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2025年6月

2025年6月25日 (水)

テレビの時報時計

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そういえばテレビで時報を報じなくなって、もうどれくらい経つのだろう。


かつてNHKでは、お昼や7時のニュース番組の直前に、画面いっぱいの大きなアナログ時計を表示して、秒針の動きに合わせて、「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!」と00分00秒の時報を報じてから、ニュース番組が始まっていた・・・・・・。


ニュース原稿を読むアナウンサーというのは、直前までやっている番組を、その場で見られるようになっているらしく、直前に全く緊張感のない番組をやっていたりすると、冒頭でニヤけている顔が、一瞬映ったりすることがよくあった。


ところが番組の直前に時報時計が表示されると、ちょうどの時報を待つ間に、気分がリセットされるようで、しっかりと切り替えがされた状態で、番組がスタートしていた。


そういう意味では、時報時計がなくなったことで、アナウンサーは自らの間抜けな表情を視聴者に晒さないよう、細心の注意が必要になり、きっと気の抜けない毎日を送っていることだろう・・・・・・。


ところでこのテレビの時報時計、昭和の頃は何かと重宝していたものである。


当時は電波時計なんて便利なものはなかったので、家中の時計が狂いまくりで、半月も放置していると、同じ時刻を指し示している時計が1つもないという有様だった。


これではどれが正解なのか全く分からないのだが、結局のところ、正確な時を刻んでいる時計は1つもなかったのである。


そんなわけで、我が家ではテレビの時報時計を見ながら、まず手元の時計の時刻を合わせて、その時計を見ながら、家中の時計を合わせて回るという作業を、月に1回は行っていたように思う・・・・・・。

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幼い頃はともかく、目覚まし時計を使う年齢になると、その頻度はさらに多くなっていった。


目覚まし時計を使うということは、絶対に寝坊をしてはいけない状況だからだ。


そんな中で肝心の時計が狂っていたら、何の意味もないわけだ。


だから目覚まし時計の時刻合わせは、面倒くさくても週一回は必ずやっていた・・・・・・。


テレビの録画機器が登場した際も、当初は時刻合わせの機能は付いていなかった。


だから録画機器の時計が狂っていることも少なくなく、録画予約で録画した番組の頭が切れていたり、番組が最後まで入っていなかったりしていた。


なので、家中の時計を合わせる時には、テレビの録画機器の時刻も合わせておかなくてはいけないのだが、録画機器は時計の形をしていないこともあり、忘れられがちで、後で録画した番組を見て、「あ~~~っ!」と思うことがしばしばあった・・・・・・。


「時計の形をしていない」といえば炊飯器もそうである。


炊飯器のタイマーを使わない人は、べつにどうでもいいのだろうが、私は早朝に家を出る仕事をしていたので、ご飯は外がまだ暗いうちに炊けていないと、朝食も食べられないし、お弁当を持って行くことも出来なかった。


そんなわけで、私にとっては炊飯器の時刻合わせも、大切な仕事だったのだが、寝る前にタイマーをセットするのを忘れることもたまにあった。


「これじゃあ、時刻を合わせといたのに意味ないじゃん」と、話しかけても微動だにしない炊飯器の前に、しばし立ち尽くすこともあったものだ・・・・・・。


そんな時代を生きて来たものだから、当初は携帯電話の時計が狂わないのが、不思議でならなかった。


購入してから1度も時刻なんて合わせたことがないのに、「あれ?この前ケータイの時計を合わせたのいつだっけ?」なんて、のんきに考えていたのだから、もはやこれは「昭和病」といえるのかもしれない・・・・・・。


(画像上、深みのあるワインレッドの何ともいえない色合いの花を咲かせるアジサイの花・・・・・・。画像下、「ダンスパーティー」という品種名のアジサイ。センスのあるネーミングだ・・・・・・)



 

2025年6月18日 (水)

