カテゴリー「アニメ・コミック」の記事

2024年4月23日 (火)

「ヤッターマン」ドロンジョの裸 ②

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ドロンジョはドロンボー一味の女リーダーで、3人のメンバーの中での役回りとしては、「お色気担当」と言われることが多い。


これはなぜかというと、作中でドロンジョが毎回のように、裸を晒していたからに他ならない。


誤解のないように書いておくが、ドロンジョはべつに露出症という訳ではない。


では、なぜそのようなことが起きてしまうのかというと、これについてはもはや「運命」としか言いようがない・・・・・・。


じつはドロンジョは戦闘の際にも、しばしば裸になっていた。


そしてドロンジョが戦闘の際に、裸になっていた原因の1つが「ゾロメカ」だったのである。


「ゾロメカ」とはヤッターマン側のメカ(ヤッターワンなど)がピンチに陥った際に、ガンちゃん(ヤッターマン1号)が投げる「メカの素」により、ヤッターマン側のメカ(ヤッターワンなど)の内部で急遽製造される小型のメカのことをいう。


ちなみにヤッターマン側のゾロメカは、「ビックリドッキリメカ」と呼ばれる。


そしてドラムロールからのファンファーレの後に、ヤッターワンの口の中から長い梯子が出て来て、その梯子を伝って、「いったい何機出て来るんだよ」と呆れるぐらい、次から次へと小型のメカがゾロゾロと出て来るのである。


ゾロゾロ出て来るから「ゾロメカ」という訳だ・・・・・・。


ちなみに最初の頃は、ゾロメカはヤッターマンの専売特許だったのだが、作品中期以降はそれに対抗してドロンボー側もゾロメカを出すようになって行った。


で、このゾロメカがドロンジョのコスチュームを切り刻んだり、引き裂いたりするのが、ヤッターマンでは定番の展開だったのである・・・・・・。


で、その露出の程度については、日によって様々で、ほぼ全裸になってしまっていることもあれば、なぜかおっぱいの部分だけがきれいに露出していることもあった。


どちらにしても、規制の甘い昭和のアニメということで、「おっぱいは丸出し、乳首も隠さず」が基本だった。


アニメといえど、規制が厳しくなった現在では、ちょっと考えられない話である・・・・・・。


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ちなみにゾロメカの中には、ドロンジョの姿を模したものが登場したことがあったが、ニワトリに服をはぎ取られ、本人と同様に素っ裸になってしまっていた。


ゾロメカになっても、ドロンジョはドロンジョだったのである・・・・・・。


ちなみにゾロメカの攻撃(?)で裸になっていたのは、ドロンジョだけではなく、部下のボヤッキーとトンズラーも被害にあって、パンツ一丁になってしまったりしていた。


しかし、ボヤッキーとトンズラーが無事なのに、なぜかドロンジョだけが素っ裸ということもあり、こうなって来ると、冒頭でも書いた通り、ドロンジョは、「そういう運命のもとに生まれて来ている」としか言いようがないだろう・・・・・・。


そしてそのことを裏付けるように、ドロンジョはゾロメカ以外の不可抗力によって、裸になっていることもしばしばあった。


例えば自分たちが放った武器が、ブーメランのように戻って来て、服を切り裂いてしまい、おっぱいがベロ~ン。


また、ヤッターマンが放った武器が直撃して、服がビリビリに破けて、四方八方に飛散して行き、豪快に素っ裸になってしまうなんてこともあった・・・・・・。


そして不思議なのは、どちらの場合も、武器が直撃しているにも関わらず、ドロンジョに怪我らしい怪我は何ひとつ認められない点である。


考えられるのは、そもそもこれらの武器は、武器とは名ばかりで、ドロンジョを裸にさせることだけに焦点を絞って開発された、ビックリグッツ的なものだったのではないかということだ・・・・・・。


ヤッターマンの側からしてみたら、相手のボスに精神的ダメージを与え、攻撃の手を一時的に止めさせる目的があったのかもしれない。


一方、ドロンボーが放った武器が、ブーメランのように戻って来たのは単なる偶然かというと、武器の威力のことを考えると、それもかなり怪しい。


もし、本気でヤッターマンのメカを破壊するつもりなら、もっと強力な武器を選択するはずである・・・・・・。


ドロンボー一味のメカ開発担当はボヤッキーだ。


ボヤッキーといえば、戦闘とは何の関係もない、「おだてブタ」や「ドッチラケメカ」などを作り上げ、それをただでさえスペースのないコックピットに、無理やり搭載してしまうほど遊び心のある男だ。


まっとうな武器と見せかけて、じつはブーメラン式に戻ってきた武器が、ドロンジョのコスチュームをボロボロにしてしまう仕掛けが施してあったとしても、決して不思議ではないだろう・・・・・・。


ちなみに「おだてブタ」に関しては、ご存知のかたも多いかと思うが、ドロンジョがボヤッキーの作ったメカを褒めちぎっている時などに、コックピットの一角にミニサイズのヤシの木が現れ、そのヤシの木をブタ型の小型メカがスルスルと登って行き、「ブタもおだてりゃ木に登る、ブー」と言い放つだけの、何の役にも立たないメカである。


もう1つの「ドッチラケメカ」は、前述の「おだてブタ」が登場する以前に、コックピットに搭載されていたメカで、誰かが駄洒落を言った時や、ヤッターマンの攻撃でメカが爆発する時などに、「ちんちろりんのドッチラケ~」と言いつつ登場する、骸骨型のどうしようもないメカである・・・・・・。


と、そんなわけで、もはや疑いようもないだろう。


ドロンジョの「敵」は、ヤッターマンばかりではなかったようである・・・・・・。


(画像上、影の枝に咲いた桜の花・・・・・・。画像下、奇妙な姿をしたウラシマソウの仏炎包・・・・・・)


2024年3月13日 (水)

「ヤッターマン」ドロンジョの裸 ①

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ドロンジョはドロンボー一味の女リーダーで、3人のメンバーの中での役回りとしては、「お色気担当」と言われることが多い。


