教会から消えた十字架
▲缶コーヒーのBOSSとドラクエがコラボした企画。ファミコン世代のみなさんは、僧侶の衣装の十字架がおかしなことになっていることに気付いただろうか・・・・・・。
ファミコン時代からドラクエをプレイして来た私にとっては、教会のシンボルといえば、もはやいうまでもなく十字架である。
十字架のシンボルは、教会やほこらの屋根の上に設置されていたり、軒下の看板のデザインにも使われている・・・・・・。
また、ドラクエⅢの僧侶や、ドラクエⅣのクリフトの衣装にも、十字架のデザインは大きく描かれていた。
特に僧侶は縦長の大きな帽子と、まとっている衣装の両方に、でかでかと黄色い十字架がデザインされている・・・・・・。
また、戦闘で仲間が死んでしまった際の棺桶の蓋にも十字架は描かれていた。
さらにいうなら、世界のあちこちで見かけることになるお墓も十字架の形をしていた。
また、ドラクエⅣ以降になると、死んでしまった仲間のパラメーター画面に、十字架が表示されるようになり、十字架は人の生死に関わる象徴のマークとして、プレイヤーの間で定着していったのである。
そしてこれはドラクエⅦ(オリジナルのPlayStation版)まで続いていくことになる・・・・・・。
ところで、なんでこんな話をしたのかというと、じつはドラクエⅧからは、なぜか作中から十字架のデザインが、忽然と姿を消してしまったからだ。
そうはいっても、まだドラクエⅧの時点では、十字架の横棒の両端が、上側に跳ね上がったデザインになったぐらいで、プレイヤーによっては、気付いていない人もいたのではないか・・・・・・。
また、教会のマークは、アークデーモンが持っている、三叉の槍のようなデザインに変更になり、「もしかして、この教会の神父は、アークデーモンが化けているんじゃないか?」などと、いらぬ心配をしてしまい、教会を訪れる前に、やくそうとどくけしそうをとりあえず買えるだけ買っておいたりしたものである・・・・・・。
▲ファミコン時代から変わったものといえば、ゾーマの指の数もじつは4本から5本へと増えている。ただ、これについては、ファミコン版が4本だったことを意識していなかったかたが多くて、「へぇ・・・」で終わることが多い。したがって本文では触れていない・・・・・・。
このアークデーモンが持っている槍のようなデザインが不評だったのか、ドラクエⅨでは、またしてもデザインが変更されることになる。
今度のマークはY字を逆にしたものを中央に据え、上部が欠けた円がその周りを囲っている。
分かりやすくいうなら、ベンツのマークがかなり近い。
しかし、このマークが教会や棺桶の蓋に描かれていてもどうもピンと来ない。
また、神父の帽子や服には、円の部分を取り払ったY字を逆にしたマークだけが描かれていた。
外側の円がなくなると、ますます何が何だか分からなくなり、「人」と書かれた衣装を着ている変な人に見えて来る。
ちなみにお墓のデザインは全て石碑形へ変更となった・・・・・・。
そしてドラクエⅨ以降は、全てこのデザインに固定されて、現在に至っている。
ちなみにこの十字架のデザイン変更は、欧米圏において特定の宗教の意匠を使用することが忌避されていることがその背景にあるようだ。
しかし、教会や神父、僧侶の象徴は十字架だった、昭和世代の私たちにとっては、「アークデーモンの槍」や「ベンツのマーク」は違和感でしかなく、「教会が悪の組織に乗っ取られた」という、架空のストーリーが頭にフッと浮かんでしまうのである・・・・・・。










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