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2024年4月

2024年4月29日 (月)

宇宙人解剖フィルム

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▲テレビ番組に先行して発売になった扶桑社のムック本。「宇宙人解剖フィルム」から多くの画像を使って解説されている。好評だったのか、「最終報告」と題して、後に第二弾も発売になった・・・・・・。

「宇宙人解剖フィルム」と呼ばれる映像をご存知だろうか。


日本では1996(平成8)年2月2日に、フジテレビ系列の番組で初めて紹介されて、当時はたいへんな話題になった。


じつは当初このフィルムは、1995(平成7)年8月28日に、世界で一斉に放映するよう計画されていて、「出来れば日本もこれに合わせて、同時期に放映出来ないか?」という申し入れがあったのだそうだ。


結果的に日本ではそれはかなわず、1996(平成8)年2月2日に、「金曜超テレビ宣言!」内の特別番組、「UFO墜落から48年 今世紀最大の衝撃映像 宇宙人は本当に解剖されていた !!(フジテレビ系)」の中で初めて放映された・・・・・・。


で、そもそも、この「宇宙人解剖フィルム」が、どういった経緯で撮影されたのかというと、1947年7月に、ニューメキシコ州ロズウェルに墜落したといわれるUFOから、3体の宇宙人の死体が回収された。


そしてその1ヶ月後に、テキサス州ダラスのフォートワース基地内で、宇宙人の死体解剖が行われ、これを16ミリフィルムに記録したものだというのだ。


ロズウェル事件に関しては、それまでもテレビで何度も語られており、その都度、墜落時のイメージ映像が作られ流されていたので、私も事件の概要はなんとなく分かっていた。


しかし、墜落したUFOの中から回収されたという、「宇宙人」のリアルな映像が公開されたのはこの時が初であり、当時放送を見た多くの人が驚愕したのはもはや言うまでもない・・・・・・。


で、この「宇宙人解剖フィルム」が、具体的にどのようなものだったのかというと、小さな殺風景な部屋の中で、防護服のようなものを着た2人の人物が、台の上に横たわっている宇宙人の死体を解剖し、その様子を紙に記録している様子が映し出されている。


そしてガラス越しにその様子を見守る、もう1人の人物が映っていた。


映像は白黒で画質も荒く、「宇宙人」の皮膚の色や、取り出した内臓の色などは確認することが出来ない。


で、この「宇宙人」とされる生物の死体なのだが、私にはなんだか違和感しかなかった・・・・・・。


確かに映像の中の「宇宙人」は、人に比べて頭部が大きく、大きな目をしており、顔だけを見たら、よく知られた宇宙人グレイに似ていなくもない。


しかし、その体型はどう見ても人であり、ロズウェル事件で回収された宇宙人のスケッチとは、大きく外見が異なっている。


まず、頭部だが、「宇宙人解剖フィルム」に映っている宇宙人は、ロズウェル事件の宇宙人に比べて、明らかに目が小さい。


それに黒目しかないと思われていた目には、黒いフィルム状のカバーが入っていて、これをピンセットで剥して行くと、その下から白目をむいた状態の眼球が現れるのだ。


私は子供の頃、椅子に座っている人のアイマスクをそっと外したら、ガッツリ白目をむいていて、慌てて元に戻すというコントを見た記憶があるのだが、思わずそれを思い出してしまい、映像を見ながら、「プッ!」と吹き出してしまった・・・・・・。


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▲帯にはテレビ番組で司会を務めていた、ビートたけしのコメントと写真が紹介されている。どうでもいいけど、今こうしてみると、たけしが若い・・・・・・。

また、ロズウェル事件の宇宙人には、耳たぶはないとされていたが、「宇宙人解剖フィルム」の宇宙人には、小さな耳たぶが確認出来る。


さらにロズウェル事件の宇宙人は口は退化しており、小さなスリット状と言われていたが、映像の宇宙人の口は、まるで酔っぱらって、ポカンと口を開けて眠っている人間のようである・・・・・・。


