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2026年2月

2026年2月25日 (水)

ページがめくれない

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最近、手指の乾燥がいちじるしい。


ちなみに空気が乾燥している冬だけの話ではなく通年である・・・・・・。


手指が乾燥していると、日常生活に支障が出る。


例えば、朝、新聞を取りに行き、新聞を読み始める。


ペラペラとページをめくり、自分の見たい面を探すのだが、なぜか最後のページまでめくり終わってしまう。


「あれ?」と思い、もう一度チャレンジするが、なんだか新聞の厚みの割にページ数が少ない気がする。


そこで新聞を床に置いて、ページの端っこを爪で引っかけるようにして、1枚ずつはがしていくと、ようやく見たかったページが現れてホッとする。


どうやら手指が乾燥しているのが原因で、ページが重なったままでめくっていたようだ。


新聞販売店に、「ページが抜けているよ」などと電話をしなくて本当によかったと思う・・・・・・。


新聞と同様に本のページも重なったままめくっていることがある。


文章のつながりが自然だと、そのことに気付かずに、そのまま読み進めてしまい、先のページで意味が通じなくなり、「そんな話題、書いてあったかな?」と思い、数ページ戻って、ようやく気付くなんてことも多々ある。


私の場合は、「前述のように・・・」という記述で、「あれ?」と思い、ページを戻ることが多い・・・・・・。


本以上にやっかいなのが雑誌である。


漫画雑誌のような紙質ならまだいいのだが、比較的カラーページの多い、薄い紙質の雑誌は、ページとページがピッタリとくっついてしまっているように感じる。


そして、知らぬ間に、2~3ページくっつけたまま、めくってしまうことも少なくないのだ。


そして、その都度、「あ~~、もうっ!」などとイライラしてしまうのである・・・・・・。


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子供の頃、自分の親も含めてだが、世の中のおじさん、おばさんは、本や雑誌のページをめくる時、下唇の内側に、「チョン」と指を当てて、少し湿らせてからめくっていた。


当時子供だった私は、「きたねえな~」などと思っていたものだが、いまになってみると、「ああ、そういうことだったのか!」と納得出来る。


そうはいっても、自分もマネをしてやってみようなどとは、これっぽっちも思わないが、当時は一定の年齢以上の人は、みんなやっていたような気がする・・・・・・。


じいさん、ばあさんに至っては、力仕事をする時などは、手が滑らないように、手の平に少量の唾を、「ペッ!」と吹きつけていたりしたものだ。


ここまで来ると、もはや汚いどころの話ではない。


そういえば、最近はそんな光景は、もう見なくなった気がする・・・・・・。


紙以上にめくるのが大変なのがビニール袋だ。


ゴミを捨てようと、ポリ袋の口を探すのだが、上下どっちも開かずに、「これ、不良品じゃね?」などといいだす始末。


新聞のページを開く時に、爪でカリカリして成功していたので、その技をポリ袋でも使ってみるのだが、どうもうまくいかない。


「あれ~、おかしいな~」などと思っていると、ポリ袋の下部にあるベロをみつけてしまい、「逆さまじゃねえか!」と自分に切れたりする・・・・・・。


そしてポリ袋を正しい向きに戻して、再チャレンジするも、それでもポリ袋はペタリとくっついたままびくともしない。


そこで最後の手段として登場するのが、セロテープやガムテープなどの粘着テープだ。


これをちょっとだけ切って、指輪状にして指にはめ、両側から引っ張ると、見事なまでに、お口パッカ~ン!


