カテゴリー「女子/エロ」の記事

2024年1月30日 (火)

エロ本の自動販売機

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現在ではもう絶滅してしまったが、かつては「エロ本の自動販売機」が、街角に堂々と置かれていた時代があった。


エロ本の自動販売機は、商品窓にマジックミラーが使われていて、普段は中に何が入っているのか見えないようになっていた。


そして日が暮れてあたりが暗くなると、自動販売機のライトが点灯して、初めて中が見えるような仕組みになっていた。


当初わたしは、故障した自動販売機に、客が誤って硬貨を投入してしまわないように、商品窓を銀色の紙で覆って、見えないようにしてあるのだろうと、勝手に思い込んでいた。


しかし、故障した自動販売機なのに、いつまでも撤去されずに、その場所に放置されていて、変だなとは思っていた・・・・・・。


ところでこの「エロ本の自動販売機」、最盛期には全国に2万台以上が設置されていたそうである。


そしてそれは、当時の書店の数と、ほぼ同数だったというから驚きである。


ということは、私が「エロ本の自動販売機」を街で見かけていた頃は、もう、とっくにピークは過ぎていたということなのだろう・・・・・・。


そしてそれは自動販売機の中身を見ても明らかだったようである・・・・・・。


じつは当初自動販売機で売られていたエロ本は、ヌードグラビアと記事ページからなる、いまでいう「成人向け週刊誌」のような構成であったらしい。


そしてそれは、表紙とグラビアだけを見れば、いわゆる「エロ本」なのだが、雑誌の大半を占めている記事ページは、エロとはいっさい何の関係もない、サブカルチャー系の情報誌の体裁だったという。


しかも、頼みの綱の表紙やグラビア部分に関しても、エロ本というほどの過激さはなく、モデルの女性はしっかりと下着を付けており、それも特別セクシーなものでもなかったそうなのだ。


それだったら、いまでいう「成人向け週刊誌」の方が、よっぽど過激でエロ本ぽいといえるのかもしれない。


いま考えれば、「そんな内容でよく売れたな」と思うのだが、当時はエロメディアの絶対数が不足しており、そんなものでも多くの需要があって、なんと500億円規模の市場になっていたというから驚きである・・・・・・。


私が中学生の頃、「きのう俺は部活帰りに、自動販売機でエロ本を買った!」と豪語しているやつがいて、学校でそれをみんなに見せびらかしていることがあった。


どうも、「自分は度胸があるだろう!」ということを、みんなに自慢したかったらしい。


しかし、実際のところはどうもそうではなかったらしい。


じつはエロ本の自動販売機は、ボタンを押して商品が取り出し口に落ちて来る際に、なぜか「ブーーーッ!」という、けたたましいブザーが鳴るような仕組みになっていた。


彼はこの音に仰天して、腰を抜かしそうになり、一時電信柱の後ろまで走って行き、身を隠して様子を見ていたのだそうだ。


で、何も起こりそうもないので、急いで購入したエロ本を取りに戻ったのだという。


そして彼はその苦労して買ったエロ本を、わざわざ学校に持って来て、みんなに見せびらかしていることになるわけだ。


傍から見れば、そんなことをするやつは、ただの変態でしかないのはもはや言うまでもない。


現実に女子はかなり引いていたが、彼はそのことに全く気付いていない様子だった・・・・・・。


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で、そのエロ本を見せてもらったところ、予想に反して全ページカラーグラビアだったものの、びっくりするほどうすっぺらな雑誌だった記憶がある。


もう、この時点で、先程まで書いて来た「自販機本」とは、明らかに様相が違うことが分かると思う。


じつは私が学生の頃に街角で見られた「エロ本の自動販売機」は、中身が当初のものとは変更になっていたようで、いわゆる「ビニ本(ビニール本)」と呼ばれるものが入れられていたらしい・・・・・・。


で、いわゆる「自販機本」と何が違うのかというと、モデルの女性のポーズがより過激になり、着用している下着もスケスケのものに変更になっていたのだそうだ。


中には下着を着けていない写真も掲載されていたが、そのようなものは肝心な部分は見えないよう、ポーズが工夫されていた。


ものすごく分かりやすくいうなら、「とにかく明るい安村」状態である。


そして局部が見えるようなポーズのものは、当然のことながら、修正が加えられていた・・・・・・。


ところで当時、自動販売機で売られているエロ本は、修正部分を砂消し(消しゴム)でこすると、黒い修正箇所がきれいに消えて、肝心な部分が丸見えになるという、いかにも嘘っぽいうわさが流れていた。


当時は「そんなバカな」と思いながらも、とりあえず試してみたという人も、少なくなかったそうである。


昭和の頃に「砂消し」が売れたのは、このうわさのせいだという人もいるくらいである・・・・・・。


じつはこのうわさにはちゃんとした理由があった。


エロ本の自動販売機が最盛期の頃は、印刷所が24時間フル稼働で、関係者は多忙を極めていた。


このため、修正の入れ忘れがしょっちゅう起きていたのだという。


で、それをそのまま出荷する訳にはいかないので、急遽、人を集めて、なんと黒マジックを使って、手作業で肝心な部分を塗りつぶしていたのだという。


それを翌日の出荷に間に合うように、一晩でこなしていたというのだから、相当たいへんな作業だったに違いない。


もしかしたら、そんな雑誌を入手していれば、あのうわさは現実になっていたのかもしれないが、それでも砂消しでは無理だったろう。


ちゃんとした薬品を使えば、インクを消すことは出来たかもしれないが、問題は紙の方が耐えられるかどうかだ。


教室でエロ本を見せびらかしていた彼も、「砂消しを買って試してみる!」と息巻いていたが、次の日にそのことを尋ねてみると、たった一言、「やぶけた・・・」と呟いたのだった・・・・・・。


(画像上、早咲きの河津桜の蕾が動き出した。画像下、青空に映えるイチョウの枝振り・・・・・・)


2023年1月18日 (水)

おっぱいの幻想

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昨年の秋ごろの話である。


近所の道を歩いていたところ、前方から一人の女性がこちらに向かって歩いて来るのが見えた。


最初は特に気にもしていなかったのだが、彼女がこちらに近付いて来るにつれて、私はある異常に気付いてしまった。


なんとその女性、服は着ているのに、なぜかおっぱいが丸出しなのだ。


しかも、かなりの巨乳である。


私は「ええ~っ!」と思わず声を上げ、目を凝らしてしまったのだが、まだ彼女とはかなりの距離がある状況で、詳細はよく分からない・・・・・・。


想像するに、「チューブトップ」と呼ばれる、脇から下の胴体だけを包む筒状のトップスが、何らかの理由でずり落ちて、おっぱいがベロ~ンと出てしまったのではないだろうか。


それにしても、不思議なのは、なぜ彼女がそのことに気付いていないのかだ。


普通なら自分の身にそんな一大事が起きていたら、絶対に気付くはずである。


何よりもおっぱいがスースーして、「あれ、おかしいぞ?」と思うはずだ。


私は自分のおちんちんが何かの拍子に、ズボンからひょっこり飛び出てしまっていたら、絶対に気付く自信がある。


それにも関わらず、この女性はおっぱいを丸出しにしたまま、平然と歩いているのである。


それに「なぜ、ブラジャーをしていないのか?」ということもどうも気になる。


ブラジャーをしていれば、とりあえずはこんな風に、おっぱいが丸出しになってしまうことなんてなかったはずである。


外国人の女性の中には、ちょっとその辺に出かけるぐらいなら、ブラジャーをしない人もいると聞く。


ということは、彼女はもしかして外国人なのだろうか。


そう言われてみれば、あんな巨乳の日本人はちょっと見たことがない・・・・・・。


と、そんなことをあれこれ考えているうちに、おっぱい丸出しの彼女は、ズンズンこちらに近付いて来ていた。


そして5~6メートルほど前方まで、彼女がやって来たところで、ようやく謎は解けた。


私がおっぱいだと思っていたのは、双子の赤ん坊のハゲ頭だったのだ。


彼女は抱っこひもを使って、双子を抱っこしていたのである。


この赤ん坊のハゲ頭がおっぱいに見えていたという訳だ。


そりゃあ、日本人離れした巨乳に見える訳である。


ちなみに以前わたしは、服と同じ色をした青いボールを胸に抱えて、しゃがんだ姿勢で、砂場で子供と遊んでいるお母さんを見かけた時も、ボールをおっぱいと見間違えて、仰天したことがあった・・・・・・。


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ところで、おっぱいの話をしていて、ふと思い出したエピソードがあるので、ちょっと聞いて欲しい。


あれは忘れもしない、私が小学校5年生の時のことだった。


5時間目の授業が終わり、トイレに行く者や、廊下に出て立ち話をする者がいる中、私は自分の席に座ったまま、「あと、1時間で帰れる~!」と、大きく伸びをしていた。


そんな時にトイレに行っていた同級生のMが、血相を変えて教室に飛び込んで来たのだ。


私はMに「どうした?トイレに花子さんでもいたか?」と冗談を言ったのだが、彼はそんな冗談は気にも留めず、「あのさ、いま隣のクラスのやつが話してたんだけど、学校の近くの公園におっぱいを出した女の人がいたんだってよ!」というのだ。


詳しく話を聞いてみると、近所の公園のベンチにおっぱいを出した若い女が座っていて、何やらブツブツと独り言を言いながら、急に立ち上がったり、座ったりを繰り返しているというのだ。


で、そのことでいま近所は大騒ぎになっているというのである。


それにしても、そんなリアルタイムの情報を、なぜ小学校に拘束中の隣のクラスのやつが知っているのだろうか?