また、ロズウェル事件の宇宙人は、手足の指に親指はなく、4本指だったと言われている。


しかし、映像の宇宙人の手足の指は、しっかり親指があるばかりか、どういう訳か6本指に増えてしまっているのだ。


また、ロズウェル事件の宇宙人は、手足の指は細長く尖っており、指の間には水かきのようなものが付いていたとされている。


しかし、映像の宇宙人の手足の指は、まるで人の指の形そのもので、指の間に水かきもなかった・・・・・・。


そして、私が映像の宇宙人で、最も違和感を覚えたのは、不自然なくらい大きく膨らんだ、その腹だった。


ロズウェル事件の宇宙人は、大きな頭部に見合わないくらい、華奢な身体つきをしていて、そのアンバランス感こそが、宇宙人の定番のイメージにもなっていた。


だから私には映像の宇宙人は、ビール腹のおやじが素っ裸で寝転がっているようにしか見えず、「なんだ・・・、人間じゃないか・・・」と、思わず口走っていたのを、いまでもはっきりと覚えている。


ただ、後から聞いた話では、どうやらこの「宇宙人」は女性だったらしく、私は「宇宙人にはおっぱいはない」ということを、この時はじめて知ったのだった・・・・・・。



2024年4月23日 (火)

「ヤッターマン」ドロンジョの裸 ②

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ドロンジョはドロンボー一味の女リーダーで、3人のメンバーの中での役回りとしては、「お色気担当」と言われることが多い。


これはなぜかというと、作中でドロンジョが毎回のように、裸を晒していたからに他ならない。


誤解のないように書いておくが、ドロンジョはべつに露出症という訳ではない。


では、なぜそのようなことが起きてしまうのかというと、これについてはもはや「運命」としか言いようがない・・・・・・。


じつはドロンジョは戦闘の際にも、しばしば裸になっていた。


そしてドロンジョが戦闘の際に、裸になっていた原因の1つが「ゾロメカ」だったのである。


「ゾロメカ」とはヤッターマン側のメカ(ヤッターワンなど)がピンチに陥った際に、ガンちゃん(ヤッターマン1号)が投げる「メカの素」により、ヤッターマン側のメカ(ヤッターワンなど)の内部で急遽製造される小型のメカのことをいう。


ちなみにヤッターマン側のゾロメカは、「ビックリドッキリメカ」と呼ばれる。


そしてドラムロールからのファンファーレの後に、ヤッターワンの口の中から長い梯子が出て来て、その梯子を伝って、「いったい何機出て来るんだよ」と呆れるぐらい、次から次へと小型のメカがゾロゾロと出て来るのである。


ゾロゾロ出て来るから「ゾロメカ」という訳だ・・・・・・。


ちなみに最初の頃は、ゾロメカはヤッターマンの専売特許だったのだが、作品中期以降はそれに対抗してドロンボー側もゾロメカを出すようになって行った。


で、このゾロメカがドロンジョのコスチュームを切り刻んだり、引き裂いたりするのが、ヤッターマンでは定番の展開だったのである・・・・・・。


で、その露出の程度については、日によって様々で、ほぼ全裸になってしまっていることもあれば、なぜかおっぱいの部分だけがきれいに露出していることもあった。


どちらにしても、規制の甘い昭和のアニメということで、「おっぱいは丸出し、乳首も隠さず」が基本だった。


アニメといえど、規制が厳しくなった現在では、ちょっと考えられない話である・・・・・・。


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ちなみにゾロメカの中には、ドロンジョの姿を模したものが登場したことがあったが、ニワトリに服をはぎ取られ、本人と同様に素っ裸になってしまっていた。


