« 2024年10月 | トップページ | 2024年12月 »

2024年11月

2024年11月25日 (月)

牛乳に相談だ。「ラブレター篇」「ライオン篇」

Photo_20241125171801

2005(平成17)年から2010(平成22)年頃にかけて、中央酪農会議が「牛乳に相談だ。」というテレビCMを放映していたことがあった。


その目的は若年層の牛乳離れを食い止めるための、牛乳の消費拡大キャンペーンだった。


で、個人的にこの「牛乳に相談だ。」のシリーズは、内容があまりにもバカバカしくツボだったので、ちょっとネタとして採り上げてみたいと思っている・・・・・・。


じつはこの「牛乳に相談だ。」のテレビCMはシリーズ化されていて、じつに10本以上の作品が放映されている。


というわけで、まずは「ラブレター篇」をご紹介してみたいと思う。


みなさんの記憶の1ページを紐解くことが出来たら幸いである・・・・・・。


「ラブレター篇」

場面は学校の教室で、お弁当の時間。


一目で牛乳をたくさん飲んでいることが分かる女子生徒がいる。


「すごい牛乳飲んでるね」と見たまんまの感想を伝える友達。


すると牛乳をたくさん飲んでいる女子生徒が、「きれいになんのよ」とひと言。


「きれいに・・・」と呟きながら妄想を始める友達・・・・・・。


場面は妄想のシーンに切り替わり、通学路でとある男子生徒から、「これ!」とラブレターらしきものを差し出される。


「わたし?」と言いながら、それを受け取る女子生徒。


とまあ、ここまではドラマでもよくありがちなストーリーだ・・・・・・。


そしてその後、学校の下駄箱までたどり着くと、自分の下駄箱のフタを何気なく「パカッ」と開ける女子生徒。


すると次の瞬間、下駄箱から大量の手紙が、まるで洪水のようにあふれ出て来て、手紙といっしょに流されていく女子生徒。


すると教室では、「ゆうこが溺れている!」と大騒ぎになっているのだが、どんなに大量の手紙が流れ出て来ても、溺れることなんてないと思う。


で、すでにお気づきかと思うが、ここでようやく、このCMの主人公の名前が、「ゆうこ」であることが判明する・・・・・・。


そしてクラスメートの話を聞いて、血相を変えて走って来たのは、先ほどゆうこにラブレターらしき手紙を渡していた男子生徒。


誤解のないように書いておくが、この男子生徒、べつにイケメンでもなんでもなく、潰れたまんじゅうに毛が生えたような、つまらない顔をしている。


「ゆーーこーー!」と叫びながら、いつの間にか海パン一丁になっていた「まんじゅう男」が、果敢にも手紙の濁流の中に、躊躇なく飛び込んで行く。


いうまでもない話だが、濁流とはいえ、流れ出て来ているのはあくまでも手紙である。


海パン一丁になる必要などないのだ。


そして、それに気付いたゆうこが、「じゅんくん!」と叫び、「まんじゅう男」の名前が、「じゅんくん」であることが、この時はじめて明かされる。


「大丈夫か!」とゆうこに追いつくじゅんくん。


すると「人工呼吸して!」と、溺れてもいないのに、血迷ったことを言い出すゆうこ。


どこかで頭でも打ったのだろうか・・・・・・。


場面は冒頭のシーンに戻り、たくさん牛乳を飲んでいた友達に、「飲まなきゃ!」と言いながら、キスをしようとしているゆうこ。


どうやらまだ、半分妄想から覚めていないようだ。


そして最後は2人でのけぞったポーズをとり、牛乳をグビグビ飲みながら、「ぎゅーにゅ~にそうだんだっ ♪」と歌ってCMは終了となる・・・・・・。


Photo_20241125171802

「ライオン篇」

場面は学校の校舎の屋上で、2人の男子生徒が話をしている。


友達がものすごくたくさん牛乳を飲んでいて、「すごい牛乳好きだねぇ」と声をかける坊主頭の男子。


すると「強くなるからね」と友達。


「つよく~?」と妄想に入る坊主頭。


そしてここから妄想のシーンに切り替わる・・・・・・。


