カテゴリー「まるちゃんたらぎっちょんちょんの」の記事

2021年6月 3日 (木)

「謎フレーズ探偵」まるちゃんたらぎっちょんちょんの(後編)

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▲ファミリーマート限定で発売になった、「パイの実みたいなデニッシュ」は、ロッテパイの実とのコラボ商品。パッケージを開けると、なんとアンパンほどの大きさのパイの実が1個入っている・・・・・・。

前回から「まるちゃんたら」で始まるゴム飛び歌の調査を始めた。


今回はその続きということで、まずは情報提供していただいたゴム飛び歌について、ちょっとおさらいをしておこう。


ちなみに以下は、情報提供者はSさん、AさんとCさんはそのお友達である・・・・・・。


(ゴム飛び歌 Sさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんの
パ~イのパ~イの実
リンゴとバナナのフルーツ
隣国の鐘が鳴ります、くびちょんぱ


(ゴム飛び歌 Aさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんで
パ~イのパ~イのパ~イの実
リンゴとバナナのフルーツポンチ
隣国の鐘が鳴ります、くびちょんぱ


(ゴム飛び歌 Cさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんで
パ~イのパ~イのパ~イ
リンゴとバナナのフルーツ
隣国の鐘が鳴ります、ぎっちょんぱ


Bさんはこの歌自体は知っていたが、ゴム飛び歌として歌っていたかどうかは、記憶が定かではないとの回答だった。


ちなみに歌詞についてはSさんのものとほぼいっしょだった。


前回の調査では、このゴム飛び歌のメロディは、過去に放映されていた、「ロッテパイの実」のCM曲と同じものであることが分かった。


ところがこのメロディは、「フジパンスナックサンド」のCMにも使われていたことから、「もしかしたら、元歌があるのではないか?」という疑問を残しつつ、前回の調査は終了した・・・・・・。


で、その後、いろいろな人に事あるごとに、このCM曲の元歌を知らないか、聞きまくっていたところ、ある人から有力な情報を教えてもらうことが出来た。


Mさんは私より一回り以上年齢が上の人で、「くろねこくん(私のこと)の世代は知らないだろうけど、これは確か森山加代子だと思うよ」とのことだった。


Mさんの話によると、昔、森山加代子さんという歌手がいて、「呪文のような意味がよく分からない歌詞の歌ばかりを歌っていた」のだそうだ。


そして当時は、その呪文のような歌詞が子供たちに大うけで大人気だったのだという。


そしてその森山加代子さんが歌う、「パイのパイのパイ(1961年5月リリース)」がこちら(↓)。

お山で育った山ざるが
東京の空にあこがれて
出て来たまではよいけれど
電車に自動車、オートバイ
ラッシュアワーの人の波
これじゃ本当に目が廻る
ラメチャンタラ、ギッチョンチョンデ
パイノパイノパイ
パリコトバナナデ
フライ、フライ、フライ


歌のタイトルや歌詞からして、「ロッテパイの実」のCM曲の元歌は、どうやらこれで間違いなさそうだ。


ところがMさん曰く、「ロッテパイの実」のCM曲の元歌はこれかも知れないが、この「パイのパイのパイ」には、更なる元歌があるというのだ・・・・・・。


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▲ロッテパイの実の新商品、「パイの実深みショコラ」は、CMに女優の森七菜さんが起用された。もしやあの曲がリメイクされて使われるのではと思ったのだが、残念ながらそれはなかった・・・・・・。

大元は1918(大正8)年に発表された「東京節」で、東京の名所や当時の暮らしぶり、政治に対する風刺などをユーモラスに歌った、コミックソングだったという。


ただ、「あんまり古すぎて、俺も詳しくは知らない」そうなのだ。


そこで、その情報を元に調べてみると、「東京節」は前半の歌詞こそ違うものの、歌のサビの部分、「ラメチャンタラ、ギッチョンチョンデ・・・」の部分は、森山加代子さんの「パイのパイのパイ」と全くいっしょだった・・・・・・。


