カテゴリー「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」の記事

2022年12月13日 (火)

「謎フレーズ探偵」ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 ④

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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」

やめてよして触らないで
垢がつくから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


これは多くの人の記憶に残る、オーソドックスな歌詞の「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」だ。


そして前回はこの基本の歌詞から大きく変化した、「人の名前の羅列型の歌詞」についてご紹介をした。
その一例がこちらになる(↓)。


「人の名前の羅列型の歌詞」

やめてよしこ沢田研二
夏目漱石
フランシスコザビエル
顔は志村けん


で、この「人の名前の羅列型の歌詞」は、私が学生時代を過ごした昭和50~60年代以降も、時代ごとに少しずつ歌詞を変えながら、小中学生の間で代々歌い継がれて行ったらしいのだ。


そこで今回は、私が小中学生の頃には聞いたことがなかった歌詞のものを、いくつかご紹介してみたいと思っている・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 J」

やめてよしこ沢田研二
赤川次郎
あんたなんか志村けん
顔はペプシマン


前回も書いた通り、「人の名前の羅列型の歌詞」は、前半の歌詞が「やめてよしこ 沢田研二 赤川次郎」と歌われるものが基本形になる。


これは元の替え歌の、「やめてよして触らないで垢がつくから」の「音」に合わせた歌詞の置き換えである。


そして今回注目すべきは、後半の歌詞の「あんたなんか志村けん顔はペプシマン」だ。


「志村けん」の部分については、私が小中学生の頃にも歌われていたので、伝統を引き継いだ形になるのだが、最後の「ペプシマン」については、当時は聞いたことがなかった。


というのも、「ペプシマン」自体がまだ世に出ていなかったのである。


ちなみに「ペプシマン」とはペプシコーラのCMキャラクターとして日本で発案され、1996(平成8)年3月からテレビCMに登場している。


ペプシマンは全身銀色のメタリックボディで、顔はツルツルでのっぺらぼうである。


だから歌詞Jでは、「あんたなんか志村けん」みたいだと言っているのに、「顔はペプシマン」と意味不明なことを言っていることになる・・・・・・。


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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 K」

やめてよしこ沢田研二
夏目漱石
あんたなんかペプシマン
顔は清原


先ほども書いた通り、「人の名前の羅列型の歌詞」は、「やめてよしこ 沢田研二 赤川次郎」と歌われるのが基本形である。


これは元の替え歌から、「やめてよして→やめてよしこ」、「触らないで→沢田研二」、「垢がつくから→赤川次郎」と、音を合わせて歌詞が置き換えられていることからも明らかだ。


では、この夏目漱石バージョンはなんなのかというと、前半の歌詞がそのような理由によるものだと知らずに、ただ、人の名前を並べればいいだけだと思い込んだ当時の子供が、勝手にそのようにアレンジしてしまい、それが自然に広まって行ったものと思われる・・・・・・。


で、後半の歌詞だが、「あんたなんかペプシマン 顔は清原」と歌われている。


まず、「あんたなんかペプシマン」だが、ペプシマンはちょっとおまぬけなキャラクターなので、「あなたはペプシマンみたいに間抜けである」ということを言いたいのだろう。


そして「顔は清原」だが、これは言うまでもなく、元プロ野球選手の清原和博さんのことだろう。


清原さんは1983(昭和58)年4月から1986(昭和61)年3月までPL学園高校に在籍していた。


PL学園は甲子園の常連校だったこともあり、その当時から清原さんは一般に広く顔を知られていた。


しかし、歌詞にはペプシマンが登場していることから、ここで歌われている「顔は清原」は、高校時代のことを指しているのではなく、プロ入り後ということになるのだろう。


先ほども書いた通り、ペプシマンのデビューは1996(平成8)年のことである。


で、「あんたなんかペプシマン 顔は清原」の意味についてだが、「あなたはペプシマンみたいに間抜けで、顔は清原にそっくりである」という、なんだか褒めているんだか、けなしているんだか、よく分からない話になってしまっている・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 L」

