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2025年9月 3日 (水)

刺さったトゲを放置していると死ぬ

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昭和の頃には日常生活に密着した迷信や都市伝説というのがけっこうあった。


そしてそれらは真偽のほどは定かではないのに、なぜか信じて疑わない人がなぜか多かった・・・・・・。


たとえば、「指に刺さったトゲを抜かずにそのまま放置していると死ぬ」という話は有名だった。


いまでは指にトゲが刺さることなんてめったにないが、昭和の頃はけっこう頻繁にトゲが刺さっていたものである・・・・・・。


では、当時はどうしてそんなにトゲが多かったのかというと、まず、身の回りのものに木製品が多かったことがあげられる。


そもそもの話、昭和の頃は、家からして木造の日本家屋が多かった。


私は縁側に座って、庭をボーッと眺めているのが好きな子供だった。


縁側には背もたれなんてないので、板材の上に両手をついて、足をブラブラさせながら座っていたのだが、トゲが刺さるのはそんな時だった。


縁側の板材が古くなって来ると、所々がささくれ立って来て、小さなトゲが出来てくる。


そのトゲがある場所に、運悪く手をついてしまうと、指にトゲが刺さってしまうことになるわけだ。


その他にも、靴を履く時に、木製の下駄箱に手をついた時や、引き戸式の下駄箱を開けようとした時に、トゲが刺さることが多かった・・・・・・。


当時の木製品は、現在のものと違って、木の風合いを残したものが多く、現在のもののように、角を丸めたり、つるつるにコーティングしたものは少なかった。


このことがトゲが刺さることの原因だったように思う・・・・・・。


Photo_20250903174801

そしてもうひとつ、トゲのトラップが仕掛けられた場所をご紹介するなら、「雨戸」があげられる。


日本家屋の雨戸といえば、大型の引き戸になっていて、普段は戸袋と呼ばれる収納スペースに入れられていた。


そして夜寝る前に、戸袋から引き戸を1枚ずつ引き出して、雨戸を閉めていくのだが、この時にトゲが刺さることがよくあった・・・・・・。


戸袋に収納されている雨戸はけっこう重く、しっかりと持って、力を込めて引き出さないと、びくともしなかった。


しっかりと持って力を込めれば、刺さったトゲは小さくても、指の奥の方まで入り込んで、やっかいなことになるわけだ・・・・・・。


深く刺さってしまったトゲというのは、取り出すのも容易ではなく、毛抜きで摘まんでなんて到底無理で、それこそ、「縫い針を使ってほじくり出す」ぐらいしなくては、抜くことは困難だった。


縫い針を使ってほじくり出すのは、時間がかかるうえに、信じられないくらい痛く、「これを我慢するくらいなら、トゲが刺さっている痛みの方がまだまし」と思えるほどだった。


そんなこともあって、刺さったトゲは、とりあえず放置することも少なくなかったのだが、そんな時にふと思い出されるのが、冒頭の「刺さったトゲを抜かずに放置していると死ぬ」というアレだったのだ・・・・・・。


では、なぜそんなことぐらいで死ぬのかというと、刺さったトゲはゆっくりと時間をかけて体内に入り込んで行き、そのうちに血管の中へ侵入、そして全身を巡り巡って、最終的には心臓に刺さって死ぬといわれていた。


そして、トゲの痛みを感じなくなったら、それは血管に入り込んだサインだともいわれていたので、痛みをこらえながら、必死になって縫い針で刺さったトゲをほじくり出そうとしている強者もいた。


で、個人的には、「1ミリあるかないかという大きさのトゲが心臓に刺さったところで死にゃあしないだろう」と思ってはいたのだが、万が一に備えて、トゲが刺さった直後は、とりあえずは縫い針チャレンジもしておいた。


ちなみにそれでトゲが抜けた試しはなかったが、抜けなかったトゲが心臓に刺さって死んだ試しもなかったのである・・・・・・。


(画像上、夏の終わりと秋の到来を告げるセミ、ツクツクボウシ・・・・・・。画像下、林床の水分が保たれている場所では、秋のキノコがちらほらと顔を出し始めた・・・・・・)



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