まるで特大の場外ホームランを打ったような気分で、両手を天に突き上げる。


子供の頃には思ってもみなかった、未来の乾燥した自分がそこにいた・・・・・・。


(画像上、畑の片隅でニホンスイセンが咲いていた・・・・・・。画像下、季節の和菓子、うぐいす餅・・・・・・)


2026年2月18日 (水)

Dr.キャッツボー

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▲「Dr.キャッツボー」は、勉強をするのに適している精神状態、脳波状態になっているかを測定する機器との触れ込みだったのだが・・・・・・。

昭和の頃はどんな雑誌にも、必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


そしてそれらの広告は、誰がどう見ても、「絶対に嘘に決まっている」とか、「そんなうまい話があるわけない」と感じるものばかりだった。


しかし、人間というのは、全く信用していなくても、心のどこかに、「もしかしたら本当なんじゃないか?」と思う気持ちが少なからず残っていて、よせばいいのに、ついつい体験者Aさんのレポートに目を通してしまうのである・・・・・・。


そんな通販グッズ広告の1つに、「Dr.キャッツボー」があった。


Dr.キャッツボーは、ものすごく簡単にいうなら、「現在のあなたが、勉強をするのに適している精神状態、脳波状態になっているかを、測定するための機器」だった。


そしてDr.キャッツボーの広告には、「一台の学習マシーンが勉強方法を変えた⁉」、「もうキミにムダな勉強はさせない!」、「だまされたと思って使ってみろよとすすめた友人が、いまではおまえだけは教えるんじゃなかったと残念そうにいいます」、「すでに10万人以上の中校生たちが成績アップを実現させている」など、本当かよと思うような、センセーショナルなキャッチコピーが並んでいた・・・・・・。


で、このDr.キャッツボーをどのように使うのかというと、機械には手の平の形にかたどられた、手を置く場所があった。


そして人差し指と中指を置く場所には、センサーがついている。


そしてこのセンサーから検出された結果がモニターのランプ(-3から+6まで)に反映されるようになっていた・・・・・・。


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▲当時「Dr.キャッツボー」を買ったという人には残念なお知らせだが、この機器は「指先の汗の量を測定していただけ」だったようだ。普通に考えても、指先のセンサーで脳波を測るなんてことが出来るわけがない・・・・・・。

ガイドブックによると、「センサーが捉えた脳波の一瞬の変化を、たえず10個の発光ダイオードが光に変えてキミに知らせます」とある。


そして、「また、密接に対応した電子音と共に、学習脳波発生の状態にキミを導くモニターランプです」と書かれている・・・・・・。


さらに「光が左に下がること、音が低い方に変わることは、あなたの精神が安定しつつあることをあらわしています」とある。


そして、「緑色と黄色の光はキミが学習に適している状態を示しています」、「反対に光が右の方に上がること、音が高く変わることは、あなたの精神が興奮していることをしめしています」、「この状態は学習に向いていません。ただちに学習をストップして、グリーン・テープを聞きましょう」とある。


つまりDr.キャッツボーは、成績アップを目的としているのではなく、勉強に適した精神状態か、そうでないかを、教えてくれる機械だったのだ・・・・・・。


ちなみにこのDr.キャッツボーの信憑性についてだが、じつはDr.キャッツボーの内部はスカスカで、鉄板を詰めて重くしていたのだそうだ。


さらに機械には周波数のダイヤルがついていたが、Dr.キャッツボー内部の部品では、周波数を変えることは出来ないという・・・・・・。


では、センサーやモニターのランプはどうなのか。


これについては、指先のセンサーで脳波を捉えるなんてことは出来るはずもなく、じつは指先の湿り具合(汗の量)を測っていただけのようだ。


つまり指先が乾燥していれば緑色のランプが点灯、指先の汗が多いと赤色のランプが点灯する仕組みだった・・・・・・。


何だか分かったような、分からないような話なのだが、そもそもDr.キャッツボーは成績アップを目的としている機械ではなかったことが、せめてもの救いだったといえよう。


ちなみにDr.キャッツボーの当時のお値段は、1万円~2万5000円(時期による)だったそうで、当時この機械を買った人たちは、内部がスカスカで、鉄板が詰めてあったなんて、思いもしなかったことだろう・・・・・・。