これはなぜかというと、作中でドロンジョが、毎回のように裸を晒していたからに他ならない。


ドロンジョの名誉のために言っておくが、彼女はべつに露出症という訳ではない。


では、泥棒稼業の彼女が、なんでまた世間に裸を晒すことになったのかというと、「そういう運命のもとに産まれて来たから」というほかないだろう。


名探偵と言われる人物が、行く先々で殺人事件に出くわすことにちょっと似ている。


しかし、どんなに優秀な名探偵でも、1話の中で遭遇する事件は、せいぜい1つだけだ。


ところがドロンジョの場合は、たった1話の中で、多い時で3~4回は裸になっていた・・・・・・。


現在のテレビアニメの常識に則って考えるなら・・・・・・、


「裸といっても、じつは下着は着けている状態である」

「本当に裸であっても、お風呂や温泉に浸かっていて、肩から下は見えていない」

「湯気や泡で肝心な部分は隠されている」


・・・・・・といった状況が想像出来るかと思う。


ところがドロンジョの場合は、おっぱいが丸出しになるのは、ほぼ毎回だったし、すっぽんぽんになることも少なくなかった。


もちろん、なんのカバーもなしにである・・・・・・。


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じつはヤッターマンが放送されていた昭和の頃は、テレビ番組の規制が甘く、アニメに限らず、ドラマやバラエティー番組でも、女性の裸が登場することが少なくなかった。


このため作り手の側としては、やりたい放題だったのである。


きっと、ドロンジョも何の気兼ねもなく、脱ぎ放題・・・・・・、いや、はた迷惑な話だったに違いない・・・・・・。


このことを象徴しているのが、2008(平成20)年にリメイクされた、「平成版ヤッターマン」の中で、ボヤッキーが言い放ったセリフだろう。


ドロンジョの胸が露出しそうになると、ボヤッキーが慌てて両手で胸を覆い隠し、「今のテレビはここまでが限界なのよ!」と、カメラ目線で視聴者にメッセージを送っていたのだ。


きっと、若い世代の人たちは、ボヤッキーが何を言っているのか、よく分からなかったと思うのだが、子供の頃にさんざんドロンジョの裸を見せられて来た我々にしてみたら、この程度のオチでは、「物足りない」としか言いようがなかった。


昭和版の放送時には、「この番組は私の裸で持っている」と豪語していたドロンジョも、きっと拍子抜けしていたに違いない・・・・・・。


で、そもそもの話、ドロンジョはなぜ、裸にならなくてはいけなかったのだろう。


まず、物語の冒頭で、ドクロベーから指令が伝えられるのだが、指令のテープを見終わった後に、必ず爆発が起きていた。


この時は3人とも着ている服がボロボロになってしまうのだが、なぜかドロンジョだけは被害が大きく、ペルソナ(覆面)とブーツだけ残して、素っ裸になってしまっていることがよくあった・・・・・・。


また、かろうじて服がボロボロになるだけで、今回は露出はなしかと思っていると、数秒のタイムラグの後、服の胸の部分が崩壊して、おっぱいがポロリなんてこともよくあった。


この指令から爆発のパターンは、毎回のことだったので、ドロンジョも次第に慣れて来て、「あっ!見たわね。小林くんと小林くんのお父さん。後でお電話ちょうだいね」などと、カメラ目線で視聴者に呼びかけたりしていた。


きっと、全国の小林くんは、自分のことが本当に見えているんじゃないかと思い、「ドキッ!」としたことだろう・・・・・・。


で、今ではちょっと考えられないような話だが、当時のドロンジョのポロリシーンでは、なんと乳首までしっかりと描き込まれていた。


現在では規制が厳しくなって、アニメといえど、乳首の露出は自粛されるようになり、このようなシーンは見られなくなっている。


このようにドロンジョは、物語の冒頭付近で、早くも裸になってしまっていたのだが、じつはこの後も、爆発あり、ハプニングありで、裸街道まっしぐらなのだ。


そしてその理由というのがまた笑えるので、このエピソードは、「To be continued」としておきたいと思う・・・・・・。


(画像上、トサミズキが咲き始めた・・・・・・。画像下、木の根元でノジスミレが咲いていた・・・・・・)

2024年1月12日 (金)

「ヤッターマン」ドクロベーの謎

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「ヤッターマン」は私が子供の頃に見ていたアニメ作品で、正式なタイトルは、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」になる。


ヤッターマンの本放送は、1977(昭和52)年1月1日から、1979(昭和54)年1月27日まで、フジテレビ系列で放映されていた。


そして、毎週土曜日の午後6時30分から午後7時までの放送枠で全108話が放映されている・・・・・・。


ヤッターマンといえば、爆発から始まり、爆発で終わり、最後はお仕置きというのがストーリーの定番である。


そしてその最初の爆発に関わっているのが、「泥棒の神様」を自称するドクロベーなのである・・・・・・。


ドロンボー一味は、まずインチキ商売で金を稼ぎ、その稼いだ金でメカを作る。


インチキ商売を行う店舗の地下にはメカ工場があり、資金稼ぎからメカ製造まで、その場所で全て出来るようになっている。


そしてメカが完成したタイミングで、ドクロベーからの指令が下ることになる。


指令を伝えるのはドクロベー本人ではなく、ドクロ顔の小さなロボットになる。


そして、ドクロベーがロボットを通して、指令を伝えた後に爆発するのがお約束になっている。


爆発といっても、小さなロボットが爆発するだけなので、建物にはいっさい影響はない。


その影響を受けるのはドロンボー一味で、着ている服が見るも無残にボロボロになってしまう。


どういう訳か、一番被害が大きいのはいつもドロンジョで、ボヤッキーやトンズラーは、服が破けるぐらいで済んでいるのに、ドロンジョだけは、なぜかパンツ一丁になってしまっていることもあった。


そこまでいかなくても、爆発の後のポロリはもはや定番ネタとなっていて、ドロンジョは片乳ぐらいは毎回出していたように思う。


ドロンジョにしてみたら、はた迷惑な話なのだが、作品も終盤に差し掛かって来ると、本人も慣れて来て、ポロリシーンの後に、「あっ!見たわね、小林くんと小林くんのお父さん、後でお電話ちょうだいね」などと、視聴者に向かって呼びかけるシーンが見られるようになって行った。


それにしても、「お電話ちょうだいね」とは、いったいどういう意味だったのだろう。


今回のポロリシーンの感想を聞いて、今後のパフォーマンスの参考にでもしたかったのだろうか。


また、ボヤッキーは、「目を消毒して早く寝なさい」と、よく視聴者に呼びかけていたものだが、どうやって消毒したらいいのかまでは教えてはくれなかった・・・・・・。


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ところでドロンボー一味が忠誠を誓っているドクロベーだが、彼がいったい何者なのか、みなさんは覚えているだろうか。


ヤッターマンをリアルタイムで見ていた子供の頃は、ちゃんとそれを理解していたと思うのだが、あれから数十年が経過した現在では、どうも記憶があいまいで、「陰でドロンボー一味を操るボスキャラ的存在」と、なんとな~く理解しているというのが正直なところだ。