さて、「ロッテパイの実」と、「フジパンスナックサンド」の元歌が分かったところで、肝心のゴム飛び歌の方に話を戻そう。


ゴム飛び歌の冒頭は、「ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんの(で)・・・」だった。


しかし、このゴム飛び歌の元歌と思われるロッテパイの実のCMでは、この部分を「う~まさったら、ぎっちょんちょんで・・・」と歌っている。


また、元歌の元歌と思われる「パイのパイのパイ」では、「ラメチャンタラギッチョンチョンデ・・・」と歌っていて、どこにも「まるちゃん」なんて言葉は出て来ないのだ。


「まるちゃん」というと、今の時代なら「ちびまる子ちゃん」なのだろうが、当時はまだ作者のさくらももこさんだって子供だった時代である。


となると、インスタント麺で有名な東洋水産の「マルちゃん」の方かもしれない。


どちらにしても、どうやら「まるちゃん」の部分は、当時の子供たちが創作した歌詞ということになりそうだ。


ちなみに「パイのパイのパイ」や、「東京節」に出て来る「ラメチャン」は人名ではなく、でたらめの「らめ」なのだそう。


歌詞がでたらめみたいで意味不明ということだろうか。


また、「ギッチョンチョン」については、はやし言葉によく使われるフレーズとのことで、「あ~、こりゃこりゃ」みたいなものと考えればよさそうである・・・・・・。


ゴム飛び歌に戻って、「パ~イのパ~イの実(Sさん)」、「パ~イのパ~イのパ~イの実(Aさん)」、「パ~イのパ~イのパ~イ(Cさん)」の部分は、もはや言うまでもなく、ロッテパイの実のCMから来ていると言っていいだろう。


CMでは「パ~イのパ~イの実~」と歌っていることから、正解(?)はSさんということになるだろう・・・・・・。


続いて、「リンゴとバナナのフルーツ(Sさん、Cさん)」、「リンゴとバナナのフルーツポンチ(Aさん)」の部分だが、これについては元歌にも、元歌の元歌にも、そんなフレーズはない。


「東京節」と「パイのパイのパイ」の歌詞に、「パリコトバナナデ」という謎のフレーズがあり、唯一、「バナナ」だけは出て来るものの、「リンゴ」と「フルーツ(ポンチ)」はどこにも見当たらないのだ。


もしかしたら、これはまた別のCMの影響なのかもしれない・・・・・・。


そしてゴム飛び歌の最後の部分、「隣国の鐘が鳴ります、くびちょんぱ(Sさん、Aさん)」と、「隣国の鐘が鳴ります、ぎっちょんぱ(Cさん)」について。


これについては、以前調査した「きんしかがやくにっぽんの」で始まるゴム飛び歌のフレーズ、「教会の鐘が鳴ります、キンコンカン」の影響を受けているものと思われる(ちなみにこれの元歌は「とんがり帽子」だった)。


「教会」がなぜか「隣国」に変化し、「キンコンカン」がどういう訳か、「くびちょんぱ(ぎっちょんぱ)」に変化している。


それにしても、隣国の鐘が鳴るのは、まぁいいとして、「くびちょんぱ(ぎっちょんぱ)」って、ゴム飛び歌にしては、あまりにもホラー過ぎるし、何よりも意味がさっぱり分からない。


このように子供の発想というのは、いつの時代も斬新なのである・・・・・・。

2021年5月28日 (金)

「謎フレーズ探偵」まるちゃんたらぎっちょんっちょんの(前編)

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▲ロッテパイの実は1979年に発売になった歴史の古いお菓子で、1980年代にはCMをしきりに流していた・・・・・・。

私が小学生の頃、女子はよく道端でゴム飛びをして遊んでいた。


そして私は知らなかったのだが、ゴム飛びには専用の歌があったそうで、前回は寄せられた情報を元に、「きんしかがやくにっぽんの」で始まるゴム飛び歌の謎について調査をした・・・・・・。


じつはこの時に別の歌の情報もいくつか提供してもらっていて、今回はそのうちの1つについて調べてみたいと思っている。


で、今回も情報提供者はSさん、そしてAさん、Bさんはそのお友達ということになる。


そして今回は訳あって、Cさん(Sさんのお友達)からも情報を提供してもらっている。


で、今回調査するゴム飛び歌は次のようなものである・・・・・・。


(ゴム飛び歌 Sさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんの
パ~イのパ~イの実
リンゴとバナナのフルーツ
隣国の鐘が鳴ります、くびちょんぱ


(ゴム飛び歌 Aさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんで
パ~イのパ~イのパ~イの実
リンゴとバナナのフルーツポンチ
隣国の鐘が鳴ります、くびちょんぱ


(ゴム飛び歌 Cさん)