2026年2月11日 (水)

昭和の危ない人

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昭和の頃は、街に危ない人(怖い人)がたくさんいた。


中高生ぐらいになると、隣のクラスの〇〇が、かつあげに遭ったとか、ただ歩いていただけなのに、因縁をつけられて、殴られたなんて話をしょっちゅう聞かされたものだ・・・・・・。


そういう危ないやつは、獲物を探して街をうろついているので、獲物を発見するやいなや、そそくさと近づいて来て、「何見てんだ、コラッ!」などと、声をかけてくる。


「何見てんだ!」とはいうものの、こちらは普通に歩いていただけであり、そいつのことなど全く興味はない。


「何見てんだ!」は、むしろお前の方だろといってやりたいところだ・・・・・・。


また、そういう危ないやつは決まって、下からしゃくり上げるようにのぞきこんで来る傾向が強い。


そして顎を上下に振るようにして、「何見てんだ、コラッ!」が決まり文句なのである・・・・・・。


そして必ず両手はポケットに突っ込んでいて、ポケットの底が抜けるんじゃないかというくらい、両腕を突っ張り力を込めている。


「力の入れどころを間違えている」とは正にこのことである。


そして勝手に因縁をつけて来て、相手に有無を言わせず謝らせて終わりの場合もあれば、建物の裏などに連れて行かれて、シバかれるケースもあったと聞く・・・・・・。


すると、どこで聞きつけて来たのか、同じクラスの不良に怪我のことを聞かれ、そのことを話すと、今度はなぜか因縁をつけて来た相手の特徴を事細かく聞かれる。


そして、「そいつは〇〇校のAだな。俺に任せとけ。かたきをとって来てやる!」などと意気込んでいたものだ。


普段はたいして親しくもないのに、こういう時になると、なぜか妙に同情して来て、頼んでもいないのに、シバき返しに行くというのが、当時の不良の特徴だった。


そして翌日、「かたきとってきてやったぞ。ボッコボコにしてやった。もう、うちの学校の生徒には手は出さねえよ」などと、律儀に報告にやって来るのだが、何と答えたらいいのか分からず、複雑な気持ちになるのだった・・・・・・。


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また、昭和の頃には、道端に見るからに危なさそうなやつが座っていることがよくあった。


そんな時は遠回りでも別の道を選ぶ者がほとんどだったが、それが通学路だったりすると、またちょっと事情が変わって来る・・・・・・。


時間に余裕があるならまだしも、遠回りをしたら、まず間違いなく遅刻になる場合などは、もう腹をくくって、その道を通るしかないのだ。


みんな道端に座っている危ない男とは反対側の隅っこに寄って、そそくさと歩いて行くのだが、危ない男はそれまでうつむいていた顔を上げ、ギロリとこちらをにらみつけると、突然、「オラァ‼」などと雄叫びを上げる。


みんな縮こまって早足で歩いていたのに、その声に仰天して飛び上がり、ダッシュで学校まで逃げて行くことになるのだ。


息も絶え絶えになって、先生に、「いま・・・、ハァ、ハァ・・・、そこに・・・、ハァ、ハァ・・・、うんこ座り・・・、ハァ、ハァ・・・、変人・・・、ハァ、ハァ・・・」などと、意味の通じない報告をしてしまい、「道端でうんこしている人がいたって?ほっとけ!」などと笑い飛ばされる始末・・・・・・。


最近では街で危ない人や怖い人と出会うことはほとんどなくなった。


そんなこともあって、若い世代の人たちは、昭和を生き抜いて来た我々と比べたら、きっと危機管理能力がゼロに等しいのではないか・・・、な~んてことを思ったりするのである・・・・・・。


(画像上、見慣れた畑が一晩で雪景色に変わった・・・・・・。画像下、雪の下には小さな春が顔を出していた・・・・・・)



2026年2月 4日 (水)

掘ったイモいじくるな!