ところが調べてみると、実際はそうではなかったのである。


じつはドクロベーは、ドクロ惑星出身のXYZ星人という宇宙人なのだそうだ。


個人的にはヤッターマンという作品は、泥棒を正義の味方が成敗する物語だと思っていたので、「ヤッターマンって、そんなSFチックなお話だったんだ!」と正直驚いている・・・・・・。


で、問題はその宇宙人であるドクロベーが、なぜ地球上で「泥棒の神様」になる必要があったのかである。


じつはドクロベーは、地球誕生の際に爆発に巻き込まれ、身体がバラバラになってしまったのだという。


そしてバラバラになった自身の身体を取り戻すため、泥棒家業のドロンボー一味に、「自分は泥棒の神様であり、宝のありかの情報を握っている」と噓を言い、「ドクロストーン=バラバラになった自身の身体」を探させていたという訳だ。


ところでドクロストーンって、確か私の記憶では、4つに割れた頭蓋骨だったと思うのだが、ドクロベーにはもともと人の身体に相当する部分は、存在していないのだろうか。


それにそもそもの話、頭部が行方不明になっているのに、いったいどこでものを考え、ドロンジョたちに指令を出していたというのだろう。


このようにドクロベーは、とにかく謎の多いキャラクターだった。


そんなこともあって、放送から数十年が経った今になっても、じつはドクロベーは架空のキャラクターで、地球上にそのニセ情報を操っている、真のボスキャラがいたんじゃないかなんてことを考えてしまうのだ・・・・・・。


(画像上、本来の花期は8月頃だが、真冬の1月に開花したタカサゴユリ。画像下、冬に発生する蛾、クロスジフユエダシャクが産卵中・・・・・・)



2023年12月 1日 (金)

「ヤッターマン」ドロンボー一味

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「ヤッターマン」は私が子供の頃に見ていたアニメ作品で、正式なタイトルは「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」になる。


ヤッターマンの本放送は、1977(昭和52)年1月1日から、1979(昭和54)年1月27日まで、フジテレビ系列で放映されていた。


そして、毎週土曜日の午後6時30分から、午後7時までの放送枠で、全108話が放映されている。


ちなみに2年間の平均視聴率は20.1%、最高視聴率は28.4%だったというから驚きである。


そう言われてみれば、当時はヤッターマンを知らない子供なんていなかった。


それぐらい、ヤッターマンは子供たちに人気の作品だったのだ。


そしてヤッターマンは人気の作品ということもあって、その後も夕方に何度も再放送をやっていたので、きっと幅広い世代の人が知っているアニメ作品なのではないだろうか・・・・・・。


で、このヤッターマンをリアルタイムで見ていた当時は、全く気にもしていなかったのだが、じつはヤッターマンの登場人物たちは、実に細かい部分に至るまで、設定が練られていた。


主人公のヤッターマン1号、2号については、以前のエピソードで少しご紹介しているので、今回は悪役三人組のドロンボー一味について、ちょっと書いてみたいと思う。


ドロンボー一味といえば、その見た目から、「凸凹トリオ」の印象が強いと思うが、じつは身長や年齢、過去の経歴まで、ちゃんと設定が作られている。


まず、リーダーのドロンジョだが、身長は173センチというから、当時の女性としてはかなりの長身であることが分かる。


作中では部下のボヤッキーやトンズラーと並んでいるシーンが何度も放映されていたが、一人だけ飛び抜けて背が高かったことがこれで納得できる。


そしてドロンジョの年齢は24歳ということになっている。


しかし、これについては、本人がそう言っているだけなのか、主にボヤッキーから「サバ読み疑惑」をかけられている。


で、ドロンジョに関しては、なぜか過去の経歴がいっさい謎に包まれていて、作中で語られることは、ついに一度もなかった・・・・・・。


しかし、「そんなことどうでもいいわ!」というような、たわいもないエピソードについては、どういう訳か、作中でわざわざそのためだけに尺を使って紹介されている。


そのうちの1つが、「ネズミが大の苦手である」ことだ。


第5話で紹介されたエピソードによると、子供の頃にネズミに鼻を噛まれたことがきっかけで、ネズミが嫌いになったのだそうだ。


どうでもいいが、その時に身体が青くなっていたりしたら、危うくドラえもんになっているところである。


ちなみに彼女が常にペルソナを被っているのは、泥棒家業を働いているからであって、ネズミに鼻を齧られて、鼻がなくなってしまったからではない・・・・・・。


また、ドロンジョは、食べ物ではフライドポテトが好物で、コンニャクが大嫌いなのだそうだ。


コンニャクが嫌いになった原因は、「コンニャクを食べて中毒になったことがあるから」というが、コンニャクで中毒になった人なんて、ちょっと聞いたことがない。


ドロンジョはよっぽど特異な体質なのだろうか・・・・・・。


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続いてはドロンボー一味のメカの設計や操縦を担当しているボヤッキーについてだ。


ドロンジョは作中では最後まで本名が明かされることはなかったが、ボヤッキーに関してはなんとフルネームが判明している。


きっと、びっくりされるかたが多いと思うが、彼の本名は「ブツクサ ボヤッキー」という。


まるで駄洒落のような名前だが、一応カタカナ表記ということもあり、ボヤッキーは外国人なのだろうと思っていたかたも少なくないと思う。


ところがボヤッキーは、福島県会津若松市の出身であることが、作中で明かされていて、がっつり日本人だったのである。


また、ボヤッキーは常にオネエ言葉で会話をしていることもあり、そっち系の人なのだろうと思われがちだが、じつは故郷におハナちゃんという恋人がいることが判明している・・・・・・。


ボヤッキーの身長は168センチと公式発表されている。


ところが奇妙なことに、第14話から第26話までは、ボヤッキーはなぜかドロンジョ(173センチ)より背が高かったのだ。


もしかしてボヤッキーには影武者がいたのだろうか。


しかも、不思議なことに、ドロンジョやトンズラーは、そのことに全く気付いている様子がないのだ。


このことはヤッターマンにおける都市伝説といっても過言ではないだろう。


ちなみにボヤッキーの設定で一番の衝撃は、なんといっても彼のその年齢で、なんと彼は25歳だったのである・・・・・・。


最後にご紹介するのは、いうまでもなくトンズラーだ。


ボヤッキー同様、トンズラーもフルネームが判明していて、彼の本名は「スタコラ トンズラー」という。


こちらもボヤッキーと同様に駄洒落のような名前である。


ところでトンズラーといえば、「~まんねん」が口癖で、私はてっきり関西人なのだろうと思っていたのだが、なぜか公式発表の出身地は岩手県ということになっている。


産まれは岩手だが、学生時代を関西で過ごしたとか、そういうことなのだろうか?


