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2023年11月19日 (日)

「昭和の遊具」空中シーソー(回転シーソー)

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▲空中シーソーはこのようにギッタンバッコンさせて遊ぶ遊具だった。また、私は見たことがなかったが、竹とんぼのようにクルクルと回転するタイプのものもあったようだ・・・・・・。

昭和の頃には公園や学校に行けば必ずあったのに、いつの間にか撤去されてなくなってしまった遊具というのが、じつはけっこうあるものだ。


「空中シーソー」とか「回転シーソー」と呼ばれていた遊具もその中のひとつで、いまではもう絶滅してしまった遊具といえるだろう。


私の記憶では空中シーソー(回転シーソー)には大きく2つのタイプがあったように思う。


1つ目のタイプは梯子の真ん中を1本の支柱に固定してあるようなシンプルな外観のもの。


遊び方としては、梯子の両端にそれぞれ子供がぶら下がり、一方がジャンプした時にもう一方がしゃがむ。


この動作を交互に繰り返して行くことで、シーソーのようにギッタンバッコンさせて遊ぶのだ。


このタイプのものは、遊具の規模としては、それほど大きなものではなく、シーソーが空中に持ち上がる高さも、せいぜい自分の身長の2倍あるかないかぐらいだったと思う・・・・・・。


2つ目のタイプは、1つ目のものとは比べ物にならないくらいの大きさで、大きな公園などに行かなければ遊ぶことが出来なかった。


早い話が場所を取るので、それなりのスペースがないと設置出来なかったのだ。


こちらのタイプは体操競技で使う、大きな鉄棒のようなものが支柱になっていた。


そして梯子の形状もちょっと特殊で、まるで消防自動車の梯子のような形をしていた。


このタイプのものは、パッと見た感じ、とても遊具には見えず、その様子はまるで建設現場で見かける足場のような武骨な印象だった。


また、このタイプは遊具らしいカラフルな色に塗装されていた訳ではないので、きっと今の子供たちが見たら、何に使うものかさっぱり分からないと思う・・・・・・。


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▲大型のタイプは通常の遊び方のほか、縦方向に回転させて遊ぶことが出来た。公園の遊具なので、体を固定するベルトなんてなくて、いま考えると大人でも危険な遊び方である・・・・・・。

で、基本の遊び方は、1つ目のコンパクトなタイプと同様なのだが、この大型のタイプは、シーソーが一番高い所まで持ち上がると、自分の身長の3倍以上の高さになっていたと思う。


普通に遊んでいるだけなら、そんなことにはならないのだが、お互いに勢いをつけて、思いっ切りジャンプをして漕いで行くと、かなりの高さにまで到達し、元に戻る時の勢いで、空中で体が水平になったりもしていた。


いま考えると、うっかり手を離して地面に叩きつけられようものなら、大怪我どころでは済まなかったかもしれない。


当時はいっしょに遊ぶ相手を間違えて、号泣しながら空中に持ち上げられている子供がよくいたものだが、空中シーソー(回転シーソー)では、この程度の遊び方はまだまだ序の口だった。


前述のように空中シーソー(回転シーソー)の基本の遊び方は、梯子の両端にそれぞれ子供がぶら下がり、お互いにギッタンバッコンさせて遊ぶのだが、この大型のタイプにはさらに高度な遊び方が存在していたのだ・・・・・・。


じつはこの大型の空中シーソーは、「回転シーソー」の別名があるように、まるでハムスターの回し車のように、ぐるぐると回転させることが出来た。


ちなみに1つ目のコンパクトタイプの空中シーソーは、支柱が梯子の真ん中で固定されているため縦方向への回転はしない。


2つ目の大型のタイプは、支柱が両サイドに2本あり、鉄棒状になっているため、梯子を縦方向にぐるぐると回転させることが出来たのだ。


ただし、回転させるためには、それなりの体力と技術が必要だった。


まず、通常の遊び方をする時に、手で持ってぶら下がる部分に足を乗せて立つ。


そしてその上の梯子の部分を手でしっかりと持つ。


そしてお互いに片足で地面を蹴って、少しずつ勢いをつけて行くと、シーソーは次第に水平から直角の高さにまで上がって行くようになる。


そして自分の体勢が逆立ちになったなと思った瞬間、シーソーはぐるぐると回転を始めるのだ。


その様子はまるで宇宙飛行士になるための訓練のようである。


宇宙飛行士たちはちゃんとシートベルトを装着して、ぐるぐると回されているのだが、空中シーソー(回転シーソー)には、そんなものは付いていない。


自分の力でしがみついていなければ、地面に真っ逆さまに落下して病院送りになること間違いなしだ。


空中シーソー(回転シーソー)にぐるぐると回されながら、いったい何が楽しくてこんなことをしているんだろうと、自分を見失うこともしばしばあった・・・・・・。


いま考えると、空中シーソー(回転シーソー)って、遊園地のアトラクションにあってもおかしくない代物だったと思う。


そんなものが公園や学校の校庭にポンと設置されていた昭和の時代って、本当に「スゲ~よな~」と今更ながら思ったりする。


しかも空中シーソー(回転シーソー)には、シートベルトも付いていなければ、係のお姉さんもいないのだ。


子供が勝手に好きなように遊んでよかったのである。


それって、今の時代だったら、完全にアウトだろう・・・・・・。


現実に空中シーソー(回転シーソー)で遊んでいると、危ないこともしばしば起きていた。


相手が上に持ち上げられている時に急に手を離して、相手が地面に叩きつけられたり、遊びをやめて着地した後に、鉄の手すりの部分が、ガクンと下りて来て、それで頭を強打したりと、事故の絶えない遊具ではあった。


それでも当時は大した問題になることはなく、「怪我をしないように、気を付けて遊びなさい」と言われるぐらいだった。


そして痛い目に遭った当人たちも、その翌日にはそんなことはもうすっかり忘れ、ゲラゲラ笑いながら、空中シーソー(回転シーソー)のスリルに絶叫していたものである。


いまこうして振り返ってみると、昭和の子供たちって、なんだかものすごく馬鹿っぽい。


それってやっぱり、落下したり、頭を打ったりしながら、遊んでいたからなのだろうか・・・・・・。


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