カテゴリー「昭和の怪しい通販広告」の記事

2026年4月 8日 (水)

ミステリーファインダー

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昭和の頃は、どんな雑誌にも必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


そしてそれらの広告は、誰がどう見ても、「絶対に嘘に決まっている」とか、「そんなうまい話があるわけがない」と感じるものばかりだった・・・・・・。


「ミステリーファインダー」は、こと、怪しさという面においては、これ以上のものはないというくらい、見た目からして、怪しさ全開の商品だった。


「ミステリーファインダー」は、分厚い少年向け漫画雑誌に広告を出していたので、それらの雑誌を購読していた人は、恐らく毎週のように、目にしていたのではないだろうか・・・・・・。


昭和の頃によくあった、怪しい通信販売の広告というと、必ずといっていいほど、「体験者Aさん」のレポートが掲載されていたものだ。


このため広告は、大きなものだと、1ページまるまる使っていたりしているものも少なくなかった。


しかし、「ミステリーファインダー」の広告は単純明快で、ページの片隅に小さな枠で囲まれて、4~5行の説明と小さな写真が添えられているだけだった・・・・・・。


で、まず目に飛び込んで来るのは、仏像の首(頭)だけが写った写真である。


子供の頃に初めてこれを見た時の衝撃は、いまも忘れられない。


「なんだか怖い物を見てしまった・・・」という気持ちと、「これはいったい何なんだ?」という好奇心が頭の中で交錯する・・・・・・。


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そこでまずは説明書きを読むことにする。


すると、「これはふしぎ!大仏の首が鳥や玉子、昆虫などの、オス、メスをピタリと当てる。」とだけ書かれている。


まず、この首は、「大仏の首(頭)」だったことが判明した。


そして、その「大仏の首(頭)」が「オス、メスをピタリと当てる」そうなのだが、いったいどうやって当てるのかは、何も書かれていなかった。


「大仏の首(頭)」が「こいつはオスだ」とか、「こいつはメスだ」とかしゃべり出すのだろうか。


しかし、広告の一番下に書かれている値段は、300~400円ぐらいだったと思うので、そんな大それた機能は付いていないだろう・・・・・・。


後から聞いた話では、この大仏の首は、どうやらペンダントになっていたようだ。


で、オス、メスの判定をしたいときには、ペンダントを手に下げて持ち、大仏の首が直線的に揺れるか、円を描いて揺れるかで、雌雄を判断するとのことだった。


いわゆるダウジングということになるのだろう。


しかし、ダウジングなら5円玉を紐でぶら下げたもので十分代用可能で、わざわざ大仏の首など買う必要はないのだ・・・・・・。


それに、そもそもの話になってしまうが、子供がこれを欲しがるだろうか。


300~400円という値段を見ても、これはどう考えても、ターゲットは子供だろう。


しかし、当時、大仏の首を、自分の首にかけて歩いているやつなんて、1回も見たことがなかった。


べつにかわいくもないし、かっこよくもないし、面白くもないのだ。


それに動物の雌雄を判定しまくったところで、それがいったい何になるというのか。


そんなわけで、広告写真だけはインパクト絶大な「ミステリーファインダー」だったのだが、300~400円出して、こんなものを買うなら、「ドラえもん」の単行本を1冊買った方がよっぽど得だと思っていた、子供時代の私だったのである・・・・・・。

(画像上、染井吉野からバトンを繋ぎ、八重桜が咲き始めた・・・・・・。画像下、染井吉野の下は散った花びらが地面を染めていた・・・・・・)

2026年2月18日 (水)

Dr.キャッツボー

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▲「Dr.キャッツボー」は、勉強をするのに適している精神状態、脳波状態になっているかを測定する機器との触れ込みだったのだが・・・・・・。