やめてよしこ沢田研二
夏目漱石
あんたなんか波平
顔はペプシマン


まず、「なぜ、主人公のサザエさんではなく波平なのか?」という疑問があるかと思うが、これについては、もともとこの歌は女子が男子に向けてうたう歌だからだ。


男子に向けて「あんたなんかサザエさん」というのは、ちょっとおかしいだろう。


そして見た目のインパクトも、サザエさんより波平の方が大きいし、歌われた男子の精神的ダメージは、きっとそれ以上のものがあるだろう。


そして注目すべきは、ここでも「ペプシマン」なのである。


どうやら1990年代は子供たちの間で、ペプシマンがブレイクしていたようである・・・・・・。


さて、4回に渡って書いて来た「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」だがいかがだったろうか。


今回、追いかけることが出来たのは、1990年代までだったが、もしかしたらこの替え歌は、その後も少しずつ進化しながら、歌い継がれているのかもしれない。


また、新たにその辺のことが分かったら、続きを書いてみたいと思っている・・・・・・。


(画像上、サザンカの花が見ごろになった。画像下、この時期の里山の林縁はカラフルな紅葉の道になっている・・・・・・)


 

2022年12月 7日 (水)

「謎フレーズ探偵」ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 ③

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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」

やめてよして触らないで
垢がつくから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


これは多くの人の記憶に残る、オーソドックスな歌詞のビビディ・バビディ・ブーの替え歌だ。


そしてビビディ・バビディ・ブーの替え歌は、この基本の構成を少しずつ崩しながら、歌詞が変化して行くことになる。


これについては前回書かせてもらった通りである。


そして最終的にはもともとの替え歌の趣旨が分からなくなるほど、歌詞が変化してしまう。


という訳で今回は、当時の小中学生クリエーターの手によって、究極の形へと進化して行く歌詞について、ご紹介して行きたいと思っている・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 G」

やめてよしこ沢田研二
夏目漱石
フランシスコザビエル
顔は志村けん


「あれ?」と思われたかたも少なくないだろう。


何しろ歌詞Gでは元の替え歌の原形をほとんど留めていない。


恐らく人の名前だけを羅列しているこの歌詞を見ても、元の替え歌がなんなのか思い当たる人は少ないのではないか。


しかし、「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」を聞き取り調査していると、このような「人の名前の羅列型の歌詞」は、じつは意外にも一定数出て来るのである・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 H」

やめてよしこ沢田研二
赤川次郎
あんたなんかザビエル
チビでハゲでブー


「人の名前の羅列型の歌詞」には、歌詞の前半部分が大きく2つのバリエーションに分かれる。


1つは歌詞Gにあったような、「やめてよしこ 沢田研二 夏目漱石」、そしてもう1つは、この歌詞Hにあるような、「やめてよしこ 沢田研二 赤川次郎」である。


元の替え歌は、「やめてよして 触らないで 垢がつくから」と歌われているところをみると、「人の名前の羅列型の歌詞」の元になったのは、恐らく後者であると思われる。


なぜなら、「やめてよして→やめてよしこ」、「触らないで→沢田研二」、「垢がつくから→赤川次郎」と、置き換えられたと思われるからだ。


「人の名前の羅列型の歌詞」は、何も考えずにただ人の名前を並べただけと思われがちだが、じつはちゃんと元の歌詞の「音」を意識して作られているのである・・・・・・。


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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 I」