ゾロメカになっても、ドロンジョはドロンジョだったのである・・・・・・。


ちなみにゾロメカの攻撃(?)で裸になっていたのは、ドロンジョだけではなく、部下のボヤッキーとトンズラーも被害にあって、パンツ一丁になってしまったりしていた。


しかし、ボヤッキーとトンズラーが無事なのに、なぜかドロンジョだけが素っ裸ということもあり、こうなって来ると、冒頭でも書いた通り、ドロンジョは、「そういう運命のもとに生まれて来ている」としか言いようがないだろう・・・・・・。


そしてそのことを裏付けるように、ドロンジョはゾロメカ以外の不可抗力によって、裸になっていることもしばしばあった。


例えば自分たちが放った武器が、ブーメランのように戻って来て、服を切り裂いてしまい、おっぱいがベロ~ン。


また、ヤッターマンが放った武器が直撃して、服がビリビリに破けて、四方八方に飛散して行き、豪快に素っ裸になってしまうなんてこともあった・・・・・・。


そして不思議なのは、どちらの場合も、武器が直撃しているにも関わらず、ドロンジョに怪我らしい怪我は何ひとつ認められない点である。


考えられるのは、そもそもこれらの武器は、武器とは名ばかりで、ドロンジョを裸にさせることだけに焦点を絞って開発された、ビックリグッツ的なものだったのではないかということだ・・・・・・。


ヤッターマンの側からしてみたら、相手のボスに精神的ダメージを与え、攻撃の手を一時的に止めさせる目的があったのかもしれない。


一方、ドロンボーが放った武器が、ブーメランのように戻って来たのは単なる偶然かというと、武器の威力のことを考えると、それもかなり怪しい。


もし、本気でヤッターマンのメカを破壊するつもりなら、もっと強力な武器を選択するはずである・・・・・・。


ドロンボー一味のメカ開発担当はボヤッキーだ。


ボヤッキーといえば、戦闘とは何の関係もない、「おだてブタ」や「ドッチラケメカ」などを作り上げ、それをただでさえスペースのないコックピットに、無理やり搭載してしまうほど遊び心のある男だ。


まっとうな武器と見せかけて、じつはブーメラン式に戻ってきた武器が、ドロンジョのコスチュームをボロボロにしてしまう仕掛けが施してあったとしても、決して不思議ではないだろう・・・・・・。


ちなみに「おだてブタ」に関しては、ご存知のかたも多いかと思うが、ドロンジョがボヤッキーの作ったメカを褒めちぎっている時などに、コックピットの一角にミニサイズのヤシの木が現れ、そのヤシの木をブタ型の小型メカがスルスルと登って行き、「ブタもおだてりゃ木に登る、ブー」と言い放つだけの、何の役にも立たないメカである。


もう1つの「ドッチラケメカ」は、前述の「おだてブタ」が登場する以前に、コックピットに搭載されていたメカで、誰かが駄洒落を言った時や、ヤッターマンの攻撃でメカが爆発する時などに、「ちんちろりんのドッチラケ~」と言いつつ登場する、骸骨型のどうしようもないメカである・・・・・・。


と、そんなわけで、もはや疑いようもないだろう。


ドロンジョの「敵」は、ヤッターマンばかりではなかったようである・・・・・・。


(画像上、影の枝に咲いた桜の花・・・・・・。画像下、奇妙な姿をしたウラシマソウの仏炎包・・・・・・)


2024年4月17日 (水)

「謎フレーズ探偵」たけやさおだけ

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最近は「さおだけ屋」なんて、ほとんど見かけなくなってしまったが、私が子供の頃には、さおだけ屋は「やきいも屋」、「ちりがみ交換」と並んで、町内をしばしば巡回している車の1つだった。


「さおだけ屋」は軽トラックの荷台に、竿竹と物干し台を乗せて各町内を回り移動販売をしていた・・・・・・。


また、「さおだけ屋」といえば、「た~けや~、さおだけぇ~、2本で〇円、2本で〇円、〇年前のお値段です」というフレーズがお馴染みで、これを軽トラのスピーカーから流しながら、かなりゆっくりとしたスピードで町内を走っていた。