昭和の頃はどんな雑誌にも、必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


そしてそれらの広告は、誰がどう見ても、「絶対に嘘に決まっている」とか、「そんなうまい話があるわけない」と感じるものばかりだった。


しかし、人間というのは、全く信用していなくても、心のどこかに、「もしかしたら本当なんじゃないか?」と思う気持ちが少なからず残っていて、よせばいいのに、ついつい体験者Aさんのレポートに目を通してしまうのである・・・・・・。


そんな通販グッズ広告の1つに、「Dr.キャッツボー」があった。


Dr.キャッツボーは、ものすごく簡単にいうなら、「現在のあなたが、勉強をするのに適している精神状態、脳波状態になっているかを、測定するための機器」だった。


そしてDr.キャッツボーの広告には、「一台の学習マシーンが勉強方法を変えた⁉」、「もうキミにムダな勉強はさせない!」、「だまされたと思って使ってみろよとすすめた友人が、いまではおまえだけは教えるんじゃなかったと残念そうにいいます」、「すでに10万人以上の中校生たちが成績アップを実現させている」など、本当かよと思うような、センセーショナルなキャッチコピーが並んでいた・・・・・・。


で、このDr.キャッツボーをどのように使うのかというと、機械には手の平の形にかたどられた、手を置く場所があった。


そして人差し指と中指を置く場所には、センサーがついている。


そしてこのセンサーから検出された結果がモニターのランプ(-3から+6まで)に反映されるようになっていた・・・・・・。


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▲当時「Dr.キャッツボー」を買ったという人には残念なお知らせだが、この機器は「指先の汗の量を測定していただけ」だったようだ。普通に考えても、指先のセンサーで脳波を測るなんてことが出来るわけがない・・・・・・。

ガイドブックによると、「センサーが捉えた脳波の一瞬の変化を、たえず10個の発光ダイオードが光に変えてキミに知らせます」とある。


そして、「また、密接に対応した電子音と共に、学習脳波発生の状態にキミを導くモニターランプです」と書かれている・・・・・・。


さらに「光が左に下がること、音が低い方に変わることは、あなたの精神が安定しつつあることをあらわしています」とある。


そして、「緑色と黄色の光はキミが学習に適している状態を示しています」、「反対に光が右の方に上がること、音が高く変わることは、あなたの精神が興奮していることをしめしています」、「この状態は学習に向いていません。ただちに学習をストップして、グリーン・テープを聞きましょう」とある。


つまりDr.キャッツボーは、成績アップを目的としているのではなく、勉強に適した精神状態か、そうでないかを、教えてくれる機械だったのだ・・・・・・。


ちなみにこのDr.キャッツボーの信憑性についてだが、じつはDr.キャッツボーの内部はスカスカで、鉄板を詰めて重くしていたのだそうだ。


さらに機械には周波数のダイヤルがついていたが、Dr.キャッツボー内部の部品では、周波数を変えることは出来ないという・・・・・・。


では、センサーやモニターのランプはどうなのか。


これについては、指先のセンサーで脳波を捉えるなんてことは出来るはずもなく、じつは指先の湿り具合(汗の量)を測っていただけのようだ。


つまり指先が乾燥していれば緑色のランプが点灯、指先の汗が多いと赤色のランプが点灯する仕組みだった・・・・・・。


何だか分かったような、分からないような話なのだが、そもそもDr.キャッツボーは成績アップを目的としている機械ではなかったことが、せめてもの救いだったといえよう。


ちなみにDr.キャッツボーの当時のお値段は、1万円~2万5000円(時期による)だったそうで、当時この機械を買った人たちは、内部がスカスカで、鉄板が詰めてあったなんて、思いもしなかったことだろう・・・・・・。



2025年12月31日 (水)

エーカン

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▲エーカンの本体はローラーが2つ付いたこんな道具だった。当時、私はエーカンを見たことがなくて、大人になってから知人に見せていただいた・・・・・・。

昭和の頃はどんな雑誌にも必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


そしてそれらの広告は、誰がどう見ても、「絶対に嘘に決まっている」とか、「そんなうまい話があるわけがない」と感じるものばかりだった。


しかし、人間というのは、全く信用していなくても、心のどこかに、「もしかしたら本当なんじゃないか?」と思う気持ちが少なからず残っていて、よせばいいのに、ついつい体験者Aさんのレポートに、目を通してしまうのである・・・・・・。