やめてよしこ沢田研二
赤川次郎
あんたなんかドラえもん
顔はクロマティ


この歌詞Iは私が小中学生の頃の時代背景をよく表している。


当時ドラえもんは春休みや夏休み、年末年始など、一年の区切り区切りで、2~3時間番組が放送されるぐらい、子供たちに大人気のアニメ作品だった(今も人気だが・・・)。


新聞のテレビ欄に出ていた、「春だ!一番ドラえもん祭り!」や「大晦日だよ!ドラえもん!」のタイトルが懐かしく思い出される・・・・・・。


また、当時はゴールデンタイムに野球中継があるのが当たり前の時代だった。


歌詞に出て来るクロマティは、当時の巨人の助っ人外国人で、「3番クロマティ、4番原、5番吉村」のクリーンナップで、数々のミラクルを起こして来た。


クロマティは明るい性格で、ファンサービスにも長けていて、多くのファンを熱狂させていたものである・・・・・・。


また、前半の歌詞に登場する赤川次郎は、もはや説明するまでもなくミステリー作家で、私が中学生の頃には「三毛猫ホームズシリーズ」が、女子に大人気だった。


赤川さんは作家にありがちな難しい表現を使わず、若者にも読みやすい文体が人気だったのである・・・・・・。


そんな訳で今回は、「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」の「人の名前の羅列型の歌詞」について、いろいろと書いて来た。


そして次回は時代が変わっても、更に進化を続けて行く、「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」について書いてみたいと思っている・・・・・・。


(画像上、イチョウの木の下は黄色い絨毯が敷き詰められていた。画像下、じつはオオカマキリは低温に強い生き物だ。12月に入ってもまだ出会うことがある・・・・・・)

2022年12月 1日 (木)

「謎フレーズ探偵」ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 ②

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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」

やめてよして触らないで
垢がつくから
あんたなんて嫌いよ
顔も見たくない(フン)


前回はこの「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」の、オーソドックスな歌詞のものを3つほどご紹介した。


恐らく多くのかたの記憶に残る「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」は、この基本の構成のものだと思う。


ところが「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」は、ここから基本の構成を少しずつ崩しながら、歌詞が変化して行くことになるのだ。


で、今回からは、当時の小中学生クリエーターの手によって、少しずつ変化して行く歌詞について書いてみたいと思っている・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 D」

よらないで触らないで
垢がつくから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


この歌詞Dでは冒頭の歌詞が大きく変わっている。


基本の構成では「やめてよして触らないで」と、近付いて来ようとする男子に対して、「こっちに来ないで」的な意味合いで歌われている。


ところがこの歌詞Dでは、いきなり「よらないで触らないで」と、言い方がさらに強くなっていて、「そこから一歩も動くな!」的な意味にとれるのである。


この男子はいったい過去に何をして、彼女にそこまで嫌われたというのだろう。


その場から動くことすら許されない男子が不憫でならない。


まあ、自業自得なのだろうが・・・・・・。


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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 E」

やめてよしてしゃべらないで
つばが飛ぶから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


歌詞Dでは冒頭の歌詞だけが変化していたが、この歌詞Eでは「原因」についても、すっかり変化してしまっている。


まず、基本の構成の歌詞では、「やめてよして触らないで」と始まるところが、歌詞Eでは「やめてよしてしゃべらないで」と歌われている。


なぜ、しゃべってはいけないのかと思ったら、「つばが飛ぶから」だという。


きっとこの男子は、つばを飛ばしながらしゃべる癖があるのだろう。


しゃべることすら許されない、彼の唯一のコミュニケーション手段は、どうやら「筆談」ということになりそうだ。


まあ、そこまでして、嫌われている彼女としゃべりたいと思うかどうかは疑問だが・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 F」

触らないで動かないで
フケが舞うから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


どうでもいいけど、この歌詞を見ると、あらためて「ひでぇ歌だなぁ」と、思わず笑ってしまう。


今だったら、「そんな歌、うたっちゃいけません!」と、絶対に大人に止められているだろう。


ビビディ・バビディ・ブーの軽快なメロディに乗せて歌われているから、歌詞の過激さが軽減されて、ソフトに聴こえているが、こうして歌詞だけをみたら、「フケが舞うからその場から一歩も動くんじゃねぇ!」と言っているだけなのだ。


この男子はよっぽどのフケ症だったのだろうか・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」は、このように基本の構成を少しずつ崩しながら、歌詞が変化して行くのだが、最終的にはもともとの替え歌の趣旨が分からなくなるほど変化してしまう。


という訳で、次回は元の替え歌の原形すら留めていない、究極に進化した歌詞についてご紹介してみたい・・・・・・。


(画像上、道端で咲くタイワンホトトギスの花。画像下、イチョウの木の下にはおびただしい数の銀杏が・・・・・・)