ビデオCD

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▲セガサターンは背面の拡張スロットに、周辺機器として発売された、セガサターンムービーカードを差し込むことで、ビデオCDを再生することが出来た・・・・・・。

ビデオCDをご存知だろうか。


当時映像メディアの主流だったVHSと、次世代メディアと呼ばれて、まだ世に出ていなかったDVDの橋渡しの役割をするべく登場した、デジタルビデオ規格のことである。


ちなみにビデオCDが登場したのは1993(平成5)年で、DVDの開発が始まった年とピタリと重なる・・・・・・。


ビデオCDは1枚のCDの中に映像と音声を約74分記録することが出来た。


しかし、容量が小さいため、映画作品では2~3枚組で発売する必要があった。


また、ビデオCDの映像画質は、VHSの3倍モードと同程度といわれていた。


これについては、ビデオCDは650MBしか容量がなかったため、高圧縮にせざるを得なかったためといわれている・・・・・・。


ビデオCDの中身はMPEG1という規格のムービーファイルだったので、MPEG1が再生出来るパソコンでも再生することが出来た。


しかし、画質がいまひとつだったことや、ビデオCDに対応していないDVDプレーヤーもあったことなどから、映像タイトルとしての発売は、カラオケやアニメばかりだった・・・・・・。


また、当時はアダルト雑誌の全盛期で、書店に多くの成人向け雑誌が置かれていた。


ビデオCDはこれらの雑誌の付録として付いて来ることも少なくなかった。


ビデオCDが登場する以前は、雑誌に映像メディアが付録として付いて来ることなど、常識的に考えられなかった。


それがビデオCDが世に出てから、よく見かけるようになり、DVDの時代に入ると、もはや誰も驚かない、当たり前の光景になっていた。


これはビデオCDの功績といってもいいのかもしれない。


そんなビデオCDだったのだが、商業的には失敗に終わり、活用された期間はわずか数年ほどだった・・・・・・。


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▲セガサターンの拡張スロットは、普段は本体と同色の蓋がはめられていた。周辺機器に興味がなかったかたは、最後までこの蓋を開けることはなく、こんな拡張スロットが隠されていたことも知らなかっただろう・・・・・・。

このように映画などの映像ソフト自体は、全く普及しなかったビデオCDなのだが、再生機能そのものは、様々なプレーヤーに搭載されていた。


家庭用ゲーム機のセガサターンは、背面に装備されていた拡張スロットに、周辺機器として発売になった「セガサターンムービーカード」を差し込むことで、セガサターン本体でビデオCDの再生が可能だった。


拡張スロットは普段は本体と同色のカバーで蓋がされていて、気付いていない人も少なくなかったと思う・・・・・・。


セガサターンでは市販のビデオCDの再生のみならず、専用のゲームソフトも発売されていた。


結果的にムービーカードの専用ソフトは、「ルナシルバースターストーリーMPEG版」だけだったが、対応ソフトは10本以上のラインナップがあった・・・・・・。


セガサターンに限らず、当時発売されていた、「次世代ゲーム機」と呼ばれていたハードでは、「マルチメディア」という謳い文句がしきりに使われていて、ただのゲーム機ではなく、様々なメディアを再生可能なプラットホームを目指していたように思う。


ちなみにセガサターンでは、ムービーカードの発売後に、「フォトCDオペレーター」、「電子ブックオペレーター」という、2種類のシステムディスクが発売されている。


これによりフォトCDや電子ブックの再生がセガサターン上で可能になった・・・・・・。


話が横道にそれてしまったが、ビデオCDに引導を渡したのはやはりDVDだった。


そしてそのDVDの普及に一役買ったのが、SONYのPlay Station2の発売だった。


皮肉なもので、何だか当時のセガとSONYを象徴しているような構図である・・・・・・。



2025年6月11日 (水)

トラがライオンに化けた話

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▲小学校低学年の頃に図工の時間に作った卓球のラケット。子供が糸鋸を使って切り出したものなので、形はいびづでとても褒められたものではないが、意外なことに担任の先生の総合評価は高かった・・・・・・。

