カテゴリー「天の神様の言う通り」の記事

2022年3月 6日 (日)

「謎フレーズ探偵」天の神様の言う通り ③

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これまでは、前回、前々回と、2回に渡り、「天の神様の言う通り」の5つの系統についてご紹介して来た。


ところが調査を進めて行くと、この歌には5つの基本の系統だけに留まらない、「複合型」のようなものが存在していることが分かって来た。


そしてこの複合型の歌詞には、複合型にしか登場しない「ワード」が出て来ることが分かったのだ。


そこでまずはその代表的なワードをいくつかご紹介してみようと思う。
そしてそれは次のようなものになる(↓)。


「複合型の歌詞にしばしば付けられるワード」

① 柿の種
② 玉手箱
③ ごはん粒
④ あぶらむし
⑤ 赤トンボ(白トンボ)
⑥ チョコレート


そして今回調査したものに関しては、この中でも「柿の種」の使用率が、なぜか他のワードに比べてずば抜けて高かった。


で、これらのワードが「天の神様の言う通り」の歌詞に、どのように関わって来るのかという話を、今からして行こうと思っている・・・・・・。


まず、複合型の歌詞は、「シンプル系」と「ミックス系」の2つに分けられる。


というか、分かりやすくするために、私が勝手にそのように分けてみた。


「シンプル系」というのは、前回までご紹介して来た5つの系統の歌詞の最後に、先程のワードが1つだけプラスして付けられるもののことをいう。


もう一つの「ミックス系」というのは、「A系統」+「ワード」+「B系統」というように、2つの系統の「つなぎ」の役割として、「ワード」が使われているもののことをいう。


文章で説明されてもイメージしにくいと思うので、実際の歌詞を例に上げて解説してみたいと思う。


「複合型・シンプル系」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
赤豆、白豆、さんど豆(系統)
柿の種(ワード)


上の歌詞のものは、「お豆系統」の歌詞の最後に、「柿の種」というワードがプラスされた、「シンプル系」の歌詞の例の1つになる。
ちなみに()内は分かりやすくするために付記したもので、歌詞とは全く関係がない。


「複合型・ミックス系」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
鉄砲撃ってバンバンバン(A系統)
柿の種(ワード)
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10(B系統)


こちらの歌詞は、「鉄砲系統」+「ワード(柿の種)」+「数字系統」の構成になっている、ミックス系の1つの例である。


こちらも()内は分かりやすくするために付記したもので、歌詞とは全く関係がない。


ちなみに「ワード」は必ずしも、「A系統」と「B系統」の間に入る訳ではなく、最初に来る場合や、最後に付けられる場合もあるようだ。


ただ、今回調査したものに関しては、間に入るものがほとんどだった・・・・・・。


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そしてこのワードの使い方には例外もある。


通常は「ワード」は1つだけ使われることが多いのだが、「呪文系統」のフレーズのようにシンプルで短い系統の後には、「ワード」が2つ3つ使われることもあるのだ。


その1つの例がこちらになる(↓)。


「呪文系統+ワード+ワード」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
なのなのな(系統)
赤トンボ、白トンボ(ワード)
柿の種(ワード)


また、「呪文系統」のフレーズはシンプルで短いため、「ワードの代用」のようにして使われることもある。


この場合、今回調査したものに関しては、通常のワードは使われず、「系統」+「系統」の構成になっていることが多かった。


そしてその1つの例がこちらになる(↓)。


「鉄砲系統+呪文系統」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
鉄砲撃ってバンバンバン
もひとつおまけにバンバンバン(系統)
なのなのな(系統)


この場合の「なのなのな」は、「柿の種」のような、ワードの代わりに使われていることが分かる。


なのでこの後に、「ミックス系」のように別の系統が続くこともある・・・・・・。


では、「天の神様の言う通り」の歌詞の構成は、なんでこうも複雑になっているのだろうか。


じつはこの疑問について、色々な人に話を聞いてみると、みんな口をそろえて、「数合わせだと思う」と言うのだ。


そもそも、「天の神様の言う通り」という歌は、今すぐにどちらにするのかを決めなくてはならない状況で、自分では即決出来ないので、「神様」にどちらにするのかを決めてもらおうという趣旨の歌である。


