カテゴリー「CM」の記事

2026年4月22日 (水)

3DOリアル

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▲3DOで数少ない名作ソフトの「ポリスノーツ」。いい映画を一本見終わったような充実感のある作品だった・・・・・・。

かつて松下電器がパナソニックブランドで、ゲーム機を発売していたことがあったのをご存知だろうか。


1994(平成6)年3月20日に発売になった、「3DOリアル」がそれである・・・・・。


しかし、当の松下電器は、なぜか「3DOリアルは、インタラクティブマルチプレーヤーであり、あくまでも家電製品である」と言い張っていた。


このため「3DOリアル」は、他のゲーム機とは異なり、ゲームショップでの販売ではなく、家電としての販路をメインに、地域のナショナルショップでも販売されていた・・・・・・。


「情報家電」という位置づけだったせいか、当初発表されていた希望小売価格(予価)は79800円と、ゲーム機としては超高価な価格設定だったのだが、後に54800円に訂正されての発売となった。


しかし、それでも1994(平成6)年11月22日に発売になった、ライバル機のセガサターンの本体価格44800円や、1994(平成6)年12月3日に発売された、初代プレイステーションの本体価格39800円と比べるとやはり高額だった・・・・・・。


「3DOリアルはゲーム機に留まらない情報家電であり、安価なゲーム機ではなく、高価格なマルチメディア機なのだ」というのが、松下電器の掲げるコンセプトだったのだが、結果的にはこの高価格がネックとなり、普及の大きな妨げとなったのだった。


そしてそれは誰の目にも明らかだったのである・・・・・・。


「インタラクティブマルチプレーヤー」を謳っていたせいか、「3DOリアル」のテレビCMには、アルベルト・アインシュタイン博士が登場していた。


といっても、CGで作成されたアインシュタイン博士だったのだが、似ているようで、ちょっと違うような、微妙な出来だったのをいまでもはっきりと覚えている・・・・・・。


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▲いわゆる2時間ものの刑事ドラマ風アドベンチャーゲーム。捜査の進め方でエンディングが変化する、スコアエンディングシステムが採用されていた・・・・・・。

CMではまず、アインシュタイン博士に、「お待たせしました、博士」というナレーションが入る。


そして、「これが超ゲーム体験、3DOリアルです」と続く・・・・・・。


そしてテレビの前に置かれた「3DOリアル」が映し出され、画面は見たこともない、馴染みのないゲーム画面に切り替わる。


それもそのはず、これはいわゆる「洋ゲー」と呼ばれる洋物ゲーム。


じつは「3DOリアル」の初期のゲームソフトのほとんどは、いわゆる「洋ゲー」の日本語訳バージョンで、主にエレクトロニックアーツ・ビクターが発売していた。


そしてこれも、「3DOリアル」が売れなかった理由の1つだろう・・・・・・。


それでもCM中のアインシュタイン博士は、「うひょ~!」と興奮気味にコントローラーを操っている。


そして矢継ぎ早に、様々なゲームの画面が紹介されて行き、「博士、そろそろお時間です」というナレーションが割り込んで来る。


すると、よほどゲームに熱中していたのか、アインシュタイン博士が「なんか言った?」とカメラ目線で答える。


それにしても、このアインシュタイン博士、やっぱり似ていない・・・・・・。


そして最後に「3DOリアル」の文字と、3DOリアル本体が黒バックの画面に映し出され、CMは終了となる。


それにしても、画面下部に表示されている本体価格の54800円は、「やっぱり高いな~」と感じさせるだけの破壊力がある・・・・・・。


ライバル機が発売後に値引き合戦に入った時も、「3DOリアル」はナショナルショップでの販売がメインだったこともあり、積極的な値引き販売は出来なかった。


このように3DOリアルは、ソフト、ハード共に、おおよそ一般向きではなく、結果的に「残念なマシン」として、後生に語り継がれることになったのである・・・・・・。



2026年2月 4日 (水)

掘ったイモいじくるな!

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1985(昭和60)年に雪印から、ユニークな名前のアイスバーが発売になった。


その名も「掘ったイモいじくるな!」。


思わず、「は?」と聞き返してしまうような、アイスらしからぬ名前だ・・・・・・。


パッケージには、「掘ったイモいじくるな!」と大きく書かれていて、背景は青空と畑が広がっている。


そしてパッケージには、その畑で収穫したと思われるサツマイモと、サンタクロースのような、真っ白いフサフサとした髭をたくわえた、麦わら帽子を被ったおじいさんが描かれている。


そして、おじいさんの左側には、なぜか牛が1頭いて、右側には畑から顔を覗かせている、モグラが描かれていた。


これだけ見ると、いったい何のことやら、さっぱり分からないのだが、このパッケージのイラストは、そのままテレビCMのアニメーションに採用されていた・・・・・・。


で、どんなCMだったのかというと、冒頭から男性の声で、「掘ったイモいじくるな~♪」、続けて子供の声で、「掘ったイモいじくるな~♪」という歌が延々と流れ続ける。


そして畑の真ん中を、アイスバー片手に歩いて来るおじいさん。


おじいさんの後方には、なぜか牛の姿。


前方にはサングラスをかけた、いかにも悪役っぽいモグラが不適な笑みを浮かべている。


そしてその手には、おじいさんが畑から掘り出したと思われるサツマイモが握られている。


すると次から次へとモグラが出て来て、おじいさんが掘ったサツマイモを取っていくではないか。


それを見て目が点になるおじいさん・・・・・・。


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するとここで実写映像に切り替わり、おじいさんが片手に持っている白いアイスバーと同じものと思われる、アイスバーが映し出され、「ミルク味」と表示される。


