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2022年11月 1日 (火)

ビンジュースの自動販売機

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▲じつはビンジュースの自動販売機は、数は少ないが現在でも見ることが出来る。しかし、昭和の頃に見られたものとは構造が変わって、ボタンを押してジュースを選び、買ったジュースは「穴から引っこ抜く」のではなく、横からゴロゴロッと転がって出て来るようになった・・・・・・。

私が小学生の頃は、まだぎりぎりビンジュースの自動販売機が生き残っていた。


とはいうものの、歩道脇に立つ自動販売機は、もうすっかり缶入りのものに切り替わっていて、ビンジュースの自動販売機は、お菓子屋さんや駄菓子屋さんの前に、僅かに残っているぐらいだった。


現在ではビン入りのジュースなんて、居酒屋さんにでも行かなければ、お目にかかれなくなってしまったが、昭和40年代までは、店で売られているジュースはビン入りが主流で、昭和50年代に入って缶が主流になるまでは、自動販売機もビン売りだったのである。


ビンジュースの自動販売機には、いくつかのタイプがあったが、共通して言えることは、まず最初にお金を投入して、細長い透明窓の扉を開けて、選んだ商品を丸い穴から引っこ抜いて取り出すことだった。


ジュースのビンは王冠側を手前に寝かせた状態で入っていて、丸い穴から先端だけが見えていたのだ。


透明窓の扉は自動販売機の左側に縦向きに設置されているものが多かったが、自動販売機の下の方に横向きに設置されているものもあった。


これについては現在の自動販売機の商品取り出し口と位置が全くいっしょである。


ただし商品は現在のように上からガシャンと落ちて来る訳ではなくて、やはり穴から引っこ抜いて取り出すようになっていた。


ちなみにビンジュースの自動販売機には、構造上サンプルを入れるスペースがなかったので、いま見たらちょっと違和感があると思う。


ただ、商品取り出し口が自動販売機の下部に横向きに設置されていたものに関しては、上部にスペースがあり現在のようにサンプルが入れられていたようである。


ちなみに先程からビンジュースの自動販売機は、「穴から引っこ抜いて取り出す」と書いているのだが、これはビンジュースの自動販売機には、そもそも商品を選ぶためのボタンがなかったからだ。


だからお金を入れた後は、穴から見えている王冠の柄を確認して、自分の欲しい商品を引っこ抜くのである。


このためビンジュースの自動販売機は、全ての商品が同じ値段になっていた。


きっと、現在の自動販売機しか見たことのない人は、お金を入れた後に、どうやって商品を買うのか分からず、困惑することになると思う・・・・・・。


Photo_20221029085702
▲ビンジュースの自動販売機には栓抜きが設置されている。ビンの王冠部分をここに引っ掛けてクイッと栓を抜くのだがコツが分かるまではちょっと戸惑うかもしれない・・・・・・。

当たり前の話だが、ビンのジュースは買った後に、栓抜きで栓を抜かなければ飲むことは出来ない。


「これでは自動販売機でジュースを買っても、その場で飲むことが出来ないじゃないか」と思われるかもしれない。


しかし、そんな心配は一切無用で、ビンジュースの自動販売機には、栓抜きがちゃんと設置されていた。


栓抜きと言っても、家庭で使うような栓抜きがぶら下げてあったという訳ではなくて、自動販売機にあるくぼみが栓抜きになっていたのだ。


そして抜いた栓は自動販売機の中の専用のスペースに落ちるようになっていた。


ただ、自動販売機の栓抜きにはちょっとしたコツがあって、子供にはなかなか上手く使いこなすことが出来なかった。


だからなんとか栓を開けることが出来ても、ドバドバとジュースをこぼしてしまって、いざ飲もうと思ったら、半分くらいしか残っていなかったなんてこともよくあった。


だからお菓子屋や駄菓子屋のおばちゃんは、子供が自動販売機でジュースを買おうとしているのを見つけると、わざわざ出て来てくれて、栓を抜く時は手をそえてサポートしてくれていた。


そもそもお菓子屋や駄菓子屋には、店内の冷蔵庫にも冷えたビンジュースが入っていて、それを買えばおばちゃんが栓抜きでプシュッと栓を抜いて渡してくれたのだ。


その方がよっぽど手間やリスクが少なくて済むのに、子供の頃はどういう訳か自動販売機でジュースを買いたかったのである。


で、自動販売機でビンジュースを買った後は、その場で飲んでしまうことがほとんどだった。


というのも、私が小学生の頃は道端の自動販売機は、もうほとんどが缶入りに切り替わっていたので、ビンを持ち歩いていると、捨てる場所がなかったのである。


ビンジュースの自動販売機の脇には、ビンジュースが納品される時に入っているプラスチックの運搬用ケースが置いてあって、飲み終わったジュースのビンはそこに返すようになっていた。


ケースにビンがいっぱいで入れる所がない時は、店の中へ持って行けばおばちゃんが回収してくれた。


でも、結局店の中まで持って行くのなら、初めから店の冷蔵庫に入っているビンジュースを買って、おばちゃんに栓を抜いてもらい、その場で飲んで、ビンを返して来た方がよっぽど合理的だったよなぁと、今さらながら思ったりもする。


その後、お菓子を買ったりもしていたのだから・・・・・・。

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