかったのだ。


だから野球中継が延長になると、当然その時間に予定されていた番組は録画されておらず、その代わりに何の関係もない野球中継が、きっちりと録画されていたなんてことが起こる訳だ。


また、野球中継の延長を見越して、事前に長めに録画予約を入れておいたとする。


ところが、いったいどこまで放送が延長されるのかが分からないため、後で見返すと半分以上はどうでもいい野球中継が映っていて、見たかった番組は、途中でブッツリと切れていたなんてことが、当時は日常茶飯事だったのである。


それというのも、当時の野球中継は、放送時間内にきっちりと納まる日もあれば、放送時間を30分延長、60分延長、試合終了まで放送など、試合の進み具合やテレビ局の都合で、日によってまちまちだったのだ。


そしてこのことがビデオの録画予約には、非常に悩ましいことだったのである・・・・・・。


私が子供の頃、アニメは今と違って、ゴールデンタイムに、たくさん放映されていた。


だからプロ野球のシーズン中は、野球中継でアニメがお休みになることが多かった。


小学生の頃は野球も見たいがアニメも見たいという、ぜいたくな悩みがあったので、そういう意味でも野球中継は悩ましかったものである。


野球中継は放送時間を延長した枠の番組については、放送時間を変更して(繰り下げて)放送していたが、通常の放送時間内の番組については、お休みが原則だったのだ。


また、当時はドーム球場がまだなかったので、雨の日は野球は当然中止になる。


そうなると、言うまでもなく、いつも通りの番組が放送されることになる訳だ。


関東はいい天気なので、てっきり野球中継はあるものだと思って気を抜いていると、関西は大雨で野球は中止。


録画したかった番組が急遽放送されることになり、大慌てで録画予約を入れるなんてこともよくあった。


しかし、あんまり慌てていたので、うっかり違うチャンネルを指定してしまい、ドラマを録ったつもりだったのに、政治討論番組が映っていたなんて話を、当時はよく聞かされたものである・・・・・・。


(画像上、びっくりするほど花期が長い、桃色の寒椿の花。画像下、雪の翌日、木の枝に雪の花が咲いていた・・・・・・)


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