燃えろ‼プロ野球
▲「燃えろ‼プロ野球」の発売当時は、優秀な助っ人外国人がたくさんいた。阪神タイガースのバースは1985(昭和60)年に三冠王に輝き、シーズンと日本シリーズの両方でMVPを獲得した強打者だった・・・・・・。
1987(昭和62)年6月26日、ジャレコからファミコン用ゲームソフト、「燃えろ‼プロ野球」が発売になった。
当時は選手がデフォルメされていない、リアルな等身で描かれている野球ゲームが、まだなかった時代だった。
そんな中、ジャレコの「燃えろ‼プロ野球」は、選手のグラフィックがリアル指向で、「おっ、こいつはすごいぞ!」と発売前から、大いに話題になったのである・・・・・・。
「燃えろ‼プロ野球」は、選手のグラフィック以外にも、観客の歓声や、審判や監督の声などが、リアルに再現されていて、当時の子供たちを驚かせたものである。
私が一番記憶に残っているのは、ノーアウト満塁で三振したときに流れる、「アホ!」という声。
普段なら「観客のヤジか・・・・・・」と、何とも思わないワンシーンなのだろうが、じつはこれ観客ではなく、自軍の監督が発しているのである。
きっと、いまだったら、まず間違いなく、ボツになる音声だろう・・・・・・。
と、そんなリアル指向の、「燃えろ‼プロ野球」だったのだが、肝心の野球ゲームとしての出来は、かなり問題があったといわざるを得ない。
で、何がそんなに問題だったのかというと、あまりにもバグが多すぎたことが、その要因の1つとなっていた・・・・・・。
最も有名なのは、いまやこのゲームの代名詞ともなっている、「バントでホームラン」だろう。
「燃えろ‼プロ野球」では、各球団に1人は強打者がいて、彼らはなぜかバントであろうが、バットにボールが当たれば、ホームランになったのである。
バントなので当然のことながら、1ミリもスイングはしていない。
ある意味これは怪奇現象である。
ちなみに外国人バッターは、バントが出来ない仕様になっているのだが、その代わりに、「スイングの途中で止めたバットでも、当たればホームラン」が打ててしまう・・・・・・。
▲いまは無き、阪急ブレーブスのブーマーは、何といっても身長2m体重100㎏という見た目のインパクトが絶大だった。1984(昭和59)年にはシーズンMVPと三冠王を獲得している・・・・・・。
じつはこの「バントでホームラン」、先行して発売されていた、ナムコのファミスタに対抗するために、「誰もかなわないような怪物バッターを作ろう」と思い立ったことがきっかけになったのだそう。
そして1987(昭和62)年5月、ヤクルトスワローズに入団して、ホームランを量産していた、ボブ・ホーナーに注目。
ホーナーのミート指数とパワー指数を極端に上昇させたことにより、バットに当たればホームランというバグが生じることになってしまったのだという・・・・・・。
ちなみに「バントでホームラン」以外にも、本作のバグは多数が知られている。
本作では各選手に、「内野手」、「外野手」、「捕手」と、それぞれにポジションが決められている。
代打を出す場合、同じポジションの選手が残っていないと、「ダイダナイヤノコッテイマセン」などと表示され、その画面でフリーズしてしまい、そうなると、もうリセットするしか、道は残されていなかった・・・・・・。
また、これはバグというか、ゲームバランスの問題なのだが、球場の広さに対して、外野手の足が極端に遅く、ボテボテのゴロなのに、二塁打、三塁打になりやすかったり、高く上がった外野フライに追いつけなかったりしていた。
いま思うと、当時イチロー選手がいたら、この辺のゲームバランスも、こだわって作り込まれたのではないだろうか。
ただ、そのぶん、発売日は遅れたかもしれないが・・・・・・。
最後にこれは個人的に都市伝説だと思っているのだが、当時ファミコン通信のクロスレビューで、「燃えろ‼プロ野球」はなんと32点の高評価を得ている。
クロスレビューは4人のレビュアーが、10点満点で評価するのだが、なんと全員が8点を出しているのだ。
これを都市伝説といわずして何といおうか。
もはや編集部でプレイしたソフトは、一般販売されたソフトとは別物だったとしか思えない・・・・・・。




















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