また、トンズラーは作中では、ドロンボー一味の中で、最も背が低く描かれている。


それもそのはず、彼の身長はなんと138センチと子供並みである。


しかもそんなに背が低いにもかかわらず、彼の前職はプロレスラーということになっている。


普通に考えたら、身長で入門を断られそうだが、作中でも何度も描かれているその怪力を買われて、入門させてもらえたということだろうか。


トンズラーはドロンボー一味では最年長の30歳だが頭が悪く、ドロンジョやボヤッキーがいなければ、何も出来ないタイプの男である。


前職がプロレスラーというのも、なんとなく納得できる・・・・・・。


(画像上、谷戸ではノコンギクがまだ咲き誇っている。画像下、アキアカネは最も遅くまで見られる赤トンボだ・・・・・・)


2023年9月 3日 (日)

「ヤッターマン」ドロンジョのキセル

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「ヤッターマン」は私が子供の頃に見ていたアニメ作品で、正式なタイトルは「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」になる。


ヤッターマンの本放送は、1977(昭和52)年1月1日から、1979(昭和54)年1月27日まで、フジテレビ系列で放映されていた。


そして毎週土曜日の午後6時30分から午後7時までの放送枠で全108話が放映されている。


ちなみに2年間の平均視聴率は20・1%、最高視聴率は28・4%だったというから驚きである。


そう言われてみれば、当時はヤッターマンを知らない子供なんていなかった。


それぐらいヤッターマンは子供たちに人気の作品だったのだ。


そしてヤッターマンは人気の作品ということもあって、その後も夕方に何度も再放送をやっていたので、きっと幅広い世代の人が知っているアニメ作品なのではないだろうか・・・・・・。


ところでみなさんは、ヤッターマンといったら、どのキャラクターを一番に思い浮かべるだろうか。


じつはこの質問には多くの人が、主人公の「ヤッターマン」ではなく、悪役三人組の「ドロンボー一味」と答えるのだそうだ。


「ヤッターマン」という作品にとって、それぐらい「ドロンボー一味」はなくてはならない存在だったのだ。


そもそも彼らがいなければ、ヤッターマンの存在意義はないと言っても過言ではないだろう・・・・・・。


そしてドロンボー一味といえば、まずは何よりもリーダーのドロンジョである。


ドロンジョのイメージといえば、何と言っても頭からすっぽりと被っている、あの特徴的なデザインのペルソナ(覆面)だろう。


「ドロンボー」というくらいだから、きっと素顔を晒さないように、常に着用しているのかと思いきや、じつはそうでもないらしく、初期の頃は活動資金を稼ぐためのインチキ商売を行う際には、堂々と素顔のままで接客をしていた。


そしてその素顔は、金髪で碧眼のかなりの美人で、そのうえ173cmの長身で頭脳明晰、スタイルも抜群と来ている。


何もこんな商売をしなくても、他にいくらでも成功できる仕事があるだろうと思うのだが、本人はそんなつもりはさらさらないらしく、どうも金銀財宝の魅力に憑りつかれてしまっているらしい・・・・・・。


じつはドロンジョには実在のモデルがいて、フランス人女優のミレーヌ・ドモンジョがそうだといわれている。


そして当時ドロンジョの声を担当されていた小原乃梨子さんは、ミレーヌ・ドモンジョの吹き替えも担当していたことがあったのだそうだ。


個人的にはとても興味がある話なのだが、これって偶然だったのだろうか・・・・・・。


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ところで、小原乃梨子さんといっても、あまりピンと来ないかもしれないが、「大山版ドラえもん」の「のび太くんの声」といえば分かってもらえるだろうか。


当時はそんなこととはつゆ知らずヤッターマンの放送を見ていたのだが、まさか小学5年生の「のび太くん」と、24歳の大人の女性のドロンジョの声を、同一人物が演じ分けていたなんて考えてもみなかった。


そして放送から数十年が経過して、自分がおっさんの域に達してから、そのことを知ることになろうとは、世の中本当に分からないものである・・・・・・。


ところで当時ドロンジョは、暇さえあればいつもドクロの装飾が付いた細長いキセルで、煙草をプカプカと吹かしていた。


そしてドロンジョは、そのキセルの煙を必ずドクロの形にくゆらせていて、その姿はなんともいえず優雅であった。


そして煙草の煙を「フーーーッ」と吹き出すその口元は、子供が見たって、「色っぽいなぁ」と感じたものである・・・・・・。


そんなドロンジョの代名詞ともいえるキセルだったのだが、2008(平成20)年にヤッターマンのリメイク版が放映された際には、まるでなかったことのように、その存在がきれいに消されてしまっていた。


その理由としては、「喫煙に対する社会の変化」としかいいようがない・・・・・・。


昭和の頃は、学校の職員室でも普通に煙草を吸っていて、ドアを開けて中に入ると、煙草の煙で室内がかすんで見えるほどだった。


また、医者が診察中に煙草を吹かしていたり、テレビのトーク番組では、出演者が煙草を吸いながら話をしていたりする時代だった。


そんな時代だったので、当時はあの国民的アニメ「サザエさん」でも、波平さんやマスオさん、ノリスケさんは、家族の集まる居間で、平然と煙草を吹かしていた。


しかも、なぜかその煙草の銘柄は、いつも「ハイライト」と決まっていて、波平さんやマスオさんが、懐から煙草の箱を取り出すシーンでは、決まって当時のあの青いパッケージが握られていたものだ。


きっと、磯野家の居間の壁は、煙草のヤニで真っ黄色だったことだろう。


いまこうして振り返ってみると、ちょっと信じられないような話だが、これは本当の話である・・・・・・。


いま思えばサザエさんの家では、カツオやワカメ、タラちゃんもいることだし、さすがに居間で煙草はまずいだろうと思うのだが、ヤッターマンのドロンジョの場合は、また話は別である。


ドロンジョのキセルは、ドロンジョというキャラクターの一部といっても過言ではなく、そのキャラクターは昭和の頃に放送されていた、「元祖ヤッターマン」で、すでに完成されていたのだ。


ドロンジョからキセルを取り上げるということは、ドロンジョというキャラクターに対する否定でしかない。


昭和の頃に放送されていた、元祖「ヤッターマン」を知る者としては、ゆったりと椅子に腰かけて、長い脚を組み、キセルの煙を優雅にくゆらせているあの姿こそが、ドロンジョ様なのである・・・・・・。