本を読みながら、ゆったりと歩いて来る女子生徒がいる。


すると女子生徒の背後から、ライオンがゆっくりと近づいて来る。


その直後、視聴者の予想通り、ライオンに襲われる女子生徒。


それを見た坊主頭の男子が、ライオンに飛びかかり、助けに入る。


そしてライオンと戦闘に入る坊主頭。


するとライオンもなぜか2本足で立ち上がり、ファイティングポーズをとってみせる。


そしてライオンと、パンチの応酬からの力比べが始まる。


もはやプロレスの試合である。


最後は男子生徒の必殺技、電気あんまを決めて見事勝利。


草葉の陰からその様子を見守っていた男子2人が、「すごく強いよ~」とひと言。


そして女子生徒をお姫様抱っこしながら、格好良く去って行く坊主頭。


「強くて好き」と女子生徒・・・・・・。


そして妄想から戻ると、屋上で牛乳をすごくたくさん飲んでいた友達を、お姫様抱っこしている坊主頭の姿が。


そして片手を立てたブリッジのポーズで、「飲まなきゃ!」と言いながら牛乳を飲む2人。


ちなみに牛乳はいまはなき瓶牛乳である。


そして最後は、「ぎゅ~にゅ~に、そーだんだっ ♪」でCMは終了となる・・・・・・。


(画像上、トウカエデが赤く染まり始めていた・・・・・・。画像下、晩秋に発生するキノコのナラタケがあちこちで見られた・・・・・・)


2024年11月19日 (火)

流行ったけれど、縁のなかったカバン

Photo_20241119175501

昭和の頃、「グルーピーケース」という、厚紙で出来たカバンのようなものが流行ったことがあった。


カバンといっても、菓子箱的なものに留め具を付けて、「カパッ!」と、開け閉めが出来るようにしただけのもので、留め具がなければ、ただの丈夫な箱だった・・・・・・。


で、箱が勝手に開いてしまわないように、スナップボタンで「パチッ!」と、留められるようになってはいたのだが、持ち手などはなかったので、小脇に抱えて持ち歩くしかなかった。


個人的には持ち手がないと、持ちづらくてしょうがなくて、いくら流行っているとはいえ、買おうとは思わなかった・・・・・・。


ちなみにグルーピーケースは、1971(昭和46)年に発売になり、1988(昭和63)年まで製造販売されていたようだ。


当時はテレビで、「ミドリのミドリのグルーピーケース ♪」というCMも流れていたので、覚えているかたも少なくないのではないだろうか。


ちなみに「ミドリ」とは発売元の会社の名前である・・・・・・。


グルーピーケースは私には刺さらなかったが、世間一般では流行っていたので、じつに様々なデザインのものが発売になっていた。


個人的によく見かけたのは、ジーンズの尻ポケットの部分を切り取って、ケースに貼り付けたようなデザインのもの、キティちゃんやスヌーピーなどのキャラクターもの、ラグビーのユニフォームや、アメリカンフットボールチームのデザインのものなどが記憶に残っている・・・・・・。


で、このグルーピーケースと同時期に流行っていた(?)のが「ブックバンド」だ。


当時アメリカなど、海外の学園ものドラマを見ていると、学生が教科書をバンドとバックルで十字形に留め、肩から担いで歩いていた。


見た目はかっこいいのだが、よくよく考えてみれば、バンドを緩めて教科書を取り出したら、また縛り直さなくてはならないし、移動の最中にバンドが緩んだりしたら、その辺に教科書をばら撒いてしまうだろう・・・・・・。


Photo_20241119175601

さらにいうなら、ペンケースなどの小物は、いっしょに束ねることが出来ないから、別に持って歩かなければならないのだ。


教科書だって全てサイズがいっしょならいいが、大きさが違うものがあったりしたら、きちんと固定することが出来ないはずである。


これについては、過去に雑誌や本を捨てるときに、ビニールひもで束ねたものを、ゴミ捨て場まで持って行く最中に、その場に派手にばら撒いてしまい、とっくの昔に証明済みである・・・・・・。