続けてパッケージに入った状態のアイスバーが映し出され、「ソーダ味、チョコ味もよろしく」というテロップ。


そして子供の声のナレーションで、「おもしろアイス、掘ったイモいじくるな、新発売!」と流れ、CMは終了となる・・・・・・。


ところで、すでにお気づきのかたも少なくないと思うが、「掘ったイモいじくるな!」は、「ミルク味、ソーダ味、チョコ味」の3種類である。


パッケージのイラストやCM、そして何よりも、商品名で大きくアピールしていたサツマイモは、いったいどこへ行ってしまったというのだろう。


「もしかして、ベースにサツマイモが使われているとか?」などと思ってはみたものの、じつのところ、サツマイモとはいっさい何の関係もないと来ている。


きっと当時は日本中の人が、「は?」と思ったことだろう・・・・・・。


ところで、この「掘ったイモいじくるな!」のネーミングだが、私はずっとどこかで聞いたことがあるような気がしてならなかった。


で、ことあるごとに、「何だったかな~?」と考えていたところ、ふと、1980年代に流行った、英語の空耳のフレーズを思い出した。


それは「掘ったイモいじくるな!」ではなくて、「掘ったイモいじるな」だったのだが、これを英語にすると以下のようになる。


what time is it now?


直訳すれば、「いま何時?」といった意味合いになる。


すなわち、「ホワッタイムイズイットナウ→ホッタイモイズィルナゥ→ホッタイモイジルナ」となるわけだ。


もしかしたら、「掘ったイモいじくるな!」の元ネタは、これなんじゃないかと思ったりする。


商品の発売時期と、空耳のフレーズが流行った時期が一致していることからも、個人的にはその可能性が高いんじゃないかと思うのだが、実際のところは雪印の人に聞いてみなければ分からない。


しかし、「掘ったイモいじくるな!」は、いまから40年も前の商品だ。


これを企画した社員さんが、いま現在も会社に残っているかどうかは、かなり微妙なところだろう・・・・・・。


(画像上、シナマンサクがもうすぐ見ごろに・・・・・・。画像下、センダンの果実がたわわに実っていた・・・・・・)


2025年12月24日 (水)

ゆく年くる年

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昭和の頃には、毎年12月31日から翌年の1月1日にかけて、「ゆく年くる年」という年越し番組が放送されていた。


いま思えば、「ゆく年くる年」は、けっこうな長寿番組で、時期としては、1956(昭和31)年から、1988(昭和63)年までの32年間、放送されていたことになる。


放送時間は午後11時45分から深夜1時までで、一貫してSEIKOの一社提供の番組だった・・・・・・。


また、「ゆく年くる年」は、全国の民放103局の同時ネットで、大晦日から正月にかけての、この時間帯だけは、どこのチャンネルをかけても、全く同じ番組が放送されていた。


だから当日の新聞や雑誌の番組表は、局と局の境界線をなくして、横に繋がった番組表になっていた・・・・・・。


さらに「ゆく年くる年」は、SEIKOの一社提供の番組だったので、流されるCMも全くいっしょで、何から何まで全部いっしょだったことになる。


CMといえば、「ゆく年くる年」放送の1週間ぐらい前になると、当時SEIKOが放映していた「時報CM」内で、時報の前にちゃっかり番組の宣伝を入れたりしていた・・・・・・。


昭和の頃は、子供は深夜まで起きていてはいけないという風潮があって、小学生の頃には夜9時には、「もう寝なさい」といわれていたものだった。


しかし、大晦日だけは、年越しまで起きていてもよいという家庭が多く、この日ばかりは子供もハイテンションで夜更かしをしていたものである。


そんなこともあって、SEIKOの時報CMに、「ゆく年くる年」の番宣が差し込まれるようになると、「いよいよだな~!」と1週間も前からワクワクしていたものである。


ところで、「大晦日だけは、子供も年越しまで起きていてよい」と考えるのは、一般家庭だけではなかったようで、テレビ業界でも、「ゆく年くる年」だけは、深夜に子供が普通に中継に参加したりしていて、いま考えるとちょっと驚きだったりする・・・・・・。


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そんな「ゆく年くる年」だったのだが、番組の内容的には、とても子供が食いついて見るようなものではなかった。


全国各地の年越しの風景の中継や、合唱シーン、楽器の演奏などが延々と流されていたのだ。


1週間も前から、あんなにワクワクしていたのに、それに反して、テレビからは非常につまらない映像が垂れ流されている。


そのような、自分が全く興味がない映像を、意味もなくだらだらと見続けていると、困ったことに決まって眠くなって来るのだ・・・・・・。


開いているのか、開いていないのか、よく分からない目で、見えているのか、見えていないのか、よく分からない映像を、じっと見つめていると、母から「眠いなら布団で寝なさい」と声をかけられる。


