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2023年9月 3日 (日)

「ヤッターマン」ドロンジョのキセル

Photo_20230829085701

「ヤッターマン」は私が子供の頃に見ていたアニメ作品で、正式なタイトルは「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」になる。


ヤッターマンの本放送は、1977(昭和52)年1月1日から、1979(昭和54)年1月27日まで、フジテレビ系列で放映されていた。


そして毎週土曜日の午後6時30分から午後7時までの放送枠で全108話が放映されている。


ちなみに2年間の平均視聴率は20・1%、最高視聴率は28・4%だったというから驚きである。


そう言われてみれば、当時はヤッターマンを知らない子供なんていなかった。


それぐらいヤッターマンは子供たちに人気の作品だったのだ。


そしてヤッターマンは人気の作品ということもあって、その後も夕方に何度も再放送をやっていたので、きっと幅広い世代の人が知っているアニメ作品なのではないだろうか・・・・・・。


ところでみなさんは、ヤッターマンといったら、どのキャラクターを一番に思い浮かべるだろうか。


じつはこの質問には多くの人が、主人公の「ヤッターマン」ではなく、悪役三人組の「ドロンボー一味」と答えるのだそうだ。


「ヤッターマン」という作品にとって、それぐらい「ドロンボー一味」はなくてはならない存在だったのだ。


そもそも彼らがいなければ、ヤッターマンの存在意義はないと言っても過言ではないだろう・・・・・・。


そしてドロンボー一味といえば、まずは何よりもリーダーのドロンジョである。


ドロンジョのイメージといえば、何と言っても頭からすっぽりと被っている、あの特徴的なデザインのペルソナ(覆面)だろう。


「ドロンボー」というくらいだから、きっと素顔を晒さないように、常に着用しているのかと思いきや、じつはそうでもないらしく、初期の頃は活動資金を稼ぐためのインチキ商売を行う際には、堂々と素顔のままで接客をしていた。


そしてその素顔は、金髪で碧眼のかなりの美人で、そのうえ173cmの長身で頭脳明晰、スタイルも抜群と来ている。


何もこんな商売をしなくても、他にいくらでも成功できる仕事があるだろうと思うのだが、本人はそんなつもりはさらさらないらしく、どうも金銀財宝の魅力に憑りつかれてしまっているらしい・・・・・・。


じつはドロンジョには実在のモデルがいて、フランス人女優のミレーヌ・ドモンジョがそうだといわれている。


そして当時ドロンジョの声を担当されていた小原乃梨子さんは、ミレーヌ・ドモンジョの吹き替えも担当していたことがあったのだそうだ。


個人的にはとても興味がある話なのだが、これって偶然だったのだろうか・・・・・・。


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ところで、小原乃梨子さんといっても、あまりピンと来ないかもしれないが、「大山版ドラえもん」の「のび太くんの声」といえば分かってもらえるだろうか。


当時はそんなこととはつゆ知らずヤッターマンの放送を見ていたのだが、まさか小学5年生の「のび太くん」と、24歳の大人の女性のドロンジョの声を、同一人物が演じ分けていたなんて考えてもみなかった。


そして放送から数十年が経過して、自分がおっさんの域に達してから、そのことを知ることになろうとは、世の中本当に分からないものである・・・・・・。


ところで当時ドロンジョは、暇さえあればいつもドクロの装飾が付いた細長いキセルで、煙草をプカプカと吹かしていた。


そしてドロンジョは、そのキセルの煙を必ずドクロの形にくゆらせていて、その姿はなんともいえず優雅であった。


そして煙草の煙を「フーーーッ」と吹き出すその口元は、子供が見たって、「色っぽいなぁ」と感じたものである・・・・・・。


そんなドロンジョの代名詞ともいえるキセルだったのだが、2008(平成20)年にヤッターマンのリメイク版が放映された際には、まるでなかったことのように、その存在がきれいに消されてしまっていた。


その理由としては、「喫煙に対する社会の変化」としかいいようがない・・・・・・。


昭和の頃は、学校の職員室でも普通に煙草を吸っていて、ドアを開けて中に入ると、煙草の煙で室内がかすんで見えるほどだった。


また、医者が診察中に煙草を吹かしていたり、テレビのトーク番組では、出演者が煙草を吸いながら話をしていたりする時代だった。


そんな時代だったので、当時はあの国民的アニメ「サザエさん」でも、波平さんやマスオさん、ノリスケさんは、家族の集まる居間で、平然と煙草を吹かしていた。


しかも、なぜかその煙草の銘柄は、いつも「ハイライト」と決まっていて、波平さんやマスオさんが、懐から煙草の箱を取り出すシーンでは、決まって当時のあの青いパッケージが握られていたものだ。


きっと、磯野家の居間の壁は、煙草のヤニで真っ黄色だったことだろう。


いまこうして振り返ってみると、ちょっと信じられないような話だが、これは本当の話である・・・・・・。


いま思えばサザエさんの家では、カツオやワカメ、タラちゃんもいることだし、さすがに居間で煙草はまずいだろうと思うのだが、ヤッターマンのドロンジョの場合は、また話は別である。


ドロンジョのキセルは、ドロンジョというキャラクターの一部といっても過言ではなく、そのキャラクターは昭和の頃に放送されていた、「元祖ヤッターマン」で、すでに完成されていたのだ。


ドロンジョからキセルを取り上げるということは、ドロンジョというキャラクターに対する否定でしかない。


昭和の頃に放送されていた、元祖「ヤッターマン」を知る者としては、ゆったりと椅子に腰かけて、長い脚を組み、キセルの煙を優雅にくゆらせているあの姿こそが、ドロンジョ様なのである・・・・・・。


(画像上、明るくなると同時に鳴き始めるミンミンゼミ。画像下、どこからやって来たのか道端でタカサゴユリが開花した・・・・・・)


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