そんな通販グッズ広告のひとつに、「エーカン」があった。


「あった」というよりも、「あったらしい」といった方が正しい。


というのも、私自身は当時エーカンの広告を見た記憶がないのだ。


「なんでだろう?」と思っていたところ、どうもエーカンの広告は、学年誌や少年誌には出ていなかったらしく、大人向けの週刊誌や、漫画雑誌に掲載されていたようなのだ。


私がエーカンの広告を見る可能性があった唯一の雑誌に、オカルト専門誌の「ムー」があったが、ムーは小、中学生では内容がまだ難しく、高校生ぐらいになってようやく、少し記事の内容を理解出来るようになって来るかもな・・・という雑誌だった。


そんなこともあって、私がムーをちゃんと読んだのは、もっと後になってからだと思うのだ・・・・・・。


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▲エーカンは親指、人差し指、中指の3本の指でローラーを弾くというのが基本のスタイル。ビデオにはこの弾き方が数パターン紹介されている。ただそれだけのことなのに、お笑い番組よりバカバカしくてツボにはまって大笑いした・・・・・・。

で、そもそもの話、「エーカンとは何なのか?」についてだ。


ものすごく簡単にいうなら、「ペン習字のようなもの」なのだが、エーカンは美しい文字を書くために、ひたすら文字を書く練習をするのではなく、美しい文字を書けるようにするための、矯正道具のようなものといった方が適切だと思う。


エーカンのキットには、「速習ペン字講座」のテキストが3冊、「1回見れば簡単にできる、エーカンの正しい使い方」のビデオが1本、「ペンの持ち方矯正器」が1つ、「エーカン本体」が1つ、その他に各種チラシとカセットテープが1本という内容だったようだ・・・・・・。


で、エーカン本体をどのように使うのかは、付属のビデオテープを見れば一目瞭然だった。


ビデオを見ると、エーカン本体の持ち方は、薬指と小指でグリップを握り、親指と人差し指で、本体のローラーを弾くというのが基本のスタイルのようだ。


そしてビデオでは2つのローラーを弾いたり、指で転がしたりするトレーニングが数パターン紹介されている。


ビデオでは2つのローラーを指で弾いたり、転がしたりしている映像が延々と流れ続け、それをじっと見つめ続けていると、何だかバカバカしくなって来て、思わず「プッ!」と吹き出してしまいそうになる。


こんなことをしている暇があったら、テキストを見ながら、ひたすら文字を書く練習を続ける、従来通りのペン習字の方が、よほど上達するのではないか。


エーカンの雑誌広告では、「ひまな時に親指と人差し指と中指で本体のローラーを弾くだけで字がうまくなる」とアピールしていたらしい。


ところが実際のところは、テキスト3冊に解説されている、ひらがなカタカナ楷書体Ⅰ~Ⅳ、行書体Ⅰ~Ⅳ、草書体、手紙、書式文例集などで、みっちりと訓練しなくてはならず、最低でも1ヶ月は練習が必要だったという。


昭和の頃にエーカンを買った人たちは、「うまい話には裏がある」ということを、きっと身をもって知ったことだろう・・・・・・。



2025年11月12日 (水)

睡眠学習器SLシータップ

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▲「睡眠学習まくら」で覚えている方が圧倒的に多いと思うが、広告には「まくら」の文字はどこにもなく、正しくは「睡眠学習器」だったという・・・・・・。

昭和の頃には、どんな雑誌にも、必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


学習雑誌の広告で、しばしば見かけたのが、「睡眠学習器」だった。


「睡眠学習まくら」で覚えているかたが多いようだが、正しくは「睡眠学習器」で、広告には「睡眠学習まくら」の文字はどこにもなかったそうだ。


というのも、睡眠学習器は「枕型のスピーカー」で、背面のパネル部分には、黒い4つのダイヤルが並んでいたので、やはり「まくら」というより、「睡眠学習器」で正しかったようだ・・・・・・。