自分でいうのも何だが、私は子供の頃、絵がうまかった。


自分ではその自覚は全くなかったのだが、他人からそういわれることが多かったので、きっとそうなのだろう。


そのせいか小学校の頃は図工の成績は常に安定していた。


しかし、そうはいっても、私は絵を描くことが特別好きだったわけではなく、学校の授業以外では、絵を描くことなんて、ほぼなかったと思う・・・・・・。


上の画像は私が小学校低学年の頃に図工の授業で作った卓球のラケットだ。


まず、教材の板を糸鋸でラケットの形に切って紙やすりを丁寧にかける。


そして、自分の好きな絵を描いて彩色し、仕上げにニスを塗って完成という工程だったと思う。


見た目とは裏腹に、けっこう手間がかかっている作品なのである・・・・・・。


で、私はこの時、ライオンの絵を描いているのだが、「どうやったらこんなにリアルなライオンの絵が描けるのか?」と、クラスメートや担任の先生に感心されたものである。


子供というのは、動物の絵を描かせると、デフォルメしたようなイメージになってしまったり、ベースが人間の顔のようになってしまい、まるで妖怪のようなものを生み出してしまうことが多い。


ではなぜ私は、こんなにリアルなライオンの絵をかけたのだろう・・・・・・。


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▲これはタイガーマスクの原作漫画だ。ライオンの顔を描くに当たり、このトラの覆面はとても参考になった・・・・・・。

じつは私が子供の頃、タイガーマスクのアニメが人気で、しきりに再放送をやっていた。


ご多分に漏れず、私もタイガーマスクのアニメをテレビで見ていたのだが、ある日、「タイガーマスクってトラだよな・・・」と思い、「トラってどんな生き物だっけ?」と思い、動物図鑑を開いて、トラの顔をじっくり観察してみたことがあった。


するとトラの出ているページには、ネコ科の動物がまとめて掲載されていて、当然ライオンもしっかりと載っていた。


で、私は気付いてしまったのだ。


「あれ?ネコ科の動物って、模様を全部取っ払ったら、みんな同じ顔をしているな・・・」ということに・・・・・・。


そこでまず、アニメのタイガーマスクをお手本に、リアルなトラの顔を描いてみる。


ただし、虎柄の模様はいっさい描き加えない。


続けて模様のないトラの顔に、ライオンのたてがみをつけ加えてみる。


「・・・・・・!」


すると予想通り、ちゃんとライオンの顔になったのだ。


ネコにライオンのたてがみのかぶり物を被せても、変な違和感がないのはこのためである。


そんなわけで、私が図工の授業で、こんなにリアルなライオンの絵を描けたのは、タイガーマスクのおかげだったのである。


私の画力に驚いていた担任の先生や友人たちも、まさかこの絵のルーツがライオンじゃなくてトラであり、しかもタイガーマスクのアニメがその原点だったなんて、これぽっちも思ってもみないだろう・・・・・・。


当時は昼間から夜までアニメ番組をたくさん放映していたこともあり、どこの家庭でも、「勉強しないでアニメばっかり見て!」というのが、母親の定番の小言になっていた。


しかし、いま思えば、私はそのアニメから学ばせてもらったことが山ほどある。


本件のように学校の授業に生かせたこともあったし、社会に出て役に立ったこともあった。


だから一概に、「勉強しないでアニメばっかり見て!」というのは、間違った認識だと私は思うのだ・・・・・・。


もっというなら、学校の勉強の8割は社会に出たら何の役にも立たない。


トラがライオンに化けたように、最高の教材は、案外身近なところにゴロゴロ転がっているものなのだ。


重要なのはそれに気づけるかどうかである・・・・・・。



2025年6月 4日 (水)

牛乳に相談だ。「ショッピング篇」「キス篇」

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2005(平成17)年から2010(平成22)年頃にかけて、中央酪農会議が「牛乳に相談だ。」というテレビCMを放映していたことがあった。