そんな疑問はさておき、とりあえず私たちは学校が終わったら、そのおっぱいを真っ先に見に行ってみることにした。


いや、事の真偽を確かめに行ってみることにした・・・・・・。


学校が終わり校門を出て、通学路を足早に歩いて行くと、思いのほか町内は静かだった。


これのどこが「大騒ぎ」なのだろうか。


見たところ、通学路に大人が立って、あたりを警戒している気配はなく、ただ、ただ、いつも通りの通学路が続いているだけだった。


もっとも、そんな状況になっていたら、公園だって封鎖されて立ち入り禁止になっていただろう。


間もなくして、私たちは目的の公園に到着した。


公園もじつに静かで、意外なことに誰もいなかった。


普段なら誰かしら人はいるのに、こんな日は逆に珍しい。


そんな訳で私たちはおっぱいを目撃することは出来ないままトボトボと帰路に着いた・・・・・・。


後で聞いた話では、あの日の午後、確かにあの公園には、何か独り言を呟きながら、ベンチで立ったり座ったりを繰り返している、若い女がいたそうである。


ただ、露出の激しい服を着てはいたものの、おっぱいを出したりはしていなかったそうだ(それはそうだろう)。


話によるとその女は、どうも演劇の練習をしているようだったとのことだった。


公園に人がいなかったのは、どうやら「おかしなやつがいる」という噂が立ち、誰も近寄らなかったかららしい。


それにしても隣のクラスのやつは、こんな平日のまっ昼間のご近所情報を、学校にいながらいったいどうやって入手したのだろう。


そしてそのことだけは、いつまで経っても謎のままだったのである・・・・・・。


(画像上、ハルサザンカの「笑顔」という品種。画像下、落ち葉が降り積もった冬の静かな公園・・・・・・)


2020年11月23日 (月)

「ザ・ガマン」の性欲我慢!

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いま思うと昭和のテレビ番組はかなり過激だった。


今だったら企画書すら通らないような内容の番組が、ゴールデンタイムで堂々と放送されていたのだから驚いてしまう。


私が特に印象に残っているのは「ザ・ガマン」という番組。


「ザ・ガマン」はフジテレビのバラエティ番組で、1980年代に「火曜ワイドスペシャル」の番組枠で放送されていた。


「ザ・ガマン」はその名の通り、挑戦者たちが番組で用意した様々な試練に耐え、最終的に最も我慢強かった者を勝者とするという番組。


挑戦者は基本的に「東京六大学の学生」から選ばれることが多かったが、番組が用意する試練の内容があまりにもバカバカしく、低俗であったため、「大学まで行って何やってんだか・・・」とさげすんだ目で見ている大人が多かったように思う・・・・・・。


そしてその低俗ぶりを「これでもかっ!」というくらい、いかんなく発揮してみせたのが、「性欲を我慢して、どこまで平静でいられるか」という、じつにくだらない企画。


この企画で挑戦者に選ばれたのは、東京六大学の学生ではなく、確か受験生、サラリーマン、修行僧、AV男優の4名だったと記憶している。


そして彼らは本番の2~3日前から、番組で用意した部屋で生活をさせられることになる。


部屋の壁には女性のヌードポスターが貼られており、そこでウナギやスッポンなどの、精力がつくとされる食事ばかりを食べさせられていた。


そしていざ本番を迎えるのだが、本番直前に挑戦者たちは裸にさせられて、なんと男性器に鈴を括り付けられる。


そしてシャワールームのような狭い個室にそれぞれ入れられることになるのだ。


この個室は体の部分だけが扉で隠れるようになっていて、顔と脛から下は見えている状態だったと思う。


そして全員がこの状態でスタンバイ出来ているのを確認して、ようやく競技開始が宣言される・・・・・・。


競技開始と言っても、当人たちは何もすることはなくて、ただそのままの状態で立っているだけである。


で、そこに現れるのが若い女性たちで、最初に出て来たのは着物姿の女性だった。


着物を着ているということは、当然肌の露出は「ほぼ、ない」と言っていいだろう。


多くの視聴者は、「少しずつ着物を脱いでいくんじゃないか」と期待していたと思うのだが、結局この着物姿の女性は、最後までそんな素振りは少しも見せなかった。


ただ、ふと立ち止まり、裾をそっとたくし上げて、足首をチラッと見せたのだ。


するとその瞬間に間髪を入れず、若い修行僧の鈴が「チリン!チリン!チリン!チリン!」と鳴り始め、個室の前に設置されている赤色灯が点灯し、グルグルと回り始めたではないか。


恐らくほとんどの視聴者は、「え~~~!」という声を上げていたと思う。


なぜなら着物姿の女性は、足首をチラッと見せただけなのだ。


そしてそれを見せた本人も、声には出さなかったものの、「え~~~!」という表情をしていた。


きっとそんなつもりではなかっただろうし、そんなことぐらいで鈴が鳴る訳がないと思っていたはずだ。


そして早々に鈴を鳴らしてしまった若い修行僧は、「修行の身なので、女性とは無縁の生活を送っているもので・・・」と、恥ずかしそうに言い訳をしていた。


どうでもいいが、そもそもの話、修行僧ともあろう者が、こんな低俗なテレビ番組なんかに出演してもよかったのだろうか。


百歩ゆずってそれをよしとするなら、せめて日々の修行の成果を出し、目の前に現れる若い女性に惑わされることもなく、常に平静を保ち続け、最後まで勝ち残ってこそ、「修行僧」を名乗る意味があるのではないか・・・・・・。


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着物姿の女性の次に現れたのはテニスウェアの若い女性。


テニスウェアは当然ミニスカートなので、着物と比べると肌の露出は大幅に増えることになる。


しかも、いきなりの生足ということもあって、刺激度もかなりアップしている。


確かテニスウェアの女性はくるっと一回転したりはしていたが、着物姿の女性のように裾をたくし上げたりはしていなかったと思う。


もっともミニスカートの裾をたくし上げたりしたらパンツが丸見えになってしまう。


それなのに、これもかなり早い段階で、受験生の鈴が「チリン!チリン!チリン!チリン!」と鳴り出して、彼の個室の前の赤色灯が点灯し、くるくると回転を始めたのだ。


まぁ、これについては分からなくもない。


露出が極めて少なかった着物から、テニスウェアのミニスカートへの落差は、想像しているよりもかなり大きい。


生足の威力はやはり絶大だったと言えよう。


どうでもいいが受験生、こんな番組に出ている暇があったら、もっと勉強しろよ。


これで志望校に落ちたら、周りからなに言われるか分からないぞ。


まぁ、今更それを言ったところで、もう後の祭りなのだが・・・・・・。


そして次に登場したのは、お待ちかねの水着姿の女性だった。


水着と言っても、マイクロビキニのような露出の激しいものを想像してはいけない。


女性が着ていたのは、ごく普通のどこにでもある普通の水着である。


にもかかわらず、ここでサラリーマンの鈴が、「チリン!チリン!チリン!チリン!」と鳴り出してしまい、赤色灯がくるくる回り始めたのだ。


サラリーマンの脱落が決まったことで、残っている挑戦者はAV男優1人となり、自動的に彼の勝利が決まったことになる。


まぁ、終わってみれば、さすがAV男優と言ったところか・・・・・・。


ところで、他の挑戦者がこの時点で、まだ複数名残っていたとしたら、この先はいったいどうなっていたのだろう。


もしかしたら、「下着」や「裸」なんてところまで準備されていたのではないか。


当時のテレビは規制が甘く、ゴールデンタイムに女性の裸が登場することも珍しくない時代だった。


だからそれも、ない話ではなかったのではと思うのだ。


そう考えると、挑戦者たちには、もうちょっと頑張って欲しかったな~と思う。


特に修行僧、なにやってんの・・・・・・。


(画像上、里山の紅葉は現在シデの仲間が見ごろ。カエデの仲間はもう少し先になりそう。画像下、里山の秋を代表する花といってもいいノコンギク)