(画像上、明るくなると同時に鳴き始めるミンミンゼミ。画像下、どこからやって来たのか道端でタカサゴユリが開花した・・・・・・)


2023年7月17日 (月)

「ヤッターマン」ガンちゃんとアイちゃん

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▲ヤッターマンとコラボしたポッカコーヒー。この絵を見て懐かしく感じたかたも、きっと少なくなかっただろう・・・・・・。

今回のテーマは私が子供の頃に放送されていたアニメ作品、「ヤッターマン」を採り上げてみたいと思う。


ちなみにヤッターマンはタイムボカンシリーズの2作品目ということで、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」が正式なタイトルになる。


ヤッターマンの本放送は1977(昭和52)年1月1日から、1979(昭和54)年1月27日まで、フジテレビ系列で放映されていた。


そして毎週土曜日の午後6時30分から午後7時の放送枠で全108話が放映されている。


ちなみに2年間の平均視聴率は20・1%、最高視聴率は28・4%だったというから驚きである。


そう言われてみれば、当時はヤッターマンを知らない子供なんていなかった。


それぐらいヤッターマンは子供たちに人気の作品だったのだ・・・・・・。


ところで主人公のガンちゃんと、そのガールフレンドのアイちゃんは、初めから「ヤッターマン1号、2号」だった訳ではなかった。


そして2人がヤッターマンになった経緯については、もうほとんどの人が忘れてしまっていると思う。


じつはガンちゃんの家は、「高田玩具店」というおもちゃ屋だった。


そしてガンちゃんの家には、父親が製造の途中で放棄している巨大な犬型のロボットが置いてあった。


これが後のヤッターワンである。


で、この犬型の巨大ロボットを、ガンちゃんはなんとガールフレンドのアイちゃんと2人で、密かに完成させてしまうのだ。


どうでもいいが、この時ガンちゃんは13歳、アイちゃんは12歳なのだ。


そんな子供が特別な技術もなしに、いったいどうやってあんな巨大なロボットを組み立てたというのだろう。


そしてガンちゃんは、完成したロボット犬をこのままにしておけば、いずれ父親にもバレてしまい、金儲けの道具に使われてしまうだろうと考える。


いったいどんな父親なんだという話はさておき、そんなことに使われるぐらいなら、このロボット犬を正義のために役立てることは出来ないか?


そう考えたガンちゃんとアイちゃんは、自ら正義の味方、ヤッターマンになることを決意し、ロボット犬と共に活動を開始することにしたのである。


そんな訳で、2人がヤッターマンになった経緯は、「金儲けのことしか頭にないダメ親父からロボット犬を守り、これを正義のために役立てようと考えたから」ということになる。


早い話が「思いつきだった」ということになるだろう。


「そうだ、京都に行こう!」みたいなものである・・・・・・。


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▲果実は見たことがあっても、花は見たことがないという人が多い、ザクロの花・・・・・・。

ところで作中では、「ガンちゃん」、「アイちゃん」と呼び合っている2人だが、じつはちゃんとフルネームの設定が存在している。


ガンちゃんの本名は「高田 ガン」で、先程も書いた通り、高田玩具店の一人息子という設定だ。


私は当初、「ガンちゃん」はニックネームなのかと思っていたのだが、どうやら本名ということらしい。


それにしても、「ガン」なんて、ちょっと他では聞かない珍しい名前である。


もしかして、高田玩具店の息子だから「ガン」なのか?


もしそうだとしたら、なんとも安易な名前の付け方をしたものだ。


しかし、金儲けのことしか頭にないあのおやじならやりかねないといえよう。


一方のアイちゃんの本名は、「上成 愛(かみなりあい)」で、上成電気店の一人娘という設定だ。


ガンちゃんに合わせて、上成デンコとかにならなくて本当によかったと思う・・・・・・。


ところで先程も書いたが、この2人、じつは13歳の少年と、12歳の少女という設定になっている。


しかし、2人の体格や体形は、どう見ても大人の身体なのだ。


13歳といえば中学1年、12歳といえば小学校6年生である。


それなのに2人の身長は、ガンちゃんは165cm、アイちゃんは161cmと、信じられないような発育状況だ。


いったい何を食ったらこんな体になるのだろう・・・・・・。


しかもガンちゃんに至っては、物語の中盤以降、ドロンボー一味の女ボス、「ドロンジョ」を捕まえて、彼女のことを口説き始めるのである。


そしてドロンジョもまんざらではない様子で、そのうちにヤッターマン1号(ガンちゃん)に惚れてしまい、彼を前にするとしどろもどろになってしまう。


ちなみにドロンジョは、ヤッターマン1号、2号の正体を知らないので、彼の本当の年齢など知る由もない。


ところが、毎回いい雰囲気になって、気分は盛り上がるものの、ヤッターマン2号の嫉妬で、2人もろともシビレステッキでお仕置きをされてしまうのがお決まりのパターンになっている。


しかし、ドロンジョの側に立ってみれば、もし本当にガンちゃんと一夜を共にする関係になっていたら、それはもはや犯罪であり、本業とは別の容疑で逮捕されていたかもしれない。


そういう意味では、ドロンジョはヤッターマン2号には感謝すべきである・・・・・・。


2023年6月 5日 (月)

ネズミ捕り器とドラえもん

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▲自宅の廊下でネズミと遭遇し、パニックになったドラえもん。四次元ポケットから取り出したのは、なんと「地球破壊爆弾」だった。未来の世界ではこんなものが市販されているのだろうか・・・・・・。

ドラえもんは大のネズミ嫌いだ。


しかも、ただネズミが嫌いというだけではなく、ネズミが現れると冷静な判断が出来なくなり、部屋の中でマシンガンをぶっ放したりしてしまう。


てんとう虫コミックス第7巻に収録されている、「ネズミとばくだん」というエピソードでは、のび太には戦車を一発で吹き飛ばす「ジャンボ・ガン」、ママには一瞬で鉄筋のビルを煙にしてしまう「熱線銃」を持たせて、ネズミに対抗しようとしている。


どうでもいいが、未来の世界では銃刀法は廃止になったのだろうか・・・・・・。


そして挙句の果てにドラえもんは、ネズミを恐れるあまり気が変になり、「地球破壊爆弾」なるものを取り出して、よだれを流しながら、不敵な笑みまで浮かべている。


幸いなことに、結局この爆弾は使われることがなかったので、本当に地球を破壊出来る爆弾だったのかどうかは定かではない。


しかし、もしこれが本物だとしたら、未来の世界では個人がこんな物を所有出来る、物騒な世の中になっているということなのだろうか。


しかも、ドラえもんが持っているということは、たいへんリーズナブルなお値段で入手出来る爆弾ということになるのだろう。


もしかしたら、未来のテレビショッピングでは、「今日だけ1つ分のお値段で、なんと爆弾を2つお付けしてぇ~~っ!ご注文をお待ちしておりますっ!」などとやっているのかもしれない。


