きのこの山
▲こちらは現在発売されている、「きのこの山」のお馴染みのパッケージ。6本のキノコと背景には日本の原風景、里山の風景が描かれている。そして現行のパッケージには、「隠し絵」がひっそりと描かれているのをご存知だろうか。ちなみにこちらのパッケージには傘を被ったお地蔵さんが隠れている・・・・・・。
1970~1980年代には、自然豊かな日本の原風景を題材にしたチョコレート菓子が、お菓子メーカー各社からたくさん発売されていた。
そのほとんどは、現在ではもう発売されていないが、明治の「きのこの山」や「たけのこの里」は根強い人気で、現在でも継続して販売されている。
ちなみに「きのこの山」の発売は1975(昭和50)年で、じつに半世紀にも渡る、ロングセラー商品ということになる。
一般的にいって、お菓子のライフサイクルは、そのお菓子を食べ始めた子供が、成人するまでの20年間といわれている。
それを考えると、「きのこの山」の超ロングセラーぶりは、異例中の異例といえるのかもしれない・・・・・・。
ところで、「きのこの山」といわれて、まず、イメージするのは、やはりそのパッケージだと思う。
現在のパッケージは、白地に茶色の文字で、大きく「きのこの山」と書かれていて、その文字を支えるようにして、6本の「きのこの山(お菓子)」が描かれている。
そして、その背景には、自然豊かな里山の風景が広がっている・・・・・・。
じつはこのお馴染みのパッケージは、発売当初は現在のものとは、かなり印象が違っていた。
日本の原風景である、里山をモチーフにしていることに変わりはないが、全体的な印象として、色々な部分に、「あれ?」という違和感を感じるのだ。
誰もがすぐに気付くであろう、最も大きな違和感として上げられるのが、「きのこの山」の文字を支えるように配置されている、きのこ(お菓子)の数だろう。
現在のパッケージでは、きのこ(お菓子)の数は7本だが、発売当初のパッケージでは、なんとたったの3本しか描かれていなかった・・・・・・。
▲こちらは1975(昭和50)年に発売された「きのこの山」の初代パッケージ。キノコは3本しかなく、全体的に地味な色使いの印象。背景の里山の風景も、とてもシンプルだったことが分かる・・・・・・。
そして、「きのこの山」という商品名の表示だが、現在のものは白地に茶色の文字。
しかし、発売当初のパッケージでは、くすんだような橙色の地に、茶色の文字で、なんだかちょっと暗い印象を受ける。
さらに背景の里山も同様に、くすんだフィルターがかけられたような印象。
そして空に当たる部分に関しても、現行パッケージでは、鮮やかな山吹色なのに対して、発売当初のものは、薄いクリーム色といったらいいのだろうか。
このように、現行パッケージを見慣れた現在では、かなり地味目に見える初代パッケージなのだが、当時は店頭に並んでいるのは、これだけだったのだから、べつになんとも思わなかったのだろう・・・・・・。
ところで、「きのこの山」のパッケージは、里山をモチーフにしていることもあって、緑色を基調としている。
しかし、当時は緑色は、菓子製品には不適と考えられていたため、発売の半年前には、エリア限定のテスト販売まで行われていたそうだ。
もしかしたら、全体的にくすんだような色合いに仕上げられていたのは、そのせいだったのかな~なんて思ったりもするのだが、実際のところはどうなのだろう・・・・・・。
さて、これは余談になるが、現行のパッケージには、「隠し絵」が描かれているのをご存知だろうか。
意外なことに、「知らない」という人が多いのだが、里山の世界観を壊さないような絵柄が15種類あって、パッケージの風景の中に溶け込むように、ひっそりと描かれている。
ちなみに隠し絵は、1箱に1種類のみである。
分かりやすいものを、1つだけ例に挙げるなら、「満開の桜の木と灰」といえば、とある物語が思い浮かぶかたも少なくないだろう。
ピンク色に染まった桜の木は目立つので、すぐに見つかると思う・・・・・・。
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