2020年9月 6日 (日)

セックスロボット

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みなさんは「セックスロボット」をご存じだろうか。


セックスロボットなんて言うと、昭和世代の人だったら、その言葉の響きから、当時のギャグマンガにしばしば登場していた、「ダッチワイフ」のことを思い浮かべる人が多いかもしれない。


マンガの描写は誇張されるのがお約束ということもあって、その姿は風船のように膨らませて作った人形に、「だっこちゃん人形」のような顔が付けられているだけの、非常にお粗末なものだったと記憶している。


まぁ、実際のところは、そこまでの粗悪品は存在せず、等身大のいかにもお人形という見ためのものが、当時は多かったようである・・・・・・。


しかし、現代の「セックスロボット」は、こういった「ラブドール」と呼ばれる人形とは、かなり趣が異なるものである。


「セックスロボット」はロボットというよりも、「近未来からやって来たアンドロイド」と表現した方がしっくり来るかもしれない。


そして、その見た目や質感は限りなく人間に近く、高性能AIを搭載し、人となめらかに会話をすることも可能であるという・・・・・・。


「セックスロボット」には、人間と同様に骨格があり、これが全ての機能の中枢になっている。


そしてここにシリコンを盛って肉付けし、人間らしい形になって行くという訳だ。


頭部にはウィッグが被せられ、眉毛やまつ毛を植え付けられると、もはや見た目は人間となんら変わらなくなる。


更に特筆すべきは、「セックスロボット」は人の表情や感情まで見事に表現できるという点だ。


まぶたを開いたり閉じたりすることも出来るし、まぶたの下には人間と同様に眼球が入っているので、キョロキョロと視線を動かすことも可能なのだ。


もちろん、口や唇を動かすことも出来るし、ペロリと舌を出すことだって可能だという。


そして驚いてしまうのは、「セックスロボット」は保温機能を使って、人の体温までもリアルに再現することが出来るのである。


「ロボットは無機質で冷たいもの」という概念は、もはや過去のものになりつつある・・・・・・。


そしてセックスロボット最大の特徴は、様々な項目をじつに事細かな部分に至るまで、カスタマイズ出来るという点だろう。


例えば見ためについては、肌の色や髪の毛の色、ヘアースタイル、瞳の色、そして容姿や体型、もっというなら、バストやヒップのサイズまで、自分の好みのサイズにカスタムすることが出来る訳だ。


ちなみに「セックスロボット」は、男性用だけではなく、女性用もちゃんと開発されているという・・・・・・。


しかし、こんなことは驚くに値しない。
先にも書いたように、「セックスロボット」はしゃべることが出来る。


じつはこの声についても、あらかじめ決められたものが使われるという訳ではなく、声質やしゃべり方の癖、方言に至るまで、事細かく設定出来るのだという。


ロボットとの会話というと、これまでは的外れな返事が返って来たり、認識できる言葉と、そうでない言葉があったり、話し方が非常にぎこちなかったりと、あまりいいイメージはないと思う。


ところが「セックスロボット」には高性能のAIが搭載されていて、会話は非常になめらかで、しかも感情やそれに合わせた表情まで再現することが出来るというのだ。


更に「セックスロボット」のカスタマイズは、性格や趣味嗜好の設定まで可能で、自分と同じことに興味を抱いてくれるようにもなるという。


また、AI機能を利用すれば、インターネットを通じて、実在する女優やタレントの声質やしゃべり方、間の取り方や癖などを、過去に出演したテレビ番組などを検索することで、学ばせることが出来るという。


早い話がもうその人物のコピーを、そっくりそのまま作れると言っても過言ではないのだ。


また、「セックスロボット」はインターネットへ無線接続されているので、新しい情報を入手すれば、その都度自動でアップデートされていくことになるのだ・・・・・・。


女優やタレントのコピーを作れるということは、自分の身近な所にいる人についても同様のことが言える訳だ。


ただし、有名人ではないので、インターネットから情報を入手することは出来ないので、自分ですべて設定しなければならないという面倒くささはあるものの、憧れのあの人や気になるあの娘を、目の前に召喚出来てしまうことになる・・・・・・。


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そしてこの「セックスロボット」は、ただ単にそういう趣味の方向けに開発されているという訳ではなく、じつは様々な展開が考えられているそうだ。


例えば介護現場では障害者の性の解消のために、セックスワーカーと呼ばれている人たちが働いている。


現状ではセックスワーカーのサービスを受けられるのは、ごく限られた地域でしかないそうで、「セックスロボット」を導入出来れば、より多くの人たちの要望に応えられるようになる。


そしてセックスロボットのカスタマイズ機能を使えば、障害の程度に合わせて、その仕様を変更することも可能なのだ・・・・・・。


また、ニュージーランドのヴィクトリア大学が2012年に発表した論文によると、2050年までにアムステルダムを中心に、管理売春を強要されている女性の解放と、性病の感染拡大を防止するために、セックスロボットは実用化されるであろうと記されている。


更に「セックスロボット」が普及すれば、性的犯罪は激減するだろうとも言われている。


人間の性的欲求というのはじつに様々なものがあり、その結果として犯罪のようなことも起きている訳なのだが、「セックスロボット」はそのカスタマイズ機能を利用して、それらの多様な欲求に対応することが出来る。


そして最近では、新型コロナウイルスが猛威を振るっているように、これから先の未来は、様々な未知の感染症が出現することが予想されている。


そして今後、緊急事態宣言の時以上に、人との接触が制限される未来がやって来るとしたら、きっと恋人と会うこともままならなくなって来るはずだ。


「セックスロボット」のカスタマイズ機能を利用すれば、恋人のコピーをそっくりそのまま作ることも可能である。


恋人はアンドロイドなんていう未来がやって来るのも、そう遠い話ではないのかもしれない・・・・・・。


「セックスロボット」は現在のところ、感情を表情で表現したり、手脚を動かしたり、腰を激しくグラインドさせたりすることは出来るのだが、地に足を付けて自由自在に歩き回る事だけはまだ出来ないという。


腰を激しくグラインドさせることよりも、普通に歩くことの方がよっぽど簡単そうに思えるのだが、どうやらそんな単純な話ではないらしい。


技術が進歩してそれが可能になるのも、そう遠い未来ではないのかもしれないが、現在のところはそれを補完するアイテムとして、ヘッドマウントディスプレイ(VR)が使用されるという。


ヘッドマウントディスプレイには、あらかじめ設定した人物が映し出されていて、ドアを開けて部屋の中に入って来たり、部屋の中を自由自在に歩き回って、本を手に取ったり、テレビを点けたり、人が日常生活で行うであろう、ありとあらゆることを再現することが出来る。


そしてその人物があなたの横にやって来て隣に腰かけると、ヘッドマウントディスプレイの映像と、隣に座っている「セックスロボット」の動作が連動するようになっているのだ。


また、VRも日々進化していて、これまでのように決められたストーリーの動画が、ただ流されるのではなく、場面、場面で、自分で次の展開を選ぶことが出来るのだという。


例えば冒頭にドアを開けて3人の女性が部屋に入って来たとする。


そしてその3人の中から自分の好みの女性をじっと見つめる。


するとヘッドマウントディスプレイがその視線を検知して、自分が見つめた女性が選択され、その女性が服を脱ぎ始めるといった具合だ・・・・・・。


我々の知らないところで、ロボットやAI、VRの進化は、もうこんな所まで来ているのだ。


ビデオデッキやDVDデッキはアダルトビデオの存在がその普及に大きく貢献したという。


また、家庭用のパソコンが一家に一台となって行ったのも、ネット上のエロ動画やアダルトコンテンツの存在が大きいという。


そしてVRの世界にもエロはすでに進出している。


いつの時代もエロは「普及のきっかけ」を作ってくれているのだ。


ロボットとAIとVR、そしてそこにエロが融合することで、きっと今まで我々が見たこともない、全く新しいジャンルの何かが生まれようとしているのかもしれない・・・・・・。


(画像上、猛暑で誰もいない公園で元気に鳴いていたミンミンゼミ。画像下、真夏から秋口にかけて咲くサルスベリの花)

2020年8月31日 (月)