そんな風に誰でも簡単に強力な爆弾を入手することが出来て、地球をあっという間に破壊することが出来るとしたら、未来の世界では命がいくらあっても足りないだろう。


そう考えると、私はこの爆弾は、ジョークグッツの可能性が高いと思うのだが、本当のところはドラえもんに聞いてみなければ分からない・・・・・・。


そんな訳で、ドラえもんの作中では、家の中にしばしばネズミが出現しているのだが、これは現代ではちょっと考えられないことである。


みなさんは「家の中で突然ネズミと鉢合わせてびっくり仰天!」なんて経験をしたことがはたしてあるだろうか。


恐らく「ない」と答えるかたが大半だと思う。


現代では建物の中にネズミが現れるとしたら、それは飲食店の厨房ぐらいではないだろうか。


きっと、ネズミにしてみたら、「住みにくい世の中になったものだな~」と思っているに違いない。


じつはドラえもんの漫画が雑誌に連載されていた1970~1980年代は、世の中のじつに8割以上の建物が木造建築の日本家屋だった。


この当時はまだまだマンションと呼ばれるような、鉄筋コンクリートの建物は少なかったのだ。


じつはこのことが、ネズミが家の中に侵入して来る一番の原因だったのである・・・・・・。


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▲原作漫画のドラえもんの舞台は1970~1980年代の東京だ。当時は世の中のじつに8割以上の建物が木造建築の日本家屋だった。そしてこれこそが家の中にネズミが出る一番の原因だった。アニメのドラえもんで、野比家にいまだにネズミが出るのは、この設定を引き継いでいるからである・・・・・・。

てんとう虫コミックス第7巻に収録されている「ネズミとばくだん」というエピソードの1シーンで、のび太のママはちっちゃな鳥かごのようなものを持って廊下を歩いて来る。


じつはこれ、鳥かごではなくて、ネズミを捕獲するために作られた「ネズミ捕り器」なのだ。


どのように使うのかというと、ケージの中にエサを入れて、ネズミが出そうな場所に置いておく。


そしてケージの中にネズミが入ると、入り口のトラップから出られなくなる仕組みになっているのだ。


野良猫を保護する時に使う捕獲器と同じような仕組みといえば理解してもらえるだろうか。


で、この「ネズミ捕り器」だが、当時は商店街の金物屋さんや雑貨屋さんなどで普通に売られていた。


うちではネズミなんて出たことがなかったので、「こんなの誰が買うんだろうなぁ」といつも不思議に思っていたのを覚えている・・・・・・。


で、問題はこの「ネズミ捕り器」でネズミを捕獲した後なのだ。


ゴキブリホイホイなら生ごみと一緒にゴミ袋に入れて、ゴミの日にそのまま出してしまえばいいのだが、ネズミの場合はそうもいかない。


それにわざわざ買って来たネズミ捕り器を、たった1回使っただけで、捨ててしまったらもったいないし、何よりも割に合わないだろう。


かといって、捕獲したネズミを屋外へ放してしまったら、同じことを延々と繰り返すだけである・・・・・・。


では、どのようにして、ネズミを処分していたのだろうか。


当時はどこの家にも、子供がすっぽり入れるぐらいの、蓋つきの大きなポリバケツがあった。


本来は生ごみを入れておくための容器だが、これに水を張って置き、ネズミを捕獲した後は、ここにネズミ捕り器ごとネズミを沈めて、蓋をして置いておいたのである。


「ネズミ捕り器」に付いていた解説には、「バケツの水に沈めて蓋をして3分待つ」と書かれていたそうである。


なんだかカップラーメンを作る時の解説文のようだが、3分待って蓋を開けても、中から出て来るのはネズミの溺死体だけである。


そして死んだネズミは生ごみとして廃棄され、「ネズミ捕り器」は洗って乾かして何度でも使えるという訳だ。


当時はそれが当たり前の日常だったので、きっとなんとも思わなかったのだろうが、いま考えると「昭和ってすごい時代だったんだな~」と、ちょっと引いてしまっている自分がいる・・・・・・。


2023年5月24日 (水)

「謎フレーズ探偵」ブタもおだてりゃ木に登る

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▲この顔にピンと来るかたは、きっと、「ブタもおだてりゃ木に登る」のフレーズをご存知のはずである・・・・・・。

私が中学生の時、国語の授業でとあるチャレンジが行われたことがあった。


どのようなチャレンジだったのかというと、前の席の者から順番に、ことわざを1つずつ言って行き、何人目までバトンを繋いで行くことが出来るかというものだった。


そしてクラスのちょうど真ん中あたりまで回して行くことが出来たら、先生から次のテストの問題が、教科書のどのあたりから出題されるのか、ズバリ教えてもらえることになっていた。


みんなテストの問題がかかっているので必死である・・・・・・。


で、当初の予想通り、だいたい10人目ぐらいまではスムーズに進んで行くのだが、10人を過ぎたあたりから、急にペースダウンして行き、先生のつぶやくヒントに助けられながら、なんとか次の者へ回して行っているという状況だった。


そんな中、こいつは絶対に無理だろうという、アホを絵に描いたような「T」という男子に順番が回って来た。


クラスの大半の者が、「ここで万事休すか・・・」と、半ばあきらめかけていたところ、「T」は先生の「ヒントはいるか?」という問いにきっぱりと首を振り、自信満々の表情で、「ブタもおだてりゃ木に登る!」と言ってのけたのである。


その瞬間、教室の数ヶ所で、「おおっ!」という小さく低いどよめきが上がっていたのが分かった。


そしてその時だれもが、「それは盲点だった!」という表情をしているのが分かった。


しかし、先生の反応はいまいちで、「う~ん・・・」と首を捻りながら、「それは・・・、ことわざとは違うな・・・」と残念そうに言った。


その言葉を聞いて教室の数ヶ所で、「え?」と顔を見合わせている者がいたのが分かった。


そしてそれは、「そもそも、ブタもおだてりゃ木に登るってなんだっけ?」という疑問に変わって行ったのである。


じつはこの時、私は「T」が答えた、「ブタもおだてりゃ木に登る」の出所にすぐに気付いた。


自分にとって、「ブタもおだてりゃ木に登る」は、もはや常識と言ってもいいぐらいの言葉だったからだ。


そしてそれは、他のクラスメートも同様だったはずなのだが、どういう訳かこの時は忘れてしまっている者が多かったのだ・・・・・・。


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▲コックピットの一角に突如出現した丸い穴から、なぜか小さなヤシの木が生えて来る。そしてそのヤシの木の幹を「おだてブタ」が登って来て、最後に「ブタもおだてりゃ木に登る~、ブー」というのが、ヤッターマンでは定番のシーンだった・・・・・・。