その目的は若年層の牛乳離れを食い止めるための、牛乳の消費拡大キャンペーンだった。


で、個人的にこの「牛乳に相談だ。」のシリーズは、内容があまりにもバカバカしくツボだったので、ちょっとネタとして採り上げてみたいと思っている。


じつはこの「牛乳に相談だ。」のテレビCMはシリーズ化されていて、じつに10本以上の作品が放映されている。


みなさんの記憶の1ページを紐解くことが出来たら幸いである・・・・・・。


「ショッピング篇」

場面は自宅のダイニングキッチン。


「きれいになりた~い」と言いながら冷蔵庫を開け、「牛乳な~い」と言う娘。


「じゃ、買いに行こう」と言いながら、奇妙な動きをしている母親。


親子でアクロバティックな動きや、常人には理解不可能な、奇妙奇天烈な動きを繰り返しながらスーパーへ向かう2人。


この親子、とても人間とは思えない。


「じゃあ、いったい何者なんだ?」と視聴者が疑問に感じ始めた頃、「ぎゅ~にゅ~にそ~だんだっ ♪」というお馴染みの歌が流れ、それに続けて「冷蔵庫になかったら買いに行こう!」とナレーションが入ってCMは終了。


結局この親子が何者なのかは分からずじまいだった・・・・・・。


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「キス篇」

「牛乳に相談だ。」のCMシリーズは、これまで誰もが知っているような、メジャーな女優(俳優)は起用されて来なかった。


ところがこの「キス篇」では、川島海荷さんが起用されている。


場面は近所の公園。


背景には滑り台が見えている。


「ねえ、キスして」と目をつぶる少女(川島海荷)。


それをじっと見つめている少年。


引きの画になると、少年は自転車に乗っていることが分かる。


しかしこの少年、なぜか少女の膝ほどの高さの背丈しかない。


そして「大きくなりたい」とひとこと。


そこで少年は考える。


棒高跳びの棒を使って、天高く飛び上がれば、キス待ちの少女の唇に届くのではないか?


早速、棒高跳び作戦を実行する少年。


そして計算通り、少女の唇の高さまで飛び上がることに成功するが、寸前のところであえなく落下して行く少年。


どこから集まって来たのか、じいさんたちのギャラリーから、「ああ~っ・・・」という落胆の声が漏れる。


それでも少年はあきらめない。


いったいどこから持って来たのか、いつの間にかバックパックを背負っている。


このバックパック、ジェット噴射と透明なチョウの翅のようなものを装備している。


これなら一気にキス待ちの少女の元へ飛んで行けるだろう。


こんなものがあるなら、苦労して棒高跳びなんてする必要はなかったではないか。


「さっさと出せよ!」という話である。


まるで不格好なガンダムのような姿で、少女の元へ向かう少年だったが、「ヘックション!」という少女の突然のくしゃみで吹っ飛ばされ、あえなく爆発炎上。


地上に残されているちっちゃな自転車がなんともむなしい。


爆煙に包まれて、「こりゃ、絶対に助からないな」と思っていたところ、突然自宅のダイニングキッチンで、母親に肩を叩かれ起こされる少年。


「はっ!」と目覚めると同時に、「ぎゅ~にゅ~にそ~だんだ ♪」という、このCMではお馴染みのメロディが流れる。


そして牛乳を飲もうと、冷蔵庫を開ける少年だったが、なんと肝心の牛乳がない。


するとすかさず、「と思ったら、冷蔵庫にないから買いに行こう」と、フォローのナレーションが入る。


最後はスーパーの牛乳売り場で、親子でなぜかY字バランスの決めポーズをしてCMは終了・・・・・・。


(画像上、6月に入ってキンシバイの花が各所で咲き出している・・・・・・。画像下、斜面一面に広がっているガクアジサイが咲き始めた・・・・・・)





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