「スナッチャー」 2

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▲PCエンジン版の「スナッチャー」のパッケージ裏面。ゲームについての簡単な説明が書かれている。「スナッチャー」はまるで一本の映画を見ているような作品だった・・・・・・。


スナッチャーは1988年にコナミ(現、コナミデジタルエンターテイメント)から発売されたアドベンチャーゲームである。


発売当初はパソコン用ソフトのみだったが、1992年に家庭用ゲーム機のPCエンジン版が発売になり、一気に知名度が上がった。


スナッチャーは当時としては特筆ものの美麗なグラフィックで、アドベンチャーゲームというジャンルに、全く興味のない人たちさえも立ち止まらせ、振り向かせるほどの描き込みが話題となった。


スナッチャーのグラフィックが話題になったのは、ただ美しいからというだけではなく、リアリティを追求したあまり、スナッチャーに殺害された人物の描写が、かなりグロテスクなものになっていたという一面もあったからだった。


例えばスナッチャーに殺害された主人公の同僚が、壁にもたれかかるようにして死んでいるシーンがある。


するとその頭部はなんと何者かにねじ切られていて、血だまりが広がった床の上にゴロリと転がっているのだ。


また、襲って来た人物の頭部を銃で打ち抜くと、顔がつぶれて内容物が飛散して行くというシーンもあった。


子供もプレイすることが想定されるゲームで、この描写はちょっと衝撃的過ぎやしないかと思っていたところ、1996年に移植されたプレイステーション版では、ハードメーカーの残酷描写の規制に引っ掛かり、なんと画像を差し替えることもなく、大胆にも上からモザイクがかけられてしまっていた・・・・・・。


また、これは残酷描写ではないが、倒れている女性の胸元がはだけて、ポロリしちゃっているシーンがあるのだが、当時はこういった描写の規制も甘かったのか、なんと当初は乳首まではっきりと描かれていたのだ。


むろん★マークで隠すなんてこともしていない。


ところがこれも後発の移植版の一部のハードでは、ワンピースの胸元がはだけないように、しっかりと修正されていた。


見えていなかったものが見えるようになったのならいいが、もともと見えていたものが見えなくなったというのは、モノがモノだけにどうも納得がいかない・・・・・・。


スナッチャーではこうした「ちょっとエロいシーン」にも心血が注がれていて、女性のシャワーシーンに遭遇する場面では、女性キャラクターの裸体の画像が複数枚用意されていたり、身体にバスタオルを巻いた後も、バスタオル越しに乳首のポッチがしっかりと描かれていたりする。


シリアスで重たくなりがちなストーリーの中に、こんな「ごほうび」が設けられていると、気分転換にもなって、「もう少し頑張っちゃおうかな~」という気にさせてくれるものだ・・・・・・。


スナッチャーでは主人公の自宅に、「PC68」というパソコンが置いてある。
じつはこのパソコンは架空のモデルで、現実には「PC68」なんて機種は存在していない。


若い世代の人たちは知らないだろうが、スナッチャーは当初、「PC8801」というパソコン用のソフトとしてリリースされている。


当時はこれを短く略して、「88(ハチハチ)」、後発の「PC9801」は「98(キューハチ)」などと呼んでいた。


スナッチャーに登場する「PC68」という架空のパソコンは、そんな時代背景があって生まれた設定なのだ。


そして作中ではこの「PC68」に、事前に入手していた「5インチフロッピーディスク」を読み込むシーンが登場する。


「PC8801」や「PC9801」を知らない人たちが、「5インチフロッピーディスク」なんて知る由もないだろう・・・・・・。


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▲スナッチャーのCD-ROMと取扱説明書。このCD-ROMを音楽CDプレーヤーで再生すると・・・・・・!?


CDやDVDの記録メディアが登場する以前は、フロッピーディスクがパソコンの記録メディアだった。


その後、パソコンが扱うデータ容量の増加にともない、だいたい2000年前後からフロッピーディスクドライブは廃止されて行き、CD、DVDディスクドライブが標準搭載されるようになって行ったのだ。


フロッピーディスクは1枚で1MBほどの容量しかなかったので、画像や動画などを扱うにはどう考えても容量が足りない。


逆に言うなら、当時のパソコンはテキストデータを中心に扱っていたということになる。


当時はパソコンで何から何まで全部やるという時代ではなかったのである・・・・・・。


スナッチャーではゲームクリアとは全く関係のない、お遊び的なイベントもたくさん準備されていた。


その中の一つに、「エッチQ2」というムフフなイベントもあったのだが、これも若い世代には意味がよく分からないことなのかもしれない。


ちなみに「Q2」とは、かつてNTT東日本と西日本が提供していたサービスがモデルになっていると思われる。


正式には「ダイヤルQ²(ダイヤルキュー)」と呼ばれていた。


しかし、一般には「ダイヤルキューツー」と呼ばれていて、正式名称が「ダイヤルキュー」だと知っている者はほとんどいなかったように思う。


当初、NTTとしては、ニュースやテレフォン相談、ファンクラブ会員などに向けた、有料情報の提供などのサービス利用を想定していたそうだが、いつの間にか成人向け情報提供業者に目を付けられ、「ツーショットダイヤル」などのアダルトコンテンツの温床となって行った。


そして「ダイヤルQ²」は有料情報サービスであったため、思春期の子供が長時間利用して、高額な情報料を請求されるということがしばしば起こり、社会問題になったこともあった。


当時は街で配られるティッシュや、雑誌の広告などあちこちに、「ダイヤルQ²」の電話番号が書かれていて、電話をかけてしまう子供が多かったのだ。


ちなみに「ダイヤルQ²」は、2014年2月でサービスを終了している・・・・・・。


スナッチャーのお遊び的な要素は、ゲームとは別の所にも盛り込まれていた。


PCエンジンのCD-ROMをCDプレーヤー(音楽を聴くための機器)にセットすると、通常は「このCDはゲームソフトです」という音声が流れるようになっている。


ところがスナッチャーのPCエンジン版のCD-ROMをセットすると、主人公と主人公をサポートするナビゲーターロボット、「メタル・ギアmk‐Ⅱ」の漫才風メッセージが流れるようになっていた。


じつはこれについては、取扱説明書にもそんなことは一言も書かれておらず、恐らく知らなかった人の方が多かったと思う。


そして今初めてそのことを知って、「え~、そうだったの~!」と叫んでいる人もきっと多いのではないだろうか・・・・・・。

2020年8月19日 (水)

スナッチャー

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▲1992年に発売になったPCエンジン版の「スナッチャー」のパッケージ。


今回は「スナッチャー」というレトロゲームについて語ってみたいと思う。


スナッチャーは1988年にコナミ(現、コナミデジタルエンターテイメント)から発売されたアドベンチャーゲームである。


発売当時はパソコン(PC-88)用ソフトのみだったが、翌年12月にはMSXへ移植、そして1992年に家庭用ゲーム機のPCエンジン版が発売になり一気に知名度が上がった。


スナッチャーは当時のゲーム専門誌の記事には、「架空の近未来が舞台のサイバーパンクアドベンチャー」と紹介されていた。


ゲームシステムは基本的には当時主流だった、コマンド選択型のオーソドックスなアドベンチャーゲームだったのだが、戦闘の要素や遊びの要素がふんだんに盛り込まれていて、プレイヤーを飽きさせない作りになっていた・・・・・・。


同梱されている設定資料を見ると・・・・・・、

「物語の舞台はネオ・コウベ・シティ。
瀬戸内海を埋め立て建造された人工島。
国際都市として誕生し、様々な人種、民族の入居を許可。
文化と技術交流を意図したコスモポリスであったが、結果的には人種のルツボを海上に作ることとなった。
今では犯罪者、ミュータントの巣窟と化し、世界で1位、2位を争う犯罪都市となっている」と紹介されている。


そしてこのような舞台設定もあってか、日本が舞台になっているにも関わらず、作中にはなんと日本人は一人も登場していない・・・・・・。


で、タイトルにもなっている「スナッチャー」とはいったいなんなのかについてだが、こちらも設定資料に解説があって・・・・・・、

「西暦2042年12月、狂気と退廃の街、ネオ・コウベ・シティ・・・・・・。
人類は異常な危機に直面していた。
謎の生命体、バイオロイドの出現である。
国籍、目的、正体不明、某国の新兵器か?
宇宙からの侵略者(エイリアン)か?
彼らは冬になると現れ、人を殺害、密かに本人とすり替わり社会に浸透して行く。
人工の皮膚をまとい、汗をかき血を流すことも出来る。
極めて有機的、かつ無機体そのもの。
オリジナルとの見分けがほとんどつかない。
彼らは人の身体を奪い、すり替わる(スナッチ)事からスナッチャーと呼ばれる」と紹介されている。