ちなみに「〇」の部分については、時代と共に少しずつ変化していたのではないかと思う・・・・・・。


ところで私が子供の頃は、「やきいも屋」と「ちりがみ交換」は呼び止めている人をよく見かけたものだが、「さおだけ屋」を呼び止めている人は、個人的には一度も見たことがなかった。


というのも、当時さおだけ屋は、「悪徳商法で詐欺である」という噂が流れていて、車を呼び止めたが最後、運転席から怖いおじさんが降りて来て、高額な竿竹や物干し台を売りつけて来ると言われていた。


軽トラのスピーカーからは、「2本で〇円、2本で〇円、〇年前のお値段です」と流してはいるが、実際には言葉巧みに誘導されて、最終的には5~6万もする高額商品を買わされるというのである・・・・・・。


ちなみに「2本で〇円、〇年前のお値段です」のフレーズだが、「2本で千円、20年前のお値段です」と記憶されているかたが多いと思う。


じつはこの部分については、「2本で千円というのは20年前のお値段で今は違いますよ」という意味が隠されているというのだ。


ちゃんと逃げ道は作ってあるということだろう・・・・・・。


また、実際に2本で千円の品物から、幅広い価格帯で商品を揃えてはいるが、安い商品はすぐに錆びて、買い替えなくてはならなくなる。


「それならば、長持ちする高級品の方が、長い目で見たら安く付きますよ」と説明され、結局は高額な商品を買わされることになるのだという話もあった。


うちではさおだけ屋から、竿竹や物干し台を買ったことは一度もなかったので、実際にその噂が本当だったのかどうかは定かではないが、当時はその噂を信じている人が多かったように思う・・・・・・。


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ところでこれは大人になってから知った話なのだが、じつは「さおだけ屋」というのは、国家機関などから依頼されて、隠密活動を行っている集団で、竿竹の移動販売という業務形態は、それをカモフラージュしているに過ぎないのだという、まるで都市伝説のような噂まで存在していた。


前述のように、私は「さおだけ屋」をわざわざ呼び止めて、竿竹や物干し台を買っている人を見たことは過去に一度もなかった。


そもそも竿竹や物干し台なんて、そう頻繁に買い替えるようなものではないし、いつも売れない竿竹を荷台に積んで、町内を流しているだけの軽トラを見ていると、子供だって、「こんなんで、商売になるのかよ」と疑問に感じていたほどである。


それを考えると、先程の「そんな馬鹿な」と思えるような都市伝説が、なんだか現実味を帯びて来るような気がしてならないのだ・・・・・・。


では、さおだけ屋が国家機関から依頼されている隠密活動とは、いったいどのようなものなのだろうか。


これについては、電波傍受や盗聴を始め、一般には法的に行えないことを、代行しているのだという。


どうでもいいが、もしそれが事実だとしたら、「一歩間違えたら、犯罪者じゃねえか」という気がしないでもない・・・・・・。


では、そんな怪しい依頼が、具体的にはどこから来ているというのだろうか。


これについては、ズバリ、「公安警察」なのだそうだ。


「え~~~~~!」という気がしないでもないが、実際のところ、町内に紛れ込んで、潜伏している犯人を探し出すことは、決して容易なことではなく、定期的に軽トラで町内を流している「さおだけ屋」は、情報収集にはうってつけの存在なのだとか。


また、逃亡生活を続ける犯人の側からすると、さおだけ屋の「た~けや~、さ~おだけ~」のフレーズを聴くことで、「公安に追い詰められている」という気持ちが増していき、精神的にどんどん追い詰められていくのだそうだ・・・・・・。


ところで、なぜ逃走犯は「さおだけ屋は公安と繋がっている」ということを知っているのだろうか。


「怪盗〇〇〇〇」的な犯人なら、そんな情報を握っていても、決しておかしくはないが、元は一般人だったであろう普通の犯人が、そんな情報を知っているとはとても思えない・・・・・・。