2022年11月25日 (金)

「謎フレーズ探偵」ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 ①

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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 A」

やめてよして触らないで
垢がつくから
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


この歌は昭和50~60年代、私が小中学生の頃に、子供たちの間でよく歌われていた歌で、きっとご存知のかたも少なくないだろう。


ビビディ・バビディ・ブーの軽快なメロディに乗せて、なんとも強烈な歌詞をサラリと歌い上げている。


この歌は主に女子が男子に向けて歌う歌で、男子にからかわれたり、ちょっかいを出されたりした時に、その対抗策として歌われていた。


冒頭でご紹介した歌詞が、最もオーソドックスなもので、私はこの歌詞Aがこの替え歌の元歌なのではないかと思っている。


と、そんな訳で、今回はこの「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」について、調査をして行きたいと思っている。


ちなみに今回は、主に女子が歌っていた歌ということで、以前ゴム飛び歌の調査の時に協力していただいた、女性のみなさんに声を掛けて、それぞれの友人、知人などから、情報を集めてもらって来た・・・・・・。


で、まずは冒頭でご紹介した歌詞Aについて、ちょっと補足をしておこうと思う。


歌詞Aでは「やめてよして触らないで垢がつくから」と歌われているのだが、この「垢がつくから」という部分を、「垢がつくでしょ」と覚えていたかたがけっこういた。


しかし、違っているのはこの部分だけなので、「どちらかが間違えて覚えているのでは?」と思われるかもしれない。


ところがじつはそうでもなさそなのだ。


子供の頃に流行っていたこの手の歌というのは、どうしようもなく、くだらない歌詞のものが多いのだが、なぜか鮮明に覚えているかたが、意外と多いのだ。


そして「自分が子供の頃に歌っていたのは絶対にこの歌詞だった」と強く主張されるのである。


そんな訳で歌詞Aには、「垢がつくから」と「垢がつくでしょ」の2つのパターンがあったことを、とりあえずご報告しておく・・・・・・。


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「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 B」

やめてよして触らないで
近づかないでよ
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


どうでもいいけど、「ひでぇ歌だなぁ」と思う。


歌詞Aでは「垢がつくから触らないで」と言われていたのに、歌詞Bでは近づくことすら許してもらえない様子。


そこまで嫌われているとは、この男子生徒は過去にいったい何をしたというのだろう。


私が小学生の頃、馬鹿な男子がいて、鼻くそを丸めて指でピッと弾いている所を、屈強な女子に見つかって、往復びんたを喰らっていたことがあったが、恐らくそんなところだろうか・・・・・・。


「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌 C」

やめてよして触らないで
子供出来ちゃう
あんたなんか嫌いよ
顔も見たくない(フン)


私はこの歌詞はあまり記憶にないのだが、歌詞Cはその内容からして、中学生の頃に流行っていたバリエーションだろうか。


小学生が「子供が出来ちゃうから触らないで」などとは言わないだろう。


まあ、中学生ともなれば、触られたぐらいで、子供など出来る訳がないということは、ちゃんと理解しているはずである。


ということは、この歌詞には、「もっと絡んで来んかいっ!」という、逆説的な意味合いが込められているのかもしれない。


絡まれる相手にもよるのだろうが・・・・・・。


という訳で、今回は「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」のオーソドックスな歌詞のものを3つご紹介してみたのだがいかがだったろうか。


恐らく多くのかたの記憶に残る「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」は、この基本の構成の歌詞だと思う。


ところが「ビビディ・バビディ・ブーの替え歌」は、ここから基本の構成を少しずつ崩しながら、歌詞が大きく変化して行くことになる。


そして最終的には、もともとの替え歌の趣旨が分からないほどまでに変化してしまう。


で、次回からは、その変化して行く歌詞を追いかけてみようと思っている・・・・・・。


(画像上、ノコンギクは里山で最も普通に見られるノギクの仲間だ。画像下、林縁や雑木林ではナラタケが爆生中・・・・・・)

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