何を言うか、自分はこれから、年越しのカウントダウンを、みんなと共有しながら新年を迎えるのだ。


寝てなんかいられるものか。


と、そう思ってはいたのだが、いつもあともう少しのところで、完全に眠ってしまっていた・・・・・・。


もう、頼むから、「蛍の光」の大合唱なんてやめてくれ。


「蛍の光」は私にとっては、子守歌でしかない。


「眠って下さい」といっているようなものである。


ドラクエの「ラリホー」よりも効く睡眠誘導の呪文といっても過言ではない。


そんなわけで、私は「ゆく年くる年」は、ドリフにしてくれないかな~と、毎年のように思っていたのだった・・・・・・。


(画像上、真冬にひっそりと咲く、ビワの花・・・・・・。画像下、コナラの紅葉は12月が最も色鮮やか・・・・・・)



2025年10月29日 (水)

いも作くん

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「いも作くん」を覚えているだろうか。


「いも作くん」は1985(昭和60)年に、明治製菓から発売されたチョコレート菓子だった・・・・・・。


なぜ、「いも作くん」なのかというと、サツマイモ風味のクッキーを、チョコレートでコーティングし、そのお菓子自体もサツマイモの形をしているという、サツマイモを前面に押し出したお菓子だったからだ。


しかし、商品名になっている「いも作くん」は、このお菓子のことを指しているわけではなかった。


では、「いも作くん」とは、いったい何なのか・・・・・・。


その疑問については、「いも作くん」のパッケージを見れば一目瞭然だった。


「いも作くん」のパッケージには、上部に大きく、「いも作くん」の文字が配置され、パッケージの2/3を使って、サツマイモ形のお菓子を山盛りにしたイラストが描かれていた・・・・・・。


そして注目すべきは、パッケージの右側1/3ほどのスペースに描かれている、坊主頭に麦わら帽子を被った少年である。


首にはタオルを巻いていて、白いシャツに紺色のモンペを履いていて、右手にはなぜか木の葉を1枚持っている。


さらに足下に注目すると、靴ではなくて、地下足袋を履いているように見える。


いかにも野暮ったい田舎の少年という感じなのだが、この少年こそが、どうやら「いも作くん」のようだ。


昭和のお菓子には、オリジナルのキャラクターが作られて、広告展開されることが多くて、カールおじさんや木こりの切株のおじさんなどが有名である。


で、「いも作くん」のオリジナルキャラクターが彼ということになる・・・・・・。


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さらにオリジナルキャラクターの「いも作くん」は、テレビCMにも出演を果たしていて、スヌーピーのような色柄をした、1匹の犬といっしょに公園のベンチに座っている。


どうやらこの犬は、「いも作くん」の飼い犬のようだ・・・・・・。


そこに自転車でポメラニアンを連れて現れたのが、当時アイドルとして活動していた松本友里さんだった。


松本さんに話しかけられて、「いも作くん」と相棒の犬は、顔が真っ赤になってしまうという内容だった・・・・・・。


イメージしてもらえば分かると思うが、このCMは「いも作くん」のアニメーションと、松本友里さんの実写を織り交ぜて制作されている。


個人的には2つの違和感があって、1つ目はアニメーションと実写という、決して混ざり合うことのない素材の融合。


そして2つ目は「いも作くん」という、どこからどう見ても、田舎に暮らしている少年が、なぜ都市公園のベンチに犬を連れて座っているのかという謎。


「いも作くん」はその風貌からして、郊外の農村に暮らしていて、野山を走り回っている・・・、そんなイメージの少年なのだ。


だから個人的にはこのCMは違和感しかなくて、映像作品としては失敗だったんじゃないのかな~と思っている・・・・・・。


しかし、チョコレート菓子としての「いも作くん」は、商業的には成功したといっていいと思う。


これは「いも作くん」の発売当時に、サツマイモを活用した食文化が注目されていて、「いも作くん」はこれにフォーカスしたことで、消費者の購買意欲を刺激したのだろうと思う。


その証拠に「いも作くん」は、幅広い年齢層から支持され、人気のお菓子となったのだった・・・・・・。


いうまでもなく、「いも作くん」はとっくの昔に終売となっている。


「いも作くん」の味の記憶も薄れゆく現在、ぜひとも復刻して欲しいな~と思っているのは私だけだろうか・・・・・・。


(画像上、大きなものは人の背丈ほどにもなるタイアザミ・・・・・・。画像下、きれいな模様のカワラタケ・・・・・・)


2025年7月30日 (水)

トイレにはキンモクセイ

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▲昭和世代の人なら、キンモクセイの花の匂いで、ピコレットやサワデーを思い出すというかたも少なくないのではないだろうか・・・・・・。

私が子供の頃は、トイレの芳香剤といえば、藤沢薬品工業のピコレットか、小林製薬のサワデーのどちらかだった。


どちらの商品もテレビCMをよく流していて、ピコレットは「花の香りの~、ピコレット~♪」、サワデーは「さわやかサワデー♪」がお決まりのフレーズだった。


ピコレットの方は天然パーマの天使の子供のキャラクターが、パッケージの真ん中に描かれていて、CMにもしっかりと出演していて印象的だった・・・・・・。


昭和の頃はトイレの芳香剤といえば、上部が細くなった円筒形をしており、固形の薬剤をプラスチックのカバーで覆っているのが定番のスタイルだった。


そしてそのプラスチックのカバーを上下させることで、薬剤の露出幅を調整し、香りの強弱を付けていた・・・・・・。


そして当時の香りの定番は、キンモクセイの花の香りで、どこのメーカーも一番人気だったといわれている。


そんなこともあって、当時はキンモクセイの花の香りを、「トイレの香り」といったり、橙色の花そのものを、「便所花」と呼んだりする人もいた。


最近ではキンモクセイの花の香りの芳香剤をほとんど見かけなくなってしまったが、当時はキンモクセイ一辺倒というくらい、トイレの芳香剤はキンモクセイの花の香りだったのだ・・・・・・。


