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2025年4月30日 (水)

ドラクエの旅立ちの地あるある

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▲初代のドラクエではアレフガルドの大地しかなかったので、マップの周りには町や城の情報も紹介されていた。ちなみにこれは当時徳間書店から刊行されていた攻略本についていたものだ・・・・・・。

ドラクエの世界にはとにかく謎が多い。


例えば主人公が旅立つ町の周辺には、なぜかレベルの低いモンスターしかいない。


これはいったいどうしてなのだろう。


そしてこれはシリーズを通して、ずっとそうである・・・・・・。。


定番なのは、いまやドラクエの代名詞にもなっているスライムだろう。


スライムといえば「ザコ中のザコ」で、公式ガイドブックには、「骨がないブヨブヨの軟体生物。体当たりで攻撃して来るだけのかわいいモンスターである」とだけ書かれていて、あまりの弱さに、注意点や攻略法については特に何も書かれていない。


これではただの動物図鑑である・・・・・・。。


レベルの低いモンスターしかいないので、町には原始的で安価な装備品しか売っていない。


武器でいうなら、「ひのきの棒」や「こん棒」、防具でいうなら、「布の服」や「旅人の服」が定番だ。


どうでもいいが、「ひのきの棒」や「こん棒」なんて、もはや「棒」といっちゃってる時点で、本当に武器と呼んでもいいのか、かなり疑問である・・・・・・。


公式ガイドブックの説明書きにも、「ひのきの棒」は「ひのきの幹を削って、持ちやすくした棒」とある。


そう、「棒」なのだ。


「剣」でも「槍」でもなく、ただの「棒」である。


それならば、竹刀や木刀の方が、まだ武器っぽいし、強力なのではないだろうか・・・・・・。


同様に「布の服」や「旅人の服」も、武器防具の店で扱うのは疑問である。


「布の服」なんて、どう考えたってただの服だろう。


公式ガイドブックには、「厚い麻布でつくられた袖のない服。防具というよりは、平凡な住民のための普段着である」と、はっきりと書かれている。


武器防具の店のおやじに、「普段着じゃねえか!」と、ひと言つっこんでやりたい気分でいっぱいだ・・・・・・。


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▲ドラクエⅡになって、パーティー制が導入され、冒険出来るフィールドが一気に広がった。それでもスタート地点のローレシアの城付近はやはり弱い敵しかいなかった。ちなみにこちらのマップも当時徳間書店から刊行された攻略本についていたもの・・・・・・。

どうでもいいが、なぜ「布の服」は半袖しかないのだろう。


夏以外はどう考えたって寒いし、これを防具というのなら、肌の露出は極めて危険といえるだろう。


まあ、ドラクエの世界では、女戦士が露出の多いビキニアーマーを装備しているくらいだから、我々の一般常識は通用しないのかもしれないが・・・・・・。


それにしても、いくら町の周辺には、レベルの低いモンスターしかいないとはいえ、旅人の行き先によっては、こんな貧弱な装備では、途中でモンスターの餌食になってもおかしくない。


それを考えると、武器防具の店の品揃えは、どう考えてもおかしいのではないだろうか・・・・・・。


おかしいといえば、主人公が旅立つ町にある、城の王様もどうかしている。


主人公が旅立つ際には、城の宝箱からいくつかアイテムを授けてくれるのだが、初代ドラクエでは、「鍵」と「たいまつ」と「120G」。


ドラクエⅡでは、「どうのつるぎ」、「かわのよろい」、「50G」。


ドラクエⅢでは、「こんぼう×2」、「ひのきのぼう」、「たびびとのふく」、「50G」なのだ。


王様は主人公のことを、「これから世界を救おうとしている勇者である」と認識しているはずである。


それにも関わらず、主人公に渡す装備品や支度金がこのありさまなのだ。


本来なら国を挙げて、全力で支援するのが普通である・・・・・・。


そもそもの話、「ひのきのぼう」や「たびびとのふく」が、国の宝であるはずがないし、「100G程度の金」が支援の限界であるわけがない。


さらにいうなら、この程度の装備やお金を宝箱に保管しているのもどうかしている。


誰でも開けられる、タンスの引き出しに入っていたって、おかしくはないだろう。


むしろその方が自然といえる・・・・・・。


また、こんな貧弱な装備では、目的地にたどり着く前に、レベルの低いモンスターにやられて、死んでしまってもおかしくないだろう。


ドラクエの世界では、もし仮に死んでしまったとしても、王様の前で生き返ることになる。


そしてその時に王様は、「しんでしまうとはなにごとだ!」と罵倒して来ることは、みなさんもご存知の通りである。


旅立って間もなくして死を経験した、日本全国にいる多くの勇者たちは、きっとその言葉を浴びせられて、「それはあんたのせいだろうがぁ!」とキレまくっていたに違いない・・・・・・。



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