もっというなら、雨の日はどうするのだろうか。


バンドで束ねて肩から担いでいるだけなら、まず間違いなく、濡れてしまうだろうし、それを乾かしたとしても、ページが波打ってヨレヨレになってしまい、読みづらいことこのうえない。


そんなわけで、個人的にはこのブックバンドも、「面倒くさい」、「使いづらい」という理由からパスだった・・・・・・。


昭和の頃に流行ったが、自分には刺さらなかったカバンといえば、「セカンドバック」も忘れてはならない。


セカンドバックは小脇に抱えて歩くタイプのカバンで、グルーピーケースと同様に持ち手はなかった。


当時はプロ野球選手が契約更改の時などに持ち歩いている印象が強くて、スポーツニュースの映像でよく見かけたものだった・・・・・・。


セカンドバックはグルーピーケースよりも一回り以上小さくて、今となっては、「スマホもない時代に、いったい何を入れていたのだろう?」と思う人も少なくないと思う。


じつはセカンドバックの中身は、財布や印鑑、眼鏡やペンなど、ちょっとしたもので、だからこそ、プロ野球選手の契約更改の時に、よく見かけたのだろう・・・・・・。


当時子供だった私は、財布なんて小銭入れで十分だったし、印鑑なんて使う機会もなく、視力はよかったので眼鏡なんて無用の長物だった。


となると、セカンドバックに入れるものはペンしかなくて、結果的に買っても役に立たないものということで、自分には縁のないカバンだったのである・・・・・・。


(画像上、里山では至る所で咲いているノコンギクの花・・・・・・。画像下、ケヤキは他の木々に先駆けて、いち早く紅葉が始まる・・・・・・)



2024年11月13日 (水)

「ロケット弾(ジャンプ弾)」と「かんしゃく玉」

Photo_20241113170501
▲「ロケット弾(ジャンプ弾)は、プラスチックで出来たロケット型のおもちゃで、先端に平玉火薬を詰めて放り上げて遊んでた・・・・・・。

今では考えられない話だが、昭和の頃、駄菓子屋で売られていたおもちゃには、火薬を装填して遊ぶものが結構あった。


子供が遊ぶおもちゃに火薬を使うとなると、何かと規制が厳しくなった現代では、発売に「待った!」がかかること間違いなしなのだが、当時は特に問題になることもなく、当たり前のように売られていた・・・・・・。


タイトルにある、「ロケット弾」とか「ジャンプ弾」と呼ばれていた、ロケットの形をしたおもちゃも、その中のひとつだった。


どんなものだったのか、簡単に説明すると、まず、ロケットの先端部分に平玉火薬を詰めて、天に向かって思いっ切り投げ上げる。


火薬を使用するのに、発射は人力という、何とも矛盾したロケットなのである。


すると当然のことながら、ロケットは頭を下に向けた状態で、落下してくることになる。


そして地面に着地した衝撃で、火薬が「バーン!」と派手に爆発する。


と、まあ、ただそれだけのシンプルなおもちゃだった・・・・・・。


ところで、この「ロケット弾(ジャンプ弾)」だが、ロケットとはいうものの、名前に「弾」とあるように、どちらかといえば、「ミサイル」を意識して作られていたように思う。


そもそもの話、ロケットは打ち上げ後に、地上に落下して来たら、それは失敗を意味する。


上空に投げ上げて、それが落下して来て、着地点で「バーン!」と爆発するとなれば、これはどう考えても「ミサイル」である。


商品名を「ロケット弾」としたのは、子供が遊ぶおもちゃが「ミサイル」では、どう考えてもまずいと思ったからではないのか。


いくら規制の甘い昭和の時代とはいえ、さすがに「ミサイル」では、発売出来なかったのだろう・・・・・・。


Photo_20241113170901
▲かんしゃく玉は綺麗な球体ではなくて、手の平で丸めたようないびづな球体だった。様々な色に彩色されていたが、元が火薬玉なので、全体にくすんだような黒ずんだ色合いをしていた・・・・・・。