ところで当時は全く疑問に思わなかったのだが、それっていったいどうしてなのだろう。


じつはこれについては、くみ取り式便所の時代まで遡る・・・・・・。


私が子供の頃はくみ取り式便所から、水洗式便所への切り替えが進む過渡期で、学校や自宅はすでに水洗に切り替わっていたが、町ではまだバキュームカーを見かける時代だった。


キンモクセイは庭木として普通に見られる身近な樹木だったが、なぜかトイレの近くに植えられていることが多かった。


このため当時はトイレの小窓から、キンモクセイの橙色の花を見ることも多かったものだ。


ご存知の通り、キンモクセイの花は、甘く強い芳香を発することから、花期に入ると町のいたるところが、キンモクセイの香りで満たされていった。


キンモクセイがトイレの近くに植えられていたのは、このことに目を付けた昔の人が、くみ取り式便所の臭い対策の1つとして、これを利用したということらしいのだ。


つまり、トイレの芳香剤の定番がキンモクセイの花の香りだったのは、メーカー発案というわけではなく、昭和の民家周りの風景から、「トイレにはキンモクセイ」を採用し、これが大当たりしたというのが真相のようだ・・・・・・。


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▲いまではそのことを知る人は少なくなってしまったが、かつてヤツデの葉は、「うじ殺し」の殺虫剤として使われていた。これがヤツデが家の裏に植えてあった理由である・・・・・・。

ところでくみ取り式便所の時代に、キンモクセイと並んで、トイレの近くに植えられている樹木が、もう1つあったのをご存知だろうか。


それはヤツデで、昔の日本家屋では、家の裏に必ず植えられていた。


ヤツデはこれといっていい香りの花を咲かせるでもなく、ただ、ただ、天狗の団扇のような大きな葉を、何枚も繁らせるだけである。


ヤツデの名前の由来は、葉に8つの切れ込みがあることからで、別名をテングノハウチワ(天狗の羽団扇)と呼ぶそうだ。


では、どうしてヤツデは庭木の定番として、トイレの近くに植えられていたのだろう・・・・・・。


じつはヤツデの葉は、昔はうじ用の殺虫剤として使われていたことがあり、くみ取り式便所の時代には、「うじ殺し」として、その葉を使っていたのだそう。


ヤツデがトイレの近くに植えられていたのは、きっとその頃の名残なのだろう・・・・・・。


現在ではくみ取り式便所は絶滅し、昔ながらの日本家屋も少なくなったことから、家の裏にキンモクセイやヤツデが植えられている光景は、もうほとんど見かけなくなってしまった。


しかし、自然のものを生活に取り入れていたあの頃って、「なんかいいな・・・」と思ったりする・・・・・・。



2025年7月23日 (水)

牛乳に相談だ。「牛乳相談会」

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2005(平成17)年から2010(平成22)年頃にかけて、中央酪農会議が「牛乳に相談だ。」というテレビCMを放映していたことがあった。


その目的は若年層の牛乳離れを食い止めるための、牛乳の消費拡大キャンペーンだった。


で、個人的にこの、「牛乳に相談だ。」のシリーズは、内容があまりにもバカバカしく、ツボだったので、ちょっとネタとして採り上げてみたいと思っている・・・・・・。


じつはこの「牛乳に相談だ。」のテレビCMはシリーズ化されて、10本以上の作品が放映されている。


みなさんの記憶の1ページを紐解くことが出来たら幸いである・・・・・・。


「牛乳相談会 先生篇」

「牛乳相談」という文字が掲げられている雑居ビルが映し出される。


そして、「中学生、高校生、牛乳相談」というプレートの付いた事務所を訪れる中高生たち・・・・・・


一人の学生が部屋に通されると、中には「先生」であるコップに入った牛乳と、学生の応対をする男性相談員がいる。


相談にやって来た女子学生が着席し、悩みを打ち明け始める・・・・・・。


「あの、いまダイエットしてるんですけど元気ないんですよ」と怪訝な表情で話し始める女子学生。


すると、「先生、いかがですか?」とコップの牛乳に聞く相談員の男性。


もちろん「先生」は牛乳なので、言葉を発するわけがない。


そこで相談員の男性が腹話術を使って、「牛乳を飲みなさい!」と答える。


しかも、ありえないくらいの裏声である。


女子学生は引いているのか全くの無反応。


そこでもう一度、「牛乳を飲みなさい!」と裏声でリピート。


へんな空気が流れる中、女子学生が「ありがとうございました」とお辞儀をして、コップの牛乳を一気に飲み干す。


おいおい、「先生」を飲んじゃっていいのかよと思っていると、「ぎゅ~にゅ~にそ~だんだ♪」というこのCMではお馴染みのフレーズが流れCMは終了となる・・・・・・。


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「牛乳相談会 牛先生篇」

女子学生が1名中へ通され、相談員の男性に悩みごとを打ち明け始める。


「いまダイエットをしているんですけど、なんかいまいち元気が出なくて・・・・・・」


しかし、今回は牛乳先生の到着が遅れていて、「先生が遅れられています。もう間もなく、来ると思うんですけど・・・・・・」と相談員の男性。


この前、相談に来た女の子が飲んじゃったからじゃないの?と思っていたところ、「あ~、やっと着いた~(裏声)」という声と共に、なぜか本物の乳牛が部屋に入って来る・・・・・・。


