いも作くん
「いも作くん」を覚えているだろうか。
「いも作くん」は1985(昭和60)年に、明治製菓から発売されたチョコレート菓子だった・・・・・・。
なぜ、「いも作くん」なのかというと、サツマイモ風味のクッキーを、チョコレートでコーティングし、そのお菓子自体もサツマイモの形をしているという、サツマイモを前面に押し出したお菓子だったからだ。
しかし、商品名になっている「いも作くん」は、このお菓子のことを指しているわけではなかった。
では、「いも作くん」とは、いったい何なのか・・・・・・。
その疑問については、「いも作くん」のパッケージを見れば一目瞭然だった。
「いも作くん」のパッケージには、上部に大きく、「いも作くん」の文字が配置され、パッケージの2/3を使って、サツマイモ形のお菓子を山盛りにしたイラストが描かれていた・・・・・・。
そして注目すべきは、パッケージの右側1/3ほどのスペースに描かれている、坊主頭に麦わら帽子を被った少年である。
首にはタオルを巻いていて、白いシャツに紺色のモンペを履いていて、右手にはなぜか木の葉を1枚持っている。
さらに足下に注目すると、靴ではなくて、地下足袋を履いているように見える。
いかにも野暮ったい田舎の少年という感じなのだが、この少年こそが、どうやら「いも作くん」のようだ。
昭和のお菓子には、オリジナルのキャラクターが作られて、広告展開されることが多くて、カールおじさんや木こりの切株のおじさんなどが有名である。
で、「いも作くん」のオリジナルキャラクターが彼ということになる・・・・・・。
さらにオリジナルキャラクターの「いも作くん」は、テレビCMにも出演を果たしていて、スヌーピーのような色柄をした、1匹の犬といっしょに公園のベンチに座っている。
どうやらこの犬は、「いも作くん」の飼い犬のようだ・・・・・・。
そこに自転車でポメラニアンを連れて現れたのが、当時アイドルとして活動していた松本友里さんだった。
松本さんに話しかけられて、「いも作くん」と相棒の犬は、顔が真っ赤になってしまうという内容だった・・・・・・。
イメージしてもらえば分かると思うが、このCMは「いも作くん」のアニメーションと、松本友里さんの実写を織り交ぜて制作されている。
個人的には2つの違和感があって、1つ目はアニメーションと実写という、決して混ざり合うことのない素材の融合。
そして2つ目は「いも作くん」という、どこからどう見ても、田舎に暮らしている少年が、なぜ都市公園のベンチに犬を連れて座っているのかという謎。
「いも作くん」はその風貌からして、郊外の農村に暮らしていて、野山を走り回っている・・・、そんなイメージの少年なのだ。
だから個人的にはこのCMは違和感しかなくて、映像作品としては失敗だったんじゃないのかな~と思っている・・・・・・。
しかし、チョコレート菓子としての「いも作くん」は、商業的には成功したといっていいと思う。
これは「いも作くん」の発売当時に、サツマイモを活用した食文化が注目されていて、「いも作くん」はこれにフォーカスしたことで、消費者の購買意欲を刺激したのだろうと思う。
その証拠に「いも作くん」は、幅広い年齢層から支持され、人気のお菓子となったのだった・・・・・・。
いうまでもなく、「いも作くん」はとっくの昔に終売となっている。
「いも作くん」の味の記憶も薄れゆく現在、ぜひとも復刻して欲しいな~と思っているのは私だけだろうか・・・・・・。
(画像上、大きなものは人の背丈ほどにもなるタイアザミ・・・・・・。画像下、きれいな模様のカワラタケ・・・・・・)




















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