その外見から、これ1つで全てが完結しているように感じるが、じつはこの枕はあくまでも「ただのスピーカー」で、ラジカセから端子を繋いで使わないといけなかった。


さらにそこに流すテープは、教材として付いて来るわけではなく、自分で市販のテープを買って来て、吹き込まなければならなかった。


だからまずは自分が暗記したい内容をテープに吹き込み、枕型スピーカーから出力する。


そしてそれを聴きながら寝るという構図になるわけだ・・・・・・。


「教材のテープが付いて来ない」という時点で、もはや怪しい匂いがプンプンするのだが、じつはこれについては、あえてそうしていたらしい。


自分でテープに吹き込むことで、まずはそこで一度脳に印象づけ、それを睡眠学習器で聴き直すことで、記憶を鮮明にしていくということらしい・・・・・・。


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▲「睡眠学習器SLシータップ」は、発売後に数回モデルチェンジをしているらしく、背面のパネル部分がその都度改良されていたようだ。しかし、残念ながら、私が見ていた広告が何代目のものかは、いまとなってはわからない・・・・・・。

ちなみにここら辺のことについては、「ちびまる子ちゃん」で有名な、さくらももこさんのエッセイ、「もものかんづめ」にも紹介されているので、機会があったら、ぜひ読んでみて欲しい。


で、さくらさんの話によると、この「テープに吹き込む」作業の前に、「覚えようと思う単語を百回くらいずつ、紙に書いて練習してください」と説明書きには書かれていたというのだ。


ということは、まずは紙に書いて覚え、次にテープに吹き込む作業で発声して覚え、最後は睡眠学習器で聴いて覚えるという、3段構えになっていたということらしい。


「それって、本当に睡眠学習なんだろうか?」という気がしないでもない・・・・・・。


ちなみにこの「睡眠学習器SLシータップ」だが、1966(昭和41)年12月の発売当時の価格は、14800円だったという。


当時は大卒の初任給が24900円の時代。


現在でいうなら、なんと10万円を超えるシロモノだったことになる・・・・・・。


それなのに、この「睡眠学習器SLシータップ」のターゲットは、中高生だったというのだから驚きだ。


確かに昭和の頃は、「中一時代」とか「高一コース」などの学習雑誌に広告が載っていたが、睡眠学習器は学生が買えるような代物ではなく、正確には彼らの親がターゲットだったのではないだろうか・・・・・・。


ちなみにこの「睡眠学習器SLシータップ」は、数回モデルチェンジをしているそうで、前述のさくらももこさんが購入した際には、なんと38000円もしたそうだ。


私が見ていた広告は、そのさらに後の時代になるのだが、恐らくそのくらいの値段だったのだろうと思う・・・・・・。


私は広告に出ていた睡眠学習器がいくらだったのかなんて全く覚えていないが、親にその広告を見せようとも思わなかったところをみると、その値段を見て、「こんなの買ってもらえるわけがない」と、早々に判断したのだろう。


それに私は勉強嫌いだったので、「こんなものに投資するのは、金をドブに捨てるようなものだ」くらいにしか、思っていなかったのかもしれない。


普通に考えて、38000円も出して、寝心地の悪そうなまくらを1つ買うなら、そのお金でファミコンのゲームソフトを数本買った方が、よほど有意義な時間を過ごせると思うのは私だけだろうか・・・・・・。


2025年9月24日 (水)

見えたぞ !! X-線メガネ

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▲「見えたぞ‼X-線メガネ」の見た目は、このような「おもちゃのメガネ」だった。どこからどう見ても、これに透視の機能が内蔵されているとは思えなかった・・・・・・。