こそこそと乳を搾り、コップに入った牛乳を持って来る相談員の男性。


そして、「先生、よろしくお願いします」と牛乳先生に頭を下げる。


するとすぐに、「牛乳を飲みなさい(裏声)!」とひとこと。


「ありがとうございました」と女子学生と共に、お辞儀をする相談員の男性。


ところがこの時、ちょっとしたハプニングがあって、この台詞をうっかり裏声で言ってしまう。


NGシーンだと思うのだが、そのまま使っちゃうんだ・・・・・・。


「牛乳相談会 大先生篇」

男子学生が「青春って何ですか?」という悩みというか、疑問を相談にやって来る。


相談員の男性はコップの牛乳に問いかけるが、なぜか無言。


そこで巨大なコップの牛乳(大先生)が登場する・・・・・・。


「では、大先生!」と相談員の男性。


すると、「牛乳を飲みなさい!」というダミ声。


どうやら「大先生」はダミ声という設定らしい。


「ありがとうございました」と相談員の男性と男子学生がお辞儀をしてCMは終了する・・・・・・。


(画像上、林縁で咲くオニユリの花・・・・・・。画像下、人知れず羽化していたニイニイゼミ・・・・・・)



2025年6月 4日 (水)

牛乳に相談だ。「ショッピング篇」「キス篇」

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2005(平成17)年から2010(平成22)年頃にかけて、中央酪農会議が「牛乳に相談だ。」というテレビCMを放映していたことがあった。


その目的は若年層の牛乳離れを食い止めるための、牛乳の消費拡大キャンペーンだった。


で、個人的にこの「牛乳に相談だ。」のシリーズは、内容があまりにもバカバカしくツボだったので、ちょっとネタとして採り上げてみたいと思っている。


じつはこの「牛乳に相談だ。」のテレビCMはシリーズ化されていて、じつに10本以上の作品が放映されている。


みなさんの記憶の1ページを紐解くことが出来たら幸いである・・・・・・。


「ショッピング篇」

場面は自宅のダイニングキッチン。


「きれいになりた~い」と言いながら冷蔵庫を開け、「牛乳な~い」と言う娘。


「じゃ、買いに行こう」と言いながら、奇妙な動きをしている母親。


親子でアクロバティックな動きや、常人には理解不可能な、奇妙奇天烈な動きを繰り返しながらスーパーへ向かう2人。


この親子、とても人間とは思えない。


「じゃあ、いったい何者なんだ?」と視聴者が疑問に感じ始めた頃、「ぎゅ~にゅ~にそ~だんだっ ♪」というお馴染みの歌が流れ、それに続けて「冷蔵庫になかったら買いに行こう!」とナレーションが入ってCMは終了。


結局この親子が何者なのかは分からずじまいだった・・・・・・。


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「キス篇」

「牛乳に相談だ。」のCMシリーズは、これまで誰もが知っているような、メジャーな女優(俳優)は起用されて来なかった。


ところがこの「キス篇」では、川島海荷さんが起用されている。


場面は近所の公園。


背景には滑り台が見えている。


「ねえ、キスして」と目をつぶる少女(川島海荷)。


それをじっと見つめている少年。


引きの画になると、少年は自転車に乗っていることが分かる。


しかしこの少年、なぜか少女の膝ほどの高さの背丈しかない。


そして「大きくなりたい」とひとこと。


そこで少年は考える。


棒高跳びの棒を使って、天高く飛び上がれば、キス待ちの少女の唇に届くのではないか?


早速、棒高跳び作戦を実行する少年。


そして計算通り、少女の唇の高さまで飛び上がることに成功するが、寸前のところであえなく落下して行く少年。


どこから集まって来たのか、じいさんたちのギャラリーから、「ああ~っ・・・」という落胆の声が漏れる。


それでも少年はあきらめない。


いったいどこから持って来たのか、いつの間にかバックパックを背負っている。


このバックパック、ジェット噴射と透明なチョウの翅のようなものを装備している。


これなら一気にキス待ちの少女の元へ飛んで行けるだろう。


こんなものがあるなら、苦労して棒高跳びなんてする必要はなかったではないか。


「さっさと出せよ!」という話である。


まるで不格好なガンダムのような姿で、少女の元へ向かう少年だったが、「ヘックション!」という少女の突然のくしゃみで吹っ飛ばされ、あえなく爆発炎上。


地上に残されているちっちゃな自転車がなんともむなしい。


爆煙に包まれて、「こりゃ、絶対に助からないな」と思っていたところ、突然自宅のダイニングキッチンで、母親に肩を叩かれ起こされる少年。


「はっ!」と目覚めると同時に、「ぎゅ~にゅ~にそ~だんだ ♪」という、このCMではお馴染みのメロディが流れる。


そして牛乳を飲もうと、冷蔵庫を開ける少年だったが、なんと肝心の牛乳がない。


するとすかさず、「と思ったら、冷蔵庫にないから買いに行こう」と、フォローのナレーションが入る。


最後はスーパーの牛乳売り場で、親子でなぜかY字バランスの決めポーズをしてCMは終了・・・・・・。


(画像上、6月に入ってキンシバイの花が各所で咲き出している・・・・・・。画像下、斜面一面に広がっているガクアジサイが咲き始めた・・・・・・)