私が子供の頃に聴いた、「た~けや~、さ~おだけ~」というあのフレーズは、まるで民謡歌手のような歌い方をする、おっさんの声だったのだが、いつの頃からか、あまり歌が上手いとは言いかねる、若い女性の声に変わっていた。


ちなみにスピーカーから流れてくる声は若い女性の声だが、運転しているのは、相変わらず、くたびれたおやじなので、「ちょっと見に行ってみよう」なんて気は起こさない方がよい。


多くの人に声を掛けてもらうための、イメージ戦略だったのかもしれないが、逃走犯にプレッシャーをかけて追い詰めるためには、昭和の頃によく聴かれた、あの、おっさんの声の方がよかったんじゃないかなぁと思う今日この頃である・・・・・・。


(画像上、岩に根付いたタチツボスミレ・・・・・・。画像下、身近な春の花、カントウタンポポ・・・・・・)


2024年4月11日 (木)

「昭和の遊具」ブランコ

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▲最近はブランコで遊んでいる小学生はあまり見かけなくなってしまった・・・・・・。

最近はブランコに乗って遊んでいる子供は、お母さんと一緒に公園に遊びに来ている、小さな子供ばかりになってしまったが、私が子供の頃は、じつに幅広い年齢層の子供が、ブランコで遊んでいたものである。


そして、当時ブランコで遊んでいた子供たちの中で、最も多く見られたのが、「クソガキ」の異名を持つ小学生だった・・・・・・。


ところで、ブランコの製造業者が想定しているであろう、「ブランコの正しい遊び方」は、ブランコの板に座って、足で地面を蹴って、ブランコを揺り動かす、オーソドックスな遊び方だと思う。


幼い頃は誰もがそうして遊んでいたと思うのだが、小学生ぐらいになって来ると、誰もそんな遊び方をしている者はいなかった・・・・・・。


特に男子は立ち漕ぎが主流となり、身体全体を使って、ブランコを漕いでいた。


そして学年が上がると筋力もアップし、それに比例するように、ブランコの揺れ幅が大きくなっていった。


そしてブランコの最高到達点も、じょじょに上がって行くことになるのだ・・・・・・。


ブランコの最高到達点が上がって行くにつれて、足をしっかりと踏ん張っていないと、空中で宙ぶらりんになるかもしれないという恐怖や、そこから転倒して大怪我をするリスクも頭をよぎっていた。


しかし、それ以上に、「自分は自分の力だけで、こんなに高い所にいるんだ」という満足感と、「もしかしたらここから空中に投げ出されるかもしれない」というスリルを、どうしても味わいたかったのである。


この「高さ」を追求する立ち漕ぎは、ガチンコの真剣勝負ではあったものの、友達と勝ち負けを競うような類の遊びではなくて、正に自分自身との戦いと言っても過言ではなかった・・・・・・。


これに対して、ブランコの立ち漕ぎでは、シンプルに友達と勝ち負けを競い合う、ゆる~い遊びも存在していた。


立ち漕ぎをしながら、友達と順番に靴を飛ばし合い、その距離を競う、「靴飛ばし」がそうである・・・・・・。


靴飛ばしで距離を出すためには、先程のようにブランコをただ勢いよく漕げばいいという訳ではなかった。


勢いよく漕いで、ブランコの最高到達点から靴を飛ばした方が、より遠くまで飛んで行きそうに思うのだが、実際には高速で揺れるブランコの上では、バランスがとりづらく、片足になるのは非常に危険だった。


また、高速だとタイミングも測りにくいので、仮に靴を飛ばすことが出来たとしても、ブランコの下にポトリと落ちるのがいいところだろう。


そんな訳で、靴飛ばしでは、緩やかな振り子運動から、タイミングを見計らって、靴を飛ばすのが正解だった・・・・・・。


私が子供の頃には、この靴飛ばしで遊んでいる子供が結構いて、ブランコの前を通る時は特に注意が必要だった。


しかし、そうとは知らずに、ブランコの前を「ぼけ~っ」と歩いている、間抜けな子供が毎回必ず一人はいて、突然視界の外から、ロケットのように飛んで来た靴が、測ったように顔面に着弾するという、なんとも悲惨な光景を当時はよく見かけたものである・・・・・・。