ま~るちゃんたら、ぎっちょんちょんで
パ~イのパ~イのパ~イ
リンゴとバナナのフルーツ
隣国の鐘が鳴ります、ぎっちょんぱ


ちなみにBさんはこの歌自体は知っていたものの、ゴム飛び歌としてうたっていたかどうかは、記憶が定かではないとの回答だった。


そしてこれがCさんに登場してもらった理由である。


また、Bさんの覚えていた歌詞については、Sさんのものとほぼいっしょだった・・・・・・。


そして今回も歌詞だけをみると、前回と同様に全くもって意味不明としか言いようがなく、なんとも先が思いやられる。


ところがSさんから歌詞のメモを手渡された時に、実際にこの歌を歌ってもらったのだが、不思議なことに何だか私も聴いたことがあるようなメロディだったのだ。


これはいったいどういうことなのだろう。


そこで何かヒントはないものかと、歌詞に注目してみると、ちょっと気になる部分があった。


Sさんは「パ~イのパ~イの実」、Aさんは「パ~イのパ~イのパ~イの実」、Cさんは「パ~イのパ~イのパ~イ」と覚えていた部分である。


もしかして、「パイの実」って、ロッテが発売している、あの有名なお菓子の「パイの実」のことじゃないのか。


ということは、パイの実のCMと何か関係があるんじゃないかと思い、ちょっと調べてみることにした。


するとパイの実は1979年にロッテから発売になり、1980年代にはCMをしきりに流していたという。


そして当時は郷ひろみさんがCMに出演していて、CM曲も郷さんが歌っていたそうなのだ。


私も当時そのCMをリアルタイムで見ていたはずなのだが、正直なところ全く覚えていない。


で、当時のパイの実のCMで流れていた歌がこちら(↓)。


『1980年代のパイの実のCM』

う~まさったら、ぎっちょんちょんで
パ~イのパ~イの実~
(※ここで男性の声で、「ふっくら焼き上がったパイの実ですよ。種も仕掛けもチョコレート」というナレーションが入る)
こ~ろりパイの実、ロッテパイの実


実際に聴いてみると、メロディもほぼいっしょだし、Sさんたちが小学生だった時期と、年代もちょうど重なる。


どうやらゴム飛び歌のメロディは、ここから来ているようだ。


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▲フジパンスナックサンドのCM曲は、歌詞こそ違うがロッテパイの実のCM曲と同じメロディが使われている。これはいったいどういうことなのだろう・・・・・・。

そしてこのパイの実のCM曲は、2011年にリメイクされ、CMで再び使われている。


この時のCMには桜庭ななみさんが出演されていて、歌詞も全て書き換えられて、歌も桜庭ななみさんが歌っていた。


『2011年のパイの実のCM』

「パイの実!」
う~まさったら、ちょっこらちょで
パ~イのパイのパイ
ちょ~こ、ちょこ、とろりんちょの
パ~イのパ~イの実
「さくさくチョコまろやか!」
ロ~ッテパイの実


CMでは桜庭ななみさんはパティシエの格好で、仔リス(の被り物をした子供)2人と、いっしょにパイの実を1から作っているという設定だった・・・・・・。


そしてこれを調べている過程で、たまたま気付いたのだが、なんとパイの実のCM以外にも、この曲のメロディが使われているCMがあったのだ。


それは2020年から放映されている「フジパンスナックサンド」のCM。


森七菜さんがスナックサンド屋の看板娘の「美和子ちゃん」を演じていて、スナックサンドの精2人と、「スナックサンドの歌」を歌いながら、客を出迎えるというもの。


それがこちら・・・・・・(↓)。


『スナックサンドの歌 ♪(2020)』

「スナックサンド下さい!」と親子が来店。
「いらっしゃいませ!」と美和子ちゃん(森七菜さん)。
(ここからが歌)
スゥ~スス、スナックサンド屋です(元祖!)
愛して愛され数十年
ふわふわ、ふんわか、ふんわかパンに
こだわり具材がたまりません
おいしさその手にランラララン
笑顔があふれて、うほほほ、ほ~い
さあ、さあ、みなさまいかがです?
めしあがれ、フジパン、スナックサンド


ちなみにこれは30秒バージョンの歌詞で、15秒バージョンはこの半分ほどの長さになっている。


フジパンスナックサンドのCM曲と、ロッテパイの実のCM曲は、歌詞こそ違うが、どちらも同じ曲である。


しかし、ロッテパイの実のCM用に作った曲を、フジパンスナックサンドのCMに使っているとはとても思えない。


ということは、どうやらこの曲には元歌があるに違いない。


という訳で、次回はその「元歌」と、「ゴム飛び歌の歌詞の謎」について調査してみたいと思っている・・・・・・。


と、ここまで書いたところで、ロッテパイの実の新CM、「パイの実ショコラひとり占め」に、女優の森七菜さんの出演が決まったというニュースが飛び込んで来た。


「もしやこれは、またあの曲が使われるんじゃないか」と思っていたのだが、残念ながらそれはなかった。


しかし、「ロッテパイの実」、「フジパンスナックサンド」、そして「森七菜」というキーワードが1つに繋がったのは、きっと何かの縁、私には単なる偶然とは思えないのだ・・・・・・。


という訳で、次回の後編へ続く・・・・・・。

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