2025年4月23日 (水)

エリマキトカゲブーム

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▲昭和の頃、バスクリンやバスピカを買って、応募券のようなものを送ると、抽選で何名様かに当たるキャンペーンだったのかもしれないが、残念ながらいまとなっては全く覚えていない・・・・・・。

うちには私が子供の頃から使っている小さなタンスがまだある。


タンスなので子供の頃は、もちろん衣類を入れていたのだが、現在では昔の雑貨や、小さな置物を保管するのに使っている。


久しぶりに、そのタンスの引き出しを開けてみたところ、自分でも忘れかけていた、懐かしい小物がたくさん入っていて、思わず見入ってしまった・・・・・・。


そのうちの1つがエリマキトカゲの消しゴムだった。


「消しゴム」といっても、文字を消すためのものではない。


いまでは想像も付かないだろうが、昭和の頃は、ガチャポンで出て来るフィギュアなどは、色つきの消しゴムで作られていたのだ。


スーパーカーブームの頃には、「スーパーカー消しゴム(カー消し)」、キン肉マンブームの頃には、「キン肉マン消しゴム(キン消し)」が売られていたのは、もはや有名な話である・・・・・・。


で、うちのタンスから出て来たエリマキトカゲの消しゴムなのだが、これはどうもガチャポンで販売されていたものではなさそうだった。


というのも、エリマキトカゲ消しゴムは、2つセットになっていて、小さな透明な小袋に入れられていたのだ。


そして小袋の中には、1枚の紙が入っていて、デフォルメされたエリマキトカゲの絵が描かれていた。


そしてその紙の上部には、小さな文字で、「バスクリン・バスピカS えりまきとかげプレゼント」と書かれていた。


「プレゼント」ということは、バスクリンやバスピカを買うと、この消しゴムがもれなくおまけに付いて来たのか、引換券のようなものが付いていて、それを葉書などに貼って送ることで、抽選で何名様かに当たる的なことだったのかもしれない。


当時はそのような販促品や懸賞品が多かったので、えりまきとかげ消しゴムも、きっとそうだったのだろう・・・・・・。


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▲「エリマキトカゲがコインになった」とあるが、実際には1966年にオーストラリア政府が発行した2セント銅貨である。このコインも当時どのようにして入手したのか全く覚えていない・・・・・・。

ところでエリマキトカゲを知っている人は、一定の年齢以上の人だと思うのだが、いまとなっては、よほどの動物好き(は虫類好き)の人でなければ知らないのではないだろうか。


昭和の頃にエリマキトカゲがブームになったきっかけは、1984(昭和59)年にTBS系列で放送されていた、「わくわく動物ランド」で、千石正一氏が日本で初めて紹介したことだった。


その後、三菱自動車のミラージュのCMで、トレードマークの襟を広げたトカゲが、二本足で疾走して行く姿が話題となり、特に子供たちの間で人気が爆発し、ブームとなったのだった。


その後、エリマキトカゲを題材とした、様々な商品が発売されて行くのだが、子供向けの本やビデオ、フィギュアやぬいぐるみ、ジグソーパズルなど、そのジャンルは多岐に及んだ・・・・・・。


ところでうちのタンスから出て来たエリマキトカゲグッズは、じつはもう1つあった。


それが画像のエリマキトカゲのコインで、パッケージの裏面の説明書きを見ると、「1966年にオーストラリア政府が発行した2セント銅貨」とある。


ちなみにパッケージではエリマキトカゲが描かれている面が表側になっているが、この裏側にはエリザベスⅡ世の横顔が描かれている・・・・・・。


当時私がこのコインをどのような経緯で入手したのかは定かではない。


しかし、同時期にいくつかの企業がノベルティグッズとして配布もしていたようである。


そのうちの1つがセブンイレブンで、ポストミックスという飲料を買って、ポイントスタンプを集めると、エリマキトカゲコインがもらえたらしい。


私はよく覚えていないが、このキャンペーンはテレビCMも放映していたようだ。


しかし、このキャンペーンでもらえたエリマキトカゲコインのパッケージは、私が持っているものとはデザインが違っていて、企業名も入っていないので、どうやらこれはノベルティグッズではないようだ。


そんなわけで、うちのタンスから出て来たエリマキトカゲグッズは、2種類とも、どのようにして入手したのか、よく覚えていなかったのである・・・・・・。


2025年4月16日 (水)

3秒クッキング「餃子」

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10年ほど前、携帯電話のドコモが、バカバカしくも面白いCMを制作し、公開していたのをご存知だろうか。


ちなみにそれはネットで公開されたCMで、ドコモの高速通信サービスの、「PREMIUM 4G」をアピールするためのものだった・・・・・・。


CMではまず、「3秒クッキング」というタイトルが画面に表示され、「3秒クッキング!」というナレーションと、某局がお昼の時間帯に放送している、「3分クッキング」の音楽が流れ始める。