ところで皆さんは、ロケットとミサイルの違いをご存知だろうか。


じつはこの2つは、基本的に同じものなのだ。


先端に何を搭載するかで名前が変わって来る。


つまり人工衛星を積んで打ち上げればロケット。


弾薬を積んで打ち上げればミサイルになる・・・・・・。


駄菓子屋のおもちゃ「ロケット弾」は、ロケットの先端部分に平玉火薬を詰めていた。


そういう意味では、やはりロケットというよりはミサイルなのだろう。


しかし、先ほども書いたとおり、子供の遊ぶおもちゃに「ミサイル」は、さすがにまずいだろうということで、「ロケット」に「弾」を付けて、「ロケット弾」とすることで、どうにかこうにか、辻褄を合わせたといったところだろうか。


何だか当時の大人たちの苦労が目に浮かぶようで、思わず「クスッ!」と笑わずにはいられない・・・・・・。


で、先ほども書いたとおり、この「ロケット弾(ジャンプ弾)」は、ロケット型のおもちゃに、平玉火薬を詰めて、天に向かって、思いっ切り投げ上げて、それが地面に着地した瞬間に、火薬が「バーン!」と爆発する仕組みのおもちゃだった。


じつは駄菓子屋には、この「ロケット弾(ジャンプ弾)」から、余計なものをそぎ落とし、思いっ切り簡略化したおもちゃも売られていた。


それが「かんしゃく玉」だった。


「かんしゃく玉」の見た目は、粘土を手の平で転がして丸めたような、いびづな丸い玉で、赤や緑、青や黄色などに、カラフルに彩色されていた。


そしてこれが厚紙で出来た箱に入れられて売られていたのだ・・・・・・。


「かんしゃく玉」は、玉そのものが火薬になっているので、これを直接地面や壁に、思いっ切り投げつけると、「バーン!」という大きな爆発音がした。


当時はこれをブロック塀やアスファルトの地面に投げつけて爆発させたり、道に撒いて物陰に隠れていて、車や人に踏ませて脅かしたりしていたものだ。


いま考えると、「とんでもないことをしていたな~」と思うのだが、当時は大人もかんしゃく玉を、駄菓子屋のおもちゃとして認識していたので、「バーン!」という音で驚きはしても、「子供がかんしゃく玉を撒いたんだな」と思うだけで、特に怒られたり、問題になるようなことはなかったのである・・・・・・。


2024年11月 7日 (木)

シャーベット

Photo_20241107171601

私が子供の頃、駄菓子屋さんやお菓子屋さんに置いてあるアイスの冷蔵ケースには、アイスクリームやかき氷といっしょに、シャーベットが必ず入っていた。


私はシャーベットの「シャクシャク」という食感が好きで、当時はよく買って食べていた記憶がある・・・・・・。


当時シャーベットは、複数のメーカーから発売になっていたが、どこのメーカーのものも、なぜかオレンジとメロンの2種類のラインナップだった。


当時は何の疑問も抱かずに食べていたのだが、なぜ味のバリエーションが、オレンジとメロンだけだったのか、いま考えるとちょっと謎である。


ちなみに私は子供の頃、メロン味のシャーベットやアイスがちょっと苦手だったので、実質はオレンジの1択だった・・・・・・。


当時はメロンといえば、高級品のイメージがあり、「メロン味を選ばないなんてどうかしてる」とまでいわれたものだが、私にいわせれば、「これのどこがメロンなんだよ」の一言に尽きる。


ちょっと冷静になって、よく考えてみて欲しい。


その「メロン味」と呼ばれているものは、本当にフルーツのメロンの味がするだろうか。


もしかして、その色と香りに、騙されてはいないだろうか。


「メロンといえば緑色だろう」といわれるかもしれないが、シャーベットのメロン味の色は、まるで絵の具で着色したような人工的な色で、フルーツの瑞々しい色にはとても見えなかった。