じつは「ブタもおだてりゃ木に登る」という言葉は、「ヤッターマン」というテレビアニメから全国へ知れ渡ることになった言葉なのだ。


ヤッターマンの本放送はフジテレビ系列で、1977(昭和52)年1月1日から1979(昭和54)年1月27日まで、毎週土曜日の午後6時30分から7時までの放送枠で放映されていた。


2年間の平均視聴率は20・1%、最高視聴率は28・4%だったというから、当時の子供たちがいかにこの作品を支持していたのかがよく分かる。


私はヤッターマンは、小学校の低学年の頃に見ていた記憶があるのだが、人気作品ということもあり、その後も再放送を何度もやっていたので、どのタイミングで見ていたのかは正直微妙なところではある。


で、このヤッターマンには、「ドロンボー一味」という、悪役の三人組が作ったロボットが毎回必ず登場することになる。


そしてドロンボー一味の中で、メカ開発を担当するボヤッキーが、自分が作ったメカがいかに優れたものであるか、コクピットの中で自慢をし始めるというのが、ストーリーの定番の流れとなっている。


そして、リーダーのドロンジョは、ボヤッキーの自慢話を一通り聞き終えると、「流れ石だね、リュウセキだねぇ、流石だね~」などと、ボヤッキーのことをとにかく褒めちぎるのだ。


そして、このタイミングで、操縦桿や各種計器、ボタンなどがズラリと並ぶコックピットの一角に、なぜか突然小さな丸い穴が出現する。


そしてそこからミニチュアサイズのヤシの木がスーッと現れるのだ。


そしてそのヤシの木の幹を、「おだてブタ」と呼ばれるブタ型のメカがスルスルと登って行き、一番上までたどり着くと、「ブタもおだてりゃ木に登る~、ブー!」と言うのである。


ちなみにこの「おだてブタ」、ボヤッキーが言うには、「おだての波長を感知して反応するメカ」なのだそう・・・・・・。


で、この「ブタもおだてりゃ木に登る」というフレーズだが、ヤッターマンを始めとする「タイムボカンシリーズ」の総監督である、笹川ひろし氏の出身地、福島県会津地方で実際に使われていた囃子言葉が元ネタになっていたのだとか。


そしてそれをヤッターマンの作中でギャグとして使ったことがきっかけとなり、まるで古くからあることわざのごとく、日本全国へと広まって行ったという訳なのだ。


いま思えば、「ヤッターマンの影響力恐るべし」である・・・・・・。


ちなみに私はボヤッキーが作ったメカの性能を褒めちぎるドロンジョ様のセリフ、「流れ石だね、リュウセキだねぇ、流石だね~」で、「流石」という漢字をちゃんと覚えた記憶がある。


やっぱり当時の子供たちにとって、ヤッターマンの影響力は絶大だったのである・・・・・・。


2023年4月24日 (月)

スネ夫のママに「感心ざます」と言われたい

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ドラマや漫画、アニメの中ではよく聞くセリフなのに、「現実にはそんなことを言っているやつなんて、1人もいないんじゃないか?」と疑問に感じる言葉がいくつかある。


1つ例をあげるなら、「だまらっしゃい!」が正にそうである。


多くの場合、「だまらっしゃい!」は、金持ちの奥様が、自分の子供や、部下、お手伝いさんなどに言い放つことが多い。


同様の意味で、「おだまり!」もよく使われる。


このように、「だまらっしゃい!」や「おだまり!」は、目上の人が、目下の人に対して言うセリフなのである。


しかし、みなさんは今まで誰かに、「だまらっしゃい!」とか「おだまり!」などと、言われた経験がはたしてあるだろうか。


私はこれまで生きて来た中で、そんなことを言われた経験は、今の今まで一度もない。


単に金持ちの知り合いがいないから、そのセリフを聞く機会がなかっただけなのかもしれないが、自分にとってはなんだか、全くリアリティのない言葉なのである。


それにも関わらず、そのセリフをテレビなどで聞かされても、ほとんどの人はなんの違和感も感じないというのはなぜなのだろうか。


それって、なんだかとても不思議な話である・・・・・・。


金持ちの奥様といえば、昭和の頃の漫画には、「~ざます」という言葉もよく出て来た。


その代表は、「ドラえもん」に出て来る、スネ夫のママではないだろうか。


スネ夫のママなんて令和のこの時代になっても、未だに「~ざます」をアニメの中で使っている。


しかし、よくよく考えてみると、「~ざます」なんて言葉は、先程の「おだまり!」や「だまらっしゃい!」以上に、聞く機会が少ない言葉である。


現実の世界はもとより、ドラマや漫画、アニメの世界でも、使っている人はごく少数だ。


ということは、もしかして「~ざます」は、漫画のキャラクター用に作られた言葉なんじゃないだろうか。


もっと言ってしまえば、スネ夫のママのオリジナルなんじゃないか?