で、具体的なスナッチャーの実体についてだが、「金属で出来た人の骨格標本のような姿」と言ったら分かりやすいだろうか。


ちなみに骨格はチタンをはじめとする超硬金属製とのこと。


そしてスナッチャーはこれに人の皮を被って、人間に化けている訳なのだが、すり替わった人間の性別や体型、身体的特徴を全て似せることが出来るという。


しかも、声までそっくりに再現して、しゃべることまで出来るので、すり替わってしまうと、一般人には判別が困難なのだ。


そしてすり替わる際にオリジナルの人間は当然殺されてしまうことになるだろう。
同じ人物は2人も必要ないということだ・・・・・・。


スナッチャーは口腔の奥にブラスターガンを装備しており、作中では大きな口を開けて、何度か襲って来たことがあったが、心の準備が出来ないうちに突然襲って来るので(当然人の姿をしている)、恐怖以外の何ものでもなかった。


スナッチャーは頭部に主要機能が集中しているのだが、その機能を停止させるためには、装甲の薄いスリットの部分を、「ブラスター」という特殊な銃で狙い撃ちするしかない。


このため一般人はとにかくスナッチャーと出会わないことを祈りながら日常生活を送るほかなく、常に恐怖と隣り合わせの生活を送らざるを得ないのである・・・・・・。


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▲スナッチャーの設定資料。CDケースに同梱されている冊子にしては厚みがあってかなり内容が濃いものだった・・・・・・。


ところでゲーム発売当時は、スナッチャーのようなアンドロイドは、「フィクションの世界」の話でしかなかったのだが、近年になってこのようなアンドロイドは、単なる夢物語ではなくなりつつある。


そしてその一つの形が、現在開発中の「セックスロボット」だろう。


セックスロボットとは一般には聞きなれない名前だが、その名の通り、人間とのセックスを目的に開発されているロボットのことだ。


そしてセックスロボットは、見た目や肌の質感などは限りなく人間に近く、ロボットと言うよりは、もはや人間に近い見た目をしている。


ちなみにセックスロボットもスナッチャー同様、表面の人工皮膚の下には人の骨格標本のようなものが隠されているのだ。


しかもセックスロボットは人工知能(AI)を搭載し、人間らしい表情や感情まで、リアルに再現することが出来るという。


更に驚いてしまうのは、これまではロボットとの会話というと、一方通行だったり、非常にぎこちないものが多かったのだが、高性能のAIを搭載することで、自然な形で会話をすることが可能になるというのだ。


そして先にも書いた通り、その見た目はもはや人間そのもので、人形のような違和感はどこにも見当たらない。


姿だけを見たら、これは正にスナッチャーそのものと言っていいのかもしれない。


で、このセックスロボット、ただ単にそういう趣味のかた向けに開発されているという訳ではなくて、じつは様々な方向性が考えられている。


これについてはまた別の機会に詳しく書いてみたいと思っている・・・・・・。


そして最近では新型コロナウイルスの流行もあって、将来的にはセックスロボットが、未知のウイルスの発生を想定した、「新しい生活様式の一つにもなって行くのでは」と考える人もいるようだ。


もし、人との接触や外出が、緊急事態宣言の時以上に制限される未来がやって来るとしたら、それも決してあり得ない話ではないだろう。


未知のウイルスは新型コロナウイルスだけではないのだ。


「恋人はアンドロイド」という未来がやって来るのも、そう遠くはないのかもしれない。


ちなみにこのセックスロボット、男性用だけではなく、女性用もちゃんと開発されているそうだ・・・・・・。


ところで「スナッチャー」に登場するロボットは敵ばかりではなく、主人公の捜査を助ける二足歩行のナビゲーターロボット、「メタル・ギアmk‐Ⅱ」も登場する。


こちらはスナッチャーとは違って、戦闘能力は有していないものの、高度な人工頭脳と高い分析能力を持っている。


大きさは小脇に抱えられるぐらいのサイズだ。


作中では「高い分析能力」もさることながら、主人公がしばしば発するボケに対して、的確な突っ込みを入れてくれたりもして、シリアスなストーリー展開の中に、「クスッ!」と笑える貴重な瞬間を与えてくれている。


また、「メタル・ギアmk‐Ⅱ」にはビデオフォンが内蔵されていて、本部への連絡や関係各所への通信手段にもなっている。


更に「メタル・ギアmk‐Ⅱ」の最も重要な機能に、容疑者をスキャンすることで、スナッチャーであるかどうかの判定を下すことが出来る機能がある。


しかし、これには「容疑者がスナッチャーであるという証拠がないと容疑者を直接検査出来ない」という規則が定められている。


このため容疑者を検査するためには、まずは証拠を集めて、本部から「スキャニング令状」を取得しなくてはならないのだ。


「スキャニング令状」がなければ、この世界ではいかなる科学的スキャンも禁止されている(民事法第18条12項、スナッチャー問題に関する人権保護)。


そして「メタル・ギアmk‐Ⅱ」のような人の仕事や日常生活をサポートする、高度なAIを搭載した、「ロボットらしい姿をしたロボット」もまた、近い将来わたしたちの身近な所に、当たり前のように登場して来ることになるはずだ。


「スナッチャー」に描かれていた、近未来のアンドロイドやロボットは、現実にもうすぐそこまでやって来ているのである・・・・・・。

(つづく)


2020年8月13日 (木)

ヒステリーとオーガズムの関係

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「ヒステリー」と言う言葉を知らない人はいないと思う。
では、ヒステリーとは具体的には、どのような状態のことを言うのだろう。


恐らく多くの人は、「頭が混乱している状態」とか、「錯乱している状態」と答えると思う。


そしてその症状としては、ところ構わず、わめき散らしているようなイメージがあると思う・・・・・・。


じつはあまり知られていないが、ヒステリーという言葉は「子宮の別名」でもある。


欧米では20世紀に入るまでは、女性は男性よりも劣った存在であると考えられていた。


そして子宮があることで、心のコントロールを失い、ヒステリーを起こすのだと考える学者もいたそうだ。


このため19世紀には、ヒステリーの治療のために、子宮を取り除く外科手術まで行われていたというから驚きである・・・・・・。


また、当時は「女性には性欲も快楽も生じない」と医学的に信じられていたという。
このため性行為の際も、「女性は男性の射精と同時に満足するもの」と思われていたそうだ。


今だったら、「何をバカなことを」と誰もがそう思うだろうが、かつては「地球は真っ平だ」と思われていたように、そんなことが大真面目に信じられていたのだ。


そうは言っても、当然のことながら当時の女性にも、性欲や快楽は存在していた。
このため結果的に女性たちは、ストレスやフラストレーションを溜め込んで行くことになった。


そして女性たちは思い悩んだ末に、病院で医者に、「何かモヤモヤしてつらい」とか、「下腹部が重い」とか、「不安を感じる」とか、「性的妄想をしてしまう」とか、「眠れない」とか、「頭痛がする」とか、「両下肢間に湿りの症状がある」など、じつに様々な症状を訴えるようになって行ったという。


そして当時はこのような症状を全てひっくるめて、女性特有の「ヒステリー」と呼んでいたようなのだ・・・・・・。


「ヒステリー」にまつわる記録を更にさかのぼって行くと、古くは13世紀の文献にも見られるそうだ。


そして驚いてしまうのは、この当時の医者はヒステリーの症状を緩和させるために、患者の女性に今でいうディルドの使用を勧めていたというのだ。


と言うことは、裏を返せばこの時代の医者は、すでに女性にも性欲や快楽が存在するということを知っていたことになる。


そしてこの時代にすでにディルドのような物があったということ自体も驚きである。


それにしても、医者がディルドの使用を勧めるということは、「自分で何とかしろ」と言っているようなもので、治療を患者に全部、丸投げしているような気がするのだが、原因が原因だけに、まぁ、仕方がないと言えば仕方がないのか・・・・・・。


そして16世紀に入ると、医者は既婚者の女性患者には、「夫の性的欲望を高めなさい」と指示していたそうだ。


これは言い替えれば、「セクシーな服装で夫を誘惑しろ」と言っているようなものである。
とても医者が指示するような内容とは思えない。


しかし、結果的には冒頭のような背景もあって、これではなんの解決にもならなかったようだ・・・・・・。


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また、笑ってしまうのは、医者は独身の女性やセックスレスの女性には、なんと乗馬を勧めていたというのだ。


いったい馬にまたがって、何をしろと言うのか。


私が中学生の頃に、「女子は自転車に乗っている間は常に感じているものだ」という都市伝説(うわさ)が広まったことがあったのだが、どうやら発想としてはこれと同等のものらしい。