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▲昭和の頃はブランコの順番待ちをしている子供もいたのに、最近はもうそんな光景は見られなくなってしまった・・・・・・。

また、靴の代わりに、自分自身が振り子運動を続けるブランコから飛び降りて、その時の着地点の距離を友達と競うという遊びもあった。


この遊びでは、立ち漕ぎでブランコにある程度の勢いをつけたら、すぐにブランコの板の上に腰かける必要があった。


そしてちょうどいいタイミングを見計らって、ブランコから勢いよく飛び降りるのだ。


そしてその時の着地点の距離を、隣の友達と競うのである・・・・・・。


で、この遊びでは、ブランコから飛び降りる、「ちょうどいいタイミング」を見極めるのが、最も重要なポイントだった。


これを見誤ると、想定より手前に着地してしまって天を仰いだり、その反対に距離が出過ぎて、重心が後ろに残る形となり、その場で転倒して後悔するなんてこともよく起きていた。


当然この時の記録は、尻もちをついた場所になる・・・・・・。


そして、一番注意しなければいけないのは、どんな形であれ、着地した後は、その場からすぐに避難しなければならないということだ。


そう、当たり前の話だが、ブランコという乗り物は、数秒後には、必ず元の場所に戻って来るのである。


タイミングを逸したことを、その場で後悔している暇などないのだ。


天を仰いでいる暇があったら、さっさとその場から離れるべきである。


そんなことは頭では分かっているはずなのに、いざ当事者になってみると、「あ~~っ、もうっ!」などと、悔やんでも悔み切れない気持ちが先行して、振り子運動で素直に戻って来るブランコの板に全く気付かず、背中や後頭部を「ゴツン!」と強打することになるのである・・・・・・。


最悪なのは、ジャンプで転倒して起き上がろうとしている時に、後頭部に「ゴツン!」が来た時で、その衝撃で今度は前のめりになって、思いっ切り、顔面から地面に着地することになるのである。


そして被害者にはたいへん申し訳ないのだが、傍目にはその様子は非常に間抜けに見えて、思わず「プッ!」と吹き出してしまい、みんなで涙を流しながら、爆笑していたのを覚えている・・・・・・。


2024年4月 5日 (金)

気付かれていなかったおなら

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私は仕事で机に向かっていると、ふとおならがしたくなることがよくある。


どうも1つのことに集中していると、不意におならがしたくなる、困った体質のようだ。


周りに誰もいないのなら、何の気兼ねもなく、一発派手にぶちかましてやるところだが、近くに誰かがいたりすると、さすがにそうもいかない。


この日、部屋には私以外にもう一人、里帆さん(仮名)がいるだけで、他には誰もいなかった・・・・・・。


里帆さん(仮名)は私の正面の席に座っていて、机に突っ伏すような姿勢で仕事をしていた。


どうでもいいが、こんな姿勢で机に向かっていたら、学生時代だったら、まず間違いなく先生に、「目が近~いっ!」と即座に指摘され、おでこをグイッと持ち上げられて、無理矢理姿勢を矯正させられているところである。


そんなことを考えていたら、私は里帆さん(仮名)の姿勢がなんだかとても滑稽に見えて来て、思わず「プッ!」と吹き出してしまいそうになった。


しかし、里帆さん(仮名)は真剣に仕事をしているのだから、笑ったりしたらさすがに悪いと思い、私は吹き出すことはなんとか必死に堪えた・・・・・・。


しかし、うかつなことに、その時に下腹に力が入ってしまい、堪えていたおならが、中途半端に甲高い音で、「プ~~ゥ!」と出てしまった。


幸いなことにそれほど大きな音はしなかったのだが、部屋には私と里帆さん(仮名)以外、誰もいなかったので、シーンと静まり返った部屋に、私の放屁の音だけがバカみたいに鳴り響いていた。