それに緑色というのは、どうも食欲がそそらない色で、個人的にはオレンジとメロンが並んでいたら、手に取るのはやはりオレンジの方だった・・・・・・。


また、私はメロン味のシャーベットの「あと味」というか、食べた後に口の中に残る「あと香り」がどうも苦手で、そのこともメロン味を敬遠していた理由のひとつだった。


フルーツのメロンには、あのような「あと味」ならぬ「あと香り」はないのだ。


本物のメロンを使わずに、メロンの味を再現した結果がこれなのだろう・・・・・・。


Photo_20241107171602

ところで当時は、シャーベットは複数のメーカーが発売するほど定番の商品だったのだが、どこの店へ行っても必ず見かけたのが、メイトー(共同乳業)から発売になっていた、「シャーベットメイト」だった。


きっとメイトー(共同乳業)が発売しているシャーベットだから「シャーベットメイト」だったのだろう。


何とも分かりやすくて、好感が持てるネーミングと言えよう・・・・・・。


当時シャーベットは、どこのメーカーのものも、カップアイスとして発売になっていた。


現在のカップアイスは、上蓋をパカッと開けると、ビニールのフイルムで内部が密封されていて、そのフイルムを剥がすことで、ようやく中身のアイスにたどり着く。


ところが昭和のカップアイスは、内部を密封するフイルムはまだ付いていなかった・・・・・・。


そして上蓋も現在のように容器に被せるタイプではなくて、容器の内径にピッタリサイズの落とし蓋を、アイスの上に乗せてあるだけだった。


で、蓋を取るときは、落とし蓋に付いているベロ(つまみ)を摘まんで、上に持ち上げるようにしながら外していた・・・・・・。


また、昭和の頃は、アイスの冷蔵ケースの性能があまりよくなくて、冷却温度にかなりムラがあった。


このため溶けたアイスが、落とし蓋の隙間から出て来てしまい、それが再度冷やされて固まったと思われるものが、しばしば見られた。


子供の頃は、そのはみ出たアイスを「おまけ」と呼んでいて、おまけ付きのカップを見つけた時は迷わずそれを選び、得をしたような気分になっていた・・・・・・。


いま考えれば、落とし蓋式の蓋の時点で、不衛生なことこの上ないのだが、当時はそれが当たり前で、特に問題になるようなこともなく、健康被害があったなんて話も聞いたことなかった。


そんな時代だったので、当然カップアイスの「おまけ」の部分も、ありがた~くいただき、「次回はもっと、おまけの量が多いやつを探し当てたいよな!」などと、友達と息巻いていたものである・・・・・・。


(画像上、酉の市が始まった・・・・・・。画像下、色とりどり、大小様々な熊手が並ぶ・・・・・・)





2024年11月 1日 (金)