当時の医者というのは、中学男子と同レベルの頭だったのだろうか・・・・・・。


2011年に公開された「ヒストリア」という映画は、「電動バイブレーター」の開発がテーマのロマンティック・コメディだ。


この映画の舞台は19世紀のロンドンで、実在した医師、モーティマーの「ヒステリー治療」のエピソードが元になっていると言われている。


先にも書いた通り、当時言われていた「ヒステリー」とは、いわゆる「性的欲求不満」のことである(もちろん全てではないが・・・)。


このため当時の医者は、患者の女性を診察台に寝かせると、野菜油を患者の女性器に塗り、指でクリトリスをマッサージして、オーガズムを引き起こす治療を行っていたという。


「ヒステリー=性的欲求不満」だった訳だから、ヒステリー症状を治療するためには、オーガズムを引き起こす必要があったという理屈になる。


そして当時の医者はオーガズムのことを、なぜか「発作」と呼んでいたそうだ。


どうでもいいが、「治療」を施すことで、「発作」が起きてしまうのなら、それはもはや「治療」ではないのではないだろうかと、なんともややこしいことを考えてしまうのは私だけだろうか・・・・・・。


ところでこの治療は、手指にかなりの負担がかかって大変だったらしく、腱鞘炎を発症する医者も少なくなかったそうだ。


そこでなんとかならないものかと開発されたのが、「電動バイブレーター」だったのだという。


バイブレーターと言っても、当時の物はドライヤーのような形状をしていて、「電動マッサージ器」の原型のような物と言った方が分かりやすいかもしれない・・・・・・。


で、この電動バイブレーター開発のエピソードについてだが、最新の研究では「はっきりとした証拠はない」ことが明らかになっている。


だから、「ヒストリア」という映画については、実話を元にしてるとは言え、あくまでもフィクションと思っておいた方がよさそうである。


ただ個人的には、当時の歴史的背景などを考えると、「ない話ではない」とは思う・・・・・・。


人は性的に興奮すると、性器周辺の血管が拡張し充血が起こる。
感覚的には男女ともに非常に腫れぼったく感じている状態である。


そしてオーガズムが起こると、充血はまるで潮が引いて行くように、スーッと解消して行くことになる。


しかし、オーガズムがないまま、これを放置しておくと、充血はいつまで経っても解消しないことになる。
そして何よりも気分的にスッキリしないだろう。


そしてこのようなことを何度も繰り返していると、骨盤内のうっ血が慢性化してしまい、「しこり」が出来て、人によっては痛みを感じるようになって来るという。


そしてこのことは、19世紀の女性たちが、病院で医者に訴えていた様々な症状と繋がっているということに気付かされる・・・・・・。


精神分析学を創始したフロイトは、「女性が無意識に抑圧している(性的)欲求を、身体症状として発散する症状がヒステリーである」と語っている。


精神分析で心因に気付けばヒステリーは解消される。


と言うことは、ご紹介して来たような、当時の医者の「ヒステリー治療」は、「理にかなっていた」ということになるのではないだろうか・・・・・・。


(画像上、連日の「危険な暑さ」の中、大音量で鳴いているミンミンゼミ。画像下、木の幹を見上げるとセミの抜け殻が・・・)

2020年7月20日 (月)

完全人体張本2

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「完全人体張本」とは、1994年の4月から、半年間だけフジテレビ系列で放送されていた深夜番組のタイトルである。


私は関東ローカルと記憶していたのだが、どうやら東海テレビでも放送していたらしい。


「完全人体張本」にはじつに多くのコーナーがあって、前回は比較的深夜番組らしいコーナーをいくつか紹介したのだが、今回は「いったいなんのためにそんなことをしなくてはならないのか」という、「非常にバカバカしい企画」に焦点を当てて紹介してみたいと思っている・・・・・・。


まず企画がどうこう言う以前に、当時番組の進行役を任されていた、若かりし頃の、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーの、「あなたは自分のウンコをご覧になったことがありますか?」という語りがあまりにも衝撃的で、多くの人が未だに覚えている、「完全排便論」というコーナーをご紹介してみたいと思う。


「完全排便論」などと言うと、深夜番組にありがちな企画と勘違いされそうだが、実際は自分の健康状態を知るための、「バロメーターとしてのウンコ」を特集した企画だった。


「完全排便論」の進行を務めていたのは、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーで、自分のウンコの色を見ることで、健康状態を知ることが出来るということを解説するために、わざわざ自分の手の平にウンコに見立てた絵の具を、「プリプリプリッ!」と搾り出していたのを覚えている。


まずは茶色の絵の具を手の平に「プリプリプリッ!」と搾り出し、「茶色は健康な状態のウンコで、この色なら何も問題はないでしょう」と、カメラに向かって語りかけていた。


私は茶色以外のウンコはしたことがなく、「健康で何も問題はなくてよかったな~」とホッとしたのだが、「茶色以外のウンコっていったい何色なんだろう・・・」とちょっと気になり始めていた・・・・・・。


次に搾り出したのは白い絵の具で、「ウンコがこんなに真っ白い訳ないだろ~」と思っていたところ、「白は胆のうから胆汁が出ていない時のウンコの色で要注意!」とのことだった。


個人的にはカレーを作り過ぎて、数日間食べ続けた時に、ウンコの色が薄くなって、黄土色っぽくなったことがあるが、さすがに白色は経験がない。


そういえば、道端に落ちている犬の糞にたまに白いのがあるのを見たことがある。
もしかしてあれも胆のうが悪いからなのだろうか・・・・・・。


そして次に搾り出した絵の具はなんと緑色。
緑色のウンコなんて、子供の頃に飼育していた、チョウの幼虫がしたウンコぐらいしか思い当たらない。


しかし、もしこの緑色のウンコをしたのが人間だったらと考えると、これはどう考えても病気なのではないか。


ところがサトさんの解説は意外とあっさりしたもので、「緑は緑黄色野菜の摂り過ぎです」とのことだった。


考えてみたらチョウの幼虫は、葉っぱしか食べない究極の偏食家であると言えるだろう。


そう考えると、「緑黄色野菜の摂りすぎ」というのは、ボケを狙って言っているのではなく、逆に信憑性の高い解説であると言えるだろう。


ちなみに子供の頃に飼育していたカタツムリは、ニンジンだけを与えていると、綺麗なオレンジ色のウンコをしていたのを、たったいま思い出した。


と言うことは、人間もニンジンしか食べなかったら、オレンジ色のウンコになるのだろうか。


ちょっと試してみたい気がしないでもないが、オレンジ色のウンコが出たところで誰にも見せられず、自慢することも出来ないので、実験をする意味はあまりないと言えよう・・・・・・。


最後は赤色の絵の具。


「さすがに赤はまずいだろ~」と思っていたところ、やはりその通りで、「赤は胃以降の消化器官の出血が原因」とのことで、「こんな深夜番組を見ている暇があったら、さっさと病院に行け!」というレベルだった・・・・・・。


私の記憶では「完全排便論」は確か3回シリーズだったと思うのだが、便秘についてあれこれ解説していた回に、「便秘に効くサブリミナルビデオクリップ」という、どう考えても「ウケを狙っている」としか思えないようなVTRを流していたのを覚えている。


便秘に悩んでいる人は、本当に効果があるなら、ぜひ見てみたいと思うかもしれないが、あいにく私は便秘症ではなかったので、効果のほどは定かではない。


ちなみにどんな映像だったのかというと、確かロケットの発射の瞬間や、キラウエア火山の噴火の瞬間、水鉄砲の水が飛び出る瞬間や、カマキリの卵嚢から、おびただしい数の幼虫が流れ出て来るシーンなどが、切れ目なく繋ぎ合わされていたようなものだったと思う・・・・・・。


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「完全排便論」とは別のコーナーだったが、「人工ウンコの作り方」というしょーもないコーナーもあった。


ここで進行役を務めていたのは、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーではなく、「もたい久美子」さんだった。


テーブルの上に準備されていた、いくつかの物をミキサーに投入して、「ガーガー!」と大きな音を立てながら豪快に混ぜ合わせると、それが「人工ウンコ」になる予定だったのだが、結局それが綺麗に固まることはなく、なんだか中途半端な結果に終わっていたように記憶している。


それにしても、「人工ウンコ」の作成に成功したとして、それがいったいなんになると言うのか・・・・・・。


「もたい久美子」さんと言えば、「テレビの前」という、本当に効果があるんだか、ないんだかよく分からないコーナーもやっていた。


確か「腰痛を解消し、健康な肉体を手に入れましょう」みたいなコンセプトだったと思うのだが、「テレビの前」というタイトルにもある通り、使える物はテレビの前にあるちょっとした小物だけというルールだったと思う。


