3DOリアル
▲3DOで数少ない名作ソフトの「ポリスノーツ」。いい映画を一本見終わったような充実感のある作品だった・・・・・・。
かつて松下電器がパナソニックブランドで、ゲーム機を発売していたことがあったのをご存知だろうか。
1994(平成6)年3月20日に発売になった、「3DOリアル」がそれである・・・・・。
しかし、当の松下電器は、なぜか「3DOリアルは、インタラクティブマルチプレーヤーであり、あくまでも家電製品である」と言い張っていた。
このため「3DOリアル」は、他のゲーム機とは異なり、ゲームショップでの販売ではなく、家電としての販路をメインに、地域のナショナルショップでも販売されていた・・・・・・。
「情報家電」という位置づけだったせいか、当初発表されていた希望小売価格(予価)は79800円と、ゲーム機としては超高価な価格設定だったのだが、後に54800円に訂正されての発売となった。
しかし、それでも1994(平成6)年11月22日に発売になった、ライバル機のセガサターンの本体価格44800円や、1994(平成6)年12月3日に発売された、初代プレイステーションの本体価格39800円と比べるとやはり高額だった・・・・・・。
「3DOリアルはゲーム機に留まらない情報家電であり、安価なゲーム機ではなく、高価格なマルチメディア機なのだ」というのが、松下電器の掲げるコンセプトだったのだが、結果的にはこの高価格がネックとなり、普及の大きな妨げとなったのだった。
そしてそれは誰の目にも明らかだったのである・・・・・・。
「インタラクティブマルチプレーヤー」を謳っていたせいか、「3DOリアル」のテレビCMには、アルベルト・アインシュタイン博士が登場していた。
といっても、CGで作成されたアインシュタイン博士だったのだが、似ているようで、ちょっと違うような、微妙な出来だったのをいまでもはっきりと覚えている・・・・・・。
▲いわゆる2時間ものの刑事ドラマ風アドベンチャーゲーム。捜査の進め方でエンディングが変化する、スコアエンディングシステムが採用されていた・・・・・・。
CMではまず、アインシュタイン博士に、「お待たせしました、博士」というナレーションが入る。
そして、「これが超ゲーム体験、3DOリアルです」と続く・・・・・・。
そしてテレビの前に置かれた「3DOリアル」が映し出され、画面は見たこともない、馴染みのないゲーム画面に切り替わる。
それもそのはず、これはいわゆる「洋ゲー」と呼ばれる洋物ゲーム。
じつは「3DOリアル」の初期のゲームソフトのほとんどは、いわゆる「洋ゲー」の日本語訳バージョンで、主にエレクトロニックアーツ・ビクターが発売していた。
そしてこれも、「3DOリアル」が売れなかった理由の1つだろう・・・・・・。
それでもCM中のアインシュタイン博士は、「うひょ~!」と興奮気味にコントローラーを操っている。
そして矢継ぎ早に、様々なゲームの画面が紹介されて行き、「博士、そろそろお時間です」というナレーションが割り込んで来る。
すると、よほどゲームに熱中していたのか、アインシュタイン博士が「なんか言った?」とカメラ目線で答える。
それにしても、このアインシュタイン博士、やっぱり似ていない・・・・・・。
そして最後に「3DOリアル」の文字と、3DOリアル本体が黒バックの画面に映し出され、CMは終了となる。
それにしても、画面下部に表示されている本体価格の54800円は、「やっぱり高いな~」と感じさせるだけの破壊力がある・・・・・・。
ライバル機が発売後に値引き合戦に入った時も、「3DOリアル」はナショナルショップでの販売がメインだったこともあり、積極的な値引き販売は出来なかった。
このように3DOリアルは、ソフト、ハード共に、おおよそ一般向きではなく、結果的に「残念なマシン」として、後生に語り継がれることになったのである・・・・・・。




















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