昭和の頃は、どんな雑誌にも、必ずといっていいほど、怪しい通信販売の広告が掲載されていた。


そしてそれらの広告は、誰がどう見ても、「絶対に嘘に決まっている」とか、「そんなうまい話があるわけがない」と感じるものばかりだった。


しかし、人間というのは、全く信用していなくても、心のどこかに、「もしかしたら、本当なんじゃないか?」と思う気持ちが少なからず残っていて、よせばいいのに、ついつい「体験者Aさん」のレポートに目を通してしまうのである・・・・・・。


そんな通販グッズ広告の1つに、「見えたぞ ‼ X-線メガネ」があった。


広告には、「透視メガネをかけると、なにもかも透視することが出来るようです」とある・・・・・・。


「なにもかも」とはいったいどういうことかと思っていると、そのすぐ下に、いくつかの例がしっかりと書かれていた。


「貴方の手の骨も」、「卵の黄身も」、「服を着ている人も見てごらん」、「何が見えるでしょう」とある。


そして極めつけは、マリリンモンロー風の女性のイラストが描かれていて、例の地下鉄の風でスカートがめくれているシーンが再現されている。


しかも、風に煽られたスカートがなぜかスケスケになっているではないか。


そしてその隣では、黒縁メガネの男が目を見開き、よだれを流している。


このイラストを見ると、どうもこの「見えたぞ ‼ X-線メガネ」は、大人の男性がターゲットだったようである・・・・・・。


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▲「X光線人体透視メガネ」は左図のような筒状で、指先でつまめるほどの小さなものだった。小さな穴から中をのぞくと、確かに骨のようなものがぼんやりと見えていた(右図)・・・・・・。

で、この「見えたぞ ‼ X-線メガネ」は商品名の通り、メガネ型をしたグッズだったのだが、じつはこれには、「X光線 人体透視メガネ」という元ネタがあった。


ただし、こちらに関しては、メガネ型はしておらず、指でつまめるほどの大きさのグッズだった・・・・・・。


その形状は短い筒の上下に丸い蓋がついていて、蓋の真ん中に、小さな丸い穴が開けられていた。


そしてその丸い穴には、くもりガラスが取り付けてあった。


で、この穴をのぞくと、骨のようなものが、ぼんやりと見えていた・・・・・・。


ちなみに本来の使い方としては、「自分の手を日光に透かしながら、人体透視メガネでのぞいてみよう。なんと骨が透けて見えるではないか!」的なことだったようだ。


しかし、先にも書いたように、べつに手の平を透かさなくても、筒の中にすでに骨は見えていて、この時点でまんまと騙されたことを知り、天を仰いだ者が、当時どれほどいたことだろう。


ちなみにメガネ型をした、「見えたぞ ‼ X-線メガネ」の方も、仕組みとしては全く同じである・・・・・・。


ちなみにこの骨のように見えるものはじつは骨ではなかった。


じゃあ、いったいなんだったのかというと、鳥の羽を小さく切ったものが、内部に貼り付けてあったのだそう。


ただし、どんな鳥の羽でもいいというわけではなく、日本の国鳥、キジの羽でなくてはならなかった。


しかし、キジはどこにでもいる鳥ではないし、それなりに自然度の高いフィールドでなければ棲息していない。


しかもキジは乱獲が出来ないと来ている・・・・・・。


ちなみに日本で最も簡単に、しかも大量に入手出来る鳥の羽といえば、家畜であるニワトリの羽ということになるだろう。


ところがニワトリの羽には、「膜」があるそうで、「X-線メガネ」に使用すると、向こう側が透けて見えず、「透視している」というリアル感を再現することが出来ないのだそう・・・・・・。


そんなわけで、商品を製作する側は、キジの羽集めに苦労していたようなのだが、商品を購入する側は、べつに自分の手の骨など見たくもなくて、道行く女性のすっぽんぽんを拝みたかっただけなのである。


だからX-線メガネの中に何も入っていなかったとしても、べつにそんなことはどうでもよかったのだ。


そもそもの話、「たったの950円(送料共)」で服が透けて見えたりしたら、ドラえもんは誕生していなかっただろう・・・・・・。



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