まず、コップ一杯の水を飲み干し、なぜかテレビのリモコンを足の指に挟む。


そして椅子の上に腰を乗せた状態でブリッジをする。


念のため詳しく説明すると、椅子は肘掛けのないタイプで、背もたれを自分の横にして、椅子に腰を乗せたままブリッジをして、両手両足は床に着いていることになる。


腰痛の人間にこんな格好をさせたら、逆に腰痛が悪化しそうな気がしないでもない。


次に滑車とロープを準備し、ロープの一方は足首に固定、そしてもう一方は滑車に通してから、両手にしっかりと持つ。


そして足の指にテレビのリモコンを挟んだまま、自分でロープを思いっ切り引くと、滑車が足を釣り上げて、椅子の上で体がV字型になる。


この時の「もたい久美子」さんはかなりキツそうだったのを今でもはっきりと覚えている。


次に足の指に挟む物を、テレビのリモコンからマラカスに変更し、もう一度同じことをして終了。


どうでもいいが、今回のプログラムは、テレビの前にあるちょっとした小物だけを使うのがルールだったはず。
テレビの前にロープと滑車が日常的に置いてある家なんてはたしてあるのだろうか。


ちなみに我が家にはマラカスすらない・・・・・・。


「飲尿健康法」を特集していたこともあった。


「完全人体張本」が放送されていた1990年代には、「飲尿療法」がブームになったことがあって、恐らくその影響だったのではないかと思う。


コーナーの初めに、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーが、突然、「いーんにょーーーう!」と叫ぶ姿が衝撃的であった。


前回も書いたが、「完全人体張本」では、「局アナにこんなことをさせて本当に大丈夫なのだろうか?」と心配になるようなことがしょっちゅう起きていた。


「飲尿健康法」のコーナーそのものは、もはや説明するまでもなく、「飲尿療法」の実際のやり方や、それによってどのような効果があるのかなどを紹介していた。


で、このコーナーは終了間際にもう一度、衝撃的なシーンがあって、「飲尿療法」を解説していた医師と看護師一同が、全員ジョッキで自分の尿をグビグビと飲み干して行くのだ。


その様子はまるで、よく冷えた生ビールを美味そうに飲んでるようでもあったが、実際は生ぬるい自分の小便であることを忘れてはならない。


近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーは、「飲みにくい人は、氷を入れるといいですよ!」と、笑顔でサラリと言ってのけていたが、そういう問題ではないと思う・・・・・・。


この他にも「完全人体張本」には、多くのバカバカしいコーナーがあった。


前回ご紹介した、「妊検。NIN-KEN」のコーナーを担当していた布施絵里さんが、街頭で女性に声をかけ、シェーバーで腋毛を剃ってもらい、剃った腋毛を見せてもらうという意味不明なコーナーや、同じく布施絵里さんが街頭で、「あなたの彼の形はどんな形ですか?」とインタビューをしていることもあった。


実際にリアルな形を説明されたらどうするつもりだったのだろうか・・・・・・。


また驚かれるかもしれないが、若かりし頃の女優「永作博美」さんも、この番組の準レギュラーだった。
ホワイトバックのスタジオで、足のスネ毛を剃らされたりしていたのを覚えている。


このように「完全人体張本」は、これまでの深夜番組にはない、「ボディバラエティ」という新境地を切り開いた、斬新な番組だったのだが、わずか半年間でその幕を閉じたのだった・・・・・・。


(画像上、群生するアジサイの花々。画像下、テングタケのフォーメーション)

2020年7月 8日 (水)

完全人体張本

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タイトルを見て、「なにコレ?」とか、「なんて読むの?」と思ったかたも少なくないと思う。


まず、読み方だが、「完全人体張本」は「かんぜんじんたいはりもと」と読む。


で、「完全人体張本」とはなんなのかについてだが、じつはこれ、1994年の4月から半年間だけフジテレビ系列で放送されていた、深夜番組のタイトルなのだ。


私は関東ローカルと記憶していたのだが、どうやら東海テレビでも放送していたらしい・・・・・・。


一昔前までは深夜放送というと、「こんなの放送してもいいの?」というくらいの、過激なお色気番組がやたらと多かったのだが、「完全人体張本」が放送されていた当時は、すでにテレビ番組に対する規制が厳しくなって来ていて、内容そのものはそれほど過激なものではなかった。


とは言うものの、当時番組の進行役を任されていた、若かりし頃の近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーは、番宣VTRの中で、「4月11日より毎週月曜日のこの時間からは、テレビ史上初の試み、これまでタブーとされていた、『〇〇〇(音声加工されていてなんと言っているのか不明)』にまで迫る新番組、ボディバラエティ完全人体張本がスタートします。頭のてっぺんからつま先まで、そして血液から精液に至るまで、人体をあらゆる角度から徹底分析する、ボディバラエティ完全人体張本、略して『完ハリ』。4月11日月曜日お見逃しなく!」と語っており、男子としては期待せずにはいられない深夜番組だった・・・・・・。


完全人体張本にはじつに多くのコーナーがあったのだが、確かオープニングは毎回必ず、「乳輪入門」というコーナーだったと思う。


このコーナーでは毎回、一般の女性が出演して、顔の一部、乳房の一部、そして乳輪のドアップなどを映し出していたのだが(ちなみに乳首は星のマークで隠していた)、いずれの部位も全体を映すことはなく、パーツのクローズアップ映像のみだった。


しかも映像にはソフトフォーカスがかけられていて、少しぼやけたような、ふんわりとしたイメージ映像に仕上がっていて、いやらしさのようなものはまるでなかった。


「乳輪入門」のコーナーでは、冒頭に近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーが、出演者の一般女性にインタビューをするのだが、「自分の乳輪をどう思いますか?」とか、「他人と比べたことはありますか?」などと、男性的にはどうでもいいようなことばかり質問していて、「もっと他に聞くことがあるだろ~」と、見ていてなんとももどかしかったのを覚えている・・・・・・。


「完全人体張本」にはじつに多くのコーナーがあったのだが、毎回必ず放送されていたのは、オープニングの「乳輪入門」と「GOLD FINGER」というコーナーぐらいだったと思う。


「GOLD FINGER」というコーナーは、毎回現役風俗嬢の手のクローズアップだけが映し出され、いわゆる「手コキ」のテクニックを披露してもらうというもの。


ただし、画面に登場するのは本当に手だけなので、何か物を握ってパフォーマンスしていたりする訳でもなく、いわゆる「エア」だった。


そして映像にはここでもソフトフォーカスがかけられていて、イメージビデオのような印象が強かった。


また映像には途中から、出演している風俗嬢のコメントがテロップで入り、「触った瞬間に出ちゃったお客さんがいて気まずかった」とか、「30分で4回もイッたお客さんがいて忘れられない」などの体験談が語られていた。


いま考えると「完全人体張本」では、このコーナーが一番「お色気色」が強かったように思う・・・・・・。


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単発の企画だったと記憶しているが、「包茎」をテーマに採り上げていたこともあった。


当時フジテレビのアナウンサーだった近藤サトさんが、フリップ片手に包茎の種類や仕組みについて、あれこれ解説していたのを覚えている。


その間、彼女は「包茎、包茎、包茎」とひたすら連呼していて、局アナにこんなことをさせて本当にいいのだろうかと心配になったものだ。
今だったら、三田パンあたりに「包茎」と何度も言わせているようなものである・・・・・・。


そして後半は泌尿器科だったか、美容外科だったかは覚えていないが、とにかく病院の診察室のVTRに切り替わり、女医が「じつは日本人の7割は包茎で、その大半は仮性包茎。仮性包茎はあえて手術をする必要はなくて、毎日ちゃんとお風呂に入って、おちんちんの皮をむいて、中をきれいに洗って、清潔に保っていれば、なんの問題もありません」と優しく解説していた。


