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2025年2月12日 (水)

ポリバルーン

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▲じつはポリバルーンは現在でも売られている。名前は変わってしまったが、遊び方は当時と変わらず、ストローの先端に風船を作ることが出来る・・・・・・。

「ポリバルーン」というおもちゃをご存知だろうか?


昭和の頃は、駄菓子屋で売られているおもちゃの定番で、なぜか文房具屋などでも売られていた・・・・・・。


ポリバルーンは形のあるおもちゃではなくて、塗り薬の入ったチューブのような見た目だった。


チューブの中には、酢酸ビニール樹脂という物質を、アルコール類で溶かした溶液が入っていた。


溶液といっても、チューブから絞り出してみると、透明な接着剤のような感じで、かなり粘性の強い物質だった・・・・・・。


で、これを何に使うのかというと、ポリバルーンの溶液をストローの先端に付けて、ゆっくりと息を吹き込んでいくと、なんと溶液が「プク~~~ッ」と膨らんでいくのである。


イメージとしては、ガラス職人が風鈴やコップを作る時に、真っ赤に熱したガラス玉を、長い棒の先に付けて、反対側から息を吹きながら、ゆっくりと膨らませていくあの感じである・・・・・・。


するとストローの先端には、透明な風船状のものが出来上がる。


風船といっても、ゴムではないので、手触りは台所用のラップに近いものだった。


厚みに関してもラップに近く、膨らませていく過程で、どんどん乾燥していくので、息を吹き込みすぎると、あっけなく割れてしまった。


乾燥する前に膨らませなくてはいけないという焦りもあって、一気に息を吹きすぎて、すぐに割れてしまうこともしばしばあった。


一定の速度で正確に、割れる直前のギリギリを狙って、息を吹き込むという加減が子供には難しくて、割ってしまうことの方が多かったように思う・・・・・・。


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▲昭和の頃はストローの先端に出来る風船は透明だったのだが、現在売られている「進化版」はなんと色違いで3色のチューブがついて来る。ちなみに画像は赤色のチューブを使って作った風船だ・・・・・・。

ポリバルーンの遊び方としては、「割らずにどこまで大きな風船を作れるか」を競うことが、最もシンプルでポピュラーだったように思う。


また、どうせ割れてしまうならと、あえて小さい風船を作って、それを紙風船のように、手の平で「ポ~ン、ポ~ン」と弾ませながら、遊んでいる者もいた。


こういう頭のいい遊び方をするのは、たいてい女子で、男子はいうまでもなく馬鹿なので、「どれだけでかい風船を作れるか」に命をかけていた。


「割れては凹み再挑戦」を繰り返しながら、なんとか小さめのゴム風船ぐらいのサイズまでは作れるようになって、女子に「すご~い!」などと、褒められているものもいた。


いまだったら、それをスマホで撮影して、その現場にいなかった友達に、後から自慢も出来るのだろうが、当時はそんな便利なものはなかったので、作った風船が萎んでしまえば「ハイ、それまでよ」で、「オレはこの前、このくらいの大きさのを作った」と言っても、「うそつけ~、そんなわけないだろ!」と一蹴され、信じてもらえず、悔しい思いをしたものである・・・・・・。


ところで、「ポリバルーン」といえば、忘れてならないのが、その強烈な臭いだろう。


どんな臭いだったのかというとシンナー系の臭いで、長時間遊んでいると、いつの間にか片手にストローを持ったまま、何もない虚空を見つめて、静止していたなんて話も聞いたことがある。


ガンプラがブームの頃になると、子供たちもシンナーや接着剤を使うようになり、臭いに対してそれなりの耐性が出来ていたのだが、「ポリバルーン」で遊んでいたのは、それ以前のもっと幼い頃の話なので、恐らくシンナー系の臭いはこれが初体験だったはずだ。


そんなわけで、当時の子供たちは、小さなうちから、「シンナー系の臭いはやばい」ということを思い知らされていた・・・・・・。


ところでこの「ポリバルーン」というおもちゃは現在も売られている。


昔と違っていまは、あの強烈な臭いは改善されているのだろうか・・・・・・。



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