テレビの時報時計
そういえばテレビで時報を報じなくなって、もうどれくらい経つのだろう。
かつてNHKでは、お昼や7時のニュース番組の直前に、画面いっぱいの大きなアナログ時計を表示して、秒針の動きに合わせて、「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!」と00分00秒の時報を報じてから、ニュース番組が始まっていた・・・・・・。
ニュース原稿を読むアナウンサーというのは、直前までやっている番組を、その場で見られるようになっているらしく、直前に全く緊張感のない番組をやっていたりすると、冒頭でニヤけている顔が、一瞬映ったりすることがよくあった。
ところが番組の直前に時報時計が表示されると、ちょうどの時報を待つ間に、気分がリセットされるようで、しっかりと切り替えがされた状態で、番組がスタートしていた。
そういう意味では、時報時計がなくなったことで、アナウンサーは自らの間抜けな表情を視聴者に晒さないよう、細心の注意が必要になり、きっと気の抜けない毎日を送っていることだろう・・・・・・。
ところでこのテレビの時報時計、昭和の頃は何かと重宝していたものである。
当時は電波時計なんて便利なものはなかったので、家中の時計が狂いまくりで、半月も放置していると、同じ時刻を指し示している時計が1つもないという有様だった。
これではどれが正解なのか全く分からないのだが、結局のところ、正確な時を刻んでいる時計は1つもなかったのである。
そんなわけで、我が家ではテレビの時報時計を見ながら、まず手元の時計の時刻を合わせて、その時計を見ながら、家中の時計を合わせて回るという作業を、月に1回は行っていたように思う・・・・・・。
幼い頃はともかく、目覚まし時計を使う年齢になると、その頻度はさらに多くなっていった。
目覚まし時計を使うということは、絶対に寝坊をしてはいけない状況だからだ。
そんな中で肝心の時計が狂っていたら、何の意味もないわけだ。
だから目覚まし時計の時刻合わせは、面倒くさくても週一回は必ずやっていた・・・・・・。
テレビの録画機器が登場した際も、当初は時刻合わせの機能は付いていなかった。
だから録画機器の時計が狂っていることも少なくなく、録画予約で録画した番組の頭が切れていたり、番組が最後まで入っていなかったりしていた。
なので、家中の時計を合わせる時には、テレビの録画機器の時刻も合わせておかなくてはいけないのだが、録画機器は時計の形をしていないこともあり、忘れられがちで、後で録画した番組を見て、「あ~~~っ!」と思うことがしばしばあった・・・・・・。
「時計の形をしていない」といえば炊飯器もそうである。
炊飯器のタイマーを使わない人は、べつにどうでもいいのだろうが、私は早朝に家を出る仕事をしていたので、ご飯は外がまだ暗いうちに炊けていないと、朝食も食べられないし、お弁当を持って行くことも出来なかった。
そんなわけで、私にとっては炊飯器の時刻合わせも、大切な仕事だったのだが、寝る前にタイマーをセットするのを忘れることもたまにあった。
「これじゃあ、時刻を合わせといたのに意味ないじゃん」と、話しかけても微動だにしない炊飯器の前に、しばし立ち尽くすこともあったものだ・・・・・・。
そんな時代を生きて来たものだから、当初は携帯電話の時計が狂わないのが、不思議でならなかった。
購入してから1度も時刻なんて合わせたことがないのに、「あれ?この前ケータイの時計を合わせたのいつだっけ?」なんて、のんきに考えていたのだから、もはやこれは「昭和病」といえるのかもしれない・・・・・・。
(画像上、深みのあるワインレッドの何ともいえない色合いの花を咲かせるアジサイの花・・・・・・。画像下、「ダンスパーティー」という品種名のアジサイ。センスのあるネーミングだ・・・・・・)








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