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1985(昭和60)年に雪印から、ユニークな名前のアイスバーが発売になった。


その名も「掘ったイモいじくるな!」。


思わず、「は?」と聞き返してしまうような、アイスらしからぬ名前だ・・・・・・。


パッケージには、「掘ったイモいじくるな!」と大きく書かれていて、背景は青空と畑が広がっている。


そしてパッケージには、その畑で収穫したと思われるサツマイモと、サンタクロースのような、真っ白いフサフサとした髭をたくわえた、麦わら帽子を被ったおじいさんが描かれている。


そして、おじいさんの左側には、なぜか牛が1頭いて、右側には畑から顔を覗かせている、モグラが描かれていた。


これだけ見ると、いったい何のことやら、さっぱり分からないのだが、このパッケージのイラストは、そのままテレビCMのアニメーションに採用されていた・・・・・・。


で、どんなCMだったのかというと、冒頭から男性の声で、「掘ったイモいじくるな~♪」、続けて子供の声で、「掘ったイモいじくるな~♪」という歌が延々と流れ続ける。


そして畑の真ん中を、アイスバー片手に歩いて来るおじいさん。


おじいさんの後方には、なぜか牛の姿。


前方にはサングラスをかけた、いかにも悪役っぽいモグラが不適な笑みを浮かべている。


そしてその手には、おじいさんが畑から掘り出したと思われるサツマイモが握られている。


すると次から次へとモグラが出て来て、おじいさんが掘ったサツマイモを取っていくではないか。


それを見て目が点になるおじいさん・・・・・・。


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するとここで実写映像に切り替わり、おじいさんが片手に持っている白いアイスバーと同じものと思われる、アイスバーが映し出され、「ミルク味」と表示される。


続けてパッケージに入った状態のアイスバーが映し出され、「ソーダ味、チョコ味もよろしく」というテロップ。


そして子供の声のナレーションで、「おもしろアイス、掘ったイモいじくるな、新発売!」と流れ、CMは終了となる・・・・・・。


ところで、すでにお気づきのかたも少なくないと思うが、「掘ったイモいじくるな!」は、「ミルク味、ソーダ味、チョコ味」の3種類である。


パッケージのイラストやCM、そして何よりも、商品名で大きくアピールしていたサツマイモは、いったいどこへ行ってしまったというのだろう。


「もしかして、ベースにサツマイモが使われているとか?」などと思ってはみたものの、じつのところ、サツマイモとはいっさい何の関係もないと来ている。


きっと当時は日本中の人が、「は?」と思ったことだろう・・・・・・。


ところで、この「掘ったイモいじくるな!」のネーミングだが、私はずっとどこかで聞いたことがあるような気がしてならなかった。


で、ことあるごとに、「何だったかな~?」と考えていたところ、ふと、1980年代に流行った、英語の空耳のフレーズを思い出した。


それは「掘ったイモいじくるな!」ではなくて、「掘ったイモいじるな」だったのだが、これを英語にすると以下のようになる。


what time is it now?


直訳すれば、「いま何時?」といった意味合いになる。


すなわち、「ホワッタイムイズイットナウ→ホッタイモイズィルナゥ→ホッタイモイジルナ」となるわけだ。


もしかしたら、「掘ったイモいじくるな!」の元ネタは、これなんじゃないかと思ったりする。


商品の発売時期と、空耳のフレーズが流行った時期が一致していることからも、個人的にはその可能性が高いんじゃないかと思うのだが、実際のところは雪印の人に聞いてみなければ分からない。


しかし、「掘ったイモいじくるな!」は、いまから40年も前の商品だ。


これを企画した社員さんが、いま現在も会社に残っているかどうかは、かなり微妙なところだろう・・・・・・。


(画像上、シナマンサクがもうすぐ見ごろに・・・・・・。画像下、センダンの果実がたわわに実っていた・・・・・・)


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