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2025年10月22日 (水)

図書券

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昭和の頃は入学祝いや卒業祝いに、図書券を贈るのが定番だった。


といっても、それは大人の側の話であって、子供はただ単に手渡された祝儀袋を、「どうもありがとう」といいながら受け取るだけの、いわば儀式のようなものだった・・・・・・。


ちなみにここでいう図書券とは紙の図書券のことである。


図書券は私の記憶では、全体が淡い桜色をしていて、中央に「図書券¥500」という文字がプリントされていて、右側には十二単のような装束をまとった女性が、小さな座卓に向かって書き物をしているデザインだったと思う。


図書券は紙質もよくて、金額も書かれていたこともあって、「書店限定で使えるお金」という認識だった・・・・・・。


ちなみに図書券の発行元である「日本図書普及」によると、「贈られた側が、自分の好きな本を選べる仕組み」として、図書券が誕生したとのこと。


本そのものをもらっても、自分がすでに持っている本だったり、全く興味のないジャンルだったりすると、読まずに本棚へ直行することになる。


これでは本を贈られる意味がないではないか。


それを考えると、図書券は画期的なシステムだったといえるだろう・・・・・・。


そんな図書券なのだが、「入学祝い」や「卒業祝い」以外の場面でも贈られることがあった。


ズバリいうなら、それは「お年玉」だ。


お年玉を「はい!」と差し出された時、通常のポチ袋ではなく、無地の封筒だったりすることがたまにあった。


そんな時は高額紙幣がごっそり入っている予感がして、早く家に帰って、封筒を開けてみたい気持ちを抑えきれず、親戚の家の客間で、一人、ほくそ笑んだりしていたものである・・・・・・。


Photo_20251022171401

ところがこの「無地の封筒」というのが大きな落とし穴なのだ。


帰宅後、もらったお年玉を確認するべく、まずは封筒の上から指で摘まんで、感触を確かめる。


するとこちらが想像していた以上に分厚い。


「これは万札なら5~6枚はあるぞ!」などと思い、嬉しさのあまり、「ウヒャァ~!」などと声を上げそうになる・・・・・・。


しかし、ちょっと待てよ。


ここはちょっと冷静になるべきだ。


中身が万札とは限らないではないか。


千円札の可能性だってあるわけだ。


それなら10枚入っていたって1万円だ。


いや、それでも小学生ごときに、1万円も入れてくれる大人は、そうそういない。


こいつは大当たりに違いない。


そしてドキドキしながら、白い封筒を開封すると・・・。


「え?」と思いながら、中身を取り出すと、「図書券¥500」と書かれた紙が10枚入っていた・・・・・・。


そう、封筒に入っていた枚数は当たっていたのだ。


ただ、中身と金額については、全部「はずれ」だった。


憲法改正で、「お年玉に図書券は認めない」ことにして欲しいものである・・・・・・。


ところで、図書券に描かれていた、十二単のような装束をまとった女性についてだが、当時は紫式部や清少納言だと、信じて疑わない人がほとんどだったと思う。


ところがこれは、「平安時代の女流作家」がモチーフになってはいるが、じつは架空の人物なのだそう。


「結局のところ、何一つ当たっていなかったのだな~」と思うと、何だかいまさらながら、ちょっと虚しいものである・・・・・・。


(画像上、クヌギのどんぐりは丸くて大きく見応えがある・・・・・・。画像下、シラカシのどんぐりはクヌギのどんぐりよりもずっと小さい・・・・・・)



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コメント

現金だと、親が預かり貯金するからと、取り上げられる可能性もあるから、図書券にすると、子供が自由に使える。
図書券をくれた方の思いやりかも知れないです。

一般人さん、こんばんは。
そうそう、現金はごっそり取り上げられていました。
図書券は取り上げられなかったけど、漫画を買うのに使っちゃ駄目だと、念を押されました・・・・・・。

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