日本語には謎のルールがある
千円札を数える。
せんえん、にせんえん、さんぜんえん、よんせんえん、ごせんえん、ろくせんえん、ななせんえん、はっせんえん、きゅうせんえん、いちまんえん。
ここで素朴な疑問。
なぜ、三千円の時だけ、「ぜんえん」と濁るのだろうか・・・・・・。
じつはこれ、日本語のルールで、基本的に「3」の時には、濁音にしなくてはいけないのだそうだ。
「日本語のルール」とはいうものの、「そんなこと知らないで、いままで生きて来たよ・・・」という人の方が多いのではないだろうか。
なんでも、単位(この場合は千円)の前に来る音が、撥音(ん)の時は、「濁らなくてはいけない」のだそうだ。
しかし、そのルールに従うなら、「4」の時も撥音なのだから、濁らなくてはおかしいのではないか。
これについては、昔は「4」を「よん」と発音せずに、「し」といっていたためではないかといわれているが、はっきりとは分かっていないようだ・・・・・・。
このように、日本語には意識していないと、気付かない謎のルールがあちこちに散りばめられている。
例えば、「日本」という漢字には、「ニッポン」と「ニホン」という2通りの読み方がある。
じつはこれ、原則的には、「ニッポン」が元々の言葉ということになる。
では、なぜ「ニッポン」の読みに、「ニホン」が新たに加わったのだろうか・・・・・・。
じつは「ニホン」という読みが出現したのは、どうやら江戸時代だったようだ。
江戸っ子は短気で有名で、「ニッポン」から小さな「ッ(促音)」を取っ払ってしまうことぐらい、何の躊躇もなくやってのける。
「ニッポン」以外にも、「リッス(漢語の読み)」が「リス」に、「ミッカン(蜜柑)」が「ミカン」に、「ピーナッツ」が「ピーナツ」に、「ヤッカン(薬缶)」が「ヤカン」に、「キッス」が「キス」に。
このように、日本語は小さな「ッ(促音)」がなくなる傾向があるのだ・・・・・・。
で、「日本」に話を戻すと、現在では「ニッポン」と「ニホン」は、ちゃんと使い分けられている。
そうはいっても、ほとんどの人は、無意識に使い分けているのだろう。
例えばオリンピックなど、スポーツの国際大会では、日本は「ニッポン」と読ませている。
バレーボールの応援で有名な「ニッポン、チャチャチャ」も、「ニホン」とはいわない。
それに対して、「日本酒」とか「日本茶」、「日本髪」とか「日本舞踊」などは、「ニッポン」とはいわず、「ニホン」と発音する。
その違いはというと、日本(国)を背負って世界と戦う時や、応援など力強い感じを出したい時などは「ニッポン」と発音し、日本の文化や日本ならではのものを表現する時には「ニホン」と発音する。
「ニホン」は「ニッポン」よりも、ソフトな印象になることが分かると思う・・・・・・。
このように、日本語には意識していないと気付かない、謎のルールがあちこちに散りばめられているのだが、日本人はそれを全く意識していないにも関わらず、自然に使い分けているのである。
自分が日本人だったからよかったようなものの、これが母国語以外に日本語を覚えなくてはいけない立場だったら、きっと日本語は奇妙奇天烈な、難解な言語だったに違いない。
だから私は、日本語を流暢に操る外国人を見かけると、「すげえなぁ・・・」と思わずにはいられない・・・・・・。
(画像上、早咲きのスミレ、アオイスミレが林縁で咲いている・・・・・・。画像下、マンサクの花は終盤に入ったが、まだ頑張っている・・・・・・)
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まあ、どちらでも良いのでしょう。
日本航空をほとんどの人が、にほんこうくう、と呼びますが、ニッポンこうくうらしい。
日本橋も、東西で読みが違うし。
投稿: 一般人 | 2026年3月11日 (水) 21時00分
一般人さん、こんばんは。
日本語ほど難しい言語はないだろうといつも思います。😄
投稿: くろねこ管理人 | 2026年3月12日 (木) 18時44分