何だかまるで料理番組が始まりそうなシチュエーションである。


「もしかしてパクリ?」と思っていたところ、CM冒頭のシーンで早速その予感が的中し、どう見ても料理番組のセットであることが判明する。


ちなみにテロップで先生と思われる男性が「吉川貴光」、アシスタントと思われる女性が「片岡明日香」と紹介される・・・・・・。


冒頭で「今日は3秒ギョウザです」とアシスタントの片岡さん。


続けて「材料は豚ひき肉、白菜・・・」と紹介していく片岡さん。


しかし、その最中に先生はさっさとどこかへ行ってしまう。


あっけにとられてそれを見つめている片岡さん・・・・・・。


いつの間にか黒いゴーグルを着けている吉川先生。


アシスタントの片岡さんもゴーグルを着用し、吉川先生が指し示す通りに材料を説明していく。


「塩、胡椒は少々・・・」というものの、なぜか鼓笛隊が使う太鼓のようなものの上に、塩、胡椒が準備されている・・・・・・。


続けて吉川先生が指し示すのは、みじん切りにされたニラとニンニクなのだが、なぜかそれぞれ二等辺三角形を逆さまにしたような、透明な謎の容器に収納されている。


そしてその容器の底からは謎のチューブが伸びている。


「ニラとニンニクはお好みで・・・」と片岡さん・・・・・・。


続けて先生が指し示すのはギョウザの皮なのだが、なぜか弓道の的のように、丸いプラスチックの枠の中に、ピンと張られた状態でセットされている。


「皮はピンと張ります」と、見たまんまのことをいう片岡さん・・・・・・。


PREMIUM 4Gキャノンと呼ばれる装置が紹介され、ひき肉と白菜がそれぞれのレーンにセットされているのが分かる。


どうやらひき肉と白菜は射出後に1つのレーンに合流し、混ぜ合わせられる仕組みのようだ。


射出口を見つめながら、「ここで具材を混ぜ合わせるんですね」と片岡さん・・・・・・。


ようやく調理法の説明が終わり、「あとはボタンを押すだけ・・・」と片岡さんが言い終わらないうちに、突然、「ホワ~~~~ッ!」と雄叫びを上げながら、バックブローで壁のボタンを押す吉川先生。


さらに右手にはストップウォッチを持っており同時にスタートさせている。


どうでもいいが、この人、本当に料理の先生なのだろうか?


本番中なのに、「キャ~~~ッ!」と悲鳴を上げて驚いている片岡さん・・・・・・。


次の瞬間、「バン!バン!」というものすごい爆発音が鳴り響く。


どうやらひき肉と白菜が発射されたようだが、速すぎて何が何だかさっぱり分からない・・・・・・。


Photo_20250416171701

そんなこともあってか、ここからスローに切り替わる。


ひき肉のレーンと白菜のレーンが途中で合流し1つのレーンになっていることが分かる。


そしてまるでバズーカのように具材が飛び出していくのだがスローでもとにかく速い・・・・・・!


続いて自動で太鼓を叩く装置があって、バチが作動して太鼓を叩くと、塩、胡椒が天高く舞い上がる。


その中を一瞬で通り抜けていく具材・・・・・・。


続けて空気の圧力でニラとニンニクを吹き上げる装置が作動。


吹き上げられたニラとニンニクの中を具材が通過していく・・・・・・。


次は弓道の丸い的のように張られたギョウザの皮の真ん中を具材が通過。


スロー再生できれいに包まれていることが分かる・・・・・・。


そしてまるで映画の爆破シーンのように地面から派手に吹き上がる炎。


そしてここからはなぜか野外になっており、先ほどまでスタジオだと思っていた場所は、野外に作られたセットであることが判明する。


あまりの炎の勢いに、「キャ~~ッ!」と叫ぶ片岡さん。


そして炎の中を一瞬で通り抜けていくギョウザ・・・・・・。


ここからカメラに向かって、ギョウザが飛んで来るアングルに。


吹き上がる炎の中を高速で通り抜け、こちらに向かって飛んで来るギョウザ。


炎の向こう側にはスタジオセットにいる2人が見えている・・・・・・。


そしてギョウザを待ち構えていたのは、なぜか野球のキャッチャー。


特殊なキャッチャーミットで、高速で飛んで来るギョウザを見事にキャッチしてみせる。


ミットの中で、「シューーッ!」と湯気が立ち上っているギョウザ。


じつはこのキャッチャーミット、「スチーム式鉄板ミット」という特別仕様の専用ミット・・・・・・。


そしてその瞬間を逃さずに、ストップウォッチのボタンを止める吉川先生。


ストップウォッチを見ると、2.244秒。


なんと3秒かかっていない。


雄叫びを上げる吉川先生・・・・・・。


最後はアシスタントの片岡さん、吉川先生、そしてなぜかキャッチャーもいっしょに、出来上がったギョウザを美味しくいただく。


プロテクターとマスクを着けたままギョウザを食べるキャッチャーを、あっけにとられて見つめる片岡さん・・・・・・。


そして材料のフリップが表示され、「おさらいです。3秒で出来るので、忙しい朝などにもおすすめです」とナレーションが入る。


餃子
(カロリー196.9kcal 塩分1.4g)
豚ひき肉・・・・・・150g
白菜・・・・・・・・4分の1
ニラ、にんにく・・・適量
塩、こしょう・・・・適量
餃子の皮・・・・・・4枚
PREMIUM4Gキャノン1台
トータル制御コンピューター1台
空気圧力調整用機器4台
耐熱ゴーグル・・・・人数分
スチーム式鉄板ミット(餃子用)1個