余談だがこの女医の先生は、シンガーソングライターのイルカさんにちょっと似ていたのを、今でもはっきりと覚えている・・・・・・。


「妊検。NIN-KEN」というコーナーでは、タレントの布施絵里さんが看護師の格好をして、街で女子高生に声をかけ、妊娠検査薬を渡して実際に検査をしてもらっていた。


中には陽性反応が出た女子高生もいたのだが、確かそれもそのまま放送していた。


「完全人体張本」では、布施絵里さんは毎回街頭で、体当たりレポートばかりやっていたのを覚えている。


包茎のコーナーや妊検のコーナーを見ていると、「完全人体張本」は今思えば中高生をターゲットにしていた番組だったのかな~とも感じる・・・・・・。


「サティの告白。」というコーナーは、今だったらちょっと問題になりそうな企画だった。


ちなみに「サティ」とは、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーの愛称だったと思う。


このコーナーではホワイトバックのスタジオに、全裸の男児と近藤サトさんだけが出演していた。


カメラは全裸の男児のつま先から下半身、上半身、顔という具合にゆっくりとパンしながら映し出して行く。
ちなみに小さな子供とは言え、局部にボカシなどは一切入っていなかった。


近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーは、男児の横に膝立ちの姿勢で座り、局部のかなり近くまで顔を寄せて見つめていたこともあった。


いっしょに出演しているとは言うものの、男児に話しかけたり、触れあったりしていた訳ではなくて、ただ観察しているだけだったのだが、局アナにこんなことをさせて、よく問題にならなかったものだと、今更ながら思ったりする・・・・・・。


また、毎回異なるアイドルの女の子に、垢すりを体験してもらい、採れた垢を披露してもらうという意味不明なコーナーもあった。


アイドルの女の子は国内でロケをしていたのだが、近藤サト(当時フジテレビ)アナウンサーの回だけは、わざわざ韓国まで行って垢すりをしてもらい、採れた垢を1分近くテレビ画面に映し出していた。


いったい何フェチ向けの映像なのか、全く意味が分からない・・・・・・。


このように「完全人体張本」には、じつに様々なコーナーがあったのだが、次回は「バカバカしい企画」に焦点を当てて紹介してみたいと思っている・・・・・・。


(画像上、芳香を漂わせながら咲くクチナシの花。画像下、テングタケの幼菌が地上に現れた)

2020年6月 8日 (月)

「昭和の商店街」薬局、肥後ずいき編

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昭和の商店街にあった薬局は、なぜか店の入り口周辺に、やたらとたくさんの貼り紙が貼ってあった。


うちの近所にあった薬局は、店の前面がガラス張りになっていたのだが、外から店の中が見えないほど、大量の貼り紙がガラス面に貼ってあったものだ。


貼り紙と言っても、ポスターなどの印刷物ではなく、A4サイズほどの白い紙に、全て手書きで書かれたものだった。


そしてそれは遠目に見ると、まるで学校の教室の壁にズラリと貼り出されている習字のようにも見える。


実際に書かれている文字も、筆で書かれたような美しい書体で、それを先生が添削したかのように、文字の横に赤い二重丸が付けられたりもしていた。


そうは言っても、薬局の店先に習字を貼りだしてあった訳ではなくて、紙に書かれていた文字は全て「病名」や「症状」ばかりだった。


そして赤い二重丸については、添削してあるという訳ではなく、強調の意味で付けられていたようだ・・・・・・。


例えば白い一枚の紙に、「腰痛」と大きくたった二文字だけが書かれていた。


当時は日常的な光景で、たいして気にもしていなかったのだが、よくよく考えてみれば、これでは「腰痛」がどうしたのか、意味がさっぱり分からない。


そしてその他にも、「めまい」、「肩の痛み」、「目のかすみ」、「耳鳴り」、「疲れやすい」、「膝の痛み」、「手のしびれ」、「足がつる」など、数え上げたら切りがないほどの貼り紙が、びっしりと貼ってあったものだ。


また、中には「精力減退」、「子宝」なんてものまであった。


じっと見ていると暗示にかかって、なんだかこっちまで病気になりそうな文字ばかりなのだが、どうやらこれらの貼り紙には、「このような症状がある方はご相談ください」という意味があったらしい・・・・・・。


現在のドラックストアでは、商品棚に簡単な薬の効能と、価格が書かれたPOPが付けられていて、客はそれを見て自分で薬を選んでレジに持って行く。


ところが当時の薬局では、薬を買う時は先に店の人に症状を伝える。


するとそれに合った薬を、店の人がカウンターの中からいくつか出して来てくれて、どの薬が今の自分の症状に一番合うのか、説明を受けてから薬を買うようになっていた。


このため、「このような症状も相談してくれれば薬を出せますよ」ということを知ってもらうために、病名や症状を書いた貼り紙が貼ってあったのだろう・・・・・・。


ところで薬局の入り口の周辺に、ペタペタと貼られていた貼り紙の中に、唯一、病名や症状ではないことが書かれているものが一枚だけあった。


その貼り紙は店のガラス面の一番端っこに貼られていて、「肥後ずいき入荷しました」と書かれていた。


たくさん貼られている貼り紙の中で唯一の長文だった。


子供の頃は漢字が読めなかったので、意味がさっぱり分からなかったのだが、とりあえず何か商品が入荷したということが書かれていることは分かった。


「入荷しました」という漢字については、当時ブームになって、しばしば品薄になっていたファミコンで、何度も見て来ていたので、すでに学習済みだったのである。


世の中なにが役に立つか分からないといういい例だ・・・・・・。


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ちなみに肝心の「肥後ずいき」に関しては、私は30過ぎまでそれがなんなのか全く知らずに生きて来た。


時代の流れで、昔ながらの薬局が近所から姿を消してしまい、「肥後ずいき入荷しました」という貼り紙を、日常的に見ることがなくなってしまったことが一番の原因だと思う。


ちなみに「肥後ずいき」というのは熊本の伝統工芸品で、日本ではかなり古い時代から、「大人のおもちゃ(性具)」として使われていたのだそう。


特に江戸時代には多くの記録が残されていて、あの「大奥」でも日常的に使われていたのだという・・・・・・。


「肥後ずいき」はハスイモの葉柄の皮をむいて、乾燥させたものが原料で、これを木綿の糸でしばって、「こけし型」や「リング型」に編み込んで作られている。


そして「肥後ずいき」ならではの特徴として、ハスイモに含まれる天然由来の成分サポニンが、男女の生殖器に刺激をもたらし、性的快感を与えると謳われている。


このため「肥後ずいき」というのは、男性用と女性用があって、昔から様々な形の物が作られているのだそう。


例えば今で言う「ディルド」のような形をした、女性が一人で使うタイプのものや、指にはめて女性が一人で使うリングタイプのもの、また、男性がペニスにすっぽりとかぶせて使うタイプのものや、ひも状のものをペニスにぐるぐると巻き付けて使うものなど、形は一つではなく色々あるようだ。


「大奥」では将軍のお相手が出来るのはほんの一握りで、大半の女性たちは自分の欲望は自分で処理するしかなかった。


このため江戸城に出入りできる業者から、「一人用」を購入し愛用していたと言う。


ちなみに男性用は全て性交時に使用するものだったらしい・・・・・・。


ところで江戸時代には今で言う、「大人のおもちゃ屋」がすでにあったそうだ。


両国にあった四ツ目屋という店が特に有名で、ここで「肥後ずいき」も普通に売られていたらしい。


また、四ツ目屋では媚薬も売られていたそうで、男性がペニスに塗ると長時間持続するという「長命丸」という薬や、粉薬を水で溶き性交直前に膣内に流し入れると、内部がかゆくはれて来て、強烈な快感が得られるという「女悦丸」という薬もあったらしい。


更に驚いてしまうのは、四ツ目屋では通信販売も行っていたそうで、大量のチラシを作って全国に配っていたという。


どのようにして料金を回収し、商品を届けていたのか詳細は不明だが、いつの時代も大人のおもちゃを対面方式で買うのには、抵抗がある人が多かったということなのか。


ところで両国にあったという四ツ目屋は、店内がかなり薄暗かったらしく、隣に誰かいても、顔もろくに見えないほどだったそうだ。


商品を買う時は店の奥にいる店主に声をかけて、商品を出して来てもらうシステムになっていたという。


顔を見られるのが恥ずかしいという客への配慮なのだろうが、さすがに商品を確認する時や、支払いをする時は、灯りを点けていたのだろう・・・・・・。


現代ほど性というものがオープンではなかった昭和の頃、人の往来が絶えない商店街の薬局で、白昼堂々と「肥後ずいき」が売られていたということは、後になって考えてみればかなり衝撃的である。


しかも、「肥後ずいき入荷しました」と貼り紙までしてあったということは、それぐらい需要がある商品だったということなのだろう。


現代に置き換えて考えてみれば、ドラックストアでディルドやバイブレーターが売られているようなものである。
そう考えると、「昭和ってやっぱりスゲー時代だったんだな~!」と思うのだ・・・・・・。


(画像上、里山の初夏を代表する花「ウツギ」、画像下、至る所に絡みついている「スイカズラ」)

2024年5月
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