だから2択の場合もあれば、3択、4択など、状況によって、数は様々だと思う。


で、「どちらにしようかな」と、指を順番に指して行きながら、最終的に指が止まった所に決定されるということになる訳だ。


ところがフレーズも終わり近くになって来ると、どこで止まるかがだいたい予想出来るようになって来る。


そこで自分の望まない所で止まりそうになった時、急遽ワードを1つ足して、それを回避するのだ。


そしてそれでも足りない時には、「ええい、別系統のフレーズをもう1つくっ付けてしまえ!」ということで、歌詞の構成がどんどん複雑になって行ったというのが真相らしい。


ちなみに鉄砲系統の歌詞に追加で付けられる、「もひとつおまけにバンバンバン」や、放屁系統の歌詞に追加で付けられる、「もひとつおまけにぷっぷっぷ」なども同様の目的がある。


一応は歌詞の終わったところで、「決定」されることになってはいるのだが、これで本当に「天の神様の言う通り」になっているのか、一度「神様」にちゃんと聞いてみたいところだ・・・・・・。


(画像上、園芸品種の赤いマンサクが見ごろになった。画像下、春を待つシナサワグルミの冬芽葉痕)


2022年2月28日 (月)

「謎フレーズ探偵」天の神様の言う通り ②

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「どちらにしようかな、天の神様の言う通り ♪」という歌を知らない人はいないだろう。


じつはこの歌は、「どちらにしようかな、天の神様の言う通り」という前半部分の歌詞と、地域や学校によって様々なフレーズがある、後半部分の歌詞に分かれている。


そして色々な人に聞き取り調査をした結果、後半部分の歌詞については、大きく5つの系統があることが分かった。


で、前回はこのうちの「呪文系統」と「鉄砲系統」の2つの系統についてご紹介した。


という訳で、今回は残りの3系統を順番にご紹介して行こうと思う。


みなさんが子供の頃に歌っていた「天の神様の言う通り」は、はたしてこの中にあるだろうか・・・・・・。


まずは歌詞になぜか豆が出て来る、「お豆系統」を3つ続けてご紹介してみたいと思う。
それではどうぞ(↓)。


「お豆系統(A)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
赤豆、白豆、茶色豆


「お豆系統(B)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
赤豆、白豆、さんど豆


「お豆系統(C)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
赤豆、白豆、天の豆


「なぜ、豆?」という疑問はさておき、まずは「歌詞A~C」のいずれにも登場している、「赤豆」、「白豆」とはいったい何のことだろう。


日本にはそんな種類の豆はないので、色味から想像するに、赤豆は小豆、白豆は白インゲンあたりだろうか。


で、ここまではまあいいとして、問題は3番目に出て来る豆である。


歌詞Aでは「茶色豆」、歌詞Bでは「さんど豆」、歌詞Cでは「天の豆」とある。


歌詞Aの「茶色豆」は色味から言って、「大豆あたりかなぁ」と想像出来るが、歌詞Bの「さんど豆」と、歌詞Cの「天の豆」とはいったいなんのことだろう。


一瞬、おとぎ話に出て来る豆のことを言っているのかなとも思ったのだが、歌詞Bの「さんど豆」は調べてみると、1年に3回収穫出来る豆のことを言うのだそうだ。


日本列島は東西に長く、地域によって気候がかなり違うので、一概に「コレ!」とは言えないのだが、一般的にはインゲンマメやサヤエンドウのことを指すらしい。


また、「三度豆」はインゲンマメの別名でもあるようだ。


それにしても小学生が「さんど豆」の意味を知って歌っていたとは到底思えない。
もしかしてこれって誰か大人の入れ知恵なのだろうか。


また、歌詞Cの「天の豆」については、そんな品種の豆はなく、想像するに「ジャックと豆の木の豆のことかなぁ」と感想を述べることぐらいしか出来ない・・・・・・。


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さて、続いてご紹介するのは、歌詞に「おなら」らしき音が出て来る「放屁系統」である。
それがこちらになる(↓)。


