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2023年1月 6日 (金)

ドラクエと鍵

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▲もはやいうまでもないと思うが、右が「金の鍵」で、左が「銀の鍵」になる。金の鍵は金色に縁取られた扉、銀の鍵は銀色に縁取られた扉なら全て開けることが出来る。これは世界各国どこへ行っても共通だ。これでセキュリティ上、問題ないのだろうか・・・・・・?

信じられないような話だが、ドラゴンクエストの世界には、扉を開けるための鍵は数種類しか存在していない。


そしてその鍵の種類によって、開けられる扉のタイプは決まっている。


ドラクエの世界では施錠の仕組みはとても単純で、同じ色(同じ系統)の扉なら、全て1本の鍵で世界中どこの施設の扉であろうと、開いてしまうことになる。


扉の向こう側には、貴重なアイテムが保管されていることも少なくないのに、これでセキュリティ上、問題ないのだろうか。


いや、むしろ大問題だと思うのだが、不思議なことに鍵を手に入れて、世界中の扉を開けに行ってみても、扉はどこもしっかりと施錠されていて、部屋の中の宝箱も全くの手つかずで、誰かが進入した形跡は微塵もないのである。


で、勇者一行は、その手つかずの宝箱の中身を、所有者の許可もなく、なんのためらいもなくもらって来る訳だ。


しかし、これって冷静に考えてみると、主人公こそが「宝物庫荒らし」ということになるのではないだろうか・・・・・・。


そんな訳でドラクエの世界では、扉のタイプに対応した鍵さえ入手してしまえば、世界中どこへ行っても、扉を開けることが出来てしまう。


しかし、そうは言うものの、鍵の入手については、一筋縄でいかないものが多い。


例えばドラクエⅡに登場する「きんのカギ」については、持ち主のタシスンが帰って来ないため、いつまで経っても鍵は手に入らない。


そこで町にいる人に話を聞くと、旅の商人から、「この町の男たちの船が魔物に襲われて海の藻屑になった」というとんでもない情報が聞ける。


そしてタシスンの妻からは、「タシスンは犬が大好きだった」という話、さらに町の少年からは、「うわ~ん、あそこの犬が吠えて袖を引っ張るんだよぉ」という、どうでもよさそうな情報が聞ける。


しかし、この町で一番重要な人物は、じつは人ではなくて道具屋の裏にいる犬なのだ。


そうは言っても、犬に話を聞いても話が全く通じない。


そこでやるべきことは、犬の足元の地面を調べることなのだ。


これをやらなければ、いつまで経っても話が進展することはない。


ちなみに「きんのカギ」が手に入ると、金色に縁どられた扉は全て開けられるようになる・・・・・・。


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▲こちらは牢屋の鍵と水門の鍵。なんと牢屋の鍵は道具屋で売っている。もちろん正規のルートではなく、闇取引に応じなければ入手することは出来ない・・・・・・。

そしてもう一つ、「きんのカギ」より早く手に入る「ぎんのカギ」については、湖の洞窟の地下2階に、他の宝箱といっしょに隠されている。


それなら普通のダンジョン探索と変わらないじゃないかと思われるかもしれないが、ここでのパーティは仲間になって間もないサマルトリアの王子1人だけなのだ。


仲間になった直後のサマルトリアの王子は、本当に信じられないくらい役に立たない。


もはや主人公が1人で行くのと大して変わらないのである。


そして「ぎんのカギ」が手に入ると、銀色に縁どられた扉は全て開けられるようになる・・・・・・。


ところで苦労して手に入れた「きんのカギ」と「ぎんのカギ」だが、じつは売ることも出来る。


「金」と「銀」というくらいだから、さぞかし高額で買い取ってもらえるのだろうと思っていたら、なんとどちらもたったの2Gにしかならない。


どうやら「金」と「銀」というのは見た目の色だけで、実際のところは別のお安い金属で出来ているようだ・・・・・・。


ドラクエⅡに登場するカギを2つご紹介して来たので、ついでにもう1つ、「ろうやのカギ」もご紹介してみたいと思う。


じつは「ろうやのカギ」はペルポイの町にある道具屋で売っている。


売っているのなら、入手は簡単じゃないかと思われるだろうが、普通に買えるのなら苦労はしない。


じつはペルポイの町には道具屋がなぜか2つあるのだが、このうち「ろうやのカギ」が売られているのは、怪しい男が経営している店の方だ。


この店のメニューを見ると、なぜか一ヶ所が空欄になっている。


で、その空欄を選択すると、怪しい店員が闇取引を持ちかけて来る。


価格はなんと2000Gだ。


ドラクエⅡでは「はがねのつるぎ」が1500Gなので、「ろうやのカギ」がいかに高額か分かると思う。


で、「ろうやのカギ」を手に入れれば、「鉄格子の扉=牢屋の扉」を自由に開けることが出来るようになる。


それにしてもドラクエの主人公って、先にも書いた通り、鍵を手に入れて、宝物庫荒らしのようなことをしてみたり、本来なら摘発すべき闇取引で、なんのためらいもなくアイテムを入手してみたり、とても世界を救おうとしている勇者には見えないのだが、これで本当にいいのだろうか・・・・・・。


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