そんな疑問が生まれたので、「~ざます」が本当に日本語として存在しているのか、ちょっと国語辞典を引いて調べてみることにした。


するとこちらの予想に反して、「~ざます」は国語辞典に普通に載っていた。


国語辞典によると「~ざます」は、現在の日常語に分かりやすく言い換えるなら、「ございます」とか「~です」になるようだ・・・・・・。


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また、辞書には「ざんすの変化した語」とも書かれている。


では、「ざんす」とはいったいなんのことだろう。


そこでちょっと調べてみると、「ざんす」とは江戸吉原の遊女が使っていた言葉だったらしい。


遊女言葉の特徴として、敬語の終わりに「んす」を付けることがあげられる。


例えば「ありんす」、「くださんす」、「ござんす」などがそうである。


この「ござんす」が時の流れと共に、「ざます」へと変化して行ったということらしい。


このように「~ざます」は、もともと遊女が使っていた言葉ということもあって、当初は艶めかしい、色っぽい言葉という認識だったようだ・・・・・・。


そしてその後、時代の変化と共に、「~ざます」は遊女言葉から、お上品な言葉へと、人々の認識が変化して行くことになる。


そして昭和20年代の半ばごろまでは、「~ざます」は小説や映画の中で「上品なお嬢様言葉」として、しきりに使われていたようなのだ。


ということはやはり、スネ夫のママのオリジナルではなかったのだ。


ただ、この頃の「~ざます」は、お上品な言葉であったので、スネ夫のママが使うような、「上流家庭気取りの嫌味な言葉」とは、ニュアンスが大きく違っていたようだ。


そしてその後、時代が進み、1950年頃から「~ざます」は使う人が激減し、一気に衰退して行ったという・・・・・・。


そして1960~1970年代には、「~ざます」はもう完全に死語になっていたが、そこをあえて使い続ける人たちがいた。


そうすることによって、「自分はインテリである」とか、「上流家庭である」ということを強調し、相手にそのことを認知させようとしていたのだ。


そう、これは正にスネ夫のママそのものである・・・・・・。


そんな「~ざます」という言葉なのだが、私は現実の世界では、使っている人に出会ったことは一度もない。


フィクションの世界だって、前述のスネ夫のママと、「怪物くん」に出て来るドラキュラ伯爵ぐらいのものである。


今となっては「~ざます」なんて言葉は、もはや聞くことはないのだろうが、1回ぐらいは本物の「~ざます」を聞いてみたかったな~と思ったりもする。


もしかしたら、「だまらっしゃい!」や「おだまり!」なら、まだ聞く機会があるのかもしれないが、これらの言葉が使われるのは、どう考えても自分が怒られる時だ。


それを考えると、ちょっと体験してみたいとは言い難い。


しかし、そこをあえて自分から勇気を出して、飛び込んで行くことで、スネ夫のママに「感心ざます」と言ってもらえるのかもしれない・・・・・・。


(画像上、やわらかな若葉色に包まれた里山。画像下、今年はサツキの開花が早かった・・・・・・)


2023年3月 7日 (火)

じつはドラえもんは軟らかい

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▲ドラえもんは本当に金属で出来ているのだろうか?しかし、そうなって来ると、あぐらや正座で座っているのはどう考えてもおかしい。普通に考えたら、せいぜい脚を投げ出して座るのが精一杯だろう・・・・・・。

ドラえもんは未来の世界からやって来たネコ型ロボットである。


一般的にロボットといえば、そのボディは金属で出来ているものだ。


そしてそれはドラえもんだって例外ではないだろう。


きっとドラえもんの体を木槌などで叩いたら、「カーン!」という少し甲高い、金属を打ち鳴らす音がするはずである。


ところがドラえもんの原作漫画やアニメを見ていると、「ドラえもんって本当に金属なの?」と思わせる描写が、そこかしこに見られるのだ・・・・・・。


基本的に野比家は和室なので、ドラえもんも普段は床に座布団を敷いて座っていることが多い。


で、床にどのように座っているのかというと、のび太と同様にあぐらか正座なのである。


しかし、ちょっと考えてみて欲しい。


ご存知の通り、ドラえもんはかなりの短足である。


あの短い脚であぐらや正座をすることがはたして本当に可能であろうか。


というか、ドラえもんは現実にあぐらや正座で普通に座っているのだが、その様子は注意深く見れば見るほど、どうにも違和感があるのだ・・・・・・。


では、どこに違和感を感じるのかというと、どう見てもあぐらや正座をしているドラえもんの脚は、普段よりも伸びているのだ。


そもそもドラえもんの脚は、足首から股の間まで10数cmもあればいい方だ。


そんなに短い脚で、しかも硬い金属製だとすると、せいぜい脚を投げ出して座るのが精いっぱいで、あぐらや正座なんて出来る訳がない。


普通に考えたら、あぐらや正座の体勢に入る前にバランスを崩して、後ろにひっくり返ってしまうだろう。


ところがドラえもんはなぜか平然とあぐらや正座で座っているのである・・・・・・。


その様子をじっくり観察してみると、やはりドラえもんは立ち上がっている状態の時に比べると、明らかに脚が伸びているのだ。


あぐらや正座をしている時というのは、脚が折りたたまれているため、ちょっと分かりにくいのだが、頭の中でシュミレーションをして、その折りたたまれている脚をゆっくりと伸ばして行ってみて欲しい。


一番分かりやすいのは正座の時で、ドラえもんは正座をしていると、普段はないはずの太ももと膝、そして脛の各パーツがはっきりと姿を現すのだ。


恐らくこの時のドラえもんを立たせたら、のび太よりもずっと背が高くなるに違いない。


そしてこの時のドラえもんの脚の状態を、さらに細かく見て行くと、人でいう大腿骨の関節から太ももにかけて、そして膝から後方に折りたたまれている脛にかけての様子は、じつにしなやかに感じられるのである・・・・・・。


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▲ドラえもんはじつに表情が豊かだ。そしてそれは人間と少しも変わらない。ドラえもんが金属で出来ているとしたら、そんなことは出来るはずがない・・・・・・。

そしてこのことからある1つの疑惑が生じることになる。


「ドラえもんって、本当に金属なのだろうか?」ということである。


じつはドラえもんのボディで伸びていることを実感出来るのは脚だけではない。


腕もかなりの頻度で伸びている。


例えば頭上に何かを掲げる時などは、普段は絶対に届くはずのない頭の上に、手が届いてしまっている。


また、布状のものをバサッと広げたりする時も、その勢いで明らかに腕が前方に伸びている。


いうまでもないが、金属はこのように伸びたり縮んだりはしない・・・・・・。


また、ドラえもんはじつに表情が豊かだ。


笑ったり、泣いたり、怒ったり、感動したり、すねたりと、その時々の感情によって、ごく自然に表情が変化して行く。


そしてそれは人と何ら変わりがなく、そこにロボット特有の硬さのようなものは微塵も感じられない。


これはどう考えても、人でいう表情筋のようなものが存在しているからだろう。


もし、ドラえもんのボディが金属で出来ていたら、それを再現することはまず不可能だろう・・・・・・。


そしてこれらのことから分かることは、「ドラえもんはじつは軟らかい素材で出来ている」ということだ。


そう、ドラえもんのあのようなしなやかな動きを再現するには、金属では絶対に不可能なのである。


そしてそのことは、多くの人が重々承知しているはずなのに、なぜかドラえもんは金属だと信じて疑わない人がじつに多いのだ。


これは「ロボット=金属」という古くからの固定観念がそうさせているのだろう。


どうやらロボットが一般家庭にも普及する未来の日本では、ロボットには軟らかい素材が採用されているようである。


ドラえもんがそのことの証明といえよう・・・・・・。


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