「放屁系統(A)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
ぷっとこいて、ぷっとこいて、
ぷっぷっぷ
(もひとつおまけにぷっぷっぷ)


「放屁系統(B)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
ぷりっ、ぷりっ、ぷりっぷりっぷりっ!


じつは「放屁系統(A)」にはバリエーションがあって、「ぷっとこいて」のフレーズが、「ぷっとこ」や「ぷっとこい」になっていたりするものが存在するのだ。


これは明らかに、「ぷっとこいて」を省略したものであり、恐らく人から人へ伝わる際に、聞き間違えて覚えてしまい、その結果、歌詞が変化して行ったものと思われる。


ちなみに()内の歌詞については、歌わないバージョンも存在するという意味である。


また、歌詞Bに関しては、一応便宜上は「放屁系統」に入れたのだが、これはもう完全におならを通り越して、うんこが出ちゃっていると言っていいだろう。


おならやうんこはこの手の歌には必ず入って来るフレーズで、小学生の大好きワードなのである・・・・・・。


続いてご紹介するのは、歌詞に数字が出て来る「数字系統」だ。


「数字系統(A)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
(き~まった!)


「数字系統(B)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
あけてみたら鳥のくそ
チュン、チュン、チュン、チュン、鳥のくそ
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10


ちなみに「数字系統」は、歌詞に出て来る数字の長さについては様々で、「1、2、3」で終わってしまうものもあれば、「1~5」、「1~10」まで続くものもある。


また、「歌詞A」の()内のフレーズは、今回調査したものに関してはないものの方がむしろ多かった。


早い話が後半の歌詞については、数字が並んでいるだけということになる。


また、「歌詞B」の「あけてみたら鳥のくそ」は、正に謎フレーズとしか言いようがなく、いったい何を開けたら鳥のくそが入っていたというのだろう・・・・・・。


という訳で、これで「天の神様の言う通り」の基本となる5つの系統を、全てご紹介したことになるのだが、じつはこの歌、これで終わりではなく、これら5つの基本の系統だけに留まらない、「複合型」が存在するようなのだ。


そしてその「複合型」の歌詞には、複合型にしか登場しないワードが出て来て、歌詞の謎はより一層深まって行くことになる。


そんな訳で、次回は「天の神様の言う通り」の複合型の歌詞について書いてみたいと思っている・・・・・・。


(画像上、寒さで開花が遅れたシナマンサクの花。画像下、気温が上がって来て、ミナミトゲヘリカメムシが日光浴に出て来た・・・・・・)


2022年2月22日 (火)

「謎フレーズ探偵」天の神様の言う通り ①

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「天の神様の言う通り」は、今すぐにどちらにするのかを決めなくてはいけない状況で、自分では即決することが出来ないので、「神様」にどちらにするのかを決めてもらおうという趣旨の歌である。


そしてこの歌は世代や地域に関係なく、現在も歌い継がれているそうで、そういう意味では恐らく知らないという人はいないのではないだろうか。


ちなみに私が子供の頃に歌っていた歌詞は次のようなものであった。


「天の神様の言う通り(A)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
なのなのな


ご覧のように歌詞は非常にシンプルで、個人的にはこれ以外の歌詞のものは、当時は一度も聴いたことがなかった。


ちなみにこの歌、調査をしてみると、「どちらにしようかな、天の神様の言う通り」の前半部分と、「なのなのな(歌詞は色々ある)」の後半部分に分かれていることが分かった。


で、前半部分の歌詞については、誰に聞いても大した違いはなく、「どちらにしようかな」が「どれにしようかな」になっていたり、「天の神様」が「神様」になっていたりする程度であった。