尻目

Photo_20241101171601

一般に妖怪というと、怖いイメージがあると思う。


しかし、なかにはいったい何の目的で、人の前に姿を現しているのか、全くもって理解不能なものもいる。


例えば「尻目」という妖怪がそうだ・・・・・・。


尻目は暗い夜道に現れる妖怪で、最初は人間の少女の姿をしていて、なぜか道にじっとうずくまって泣いている。


そんな光景を目の当たりにしたら、誰だって「大丈夫?」と声をかけてしまうだろう。


すると少女はおもむろに立ち上がると、なんと服を脱ぎ始めるのだ。


あっけにとられて、その様子を眺めていると、少女はついにはすっぽんぽんになってしまう。


そしてなぜか、四つん這いになって、こちらに尻を突き出して見せる。


一瞬、屁でもこくのかと疑ってしまうのだが、どうもそうではないらしい・・・・・・。


そして次の瞬間、私たちは尻目の真の姿を目の当たりにすることになるのだ。


なんと尻目の尻には、本来、肛門があるべき場所に目が付いているのだ。


それも一つ目である。


こういうのを「目の付け所が違う」というのだろうか・・・・・・。


ということは、尻目はこちらに尻を向けているにもかかわらず、こちらの様子がつぶさに見えているということになるのだろう。


さらにこの尻に付いている目は、ギョロギョロとあたりを見回すだけでなく、なんとピカピカとフラッシュを繰り返すというのだ。


何かの攻撃の予兆かと思い、一瞬身構えてしまうのだが、尻目はなぜかそれ以上のことは何もして来ない。


いったい何のためのフラッシュなのか意味がさっぱり分からない。


一種の自己主張のようなものなのだろうか・・・・・・。


誤解のないように、念のためもう一度書くが、ピカピカと光っているのは、あくまでも目である。


しかし、この体勢では、傍目には尻の穴が光っているようにしか見えない。


尻目の光る尻の穴(実際には目)を目の当たりにして、路上で腰を抜かして驚いている人がいる光景は、想像してみるとなんとも滑稽である・・・・・・。


Photo_20241101171602

ところで尻目は尻に目が付いているということは、本来はこちら側が「顔」ということになるのだろう。


しかし、その割には、鼻や口はどこにも見当たらない。


では、我々が頭だと思っていた部分は、いったいどうなっているのかというと、なんと目も鼻も口もなく、のっぺらぼうなのである。


少女の姿をしていた時の顔は、いったいどこへ行ってしまったというのだろう・・・・・・。


ということは、尻目には本来顔にあるべきパーツは目しかないことになる。


しかも、単眼ということになるだろう。


ということは、尻目はいわゆる一つ目小僧系の妖怪ということになるのだろうか・・・・・・。


しかし、一般的な一つ目小僧のイメージは、人とほとんど変わらない姿をしており、唯一違うのが、目が1つしかないという点だ。


そして、いうまでもないが、目や鼻や口は、人と同じように頭部(顔)のあるべき場所に収まっている。


二足歩行や四足歩行をする生物にとっては、それが最も理想的な形と言えるだろう・・・・・・。


ところが尻目は、目は尻の穴に付いているから、まあ、いいとして(よくはないが・・・)、鼻と口はどこにも見当たらないのだ。


いったいどうやって呼吸をして、どこから食べ物を摂取しているのか謎としかいいようがない。


妖怪とはいえ、生きて活動をしているのだから、ちゃんと呼吸もしているだろうし、何も食べないなんてことがあるわけがない。


ところで素朴な疑問だが、肛門が「目」で塞がっているということは、うんこをする時はいったいどうしているのだろう・・・・・・。


ところで、尻目を二足歩行の生物だと仮定すると、彼(彼女)は立った状態では何も見えていないことになるだろう。


恐らく尻目の「目」はお尻の割れ目に埋没してしまい、きっと目を閉じているのと同じ状態のはずだ。


ということは、尻目には二足歩行は不可能ということになるだろう。


だから、「道にうずくまって泣いている」ような、不自然な登場の仕方になってしまったのだろう・・・・・・。


そして、突然服を脱ぎだした理由も、服を脱がなければ、目が覆われていて、何も見えないからということになる。


そして四つん這いになって、尻を突き出すことで、ようやく周りを見渡せるようになるわけだ・・・・・・。


しかし、人間の常識に当てはめて考えるなら、この状態では足も手も逆向きに付いていることになり、きっと動きにくいこと、このうえないだろう。


だから尻目は肛門をフラッシュさせるだけで、何もして来ないのかもしれない。


そんなわけで、もし暗い夜道で尻目と出会ったら、彼(彼女)のパフォーマンスを最後まで見届け、少し同情してやって欲しいと思う・・・・・・。


(画像上、セセリチョウがフヨウの花の中で雨宿り・・・・・・。画像下、アキアカネは低温に強く、毎年初冬の頃まで見られる・・・・・・)



« 2024年10月 | トップページ | 2024年12月 »

2026年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

にほんブログ村