だからきっと里帆さん(仮名)も、先程の「プ~~ゥ!」という間抜けな音には、どう考えても気付いているはずである・・・・・・。


そう思って、恐る恐る里帆さん(仮名)の顔を覗き込むと、何と信じられないことに、彼女は先程と全く同じ姿勢のまま、仕事に集中している様子だった。


「もしかして私のおならには気付いていないんじゃないか?」という気もしたが、普通に考えたら、こんなに静まり返った部屋で、さすがにそれはあり得ないだろう。


もしかしたら里帆さん(仮名)は、私に気を使って、おならのことについては、触れないでいてくれているのかもしれない。


それならそれで、私も知らんぷりをしておくのがいいのかもしれない・・・・・・。


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しかし、机に突っ伏したような姿勢で、黙々と仕事を続けている里帆さん(仮名)の姿を見ていると、なんだか本当に私のおならには、気付いていないんじゃないかとさえ思えて来る。


そんなことを考えていたら、私は事の真相がどちらなのか、無性に知りたくなって来た。


そこで私は思い切って里帆さん(仮名)に、「さっき、おならが出ちゃったんだけど気付いた?」とストレートに聞いてみた。


すると里帆さん(仮名)は、突然私に話しかけられて驚いた様子で、「えっ、なんですか⁉」と、机に突っ伏したような姿勢から、急に顔を上げた・・・・・・。


そして、「あれ?いまなんか言いました?」と寝ぼけたようなことを聞いて来た。


「(もしかして寝てたんじゃないよね?)」という、若干の疑念を抱きつつ、私は先程の質問をもう一度繰り返した。


すると里帆さん(仮名)は、「えっ、おならですか?全然気付きませんでしたけど?」と言うではないか。


もしそれが事実だとするなら、私は黙っていれば気付かれなかったことを、わざわざ里帆さん(仮名)に自己申告をして、恥をかいただけということになる。


しかし、里帆さん(仮名)は、「気付かなかった」と言っているが、先程のおならはそこそこ音もしたし、静かな部屋の空気をまあまあ振動させていたと思うのだ・・・・・・。


そこでそのことを里帆さん(仮名)に告げると、「わたし、集中してると、周りの音が聞こえなくなる方なんです。だから話しかけられていても、気付かないこともあるんですよ」というではないか。


また、里帆さん(仮名)はちょっと気になることも言っていた。


「あ、でも、おならは気付きませんでしたけど、なんか美味しそうな匂いが漂って来るな~とは思ってました」


え、美味しそうな匂い?


私はあの時、自分のおならのことで頭がいっぱいだったせいか、そんな匂いには全く気付いていなかった。


いったいどんな匂いだったのだろう。


気になって里帆さん(仮名)に、そのことを尋ねてみると、「えっと、ホワイトシチューみたいな匂いでしたよ」というではないか。


この部屋には私と里帆さん(仮名)しかいないし、誰も料理なんてしていない。


ということは、そのホワイトシチューの匂いは、外から漂って来ていたとしか考えられない。


しかし、あのとき部屋の窓やドアは全て閉まっていたし、誰も部屋に出入りしたりはしていなかった。


ということは、里帆さん(仮名)のいう、「ホワイトシチューの匂い」は、どう考えても、この部屋の中に匂いの発生源があったということになるだろう。


「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」


しばしの沈黙の後、私たちは顔を見合わせながら、ほぼ同時に「おなら?」と言っていた。


たった3文字の言葉なのに、びっくりするほど美しいハーモニーになったことに驚いて、私たちはまたしても顔を見合わせて、馬鹿みたいに笑い出すことになったのだった・・・・・・。


(画像上、早咲きの横浜緋桜はソメイヨシノが咲く前に見ごろを迎える・・・・・・。画像下、ノジスミレは花付きがいい株が多い・・・・・・)


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