ところが後半部分に関しては、聞く人ごとに歌詞が違っていたと言ってもいいほど、じつに様々な歌詞のものが出て来て正直かなり驚いた。


そして今回聞き取り調査をしたものに関しては、大きく5つの系統があることが分かったので、順を追ってご紹介して行きたいと思う・・・・・・。


まず、冒頭でご紹介した、私が子供の頃に歌っていた「歌詞A」についてちょっと書いておこうと思う。


「歌詞A」の後半のパートは、「なのなのな」と非常にシンプルなのだが、「なのなのな」とはいったいなんのことだろう。


子供の頃は歌詞の意味など気にせずに、単純に「そういうもんだ」と思って歌っていたので、意味なんて深く考えたこともなかった。


しかし、今こうして改めて見てみると、全く意味の分からない、謎のフレーズであることに気付かされる。


そして今回の聞き取り調査では、この「なのなのな」のように、「シンプルなんだけど意味の分からないフレーズ」というのが、いくつか出て来たのだ。


そしてそれは、どれもとても短いフレーズだったので、続けて一気にご紹介してみたいと思う。


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「天の神様の言う通り(B)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
あのねのね


「天の神様の言う通り(C)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
おすすのす


「天の神様の言う通り(D)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
あべべのべ


「天の神様の言う通り(E)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
けけけのけ


「天の神様の言う通り(F)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
れれれのれ


「歌詞B」の「あのねのね」だけは、なんとなく意味が通じるものの、その他のものに関しては、なんのことやら意味がさっぱり分からない。


ちなみに「歌詞E」の「けけけのけ」には、「げげげのげ」と濁るバージョンもあったので、もしかしたら元ネタは「ゲゲゲの鬼太郎」なのかもしれない。


また、「歌詞F」については、漫画(アニメ)繋がりで、元ネタは「レレレのおじさん」のような気がするのだがどうだろう。


ちなみに「レレレのおじさん」とは、「天才バカボン」をはじめ、複数の赤塚不二夫作品に登場する人気のサブキャラクターで、いつもホウキを持って、道を掃いているおじさんである。


で、結論としては、これら「歌詞A~F」の後半の歌詞には、どうやら特別意味はなくて、語呂がよくなるように文字を並べただけの、いわば呪文のようなものと考えればよさそうである。


という訳で、これらの歌詞のものを仮に「呪文系統」と呼ぶことにする・・・・・・。


そしてこの呪文系統の次に多く見られたのが、後半の歌詞に「鉄砲」が出て来るものだった。


仮にこれを「鉄砲系統」と呼ぶことにする。
それがこちら(↓)。


「鉄砲系統(A)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
鉄砲撃ってバンバンバン
(もひとつおまけにバンバンバン)


「鉄砲系統(B)」

どちらにしようかな
天の神様の言う通り
鉄砲撃ってドンドンドン
(もひとつおまけにドンドンドン)


じつはこの「鉄砲系統」のものは、歌詞の「鉄砲」の部分が、「大砲」に変化しているものも見られた。
「歌詞B」では「ドンドンドン」と歌っているので、むしろ「大砲」の方がしっくり来るように思う。


ちなみに()内の歌詞に関しては、歌わないバージョンもあったという意味である・・・・・・。


という訳で、今回は「天の神様の言う通り」の5つの系統のうち、「呪文系統」と「鉄砲系統」の2つをご紹介させてもらった訳なのだが、いかがだったろうか。


みなさんが子供の頃に歌っていた「天の神様の言う通り」は、この中にあっただろうか。


もし、なかったという人も安心していただきたい。


次回は残りの3つの系統、「お豆系統」、「放屁系統」、「数字系統」をご紹介して行く予定なので、この中のどれかには、きっと当てはまるものがあるはずである・・・・・・。


(画像上、寒い時期に咲く花のため、ソシンロウバイはとても花期が長い。画像下、いつも同じ場所で出会うアカハラ)

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