いくらおすすめされたところで、一般家庭にこんな機材を置くスペースはないし、まず間違いなく通報されるわ・・・・・・。



2025年2月26日 (水)

3秒クッキング「エビフライ」

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10年ほど前、携帯電話のドコモが、非常にバカバカしいCMを制作して、公開していたのをご存知だろうか。


ちなみにそれは、ネットで公開されたCMで、ドコモの高速通信サービスの、「フルLTE」をアピールするためのものだった・・・・・・。


CMではまず、「3秒クッキング」というタイトルが画面に表示され、「3秒クッキング!」というナレーションと、某局がお昼の時間帯に放送している「3分クッキング」の音楽が流れ始める。


なんだかまるで、本当に料理番組が始まりそうなシチュエーションである。


「もしかしてパクリ?」と思っていたところ、CM冒頭のシーンで早速その予感が的中し、どう見ても料理番組のセットであることが判明する・・・・・・。


ちなみにテロップで先生と思われる女性が「十二村ふじ子」、アシスタントと思われる女性が「片岡明日香」と紹介される。


CMなので進行が早く、いきなりアシスタントの片岡さんが、「今日はエビフライです」とひと言。


続けて、「3秒で出来る作り方を紹介します」とふじ子先生・・・・・・。


そして本物の料理番組のように、テーブルに並んでいる食材を指し示し、「材料はエビ6尾・・・」と紹介して行こうとするのだが、ふじ子先生は「では、移動します」とさっさと行ってしまう。


「え?」と戸惑いながら、慌ててそれを追う片岡さん。


どうでもいいが、リハーサルはしていなかったのだろうか・・・・・・。


そしていきなりふじ子先生が、「これを着けて下さい」と、真っ黒いゴーグルを手渡し、自らもそれを着用する。


2人の背後には、「空気ガス」と書かれた灰色のガスボンベが4本並んでいて、そこから怪しげなチューブが長~く伸びている。


「たまごはあらかじめ溶いて入れます」と蓋付きの寸胴な形をしたステンレス容器に、溶いたたまごを流し込んで行くふじ子先生。


続けて、透明な逆二等辺三角形をした容器が4つあり、それぞれに白い粉が入っている。


それを指し示しながら、「小麦粉は入れすぎに注意して下さい」とふじ子先生。


続けて、透明なバズーカ砲のような機器を指し示し、「エビは丁寧にレーンに入れます」とふじ子先生。


そして、「あとはボタンを・・・」と言いながら、クイズ番組に出て来る「回答ボタン」のような赤いボタンを、何のためらいもなく、「バン!」と叩くふじ子先生・・・・・・。


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すると、「パン!パン!ブシュ~!」とものすごい破裂音がして、白い煙や炎がスタジオ内に舞い上がる。


「キャ~ッ!」と悲鳴を上げながら、ふじ子先生にしがみつくアシスタントの片岡さん。


じつはこの数秒の間にエビフライはもう完成している・・・・・・。


そしてここからは、いったい何が起きたのか分かるようにスロー再生が始まる。


まず、2本のレーンから、ものすごい勢いで発射されて行くエビ。


スローで見ると1本のレーンに3尾ずつエビが装填されていることが分かる。


続いてはまるで火山の噴火のごとく吹き上がる小麦粉のスローと、その中を高速で一直線に飛んで行くエビ6尾。


続けて上から噴射される卵液のスローと、その中をあっという間に通過していくエビ6尾。


そして最後はパン粉の中を通過し、立ち上る炎の中に一気に飛び込んで行くエビ6尾。


最後はやわらかいクッション状の的にぶち当たり、あらかじめ準備してあったお皿の上へ、見事なまでに落下するエビ6尾。


ちなみに千切りキャベツはあらかじめ入れてあった・・・・・・。


料理番組のラストといえば、出来上がった料理を食べるシーンで、片岡さんとふじ子先生が並んでエビフライ定食をいただくのだが、なぜか2人とも黒いゴーグルを着けたままだ。


「美味しいでしょ?」とふじ子先生。


無言でふじ子先生を見つめる片岡さん・・・・・・。


そして、「おさらいです。ご自宅で行う場合は十分ご注意下さい」とナレーションが入り、「エビフライ」と書かれたフリップが映し出される。


ちなみにフリップに書かれていた内容は・・・・・・、


エビフライ
(カロリー502kcal 塩分1.7g)
有頭エビ・・・・・・6尾
小麦粉・・・・・・・大さじ2
パン粉・・・・・・・適量
卵・・・・・・・・・2個

LTEレーン・・・・・・・・・・・2レーン
トータル制御コンピューター・・・1台
空気圧力調整用機器・・・・・・・6個
耐熱ゴーグル・・・・・・・・・・人数分
衝撃吸収材・・・・・・・・・・・580g


・・・・・・とある。


エビフライを6本作るだけで、いったいいくらかかるんだよという話である。


ちなみにこのCMは、CGは使用していないそうで、全て緻密な計算と検証によりプログラミングされた、実写映像だったそうである。


また、「使用した食材は撮影終了後、スタッフがおいしく頂きました」とあるので、いちおう本当に食べられるらしい・・・・・・。

 

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